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リフターテーブル

今日も、一般の方には縁のない、木工家専用のブログです。

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アリ組をする人にしかわからないと思いますが、組手の仮組、調整には本当に便利です。逆に、これがなかったら、相当いらつくと思います。

本日は、この李朝棚の仕上げをしていましたが、箱物の塗装も楽ちんです。私の工房の機械類では、ダントツ!コストパホーマンス NO.1だと思います。

この作業台がなかったら、木工はもう出来ないかもしれません。工房が広くて、それぞれの工程に専用の作業台があるような所は別ですが、個人で多品目作る人には最適です。

10年後には世界の木工家のスタンダードになるかもしれません。


ゴルゴ13

この3日間、ずっと半ズボンにTシャツです。このまま暑くなったら、もう脱ぐものがありません。

夕方、ルーターマシンで切削作業中、工房の扉が開いたままでした。後ろから、犬・モモちゃんが 「(散歩から)帰ったぞ!」 と私のふくらはぎをペロリとやりました。

ビックリして大声を上げると、叱られると思ったのか、すたこら逃げて行きました。

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木工家が、機械を使っているときは絶対に、舐めるのはもちろん、声をかけてもいけません。(まあ、そんな“機会”もないでしょが) 驚いて、機械を弾いたりすると、指全部もってかれることもあるんです。うちの両親なんかは何度教えても同じことをするんですが。

ゴルゴ13だったら、依頼主でさえ、後ろに立っただけでブッ飛ばされるんですよ。

機械の運転音が聞こえたら、仕事がひと段落するまで、お待ちください。私なんか根が続かないので、すぐすみます。


楽な板剥ぎ術

今日は、半ズボンにTシャツで仕事をしていました。急に夏になりました。

本日のブログは木工上級コースというより、酸いも甘いも経験した、いやらしい実践編です。一般の方は全然意味がわかりません。申し訳ありません。

最近、私のやっている板剥ぎ術です。結構、企業秘密ではありますが、公開します。と言っても、大したことありませんし、大きな工場では普通かもしれません。

接着にはPIボンドを使います。イモ剥ぎです。ビスケットは使いません。面倒ですから。また、ビスケットは案外目違いが出るのも問題です。

圧締には組み立て機は使いません。クランプで目違いが出ないよう締めつけていきます。出来るだけ、段差ゼロを目指します。ただ、クランプは多めに使います。場合によりますが、最近、組み立て機は板剥ぎには向かないような気がしています。

接着、乾燥後、目違いを取るのは、結構大変で、気を抜くと大きな逆むけを起こしてしまいます。また汗も出ます。そこで、片面のみ、ボンドのはみ出しと、目違いを大雑把に取り除きます。

それを、自動鉋盤に板厚より0.30.5ミリ薄くセットして送ります。インバーターの送材スピードは一番遅くします。裏返して同じことを繰り返します。これで完全な平面の出来上がりです。実に簡単です。桑原製の自動鉋盤のお陰ですが、逆目は出ずに、刃が新しければ、超仕上げをかけたようになります。サンディングもすぐ済みます。

ダイニングテーブルの天板のように幅のあるものは、半分ずつ仕上げて、中央は従来のやり方です。この方法を始めて、板剥ぎがウソのように楽になりました。なんで、今まで気が付かなかったのか?

ただ、このやり方は、実用品の家具にはいいのですが、完璧すぎて面白みがなく、工芸品を拭き漆で仕上げる場合などは、味を出すために矢張り手鉋を使います。


花盛りは続く

世間はお休みなのに、せっせと仕事をしている私のような者を天邪鬼(あまのじゃく)とか言うんでしょうね。

今日は、工房の窓からツバメのカップルが入ってきて、巣をかける場所を物色していた・・・・それはちょっと困ります。

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庭の野草も主役を交代しながら咲き誇っています。大手毬です。今回は、母親に名前を聞いておきました。

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サラサドウザン。ツツジの仲間ですかね?確かに時期的にはOKですが。

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紫ラン。ちょっと、お墓に生えていそうです。

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これもランの仲間です。ランは今、沢山の種類が咲いています。

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スズラン。ゲッ!これもランなのか?

