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お国自慢。

Dsc_0025 いきなりですが、右は我”いの町”の肉屋で作られている焼肉のタレです。

先代の焼肉屋から受け継がれています。野菜炒めにも使えますし、キャベツにたらしただけでも、立派な酒の肴になります。

酒場放浪記にも登場した「とんちゃん」には実際、キャベタレなるメニューがあります。

左は、四万十市の醤油です。ここの製品はどれも旨いのですが、写真の刺身醤油は甘口ですが、カツオとか赤身の魚にはよく合います。うどん汁や煮物に使っても、コクが出て田舎風なおつな味に仕上がります。

両者に共通するのは、真っ当で健康的な素材を使っているということでしょうか。市販のものはどうしても、得体のしれない混ぜ物の味がします。どちらも450円位ですがネットででは買えないと思います。

ゲッ!今調べたら、マルサ醤油は買えるみたい。


ちょっと二日酔い。

昨夜は高知市内で、友人と1時過ぎまで飲んで車中泊して帰りました。どこで遊んだかは公表できませんが、朝は吉野家で牛丼食べて、下走っても15分なんですが、高速に乗って帰って来ました。自堕落でしたがちょっといい感じかも。

海は天気も良く、波もあって良かったらしい。でも、腱鞘炎も治ってないしこれでいいのじゃ。

Dsc_0012 かねてより作っていた高杯、拭き漆もすんで完成しました。

最初の1枚はちょっとだけ作りが落ちるのでしばらく自分で使ってみようと思います。

天板に光が映り込まないように写すのは、スタジオじゃないと無理なようですね。


通い盆 

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現在、通い盆を作っています。30㎝×20㎝の最少サイズです。最終的に30枚ほど作るのですが、昨日はあらかた出来上がったものに、漆をかけてみました。こうすることによって、デザインの修正とか問題点も見えてきます。実際、多少の改良が加わりました。

ところで、今回木地には栗、ホウ、ヒノキ、ケヤキを用意しました。

栗・・・・一番上です。木目が面白く、軽いのでなかなか良い。しかし、ストックしている材の板厚が、30mm2枚とるには薄く、1枚では無駄が出ます。もっと厚い板は幅が広過ぎてもったいない・・・・で、ちょっと困っています。

ホウ・・・・木味が柔らかい感じで、どうもこのデザインには向かないようです。もう作ってしまったので、柿渋で塗ってみます。

ヒノキ・・・・もともと、ヒノキを想定したので、ばっちりです。ヒノキも柔らかいのですが、メリハリがあって、なんかいいです。ヒノキはやっぱり鯛じゃね。

ケヤキ・・・・勿論いいですが、高価ですし、ちょっと重くなるかも。ちょうど、五分板(15mm厚)があったので10枚くらい作りました。“五分板”とはケヤキの柱なんかを製材したときに出る半端な材で、実際は厚さはまちまちで、反っていたりするのですが、地獄市の時、安く売られています。銘木屋の小遣い稼ぎですが、こちらも有り難いです。

同じデザインでも、材料によって仕上がりは全然違ってきます。


グルメネタ、一挙大放出。

グルメネタがたまって来ましたので一挙放出します。Dsc_00143

これは、冬野菜と鹿のポトフ。マスタードじゃなく練辛子だったんで、おでんになってしまいました。

Dsc_0015 タイラギの貝柱。ホタテよりあっさりして俺は好きだな。

Dsc_0016 牛肉はそんなに嬉しくない、お年頃になりました。

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大ナメクジの干物。鹿肉のサラミ。Dsc_000599

同じく、レバーと心臓の燻製。もう一流ジビエの味です。量があればネット販売出来るのにな。

Dsc_0002312 波乗りの後、直販所で買った、北山商店のブリの刺身とイカのヌタ。冬の土佐沖のブリは絶品です。身が立っています。

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鹿肉のハンバーグ。パンとワインに合いますわ。

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頂き物の蟹と豆腐を加えた粥。

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O塾長自ら、刷毛で酒を塗って仕上げたカラスミ。市販のものより美味しいです。

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でもまあ、最後は白菜の漬物あたりに行きつくわな。日本人じゃもの。


