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トグルクランプ

現在、ささやかながらホームページを改良しています。それをやってくれている業者が「独自ドメインを取れ」とうるさいです。なんとなく必要性は感じますが、経費は年間¥4万!どんだけ酒が飲めることか。毎月「やまぶきに」1回行けます。どうなんじゃろうね?

Dsc_0002 今日は木工の中でも更に特殊な道具です。

ルーターマシンで倣い加工する時、材料を固定するクランプです。

オークションで1個¥500だったので買いました。でも送料が800円、振り込み手数料が315円でした。

現在売られているものに比べると、タッパがあるので機械と干渉しないか心配です。

でも、動きはスムーズでモノ作りの原点を見る思いです。汚れ具合もちょうどいい感じです。あまり倣い加工はしないので、死ぬまでに出番はあるかな。いや使ってみよう。

欲しい人は、ヤフーで”ルーター”で探すとまだあると思います。


李朝棚

今日、ブログのアクセス解析を見たら、妙な曲線を描いていて、朝4時に30人もアクセスしていた。調べると、全部”中国”からのアクセスでした。

来月には、俺の家具が100円ショップに並ぶかもな。せめて、300円商品で売り出してくれ。

Dsc_0022 この李朝の棚、何の変哲もないように見えますが、実は凄くバカバカしい試みをしています。

ヒント・・・・・ホウキとチリ取り・・・・・・・・は関係ありません。

Dsc_0015 実は、ナチュラルベンディングで反ったり、曲がったりした板を使っています。平らな板は一切使っていません。

側板も棚板も曲がっているので、接合面は3次曲面になります。

Dsc_0021 このようにヘリが凸面であれば、普通の毛引きが使えますが、凹面だと写真のような治具がいります。

Dsc_0035 ほぞ穴は、全部現物合わせです。ヘグナーの糸鋸が活躍します。

慣れたら、さほど、手間暇かかりません・・・・・・・もとい!本当は凄く手間がかかります。

Dsc_0005 全体が歪んでいるので、直角を見る場合、スコヤは全く当てになりません。

このような巨大な差金?を使います。

割合簡単に出来たのは、枝の家具を作っていたからか?

しかし、表裏に鉋をかける技は秘伝です。特に凹面は厄介です。こればっかりは企業秘密です。


ありがたいな。

なんと、真面目にブログを更新していたらパソコンソフトが当たりました!存分に使って下さいとのこと、ヤッター!!・・・・・そんなわけないか。

実は、ソフト会社に勤める同級生が送ってくれた。

Dsc_0007 いいんかい?なんか正月の同窓会で約束したらしいが・・・・・確か「オメ~ところのソフトは高すぎんだよ~!」と絡んでいたような気はする。

でも、ちょっと高額過ぎやしないか?ひょっとしてリストラにあって自棄になったとか。東大だから大丈夫とは思うが。もう50歳だから同級生も相当偉くなっても不思議じゃないな。

