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3月28日

流石に原発について書くのも、疲れてきました。ブログとはいえ、そこそこ正確じゃないといかんし。

今日のテレビでは、石棺を作って、事態が全て収拾するには1年以上かかるとのこと。ちゅーことは、今までの進捗状況からすると、2、3年後でしょうか。事態が飲みこめると、仕事が早いのは・・・・というより、仕事がトップから離れると、急に能率が上がるのが日本の特徴ですから、もっと短いかもしれません。

今朝の高知新聞の見出しは「東電は“制御不能”」です。ドキッとしましたが、組織のことでホッとしました。

21日東電 「2号機のドライベントは16~17日と話したが、15日だった」高濃度の蒸気を放出する非常手段なのに、事もなげに発表。20日には「周辺で放射能の上昇はない」 しかし、周辺のデータはそれを裏付けるもので、記者から質問が続出したがだんまりを決め込む。

地域独占が法で認められており、「企業というより官僚機構そのもの」という指摘も。

また、保安院は震災当日に「3時間以内の炉心溶融」を予測していたという。ベントのタイミングにアホの菅が出張ってきたために、首相を被曝させてはいけないということで、ますます、実施が遅れたという。最悪やな。東電側は否定しています。

東電やテレビもそうですが「上昇の傾向がある」「一応は・・・」「遅れる恐れがある」とか、いい加減にして下さい。会社に就職して一番に言われたのは「データで示せ!」ですよ。こんなことしていたら、うちみたいなしがない職人でも仕事は来なくなるんですが。

昨日は、東京から疎開してきたお客様が当ショールームにおいでになった。旦那を残して子供と高知へ・・・。でも、やっぱり明日には戻るそうだ。そりゃ、旅行ですがな。


長期化

矢張り、高知新聞から記事からです。

欧米メディアでは、原発復旧に死力する作業員、自衛隊、消防士達を英雄として、大々的に取り上げています。それが日本では、なぜ紹介されない?という声が、日本からもあがっているそうです。

民法もNHKもほぼ平常の番組に戻っているのも、不思議です。やっぱり、パニックを恐れているんでしょうか。

ロシアの専門家によると、矢張り原発は石棺で覆う必要があるだろうとのこと。政府は後手後手に回らず、石棺の準備も進めて欲しい。

アメリカ発表の被ばく濃度の地図も掲載されていましたが、住民の方々に配慮してか、ごく小さなものでした。ネットで、地方紙を読むと、より正確な情報が得られます。

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庭は、沢山の種類の椿が咲きほこっています。これはちょっと、バタ臭いか。でも好みかも。

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原種と思われる花も可憐に咲いていますよ。

海洋汚染も深刻なようですが、保安院のオッサンは「付近に30キロに漁場はないので問題はない」と頓珍漢なことを言ってました。この人は、話の途中で、主語と述語が分からなくなって、とても理解し辛いです。


レベル6

残念ながら、事態はますます悪化しています。

専門家は格納容器から放射能が漏れても、レベル4だと寝惚けたことを言っていましたが、今日の朝日新聞によると、国際的尺度で、明らかなレベル6に相当するそうです。根拠はトータルでの放射線の放出量です。

原発から40キロ離れた飯館村で1平方メートル326万ベクレルのセシウムが検出されました。チェルノブイリでは55万ベクレル以上が検出された地域は、強制移住となったそうですから、6倍の濃度のこの地域は、もう人が住めません。ついに来たかという感じです。

政府は、このようなはっきりした情報は流しませんが、ことの重大さが分かっているのでしょうか?

どうやら、1,2,3号機全てで、格納容器が壊れ、放射能が漏れているらしいです。冷却が出来ても、安定するまでに1カ月はかかるといいます。爆発しなくても、その間、汚染地域は広がり続けるでしょう。しかも、まだ冷却のめどさえ立ってないのです。実際は、石棺が出来るまで、放出されます。

足を被曝された作業員の方には申し訳ないけれど、ここはもうガンガンいかないとしょうがないです。しかし、作業員はやっぱり下請けの方で、安全に対する知識をちゃんと教えられてなかったとか。後々の工事の受注を考えると、断り切れないそうです。いっつも、弱いもんが犠牲になるな。

福島原発の放射線の放出量の推定総計は3万~11万テラベクレル。チェルノブイリは180万テラベクレルだそうです。

まだまだ大丈夫のように見えますが、日本はロシアみたいな広い原野ではありません。チェルノブイリになったら日本に住めるところはありません。

*津波で、役場が被害を受けて、戸籍のデータがなくなってしまった町がありますが、どういうことでしょう?

