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木の塵箱

最近、お客さんは多いのですが、ボランティアみたいな仕事の依頼とか、HPのアクセスアップをしませんかとか、こっちに実入りはなく、持ってかれることが多いような気がします。時間も潰れるし・・・・・・経済が末期になるとこうなるのでしょうか。

Dsc_00103 お客様から頼まれて、木の塵箱を作っていました。ついでに何点か試みました。

先日のお箱と同時期に頼まれたのはラッキーでした。

小さいのは高さが20㎝ちょっとで、文机の横に置けばオシャレです。しかし、需要はあるかな?

今時、座業で執筆する人なんて日本にいるかな?そうなると世界中にいないしな。

“輪島屋”さんも注文で作ったことはあるそうですが、私のように余分に作ったものは高くて売れなかったそうです。商売は難しいよな。100円ショップで売ってるしな。

アクセントの指をかける穴は、ヘグナーの糸鋸があるので気持ちよく切れます。


花弁上のアリア

Dsc_0010 4月の末にUPした山芍薬(シャクヤク)です。

その怪しくもおぞましい変化を時系列でお見せします。

Dsc_0018 そのわずか一週間後にはこんな姿に・・・・恥ずかしいです・・・・盗撮しているような。

ちょっと大根足ですかな。緑のタイツに紫のトウシューズ。

Dsc_001464 こうなると”幕がおりた”って感じです。

脚に見える部分は鞘に当たりますが、3本のものと、1本、2本とあるようです。

Dsc_0027 それより、2ヵ月過ぎた7月上旬。実が熟すには時間がかかるのですね。

この生々しい色は、モニターでは再現できんでしょうな。

深いです。

Dsc_0030 別の鞘は完全に弾けてました。

このように、怪しくも美しい、生命の営みは繰り返されるのですね。

めでたし、芽出度し。


一人膳の木地完成。

今日は、良く寝て、仕事もした。寝られるっていうのは、膝のダメージも関係しているのか?夏バテか?飲み過ぎか?全部(複合)か?

拭き漆の合間に、ホームページの”ショールーム”の改良もしました。見て下さい。ほんとにデジカメはきれいに撮れるな。実物見たらがっかりだろうな。

Dsc_0005 一人膳の木地出来ました。といっても、実際は塗りの最終段階に入ってます。

一度に10枚というのは、手作り木工家にとっては、ちょっと苦痛ですね。我慢の限界かもしれない。チョビットだと効率的でないしな。

数の問題は頭を悩まします。

Dsc_0024 反りが効いてて、意外にいいんですよ。

盆にも膳にもなります。軽いし、手が入るし。呪文を唱えると飛行します。

カタカタする可能性もありますが、安定のため4本脚を採用しています。

湿度をかけて漆を乾かしていきますが、さほど狂うこともないようです。


MRI初体験!

2週間前に痛めた膝の具合がおもわしくなく、腫れているので”スポーツ外来”のある整形外科へ行ってきました。わりと大きな病院で、5,6人いるお医者さんのうち、兄弟の2人の先生は高校の登山部の先輩だし、別の先生は私の家具のお客様だ。

心安い病院ではあるが、特に治療費をまけてくれることはない。家から少し遠いし、いつも混んでいるので10年ぶりくらいで行きました。整形外科は雰囲気が明るいのでいいです。

カードを作って、パソコン画面で”家具のお客様”の先生を選択した。指名料はいらず。流石、病院じゃ。

診察台の上で、膝を引っ張ったりして調べてくれるが、毎度のことながら、これで余計に痛くなるんだよな。レントゲンを撮って、ちょっとグレーゾーンなのでMRIの撮影をすることに。

係りの人に「初めてですか?」と問われたので、見栄を張って「いんや」と答えたのが間違いだった。昔やったことのあるのはCTスキャンだったのだ。

MRIは狭い筒の中に入れられるし、ビー!とかビューン!とかビュインビュイン!!すごい音が聞こえるのです。しかも30分もかかる。音については先に説明があってしかるべきだな。びっくりしました。最初は2001年宇宙の旅って感じで期待したんですけど。

私の場合、患部は膝でしたので半身筒から出ていましたが、頭部とかの場合は、ズッポリですので閉塞感もあり、音もさらに酷いので、気持ち悪くなって中断する人も多いそうです。