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チョージ草というらしいです。

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キスゲです。ここだけ派手です。

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花じゃないけど、山椒です。今が季節なのでしょうか?昨夜「やまぶき」のお刺身にものっていました。

山野草の世界は微妙で、昨年あれほど咲いていた山シャクヤクは今年は1輪咲いているだけです。


3つの殺し文句

このところ、本当に注文がなくて、いよいよ廃業かと思っていた矢先、バタバタと発注があった。も~、お客さん困りますよ、遠慮なく注文して下さいね。当工房はいつでも暇ですよ。

ただ、木工家は大工さんと違って、注文がなくても作り貯めたり、新製品の開発が出来るところが有難いです。

ところで、純粋無垢の私のような木工家であっても、長年、営業マンも兼ねて、仕事をしてきているのですから、そこそこ商売上手にはなります。ここで、悪徳木工家の3つの殺し文句をこっそり教えます。

まずは「孫子の代まで使えます」です。最近は私のように一人者も多いのですが、天涯孤独の紋次郎のように、全く身寄りのない人はいないでしょうから、きっと誰かに譲られてゆくでしょう。これと類似したものに「一生使えます」があるのですが、80歳のお年寄りには、逆効果かもしれません。

次は、ダイニングテーブル等の販売で「毎日旨いビールが飲めますよ!日割にすれば安いもんです」これは大して効果がないような気がします。

3つ目は、当工房は女性のお客様が多いので「服代から比べれば、安いもんでしょう!」です。実際、ご婦人方は高額な服を買って、一度も袖を通さずに、タンスの肥やしになっていることも多々あるのではないでしょうか?これは、少し効果があります。

まあ、はっきり言って、どれも大した効き目はなく“殺し文句”とは名ばかりです。

最後に、番外編で、最近使い始めたやつです。「きっと値上がりしまっせ!」です。これは私のような“面の皮の厚い”人間でないと、なかなか使えないかもしれません。親しいお客様でないと、馬鹿かと思われるかもしれません。どっちにしろ、本気で受け取っては貰えません。

しかし、自慢じゃないが、もうちょっと長生きすれば、あながち可能性のないことじゃないかもしれません。注文するなら今のうちです。


ポイント3つ

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昨日、船の模型を届けに行った帰り、甲殿海岸をチェック。ここは私のホームポイントでもあるのだが、板も積んでないし、腰の調子も悪いので見るだけ。手前は濁っていて、なんとなくシュールな雰囲気です。

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今朝は4時に起きて、入野松原へ出発準備するも、寒いし、腰が思ったより痛くて、再度布団にもぐりこむ。でも、連休中は人込みを恐れて、仕事をするつもりなので、やっぱり行くことに。

波は上々。腰痛も大したことはありませんでした。このドロップインはみんな友達だからいいのだ。

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私が上がった後も、いい波が来ていました。でも、年寄りは無理せられん。

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いつか、入ってみたいエメラルドグリーンの白浜ポイントも割れていました。

昼前に帰り着き、1時からお客様と打ち合わせをし、仕事に遊びに、呑気な自営業の理想的な1日でした。


アクリルケース出来た。

最近、日が長くなりました。どうも仕事の段取りが分からなくなるというか、さっさと厭な仕事をやめて、飲み始める時間が遅くなりがちです。

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マグロ船の模型のアクリルケース、出来上がりました。堂々たるもんですね。

しばらく、裸で展示していたらしく、甲板の埃はエアガンでは取れず、綿棒を濡らしてお掃除しました。

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真鍮プレートを取り付けました。ちょっとした細工で高級感が出るし、施主様から“お代”も貰い易いというわけです。しかし、昔からのお客様なんで日当しか請求できないのが辛いところです。こんな物の相場なんて知らないしな。

実は、船体に対してのケースの大きさは相当悩みました。小さいと窮屈だし、大きいと間延びします。まずまずの出来でした。Dsc_0001

錨を巻き上げる装置です。機関室の旋盤で作ったのでしょうか?いい感じです。

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操舵室も作り込まれているのですが、残念なことに、窓が小さくて良く見えません。

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サーチライトもキュートです。直径は2㎝弱。明りが点きます。

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マグロを仕分けするコンベアーでしょうか?