集塵テーブル兼バキュームマウント

現在、小さな盆を作っていて、それを迅速にサンディングするのに、何かいい方法がないか考えていた。材料を押さえる方の右手が腱鞘炎で痛いのだ。Dsc_0015

そいで、作ってみました。集塵テーブル兼バキュームマウント。

オフコーポの集塵フードがアリ組で付いています。カッコイイわ~。(マネすんなよ)2馬力の集塵機につないでいます。

台はリフターテーブルなんで、最適の高さにセットできます。

Dsc_003322 中はこんな感じ。歪まないように柱を立てました。宮殿みたい。

穴は丁寧に上下から開けました。3年に一度、出番があるラジアルボール盤が活躍しました。

Dsc_0018 このように、穴を塞いで、スベリ止めのシートを使えば動きません。回転サンダーで、小物やパーツをガンガン高速で仕上げていくのに活躍しそうです。

今日出来たばっかりなんで、使い勝手はわかりません。

現在のところ、欠点は電気代がかかるのと、風切り音が少しうるさい・・・・でしょうか。

まあ、一日で出来ますし、立ててしまえば場所もとりません。数をこなすプロには使い道があるかもしれません。ちなみに穴のピッチは40ミリ、直径は15ミリです。碁盤の目じゃなく、45度に傾けて配置するとオシャレです。


木工と陶芸の経済

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塗漆のスプーン、先日補修も全部終わりました。うわー、宝の山じゃ。目方的には単価は高いぞ。

ところで、以前陶芸家達とグループ展をした折、磁器でレンゲを作っている人がいた。なかなか、目の付けどころがいいと思った。絵が入って¥2500なり。その方は、私よりも一回り若く、経験は7,8年だという。結構売れていた。

陶芸は道具なんて、窯と土練機と轆轤があればいいんでっせ。後は、紐とか棒とか道に落ちているもので十分だ。土だってその辺から掘ってくればいいしな。まあ、そんな重労働するより買った方が安いけど。それに比べて木工の機械ときたら際限ないし、小さな彫刻刀でも最低3000円はする上、何十本もいるのだ。

レンゲは型に押しつけて作るのだろう。素焼して、釉かけて、また焼いて。どれも一瞬の作業だ。私も、焼き物の絵付けを頼まれたことがあるのだが、下手でも勢いのある方がいい、慎重に上手に描いたものなんて焼き上がると見られたもんじゃないんですよ。

木のスプーンの場合、木地作りの大変さはあえて省くが、塗りの工程だけでも、下地2回、刷毛塗りは、半分ずつ行うので6回、その間に研磨が3回だから、都合11工程だ。そいで¥4500なり。漆は高いし、漆刷毛一本が何万円もする。しかも、そう売れない。ひがむわな~。

まあ、自分で選んだ道だからしょうがないけど、これはねえ、中学に入ったとき部活を選ぶんだけど、絶対モテるはずのない卓球部なんかにちゃんと入部する奴がいるのと同じなんでしょうねえ。

スプーン作りの大変さを少しでも理解してもらうため、個展の時は、写真のような木地作りの工程を展示することもある。

商品は5,6本並べて、その下にプライスカードを置いてるんですが、しょうがないことかもしれないけど「全部でこのお値段ですか?」と聞いてくる客が一回の個展で一人はいる。腹が立つより、気が抜けるので、

最近は4,500(一本)と書くようにしている。

しかし、陶芸も最近はなかなか売れないみたいで、備前焼なんて岡山県で作家が300人もいるらしく、そりゃ大変じゃ~!! 案外、木工もいいのかも。でも、売れっ子になって、やっと人並み以下の生活がゲット出来る…………というのは寂しいな。

 


「きんこん土佐日記」

001321地元ネタですみませんが、高知新聞に連載している4コマ漫画「きんこん土佐日記」の村岡マサヒロさんの個展が近所のギャラリー『コパ』で開催されています。25日(水)まで。

この漫画は、地方紙としてはズ抜けています。いや、全国紙と比べても遜色ないどころか、爽やかさでは上です。

今回の展示はショボイけど、ご本人が常駐しているというサービスぶりです。エライ!! お茶まで入れてくれました。

「きんこん土佐日記」の短編は全国版の月刊誌にも1年半にわたって掲載されたそうですが、土佐弁がイマイチ理解されなかったことも多かったそうです。

毎日、はずれのない漫画を描く村岡さんですが、どうもここんとこ低調です。そのことを言うと「ここに詰めておりまして~」とのこと。なるほど~!!まあ、ファンサービスも大事ですな。