その後、さほど面白くない膝の連続断面写真を見せてもらう。半月板に傷があり、少し水も溜まっているが、様子を見てみることになった。もちろんスポーツはだめ。

恐れていた診察費は居酒屋2回分でホッとした。これから貧乏人は病院行くにもビクビクじゃな。

MRIのキャンセル待ちとかで、結局半日かかったけど、意外にすいていました。若者が減ったからかな。これから医療は患者にとっても、病院にとっても大変じゃな。


お箱の結び方。

先日納品した箱、結び方が間違っていました。実は、近所で本格的にお茶をやってる方にもお聞きしたんですが、マッサラの紐を出して”お手前”を拝見すると、なかなか困難なようでした。

うちにも大分桐箱はありますが、どれも一度開けると適当です。参考になりません。

ゲッ!今、知り合いから電話がありました「やまぶき」に行くことになりました。早く仕上げなければなりません。

大丸の美術画廊に行けば教えてくれるでしょうが、それも面倒じゃ。暑いし。

そこへ、輪島屋善仁の山下さんが夏の営業に来られました。教えてもらいました。

Dsc_0029 最初から間違っていました。紐はひねりません。指でつぶして形を整えます。

121 ざっとこんな感じ。

まあ、自己流の結び方も、それなりに完成度は高いと思いましたが・・・・・・勉強になりました。

Dsc_0039 なんだかんだで、手前の2点を購入することに。やっぱりタダは怖いですね。でも、使い易そう。

これは、輪島屋善仁の商品ではなく、亡くなった鵜島先生のお弟子さんによるものです。

自社製品だけでなく、特別念入りに仕上げられた蒔絵の品や中堅の作家の品も多少お持ちです。


植物の神秘 3

Dsc_000433 庭の甕に2年ぶりでハスが咲きました。

ある朝、ポンという音で家族全員、目が覚めました。

信じた方は、騙されやすいことを自覚して下さい。「振り込む前に、こちらから息子さんに電話してみて下さいね」

Dsc_000133 いやはや、誰がこんなもん作ったんでしょう。

ハスは古い植物でしょうか?なんだか原始的で洗練されてない気がします。花弁の先にも意味深な突起が付いています。

オッパイ5つは、豪勢やな。なんだか手を合わしたくなりますね。信仰の対象となってきたのもわかります。Dsc_001236

ユリの仲間です。

女に変身したら好きなタイプかもしれません。

男は、蓮の菩薩様より、お水の世界に弱いですな。

Dsc_001598 蝋梅の実は、だんだん薄気味悪く変化してきました。

毎年この一角だけホラー映画の世界です。


一人膳の製作2

今日は休日だというのに、仕事をしていた・・・・と言っても半日ほど・・・・しかし、普段も半日くらいしかしてないような気がする・・・・・夏だからな。

休日に仕事をするのは、あまりいいことではない。生活のリズムが狂い、メリハリなく、結局平日の仕事の能率が上がらないことが多い。でも最近は別の理由がある。不景気のせいで、休日に仕事をすると、平日の仕事がなくなちゃうんだ~!

しかし、下手に外に遊びに行くよりも、家で木工でもしてた方が面白いし、金もかからない。ひょっとして作ったものが売れるかもしれないし・・・・・お寒いけど、そうなんです。でもまあ、これはこれで商売のスタイルとしてはいいのではないでしょうか。

その点、大工さんや建具屋さんは勝手に家を建てることは出来ないので、苦しいですね。

Dsc_000423 仕上がった一人膳の天板の様子です。見事に反ってます。ピザの生地みたいです。

これはこれで、難しいのよ、と言っておきます。(そうじゃないと金にならんしな)

Dsc_001233 旋盤で挽いた左の棒から、4本の脚を削り出します。今回は10枚なので40本。最近は本当に根が続きません。

天板が薄いので本来なら貫通ホゾにしたいところですが“お茶”っぽく仕上げたいので止めホゾです。貫通ホゾではガンダムっぽくなります。

洗面器を2つ用意して、1工程終わるごとに、移していきます。

なかなか前に進みませんが、ここまでくれば、木地はあと一息です。

年取ってパワーはなくなったけど、相手のすきを突くというか、じんわり真綿で首を絞めるような戦い方は出来るようになった気がします。

木工は持久戦じゃね。(決まったかも)