なんか売れ残った、汁椀かスプーンでも送っとかないかんな。ほんとにありがとう。実はイラストレーター買おうかと思ってたんよ。以心伝心やね。

パッケージがかわいいので、開封せずに眺めています。

でも、生身のお姉さんが出て来て、三つ指ついて「いらっしゃい~」なんて言うわけじゃないのが、パソコンソフトの残念なところです。


不思議なカツオ

今日は、カツオ食いの人にしかわからない、マニアックな話です。

昨夜は「やまぶき」へ行ってきた。滅多に大げさなことを言わない大将が「今日のカツオは最高で!食うかよ?」という、もとよりそのつもりで来ました。

Dsc_0097 どうです。身が立っているのがわかるでしょう。モチモチ、ブリブリです。こんなのは初めてです。

メジカの新子みたいです。実際、大将がメジカのあがっている港で買ってきたカツオだそうです。

椿やリョウブなんかも林で混生していると、一見見分けがつかないくらい似てきますがそういうものでしょうか。

Dsc_0105 小振りだけどカツオだし、味も確かにカツオです。血合いはピンクだ。

でもちょっと物足りないような・・・・・・青物は新鮮な方が旨いとしたものだが・・・・漁師なんかは氷で焼けた方が旨いって言うな。

でも、はじめて食べました。びっくり。

Dsc_0108 これも、お薦めのツガニ・・・・でかい。

すぐ下の清流で捕れたものなので、上品ですが味は濃厚。身もたっぷり詰まっています。

Dsc_0117 後は、甲羅酒ですな。

昨夜は、生ビール、酒、チュウハイ、ワインとやって焼き鳥も頼んで¥3500でした。

食材の質を考えると信じられない値段だと思います。

幸せじゃ。


ベンチを届ける。

Dsc_0081 今日は、午後からベンチを届けに行っていました。スッキリといい感じに収まりました。やっぱり俺はセンスがいいわ~。

この家は、高台というか、丘陵の中腹にあって、上下は水田です。風が抜けて涼しいです。高知といえどもこのようなロケーションは滅多にありません。

冬は多少寒いでしょが、これからの日本の家屋は、夏の暑さにターゲット絞って建てないといけません。

元々、日本の家屋はそうなんでしょうが……高床式にするとか、屋根は芭蕉の葉でふくとか。

それから、我が家みたいに鉄筋のビルなら、窓をバカみたいに多くとると、暑くて寒いです。少しの窓でも十分明るいし、風も抜けます。絵を掛けるスペースも出来ます。予算も少なくて済みます。

私は、3階の住居部の道路側(北側)の窓は、騒音対策もあって、ベランダへの扉を残してコンパネで塞いでしまいました。大工さんに聞くと、石膏ボードがいいそうです。タイガー!窓が少ないと、部屋のレイアウトがしやすいですよ。冷暖房も効くしな。

妙に話がそれました。このお宅からの眺めが抜群なのですが、写真を撮ることを忘れました。金が入ったので、今日は「やまぶき」に行くかな。


最後のスイミング

8月30日、20数年通ったスイミングクラブの閉鎖の前に、泳ぎ納めをしてきました。感無量でした。もう、水は抜いたんじゃろうかね。

小学生の時から泳いでるコーチを除くと、一番の古株だったと思います。

でも、ここ5年、10年でスイミングスクールも随分変わりました・・・・・・変な人が増えた。

”白パン”は少し年上のヤサ男で、すごいオナルちゃんなんです。必ず更衣室の洗面の鏡の前で、白いビキニパンツで柔軟体操をします。

「今日も泳ぐぞ~!」と扉をバーンと開けると、白パンがこちらにケツを突き出してクネクネやっているのを見ると、ゾッとして、「本日、終わった~。」って感じです。

一度、洗面の蛇口に白パンを干していたのを見たときには、驚いて体がピョンと飛び上がりました。皆が使う蛇口に、ビキニパンツを富士山のように上手にのせておりました。信じられん。

おばさん達も「香水が臭くて後ろを泳げん!吉良さん、なんとか言うて~!」と泣きついてきました。それでなくても、いつもコースの真ん中を泳いで当たりそうになるんです。

やさしく諭してあげようと思っていたんですが、泳ぎ止めないので、いきなり首根っこをつかんで沈めてやりました。かなり怒っていました。その後、コーチにも注意されて、しばらく来なかったんですがね。

他にも”霊”と話しながら泳ぐ女や、白トド&黒トドカップルとか普通じゃない人が多くなっていました。

親父やジジイのなかで、2つしかないシャワールームを出しっぱなしで15分以上も独占する奴が何人かいて、そういう時は、すぐ引っ返してプールのシャワーで簡単にすましていたんですが、先月は最後に一言と思って、

