ヒノキに漆を塗る

齋田さん、ヒノキには漆を塗っております。さほど、大変でもありませんでした。

Dsc_00160001_2 オスモカラーという、ドイツ製の塗料を取り寄せて、手板に塗ってみましたが、パッとせず、拭き漆に決定。

ある意味、デザインに手抜きがあるので、漆で存在感を上げる必要があるのだ。

でも、やっぱり天板6枚、脚24本に漆を塗るのはつらい。腰が痛いです。拭き漆という作業は、意外に重労働で、夏場ならエアコンを入れていても、汗が噴出しますし、冬場ならシャツ1枚でも平気です。結構、頭も使うので余計に発熱するのかもしれません。

それでも漆仕上げをするのは、材料が劇的に変化するし、塗り重ねるごとに重厚さをましてゆくのを、まのあたりにするからでしょう。そうでなければ、こんな地味な仕事は御免です。

通常、うちの場合、6回は塗るのですが、今回は業務用ということもあり、拭き残しを多めにして、3回ですましました。多少のムラも気にしません。

このように多量の仕事をこなすのには、ヘラ使いに習熟しておらねばならず、年季がいります。

また、今回のように分解した状態で塗るか、接着剤を塗って組みあげてから塗るか、ケースバイケースで決めなくてはなりません。

今日のブログは、ちょっと専門的になりました。

コメント

  1. 齋田 より:

    吉良さん、おはようございます。

    ヒノキには漆を塗られたんですね。
    僕はまだ経験不足で、ヒノキに漆を塗った事がないのですが、いい色と雰囲気になるんですね、知りませんでした。

    実は来年早々に、ヒノキの古材(八寸角柱材)を使ってテレビボードを作る予定なんですが、お客さんが着色を希望されていることもあってどうしようかなと考えていた所でした。
    吉良さんの記事を読んで漆を提案してみようかと思い始めました。
    ありがとうございます。

  2. キラ より:

    私も、初めて、本格的にヒノキを使ったのですが、中々いいもんです。
    しかも、完全というわけにはいきませんが、すぐ使えるくらいに乾燥した材料が市場に在庫しているというのは凄い便利です。狂わないし、軽いので仕事も楽。刃物もあんまり傷みません。節ありなら、1立方4,5万位です。

    デザインは少し考え直さなくてはいけないでしょうが、たっぷりと厚みをとったダイニングテーブルなんていいと思います。