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銘木解体 2

Dsc_00023125 台風一過の空。

なんか全然大したことなかったな。伊勢湾台風と比べるなよな。

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一昨日の山桜を車から降ろして、皮を除いたり、使い方の算段をしていました。

工房で見ると流石に大きいです。

Dsc_0031 虫くいがあり、しかも、まだ生きている・・・ちゅうか、成虫になって飛び出していない。

早めに樹皮を取り除かなかったのも原因の一つです。

そのうち清げなカミキリ虫が出現するのですが、作り手にとっては厄介です。

人工乾燥で殺すしかないと思う。せっかく、自然乾燥で仕上がっているのに仕方がないだろうな。

丸々テーブルトップとして使えるのは、4枚のうち2枚かな。この買い物は失敗じゃった。でもいいんです。ギャンブルみたいなもんで、大穴を当てたこともあり ますから。

Dsc_0015 ちょっと変わった”杢”も発生しています。

”ミミズ杢“ ”血管浮き出た杢”・・・・じゃあ高く売れないので“ヒマラヤの気高き峰々杢”とでもしましょうか。

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普段なら発表しませんが、今日は50歳の誕生日です。信長じゃないけど50年は生きた。

お客さんがケーキを持って来てくれた。60歳ならなんとも思わないでしょうが、50歳は複雑やな。

酒飲みですが、最後に甘いもので仕上げるのは好きです。

昨日までは”栗の渋皮煮”でしたが今日はケーキじゃ。最近、食いもんには困らんな。


替刃ケースの製作

Dsc_0006 先日、手押しと自動鉋の刃を交換していて、ケースの製作を思い立ちました。

刃研ぎは、出入りの業者に頼みます。そこが県外の専門業者に外注するのです。

研ぎは問題ないですが、錆だらけになって返ってきたりして困るんです。高知県の業者が締りがないからこんなことになるんです。そんなとこ、さっさと止めればいいのに、きっと料金が安いとかいうんでしょうね。

ちょっとでも、大事に扱ってもらえるようにケースを作りました。結構大仕事になって一日かかりました。Dsc_0012

作るのが10年遅かったな。

手押し鉋は消耗が激しいので2セット作りました。

本体には最上のケヤキを使いました。たまたま、手元にあったんで。

Dsc_0001 今回、何を思ったか、彫り込んで作りました。

ルーターマシンによる、深い彫り込みは、余程慣れてないと恐ろしいです。細長いしな。大きなものだと、もっと楽でしょう。

もう、あんまりやりたくありません。手前のスパイラルビットを使いましたが、UPカットの場合、材料をよく押さえつけてないと浮いてきます。あれこれ考えての作業は危険なのでDOWNカットを使いました。切りくずは取りにくいけど安全です。次回の深堀には16ミリ軸のラフィングビットを使いたいです。

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刃物の交換の終わった自動鉋で削ったホウの映像です。 刃が新品だと、ホウでもピカピカに仕上がります。カエデなんかですと眩しくて目を開けていられません・・・というのはウソです。

強風が吹きだしました。立て掛けた材木を縛ってきました。まだ遠いのにパワフルです。


銘木解体

Dsc_0005 今日は南国市の海地製材所に行ってきました。

7,8年前に買った山桜(全長4m×幅85㎝×厚さ17㎝)を家具用に腑分けしたのです。

この盤は私が買った中では一番高価で、どうも、価格に見合った使い道が見当たらず、他県の市場に投機目的で転がしていたんです。

残念ながら、不景気でますます価値は下がりました。いや、価値は別に下がってないけど、価格がね。

Dsc_0013 このほど、段取りついて、エイヤ!で挽くことに。

このクラスになると、ワクワクもしますが、憂鬱でもあります。

どんなに上手くいっても、100%成功はあり得ませんから。でも、今まで待った意味はあったかもしれません。期が熟したというか、それなりに経験を積んできたし。

実際は、今回、さほど選択肢はなく”焼け”の入った両端1mを切り離し、良質な2m材を取りました。両端からはテーブルなどの脚を取ります。

Dsc_001732 最近不景気な製材所も、久々の大径材にチビット緊張気味です。

幅60㎝程度の盤はざらにありますが、山桜の85㎝はちょっと珍しいと思います。

でも老木で多少傷みは免れません。

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縮杢が出ています。

意外に軽かった。あまり知られていませんが、ホントの銘木はケヤキなんかでも比較的軽いんです。これなら後々大狂いはしません。それに、この材は20年以上寝かされていたそうですから。

