ラウンダー

最近、政治家が「スキーム」って良く使うけど、国民にわかりやすく伝えるのが仕事じゃないのか?英語がペラペラの私でさえ知らない言葉を使ってどうすんじゃい!漢字も読めないのにね~(私は書けませんけど)バカじゃないのか!・・・・・・本当にバカなんだから仕方がないんですが。

「スチーム」やったら知っちゅう。陸蒸気のことやろうがえ。小さい頃よう乗ったで~。

今日は一般の方には分からない木工家専用の、更にマニアックな道具の話です。

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お客様の無理な注文で作った靴べらですが、意外に売れて在庫がなくなってしまいました。

ほんで、20本ほど制作中です。軸の部分は鉋で削り出していたんですが、大変手間がかかります。木工旋盤でも必ずしもセンターの出ていない、細いカエデを加工するのは不可能です。

しばらく出番がなく、コレクションになっていた“ラウンダー”を使ってみました。この道具は、10年以上前、九州でウィンザーチェアーの講習会があった時に買い求めたものです。

材料を挟み込んで、レバーを引き、大根の桂剥きのように削っていきます。写真奥が手前側です。

どうも、私はこの手の西洋鉋の調整が苦手で、使いきれていませんでした。ちゃんと良く研いで、微調整をしました。そしたら、意外に使える、使える。当然、端までは加工出来ませんが、随分と楽になりました。やっぱり、道具か仕事をするな~。電気がなかったら困るな~。

ラウンダーの欠点は、力加減が難しいのと、加工部分が見えないこと。材料を挟み込むので、逃げ場がなく、ロックした場合かなり危険で慎重を要します。回転スピードはゆっくりですが。

木工旋盤で使うには、材料やチャックに工夫が必要ですが、そこまではお見せできません。最近、中国からアクセスも多いし、100円ショップで売ってたら立場がありません。