はじめてお目にかかりましたが、家がごく近所なので一緒に飲みに行きたいもんですね。


「ローリングサンダー」

昨夜の夢の話に関連して・・・・昔読んだ「ローリングサンダー」という、アメリカインディアンのホピ族の長というか、ヒーラーというか、メディスンマンというか、呪術師というか、そういう立場の人を取材した本があった。よこなぐりの雷の日に生まれたんだろうな。確かに、現地は雷はとても多い。驚いていると、日本の地震と同じだと笑われた。

ローリングサンダーが言うには(よく覚えてないけど)鹿狩りに行く時、殺される鹿はあらかじめ決まっていて、鹿もそれを十分承知している。車を止めて銃をかまえると、小高い所に姿を現すのだそうだ。

その話を、いの町のディアハンターことO塾長にすると、一笑に付すと思っていたが、

「猟とはそういうもんなのよ~。」という意外な反応。

「ふーん。」そんなイージーなハンティングはやってないくせに。でもなんかわかるような、気もせんでもない・・・・・か。野生に生きる命を奪いに行くのだから、奇妙なことも起こるらしい。

まあ、この本は、多分に白人ライターの神秘的なものへのロマンチシズムがみてとれるが、私は好きです。でも、今の世の中を見ると正義とか超能力とか精霊とかいうのは、微弱な力しかないんですね。

でも、不思議とか、永遠を感じて心が癒されことはありますね。

*関連記事が、私のエッセイNO,7の”カナダ再訪“にあります。


ごんぎつね

先日、猪猟に同行していたら、人が足りなくて、無理やり銃を持たされて、出てきた獲物を仕留めるように言われた。強引な話だ。免許もないのにな。追い込み猟では勢子の方が技術がいるらしい。

ちょうど、尾根筋に囲まれた袋小路で待ち伏せた。シダが生い茂って薄暗い。しばらくすると、まだ若い狐がひょろひょろと現れた。追い立てられて疲れている。しまった、狐は撃つんかいな、聞いてなかった。しゃくって弾を送り込んで一発目を放つと、至近距離なのに地面が吹き飛んだ。なむさん、ピョンピョン逃げ回る狐に、2発目を発射する。首筋に命中して血がしぶいた。

Dsc_0088_2 しばらく、くるくる回っていた狐もばったりと倒れた。抱き起こすと、もう暴れることもなく、ぐったりとしている。甘えるような眼でこちらを見るのだった。「ごん、お前だったのか。」横顔がみつみる聖櫃に包まれていく。

俺は、こいつを皮はいで、食えるんか・・・・・・・・夢でよかった。


最後にアクシデント発生。

漆塗りのスプーンの製作、最後にアクシデントがありました。順調に推移してきた漆塗りでしたが、上塗りの残りの半分、最後の最後で失敗しました。

これは、快適な波乗りをもたらした、異常な気温の上昇のせいです。土曜日、室温の上昇に伴い、漆室(むろ)の温度も20度近くになっていることは分かっていましたが、通常温度が上がれば、湿度は下がるのであまり気にとめていませんでした。

ところがどっこい、温度が上がると、室の木からどんどん水分が排出されるみたいで、様子を見るために扉を引くと”モアッ”という蒸気が!「こりゃいかん!!」と思いましたが後の祭りで、速過ぎる乾燥で出来る”皺”が出ていました。しかも、乾燥が早いと、漆のまったりとした艶がなく、なんかすごく安っぽい感じになるのです。Dsc_00123333

なぜか、黒漆は、セーフでした。高湿度の状態が短かったのと、やや古くなっていた漆が幸いしたようです。

普通の人が見てもわからないかもしれませんが、そこは気分の問題で、50本をやり直すことに。

この砥ぎ出しは時間がかかります。失敗のつけは大きいのじゃ。本日、ようやっと最後の塗りが終わりました。明日、室を開けるまではわからないけど。

まあ、こうやって失敗して学んでいくんですね。今回の塗漆の進歩は大きかったです。