友達の写真館でさえ、学校の卒業アルバムなどに使う撮りためた写真は、念のため全国数か所のサーバーにコピーして保管しています。勿論、このような災害を想定してのことです。

戸籍は、機密性があるので簡単ではないでしょう。市町村単位でやることではない。国がバックアップの体制を取ってないのでしょうか?信じられません!?

ほんで、年金記録みたいに 『分からんなったー!!』ってやるのかな。ほんま、ぶっ殺すぞ。


独裁国家

1号炉の温度が上がっても、海水を注入すると圧力も上がって、ますます高温になる可能性もあるそうだ。ベントを開けて放射能の蒸気を逃がしてやるといいのだが、なんとか調整して様子を伺うという。

まだ、それ位は余裕があるのかな。その間に、循環冷却システムの回復を急ぐのか。

全くの素人のつぶやきですが、不測の事態も起こっているわけで、この際、汚染を承知でベントを開けて、海水をジャブジャブ入れた方がいいんじゃないでしょうか。早く終息させないと。でも、報道を見ていると、ベントも上手く開かないような。個人的には、なりふりかまわず、アメリカに救援を頼むべきだと思います。

原発が膠着状態になるにつけ、リビア情勢も入ってきます。

北朝鮮は特別ですが、独裁政治というのは、だんまりを決め込んでいれば、安定するし、閉塞感はあっても、それなりに快適なのかもしれません。中東には、潤沢なオイルマネーもあるし。

しかし、今回の災害で私が感じたのは、日本て、実は“アホ”による独裁国家ではないのかということです。

選挙も一応あるのですが、アホとバカの究極の選択しかないじゃないですか!ネットで革命が広がったように、日本もなんか変わらなければなりません。


3月23日

1号炉の温度が400度に達し、設計許容温度の300度を超えています。

3号機からの黒煙で、電力供給の作業は中断。電力って17日に供給できるんじゃなかったの。

原発と復旧チームの戦いは、一進一退。というより、まだ前者が勝っています。

本日、福島県他の葉物野菜、原乳の出荷停止。なぜにデータを発表しない。

東京23区他の、水道水の乳幼児の飲用禁止。

楽天的な原発専門家の発表とは裏腹に、結果をみれば状況はどんどん悪くなっています。

外資系企業や大使館の東京退避、米空母がメンテナンス途中で、横須賀から離港。伊達じゃないような気がします。

ヨウ素の量は、着実に減っていて、その半減期に一致するので、新たな放出はない・・・・どこまで信じていいのか。

恐らく現場は、極めて危ない橋を渡っていると思います。

*アマゾンに本を頼んでいますが、3日たっても届きません。迷惑になったのかも。


リフターはやっぱり便利。

これは。木工家専用記事です。

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アリ組の仮組にテーブルリフターが重宝することは以前にも書きましたが、本番で当木をする時にも使います。

まず、適当な柱に当木を載せて縁の高さに上昇させます。

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それから、反対側は当木を手に持って、クランプすればいいのです。一人でも楽々ですね。

勿論、これは、本番の写真ではありません。この状態で、締めつけると、脚は相当内側に傾いてしまいます。


感性と想像力

今日も「高知新聞」の記事から。

大地震と原発被災のニュースが流れた翌日、実は自衛隊と在日米軍から福島原発について、「出来ることは何でも協力する」と官邸に申し出があった。

ところが、官邸側は「まずは、警察と消防で対応する」と断っている。防衛省関係者は「米軍の協力を仰ぐことへの野党の批判を恐れたのか」といぶかっているという。

この記事の見出しは『首相楽観』だ。

私のようなシロートでも、ことの重大さを直観したのに、総理大臣が大ボケかまして、どうすんじゃい!