Dsc_0059_2 海地製材も記念撮影していました。

実は薄板を何枚も取ろうかと考えてもいたんですが、勇気がありませんでした。

まずまずの板が取れて、私も久々に製材の楽しさと興奮を味わいました。でも、買った時の値段で買い戻してくれるならそっちの方がいいかもな~。

どなたか、ダイニングテーブル注文しませんかね。この材なら、すぐ使えると思います。


森の実

秋らしくもないけど、よく見ると、山は実が一杯です。

Dsc_0106 ムカゴです。ご飯と一緒に炊いたりします。

結構いけます。

Dsc_00732 これも、ムカゴの一種だと思います。

隕石のような形で、規則性があるような、ないような不思議な形です。

実のなる位置も突然で、たった今、空から落ちて来て、いきなり張り付いたようです。

連結する部分がありません。

Dsc_0002 これは、初めて見ました。

昔、蒙古の人が馬やラクダの背に掛けた、酒器に似ています。

猿梨みたいで、食べられそうですが、割ってみたら苦かったです。

駈けずり回っていた山も、じっくり見るといろいろ発見があります。


鵜島先生の箆(ヘラ)

鵜島啓二先生は輪島の”漆塗り作家”では、角偉三郎先生と双璧をなします。しかし、玄人好みの作風で一般の方は知らないかもしれません。

5,6年前になるか、『輪島屋 善仁』の山下さんの紹介で、高知の漆器コレクターのオバサマ達と一緒に、鵜島先生を訪ねた。輪島屋は自社の製品だけでなく、鵜島先生他、地元の作家、職人の製品も売り歩いているんです。

鵜島先生は気さくな方で、こちらの質問に答えながらも、手は止まりません。ちょうど布着せをやられていました。山下さんが言うには、普通の熟練した職人の3倍仕事が速いそうです。

背筋がピッと伸びて座業で仕事をする様は、古武士のようでした。若い頃は、あまり姿勢がいいために「あいつ、なんでふんぞり返ってるんや?」と言われたそうです。

Dsc_0025 帰りしなに、箪笥の上の箱をまさぐって、一番大きい箆を全部くれました。アスナロだと思います。

「もう、大きなものは塗らないから」とのことでしたが、

「割れば小さくなりますが、いいんですか?」

「そりゃ、勿体ないだろう」とのことでした。流石、わかってらっしゃる。

分厚い箆で、全く曲がりません。どうだかな~?と思っていると「まず、使ってみなさい。」でした。いや~、はじめは面喰いますが拭き漆にはとてもいいんです。ちょっと熟練はいりますが、目から鱗でした。

次回は、じっくり教えてもらう約束をしたんですが、結局これが形見分けのようになってしまいました。2年ほど後に亡くなられたのです。ガンだったと思います。あまり検診もしていなかったようです。角先生も前後して亡くなられました。

う~ん、でも、この箆は鵜島先生の代わりに、よく教えてくれたわ。

Dsc_00223 これは、現在使っているヘラの一部です。

螺旋飾棚なんかは全部の面が捻じれているので、どうしても弾力のある薄い箆が必要です。

短いものは、棚を塗るのに使います。

なんでも、手広くやっているときりがないですね。


釣れた?

どうやら梅雨入りしたみたいで、エアコンが復活しています。

ところで、8月からやっている、ホームページ強化作戦にさっそく効果が現れました・・・かな?

Dsc_0039 このデスクは定番商品なんですが、今までは、汚い作業場で撮影した小さな写真しか載せてませんでした。

在庫がありましたので、撮影し直し、これでもかと画像をUPしました。

その甲斐あってか、売れました。もっとも、このお客様はわざわざ首都圏から、おいでたことのある上得意様で、現物を見たことがあるし、写真の椅子もお持ちなんです。

Dsc_0021 今日”黒猫の家具宅急便”の方が来て、梱包をしました。

梱包がだんだん上手になっています。

Dsc_0026 以前は、新品の段ボールを無尽蔵に使っていましたが、大分エコになりました。

まあ、私みたいに使いまわしているプチプチに”ユカリ”とか”まこ”なんて名前を付けている程ではないでしょうが。

この、撮影用の空間は、黒猫の梱包スペースでもあるわけです。

そんなわけで、遠方の方も遠慮なく注文してください。早くしないと、つぶれると思います。


ギアナ高地で大冒険!