いつもハッピーではない 2

夕方に入野松原に着くように出発した。猛暑を避けるためだ。途中窪川町の電光計は31℃を指していた。夕方だというのに日差しは運転していても刺すように感じる。

「やまぶき」に行って、翌朝、渓流で遊んだ方が良かったかという考えが、頭をかすめた。

到着して漁港近くのはえに潜るも大した収穫はなし。ビーチに戻ると、もう薄暗かったが少し波乗りをする。

実は膝の調子が悪くサーフィンを控えていた。波乗りはスキーと同じで、膝で加速、コントロールする。このところの、まったりとした波のせいで、膝への負担が大きかったのだと思う。海から上がるとビッコを引くようになった。和式のトイレでは用を足せない。

海から上がると、宴会だが、暑い暑い暑い。風が止まると最悪だ。しかも七輪で貝や魚を焼いたので我慢大会の様相だ。

Dsc_0042313 Kちゃん親子は、みんなの前で裸になって、シャワーを浴びてから、再スタートだ。ホームレスの生活はシンプルで羨ましい。(事情があるので画像を小さくしました)

実際、めいめいに“中入り”を入れる。ウ~、もう海はしばらく休もうかな。

Dsc_005233 モモは暑さに興奮したのか、恐ろしく臭い匂いを身にまとってご帰還だ。たぶん、ウ○コとか、動物の死骸になすりつけてきたのだと思う。この前とは比べ物にならない。

2回洗うも、臭い。俺は鼻が悪いからいいけど、今夜は車の中で一緒だ。

こいつは拾われて来てから一度も外で寝たことがないからしょうがないな。紐で縛って、布団には来ないようにした。夜中も暑い。

Dsc_0081 翌朝、即、帰るつもりがビーチクリーンの日だった。

朝から汗に浮く。さっさとはじめて大量のゴミを拾い、ローカルのU君に「もういいやろ?」と言うと「バカヤロー」と怒られる。もう、最悪。

俺は北欧系の人間じゃから、夏は好かんのよ。


教員

昨日の話で思い出したんですが、以前勤めていた土佐中高等学校では、担当した中学の”技術工芸”の時間に、木の踏み台のキットを取り入れていた。

先任の高崎先生に聞いた話ですが、ある年すごい出来栄えの踏み台を持ってきた生徒がいて、親の職業を聞くと「大工」という。

「あんまり上手だったんで100点つけた」と言ってました。親が手伝っているうちに面白くなって、最後までいったんでしょうね。

しかし、当時、私自身、鉋もノミも使い方を知らずによく教えられたものですね。呆れるけど、全国似たようなもんだろうな。今もやってるのかな?

生徒の”大工道具セット”の鉋刃はナマクラだったし、ゲンノウは金工に使ってると、砕け散るような粗悪品だったな。

3年で学校を辞めたのは、生徒をぶん殴ったからだとか言われてますが、実は大学の時、教職免状を取ってなくて、通信制で挑戦していましたが、他に遊びたいことも、勉強したいことも多く、とても短大に匹敵する単位を務めながら修得するのは無理と思ったからです。

しかし、後から聞くと免状を持ってない先生はゴロゴロいて、ナンジャラホイでした。そうよ、何のための“私立”なんよ。そんなもんいるかよ・・・・・補助金が多くなるらしい。

しかし結果的に、貧乏ではありますが、お気楽な職業をゲット出来てラッキーでした。

でもでも、大した企業もない地方都市においてはやりがいのある仕事かもしれません。私はせっかく調教しても、春になれば新手の入ってくる生活に疲れました。また真面目なものにとっては、24時間拘束されているようでいやになります。自己犠牲に堪えられるというか、そういうのが好きでないと向かないと思います。裏切られるたびに、愛が深まっていく人とか・・・。


表札

Dsc_0168_4 この表札は、ウチのお得意様でもあり、営業マンでもあり、ご近所様でもある方の表札です。

故あって、名前は公表できないので、仮にYさんとでもしておきましょう。

2年前、確かYさんの息子の夏休みの宿題として提出されたような気がします。しかも、結局ほとんど私が製作したような記憶が脳の片隅にあるような……気がしないでもありません。ちょっと上手すぎじゃろ~。

まあ、小枝を半割にするのなんか、バンドソーがなかったら大工さんでも嫌がるでしょうね。

”本”の下の横棒に輪切りが使ってあるのがアクセントです。

こんな、ライトな感じで良かったら、表札の注文も承ります。雨が直接当たるところは厳しいですが、軒の下なら10年や20年は大丈夫と思います。

もちろん横文字もOKです。ラフで2~3案提出してから取り掛かります。本気です。当社の家具を100万円以上買ったくれたお客様には無料でサービスいたします。大分いるかも。(すでに買ってしまった人は除外します)