感性と想像力のない人達が舵取りをしている現状。原発事故の発生も人災なら、被害の拡大も人災なのかもしれません。

もう一つ、欧米の新聞は相当過激に原発事故を取り上げているようです。

米CNNは連日「最悪のシナリオ」について解説。一方で「最良のシナリオ」も説明しているそうです。「最悪でもこうなのか」と判断材料が増えたと、好評のようです。

私たちもそれを望んでいるのではないでしょうか。

また、日本のマスコミに対し「パニックを防ごうとするのは分かるが、専門家の楽観的な見通しが次々に裏切られ疑心暗鬼になった」と伝えています。

矢張り、海洋汚染も進んでいるようですね。漁師はどうすんかいな。


アリ組

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初めて、アリ組と留め(45°の部分)の加工がほぼ完璧に決まりました。このように、木工なんて、場数を踏めば、アホでも出来るんですよ。

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勉強机の製作中です。この組手が完成したら、ホッと一息です。

手前の端面の45°のカットは、もう少し多くすると、カッコいいんですが、ぶつけた時を考えると、この位が妥当かと・・・・・・。

この後、吊り引き出しを作ったら、完成です。


自分で判断する。

我が家は時代に逆行する新聞一家で、3紙も購読している。どうやら、全国紙は統制が効いているのか、テレビと似たような内容だが、高知新聞は、流石、革新のお国柄、シリアスな情報をきちんと載せている。殆ど、新聞の体をなさない地方紙がある中、立派なものだと思う。

その記事の中で、「4号機のプールは燃料棒の発熱で水位が低下したというが、そのような急な蒸発は考えられない。水が漏れているのではないか?」という、アメリカからの指摘があった。

4号機のプールは、使用済み燃料棒の数が多く、その危険度は他のプールに比べて、桁違いなのだそうだ。

しかし、自衛隊のヘリコプターからの目視で、プールの水面が確認されている。

ここで、消防車からの放水のシーンを思い出すと、建物上部から上がるのは濛々としたものは、水蒸気でしょう?「露出した、燃料棒に当たった水が、蒸発している。」と、普通は思います。

全体を、妥当に判断すれば、プールの水面は見間違いか、情報操作で、実際は干上がっているのではないかと、推測されます。

楽観的な枝野官房長官が「なお、原子炉は予断の許さない状態が続いている。」というのですから、全く、その通りなのでしょう。


1週間経過

原発は一見小康状態なんですが、大丈夫でしょうか?

東電は電力の復旧は17日中と言っていたのに、もう19日も終わろうとしています。

大人は、約束を守らなければなりません。

これは、やる気がないのか、もしくは、状況を見通す力がないのか、ウソつきなのか。ひょっとしたら、全部か。いずれにしろ恐ろしいことです。

情報の開示がないことが問題となっていますが、アメリカからは、第一原発の敷地内に、6機の使用済み燃料棒を貯蔵する大きなプールがあるはずだが、大丈夫なのか?という指摘がありました。そんなの、聞いてないぞ。

あんまり、表に出ないけど、茨城県松島基地では、1機120億もするF2戦闘機が18機も水没してオシャカになっています。

津波到達まで僅か10分だったらしく、ちと酷な状況ですが、スクランブルは5分ということなので、一機も飛ばせなかったのは、やっぱり想定外だったんでしょうか。(捨てるんだったら、俺が直して乗りたいな、でも騒音が凄そう)

自衛隊は、本来、お国のために命をかけて戦争する組織ですので、被ばく量をそれほど気にせず、働いてもらいたい。

こういう世の中になったのは、我々の責任ですから、愚痴を言ってもしょうがないんですが。

今日は、比較的信頼出来そうな先生が、福島原発は、暴走するようなことも、爆発もない、燃料が全部溶けても床に溜まるだけと、確信をもって言われていましたので、少し安心しました。

とは言っても、想定外が続きますので、うんと(大変)、安心は出来ません。