連休中、久々の海外旅行でベネズエラからギアナ高地を目指した。テーブルマウンテンとも呼ばれ、コナン・ドイルが『失われた世界』の着想を得たといわれている。

テーブルマウンテンへの上陸は厳しく規制されていて、役人やパイロットへの賄賂はなまなかのものではなかった。

Dsc_0495_2 独自に発達した植物が面白いです。モニュメントみたいですね。ヘンリー・ムーア。

Dsc_0209_2 ムーミン谷はこんな所でしょうか?

Dsc_0139_2 ここは、お花畑のようでした。でも、ちょっと変な匂いがします。

Dsc_0138_2 同行したU校長は、ちょっと危険な状況です。

「油断すると、カッポリやられる」とガイドが言っていました。

Dsc_0518_3 夜になると、こいつらは歌うので、キャンプではちっとも眠れませんでした。

Dsc_0271_2 アレアレ?

3000m級のテーブルマウンテンの後ろにまだ山があるぞ。

Dsc_0270_2 ナンジャコリャ~!!

『夢の森』って日本語で書いてるやんけー!しかもタイヤも捨ててるしー。

実は“しもなの郷”の橋の袂のちっちゃいギアナ高地でした。

その気になれば、近所でも結構大冒険を楽しめます。チャンチャン。

なんか最近、真面目にブログやり過ぎ。本業に響くわ。


個展のご案内

昨日から、パソコンとにらめっこして、個展のDMを作っていた。といっても、ラフ作を作ったり、写真や文章をメモリースティックにまとめる作業です。

まだまだ、とても印刷原稿の入稿までは出来ません。仕上げは外注します。それでも随分進歩したんです。以前はデザイン事務所の友人に家まで出張してもらっていました。一度、ブラウン管型の Mac を事務所に持ち込んだときは、皆さん腰を抜かしていました。

18th_dm4 出来上がったデザインです。

11月に2か所でやりますので表の写真は共通です。

11月5日(木)~10日(火)愛媛県宇和島市 [御殿町画廊]

11月27日(金)~12月1日(火)東京都中野区白鷺 [アプレットプラス]

DMの印刷が出来次第、またあらためてお知らせします。

全国どこでも出かけますので、よろしくお願いします。どうせ売れないのなら、酒と肴の旨いところを巡ろうかとも考えています。次は高杉晋作の萩市なんていいのでは。維新関連ですな。日本海は魚が旨いし。

●ところで、昨年買った、デルデル・コンピューターが最近調子悪く、友人の助言でメモリーを4ギガに増設してもらった。ショップの人は「このパソコンでは4ギガまで使えないし、大した改善は望めない」と言っていたが、かなり劇的に速くなった。アドビのソフトを3つ出していても良く動く。3500円で取り付けもしてくれた。ラッキーでした。


私のアートキャンプ

Dsc_0608 アートキャンプに刺激されて、私も久々に絵筆をとってみました。

ちゅーのは嘘で、フォトショップエレメントを使って描きました。マウスで描くのはつらいジョ。安物のタブレットを買うかな。”レイアー”はやっぱりわからん。

同級生がが送ってくれた本物のフォトショはまだ使えない・・すまん今西。

イラストレーターは、なんとかラフ作りには使えるけど、印刷原稿はまだまだです。

実はこの絵の下地は”しもなの郷”のテラスにあった杉のテーブルの”日割れ”をベースにしています。証拠にテーブルの全体写真を撮っとけばよかったです。

結局、パソコンは時間をかけて、いじっていくしかないようですね。Dsc_0612


アートキャンプ2009 in しもなの郷(3) 

Dsc_0280 アートキャンプのカリキュラムは子供から大人まで楽しめるものです。

写真はハワイから参加のミーア先生によるブックメーキング。

Dsc_0293 外人さんは100円ショップの画材?を巧みに使っています。逆に100均恐るべしと言うべきか。

ミーア先生は夜の部のウクレレコンサートでも活躍。

Dsc_0273 これはS君のペイント。俺より大分上手いのには、少々腹が立ちます。

Dsc_0274 やっぱりS君が黒板に残したロゴ。うーん、マイッタ。アプローチ的にはジャスパー・ジョーンズかウォーホルに近いですかね。

Dsc_0615 そば打ち道場もあって、スケジュールは盛り沢山です。もちろん、後で食べます。

Dsc_0469 夜は夕食後、カラオケ、居酒屋タイムがあります。

手前のあなたは飲み過ぎです。俺もそうだけど。

いやー、2泊3日飲んで食って、ヘトヘトニなりました。