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最後の仕上げ。

Photo 仏像の製作、本日でやっと終わりました。長かったな。あんた、ほんまによう頑張ったねえ。でも、アホやねえと自分に言いたい。これはねえ、技術とか才能じゃのうて、気持だけでここまでもって来たんですよ。

先日、テレビでダイエットを成功させるため、自分の体をブログで公表し続けた男性の話をやってましたが、私も似たようなものでした。

ブログと施主様がいなければ出来ませんでした。ちょっと、いきなりハードルが高過ぎたわ。

それでも、多少不満はあるものの、上出来じゃ。銀のブレスレットの幅は、2mm弱です。何に使うか知らないけれど、ビーズショップにあった、軸径0,5㎜のピンを加工して止めました。

Photo_2 冠を作るの図。6面と思っていたら、5面でした。

まず、紙で作って、図柄を考えます。銀板は0,3ミリしかないので流石に、ヘグナーの糸鋸でもバタつきます。秘伝の方法を開発しました。言えん。

銀ロウで溶接は簡単でした。プロパンバーナーを使用。このバーナは火口が極小で大失敗だと思っていましたが、ここで活躍。やっぱ道具が仕事するぜ。

制作も佳境に入ると、左上のタクシーの運転手さんの手袋をしての作業になります。

後は納品。きれいに仏壇に収まればいいがな。


年末耐久レース。

日曜日、家の前の道路に6台ものバケット車が首を伸ばして電線の張り替え工事をしていた。壮観で、見ていると、四電工のTさんがいて「今晩六平ちゃんに飲みに行こう」との御誘いを受ける。プールの日なのに、体に悪いことを優先させる。

昨夜は、飲みすぎたのでゆっくりするつもりが、元上司のHさんから「駅前酒場に行くぜよ!」と電話がある。セーブしたが、意外に調子が良く、家でも飲み直したので、今日はしんどかった。

明日も、”寅さん行商連合”の恒例の作戦会議が「山吹」であるし、金曜日は、波乗りの忘年会。土曜日は、土佐高登山部OBの忘年会とのお知らせが入ったが、命を粗末に出来ないので、今回はキャンセルした。金もねーぞー!!

年の瀬は「いよいよ、みんなあ、人の仕事の邪魔するちや!」といいつつ、明日も行く。

しかし、せめて通帳残高をプラスにして新年を迎えたいな。


彫刻の仕事。

御本尊の製作、大分出来ました。あと、銀で大日如来様の装飾をして完成です。よくもまあ、こんな仕事を引き受けたもんだ。しかし、背に腹は代えられないもので。

Gohonnzonn お大師様の椅子は、4,5㎜のほぞで、組んでいます。ここだけ、家具の仕事じゃ!!

Tou 今回使った刀はこの位。小さなものが多いし、もっと小さな刀があと数本要ることがわかりました。

電動彫刻刀は木口面を切る時重宝します。オートマックは、フレキシブルシャフトが重くて意味ないじゃん。天井から吊らないと。専業でガンガンいく人にはいいと思いますが。流石にパワーはリョウビのオモチャとは違います。

Gurainnda 荒取りに、奥まった場所に使った工具。一番下のトリーマーと言うか、商品名ミニグラインダーが活躍しました。

大変な思いをしましたが、良い経験でした。スキルUP出来たと思います。

早く、普通の木工がしたいです。

でも、年取ったらこんな仕事も頭に入れておかなければ。


黒田辰秋のオタク。

私は、黒田辰秋のオタクです。追っかけ?日本の木工界では巨人ですし、外国とはレベル的に比較になりません。仕事の下にあるものが深いんですね。日本は木の文化の国じゃしね。

2000年に愛知県豊田市で開かれた展覧会にも行きましたし、飾棚のある、京都の「鍵善」でお菓子を買ったりしています。

Honn 出版されている本は、大体持っているのではないでしょうか。

一番下は、サイン入りの限定豪華本。川端康成や武者小路実篤等の凄いメンバーが文章を寄せています。ただし、肝心の写真が「絶対、俺が撮る!!」と言っていた土門拳が倒れてしまったので、ショボイです。豊田市美術館が図録を出したので、資料的な価値は低くなりました。

一番上の本は、珍しい1977年に熊谷守一と「二人展」をやった時の図録です。

棗は、商売が良かったころに手に入れました。久々に取り出してみると、やっぱ落ち着くわ~。ウ~ン、損のない買い物じゃった。この棗については、また後ほど。

その割には、重厚な辰秋の作りが、私の製品に反映されていないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、まあ、時代も違うし、性格が軽薄だし。それはそれです。

しかし、黒田辰秋は私にとって一番習うことの多い、工芸作家です。


ハイエースのエアヒーター(FF暖房)