ミニチュアはただ図面に忠実に作ればよいというものではありません。これを作った船長は、絵心のある人ですね。省略の仕方が実に巧い。仕事も速いと思います。

本職のマグロ漁も上手なことでしょう。ただ近年、マグロが減少して本当に大変だそうです。燃料代を節約するために、何年も日本に帰れないそうです。


法隆寺の留蓋

先日、集めてきた法隆寺の留蓋(とめぶた)を紹介します。

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う~ん、茄子のヘタかよ? 冗談きついぜ!

このように、留蓋というのは屋根の四隅にあって、斜めに突き出た丸瓦の付け根から、雨漏りを防ぐためのものです。すみません、ネットで調べました。

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踏ん張っております。新緑をバックに凛々しいお姿です。

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こいつはどうも、災難を“屁”で追い払おうとしているようです。そこに、花をあしらうところが、卓越したセンスといえましょう・・・・・勝手な解釈です。

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こんな感じで、日々頑張っております。

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秋の渓流をイメージしたものと思われます。

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ハスであります。

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南大門、すぐ左にある“波乗り兎”カッコいいですね~。

これらの彫刻はどれだけ古いものかはわかりません。案外新しく作り直されているのかな。

驚くべき叡智で建立された法隆寺ですが、こんな洒落っ気を許すあたりが、また奥深いですね。私も見習わなければ。


名古屋自動車事情

帰って来ました。昨日、午後6時に愛知県東海市を出発。途中仮眠をとるつもりでしたが、どうも時間的に中途半端で、飯を食わずに走り続け、12時前に帰り着きました。おかげで本日、体調悪し。でも“1000円高速”有効に利用しました。

奈良・京都も含め、全走行距離は1600キロでした。もう、運転はたくさんじゃ。

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個展会場は、名古屋市の南隣の東海市でしたが、まさに車の街でした。歩行者がいません。たまに、自転車に乗っているのは子供だけです。

道路は良く整備されていて、片側3車線は普通です。ただ、中央分離帯があるので、目の前の店に移動するのにもグルグル廻らなければなりません。

豊田市ではないので、トヨタは意外に少なく、ベンツやフェラーリ、ハーレーの3ホイラー、アメ車のホットロッド仕様などが走っていました。

平均的な一戸建住宅の広告でも、来客用を備えた3台分の駐車場がウリのようです。どこに行くにも、電車より車の方が便利なのだそうです・・・・環境に悪いな。

ところで、9日間ずっと車中泊でした。製作したキッチンはなかなか便利でした。快適でしたが、もう飽きました。都会の車中泊は楽しくありません。それに、個展会場近くは居酒屋がありませんでした。奈良にも少ないのよね。

明日は「やまぶき」に顔を出すかな。地元が一番です。


法隆寺三昧

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キャンピングカーの強みというか、年寄りは朝が早いというか、6時過ぎに法隆寺に到着。誰もいなくて、気持ちがいい。

塀をめぐって散策しました。みやげ物の屋台が展開中。

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帰りには、大分出来ていました。部活の中学生も登校中。

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8時の開門直後はすいていますよ。宝物館はこのタイミングで入館すると落ち着いて見られます。

法隆寺は、高校の先生をしていたとき、修学旅行の引率として訪れてから、20年ぶりくらいでしょうか。やっぱりいいわ~、落ち着くわ~。大きさも丁度いいし、直線がないというか、造形的に上手いというか、表現するのは難しいです。

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屋根の隅を押さえつけている奴らを大分、コレクションしました。

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10時も過ぎれば、この有様です。生徒さんには写らんのよね~。しょうがないけどね。ノォ、ジンジャー!

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土産物屋もご開帳ですが、この品揃えでは厳しいな~。20年前にタイムスリップしたみたいです。

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ちょっと離れた、休憩所では猫ものんびりしています。

しかし、駐車場代からはじまって、本当にお金が要ります。中宮寺の拝観は別に500円いるんですが、菩薩半跏像に会いに行くようなもんです。フィリピンパブの指名料みたいですね。金額もピッタリじゃ。

それでも、法隆寺からは、直接的にも、間接的にも仕事のインスピレーションを受けますね。ためになるわ~。

普段、車に乗ってばかりの田舎者には、歩いての奈良・京都はきついので、今度は自転車を載せて訪れたいです。