「おめーら!自分の風呂じゃねえぞ~!!」「さっさと出んか~!(ぶっ殺すぞ~)」と怒鳴ってしまいました・・・・すっきりした。ほんとに、どこ洗ってるんでしょうね。お湯代でつぶれたのかもな。こういう人たちは、家では絶対、どケチと思う。

近頃の若いコーチもマニュアル通りで面白くなく、定例の飲み会に誰もコーチを誘わなくなりました。本来、コーチが主役なんですが。

本社からの通達か、あちこちの電源を落とすのに忙しいコーチも、中学生の選手が延々とシャワーを浴びるのに、全然注意しなかったり・・・・馬鹿じゃね。

まあ、俺もおかしいけど、実際のところ世の中おかしいよね。次に行くスイミングクラブは決めているけど、白パンがいないことを確認して入会したい。


曲げ木の椅子

民主党の大勝も、どうなる事やら。でも随分若返ったのがいいんではないかと、同級生と話したことでした。共産党は伸びんかったな~。

Dsc_0021isu ナチュラルベンディングチェアー仕上がりました。

重量は2400gで座板を使った椅子としては、まずまず軽量です。穴に手を掛けて、持ち運びが容易です。

体重62キロの私では、心配した座板のたわみも感じられません。勿論、脚立代わりに上に乗っても大丈夫です。

Dsc_0001isuhozo ホゾは、時計のように正確です。苦節17年の努力も無駄ではなかったようです。

座板の曲面の仕上げに、反台鉋を使ったため、脚や貫も鉋をあてて仕上げています。だから、ナンチャッテ手作り風です。

今回、拭き漆仕上げですが、オイル仕上げもいいかもしれません。

17年もわき目も振らず、木工道に精進しているとボチボチ新商品が出来るもんですね。でも、量産には向かんな。


森の哲学者

先日、モモと「やまぶき」に行った翌朝、撮影しました。

Dsc_0057 こんなオッサン、宮崎駿のアニメに必ず登場するよね。

スターウォーズのヨーダみたいな奴。

でも、よく見ると、触角が折れてるし、左の後ろ脚がないんです。

あと5本もあるしな。色艶は良くて案外モテモテなのかもしれません。

シャープネスをかけると、ちょっと気持ち悪いのでやめました。


クスノキベンチ

Dsc_0017 楠ベンチで来ました。

まあ、とっくに出来てたけどな。チークオイルは夏なのにホントに乾かないな。もう、恐ろしくて使えない。

4リットル缶で買うのがいいかもな。

Dsc_benchikasagi 「トオー‼」ってな感じです。薙刀みたい。

笠木を背面から見たところです。


Natural bending chair

Dsc_002066_3 ボチボチ英語圏の訪問者もいらっしゃるので、今日のお題は横文字。英語的にはOKなのか?

新作の椅子、出来ました。貫の位置を決めるのに手間取っておりました。明日から拭き漆をします。

思ったよりも丈夫で、耐久性もありそうです。円錐形の脚の形状は、一考の余地ありです。

Dsc_0003 この写真ではわかりませんが、後脚がぐっと、後方に転んでいます。

最後の最後に、前後を間違えて入れてしまいました。きつ過ぎるなーと思ったんですが・・・・外していたら表面が割れました。自分で使うには十分です。今座っています。

当社のホゾは超精密に出来ているので、失敗して外すときは、たいてい材料が破損します。後戻り出来ないのに、うっかりミスはありますね。

Dsc_0001321 この部分の強度は全く問題ありません。(でも象が乗ったら壊れちゃう)

3年に一度出番がある、写真奥の両スライドテーブル丸鋸が活躍しました。

新しい形状は、新しい素材とか技術が登場しないと困難です。椅子のようなジャンルはなおさらです。

今回、ナチュラルベンディングの技法でちょっと新しいデザインが出来たのではないかと思います。

完成した椅子を見ながら一杯やるのが、木工家冥利ちゅうもんですな。