今日は、両親の年賀状をパソコンで作っていたので、ついでにブログも更新しよう。

エアヒータは車の燃料を燃やすストーブで、エンジンをかけなくていいし、燃料消費もごくわずかで、車中泊の心強い味方だ。車の中は、明け方湿気で冷え込むので、南国高知といえども10月から5月までお世話になる。

「あんた~、その金で何泊ビジネスホテルに泊まれるの?」と言ったおばさんがいましたが、そういう問題じゃないし・・・・・少しは考えましたが。ニュージャパンヨットで購入。

Honntai これが本体。左の太いパイプから車内の空気を取り込んで、暖めた空気を右のパイプで車内に循環させる。

小さいパイプは、バーナーを燃やす吸気と排気だ。この作業は車外で行われ、車内はクリーンです。

取り付けブラケットは既製品ですが、不細工だったので、自分で加工しました。

金属の排気パイプが取り付け部分で急に曲がっているのがチューナーとしては残念なところですが、高温になるので近くのパイプやコードに影響を与えないため仕方ありません。まあ、レーサーのエンジン組むわけじゃないですから。

Haikisairennsa 赤い矢印が排気サイレンサー。排気は車外に出ます。青い矢印は、オプションで付けた吸気サイレンサー。ちょっと静かになります。

Kyuukihaiki 車内はこんな感じ。最初はタービンが回り始めるので、ジェット機と同じ音がしてうるさいですが、徐々に静かになります。でも、吸排気口の近くは矢張りうるさい。私は音に異常に神経質です。効率は落ちるでしょうが、パイプを長くすれば静かになると思います。

まあ、エンジンかけるのとは比べ物になりませんが。上にあるのがスイッチです。なかなかお利口で吸排気口が塞がったりすると、自動で停止します。

Batteryタービンや燃料ポンプを作動させるのに電気を使います。 2,3泊程度なら問題ないでしょうが、長いとサブバッテリーが必要です。あれば、パソコンや読書灯が使えて便利です。

この車は、とても重量バランスが悪いので、重いものは後ろに設置。衝突の際はドエライ凶器になるので、床の鉄板にケースごとボルトで固定しています。

床に穴を開けたり、燃料タンクからパイプを引いたり、DIY上級コースです。それと、自動車整備関係に友人がいないと厳しいです。私は丁寧に仕上げて4日かかりました。自分で取り付けるのはお勧めできませんし、やってもらった方が、結局安上がりでしょうな。

20年乗るつもりなら、設置しても元は取れます。

*大型トラックや本格キャンピングカーのように設置場所と睡眠をとる場所が離れていれば問題はないでしょうが、吸排気口の近くで寝るのは少しうるさいです。離れれば問題ないです。静かにするにはパイプを長くするとか工夫がいると思います。


山中の居酒屋「やまぶき」

このところ、海にも行かず仕事をしていたし、一段落したこともあって「やまぶき」に出かけた。断熱したハイエースの耐寒テストでもあったのだが、残念ながらとても暖かい夜だった。

Saba 新鮮な清水サバが、なんでこんな山の中で食べられるか不思議だ。

元々、客の少ない山吹だが、最近は、さらに少ないそうだ。でも、亭主は気にしている様子は全くない。

なんとも、落ち着くところだ。

Oden

濁り酒とおでんで〆ることに。お腹も丁度いい按配です。

店を出て50メートル、一車線の道路が、すれ違い用に広がっているところに止めた車に戻る。通行する車はほぼ皆無。まだ、10時半だが、寝ることにする。

夜半、あまりの雨音に目が覚める。時計を見ると、まだ3時。屋根に、断熱防音加工をしたのに静かじゃないじゃん!稲光もしてきた。

耳を澄ますと、絶対普通じゃない音がする。何か引きずっている音だったり、獣の歩く音・・・・・。昔の旅人は、そりゃー妖怪も見るわな。ここは、境界線から山の領分に入ってしまっている。でも車中泊は、とても快適。

あんまり、雨音がうるさいので、まだ真っ暗い5時に家路についたら、凄い土砂降りでした。帰ると、雷の鳴る夜は、私の股の間でしか寝られない、犬・モモちゃんが「どこいっとったんや!」と飛び出してきた。

でも、面白かったな。また行こう。


大日如来の行方。

先日の「古仏との対話」展で、話題になった大日如来像のことが朝日新聞高知版で取り上げられていた。Sinnbunnkiji

紙面にあるように、須崎市の小さなお堂に祭られていたのだが、運慶の息子の湛慶の工房作と確認され、今後防犯面でどうするか、問題になっている。

先にザザビーズで落札された運慶の大日如来が13億というから(今だったら、グッとリーズナブルと思いますが)こちらはちょっと小さいが、1億位はするんじゃないか?俺も欲しいぜ。

