本日も、一般の人には面白くもなんともない、木工中級コースの話題です。
こういう、斜めの胴付ホゾは、面倒なのでなるだけ避けたいところですが、お客様に大枚を請求する、悪徳木工家にとって避けて通れないこともあります。
板厚に十分な厚さがあり、量産するのであれば、座刳り付きの2段ドリル刃を兼房に特注したらいいと思います。
まず、深さをテープで印して、胴付面を切り込みます。
ミニパネルソーがいいです。使い捨て鋸刃は良く切れるのとそうでないのがあるみたいですね。新しく買ったのは切れなくて、これは、もう10年近く使っています。
アサリのない鋸を使って、指を添えて切り込みます。4面取って、更に4面。さらに、鋸で丸く仕上げます。この鋸も古い方が切れます。
よくノミを使うなどと書かれていますが、内側へ切れ込んでしまうので、絶対に使ってはいけません。
最後に小刀で仕上げますが、存外力が要りますので、誤って指を切らないよう、適当なところで止めましょう。キューピー3分クッキングみたいですね。
この位だと、万々歳です。裏返してチェックするようなお客様の仕事はしませんから。
普段はあまり使いませんが、胴付面の確保のために、エポキシ接着剤を使います。
もっと楽な方法があったら、教えて下さい。