この、ちょっと小さいところも、コレクターにはたまらんでしょうな~。しかし、こんな像を私物化するような、了見の狭い人間のところに連れて行かれたら、如来様も可哀そうでしょうな~。

私は、こうなることはわかっていたが、展示会が悪いというのではなく、人の世は面白いな~と。「無名のままが良かった」という地元の人もいるそうだが、これだけの品物はすぐ目を付けられます。今回、評価されて事前に対策がとられる方がいいです。

Nyorai1 大分レベルは落ちますが、私の造像もお大師様が出来、最後の如来様にかかっています。

写真の像は、どうも気に入らないところが出てきて、新たに作り直しています。まあ、そんなに悪くはないのでとっときます。

本日、施主様がみえられて、気に入って頂けたので、一安心。

明日は、乗っかる、蓮華座を作ります。これも大変。それから銀版で装飾をしてやっと完成です。


カシキ砦

Photo 仁淀川を、我家からさらに、6,7キロ上流に上ると鹿敷(カシキ)はある。

そこに、夜な夜な荒くれ者たちが集う砦があるという・・・・いやあるんですが。

川のものと言えば、アユは言うに及ばず、ナマズ、ウナギ、ゴリ、手長エビ、スッポンなど。

山のものと言えば、猪、鹿、熊、ハクビシン、各種鳥類。(熊はウソです。ハクビシンも獲ったらいかん)いろいろな野の料理(焼いて塩をつけるだけかも)で酒盛りが行われているらしい。

獲物が獲れた晩には、豪勢にかがり火が焚かれるという。私も参加してみたいのだが、なかなかに危ないらしい。元々、夏に近所の酒飲みが、涼しい河原で晩酌をしたのが最初だそうです。

Kasiki 収納の箪笥なんかも備え付けてあって、古くなったら、大水の時に流してしまうそうだ。大胆じゃ。でも、今年は台風は来ず。

しかし、よく見ると小さなユンボまであって、猪の蒸し焼きでもするつもりなのか。


沢田マンション

沢田マンションは高知のその筋の人では知らない人がない偉大な建築物です。今では全国的に有名になったといってもいいでしょう。なんと専門書が2冊出もています。

キラニュース№12でも紹介しています。

ご夫婦で、すべて独力で建てられたと聞いています。木の造作物を作るための製材部屋や木工所もあると聞きいてます。

Photo 軽トラで3階まで上がれてしまう便利な構造です。

各戸のベランダが通路として繋がっているというか、部屋の前が道というか、住民同士風通しがいいです。

屋上のクレーンはまだ現役と思われ、右端の塔は手製の昇降機です。(エレベーターとも言う)

オーナーの住む、屋上には空中庭園ならぬ、空中”田んぼ”があるそうで、収穫時には餅をついて住民一同、祭りに興じるそうです。

御世辞抜きに素晴らしい建物です。違法建築で、市職員の調査時には住民がコンクリートブロックを落すという噂ですが、建築基準法以前から始まった建物であるというのが本当のところらしいです。

しかし、シャブコン使ったり、鉄筋を間引いたりしていないでしょうから、地震後に案外残っているのは沢田マンションかもしれませんね。

ボチボチ空き室も出るそうで、是非住んでみたいが、家もあるし、そこまで酔狂は出来ません。はす向かいのヤマダ電機に行った時に、ちょっとのぞいてみる位です。


ルーターマシンROA-151のセンターピン

Photo 今日は久々に木工機械のブログです。

中古で買った庄田のルーターマシンには18㎜という中途半端なセンターピンしか付いておらず、直径12、20、40、50㎜のものを注文した。差し迫った用事はないのだが、木工では先へ先へ段取りを進めていかなければなりません。

写真の50㎜は現世で使うことはあるのかしらん。軸径は16mm。

ところで、庄田から届いたセンターピンはどれも錆や傷のある在庫品で、しかも旋盤初心者が作ったと思われ、形にしまりがなく、ガタはないものの気分が悪い。ルーターマシンが置かれている現状を垣間見た気がした。

Photo_2ついでに機械屋が、NC用の軸径20㎜の兼房のラフィングビットを見せてくれたが、カッコいい。これだけ太けりゃビビらないでしょう。

12㎜だとこんな感じ。繊細な加工しか出来ません。

今回、インチサイズのスリーブも注文するつもりでしたが、15,000円もするそうで、諦めました。16㎜のスリーブはオークションで3,000円で手に入ったので、高過ぎると思います。

まっ、頑張って使わなきゃ。

Photo_3 現在制作している仏像の装飾に使う銀板、銀線、ネットで手に入れました便利な世の中ですね。

右上は100円ショップで見つけてきたビーズ細工用の材料、なんでも工夫しないと。

仏像の制作もやっと先が見えてきました。良かった、良かった。