kira-osamu一覧

ペットボトル

私はケチではなく、むしろ浪費家に近いと思うのですが、無駄なカネはビタイチ出さない主義です。だから、車で外出するときは、ペットボトルに水を入れて持ってゆくようにしています。キャンプの時は、凍らせた2リットルのものを2本くらいクーラーボックスに入れます。飲んでもいいし、食料の保存にも使えます。

最初に教えてくれたのは、大阪から移り住んだサーファーのN君だ。彼の場合、無駄な金を使わないのは、より徹底していて、髪が伸びると、奥さんにバリカンで丸坊主にしてもらうことを繰り返している。ソリャーやり過ぎじゃ。彼は「これが一番美味いんで~!」と言っていたが、確かに水のおいしい”いの町”にいて、わざわざ鼻に臭い匂いの抜けるお茶や、毒のような缶コーヒーを飲む必要はないのだ。ホントに、水が一番おいしい。都会の人はなかなかそうもいかないのでしょうが・・・・私も、はじめて東京に出た時は、どうしても水道の水が飲めずに苦労しました。今は東京の水も随分良くなりました。

つわものハンターTさんに聞くと、遠出の時は、飲料水は大きなポリタンクに入れるのではなく、ペットボトルで何本も分けて持って行った方が、合理的だそうだ。なるほど。

それに、どう考えても、このペットボトル、使い捨てにするにはもったいないですよね。ドイツなんかは洗って詰め替えているそうです。江戸時代に持って行けば、いい思いが出来そうです。ともあれ、都会の人は別として、ペットボトルに水を入れて持ち歩くのは、意識を変えれば苦もなく出来ることで、温暖化防止にもなります。


波を当てる。

気ままな自営業のメリットは、時間に融通が効くところだ。台風一過のスウェルを狙って、金曜の午後、入野海岸に出かけた。結果は大当たりだった。ASAちゃん、すんませんな~。

Dsc_0034 やっとお見せ出来る、私の波乗り。監視小屋で、ゴロゴロしていたS氏に無理やりカメラを握らせ撮ってもらう。しかし急だったのでデジカメに慣れてなく、いま一つ。私としても連写モードに切り替えておくべきでした。板は、9,2のロングボードです。

Dsc_0174 秋の味覚が持ち込まれ、茹でてみんなで、おいしく頂く。御馳走様でした。夜は例の如く「8の字」へ、しかし主だったメニューも攻略したし、ちょっと浮気する。

軽くやってから、大阪から来たサーファーのメキシコ居酒屋に行ってみた。「LOVE & BEER」という看板が相当怪しい。入ると、店主と友達が飲んでいて、店はとっくにやめたのだという。後で聞けば営業許可も取ってなかったらしい。大方町の人口が10倍あったらやって行けたかも。仕方なく、スナック「茶蘭花」で飲み直す。 

Dsc_0175 なんだか、創作生け花みたいな雲です。

今日も天気はいいが波は大幅サイズダウン。それでも午前中2ラウンドもやる。休肝日が効いているのか、昨夜もよく飲み食いしたのに元気だ。

Dsc_0168 浜にはバッタやトンボが飛び始めました。こいつは完全に保護色。

市場でイセギの刺身とキビナゴの干物と生節を買って、レストラン「三木」でタレ焼き、ご飯大盛を食って帰る。

帰り道、急に蒸してきて、雨も降り出しました。ラッキーな休日を過ごせました。


断酒会に入る。

というのはウソです。私は別にアル中ではありません。ネットのアル中診断もやってみましたが、全く問題ありませんでした。しかし、返答しにくい質問もあります。例えば「今日は飲むまいと思っても、ついつい飲んでしまう」→毎日飲むので、そんなことは考えたこともない。一日の労働が終わればご褒美にシュポッとやるのは当然でしょう…てな具合です。

しかし、今年の集団検診では、体調万全で臨んだにもかかわらず、γ―GTPの値が一昨年より悪化していた。250位、あんまり良くないらしい。長年の暴飲暴食が、(鯨飲馬食とも言う)祟ってきたのだろうか。当然中性脂肪とかの値も基準を超えている。そんなわけで、家ではなるべく飲まないよう決断した。本来なら一か月くらい酒をやめてもよかったのだが、度重なる酒宴のお招きで、逆に飲み過ぎてしまった。だいたい、物心ついてから、1週間以上飲まなかったのは、怪我で入院していた、酒の入手し難いアルジェリアを旅していた(想定外でした)、修学旅行の引率をしていた時くらいだ。もっとも、修学旅行のときは、年配の先生方の毎夜の酒盛りに付き合うのが嫌で、飲まなかっただけですが。

酒を飲まないと、

1、  私は食いしん坊で、つまみにも凝っていたので、お金を節約できる。

2、 台所の洗い上げをしなくてすむ。

3、 睡眠時間が短くてすむ。

4、  5時に軽い夕食を済ませ、朝まで食べないのですぐ痩せられる。昔のジーンズがはけるようになった。

5、  朝が、すがすがしい。

といったメリットがあります。デメリットは殆どなく、しいて言えば、飲みながら見ていたテレビを、殆ど点けなくなったぐらいでしょうか。

にもかかわらず飲みたいのは、数千年、あるいは数億年続いてきた人類の営みだからでしょう。ちょっと、大袈裟? 酒も飲まずに、夜、コチョコチョやってることなんか、例えばこのブログ、休むに似たりです。ア~、やっぱり飲みたいジョ~!!

漁師のTくんは、飲み過ぎで一時、γ―GTP900もありましたが(普通、500超えると相当だるいそうですが)「その数値は肝臓がアルコールを分解している量を示す」とか自分勝手なことを言っていました。大方町の居酒屋「8の字」に来る漁師たちの会話を聞いていても「わしゃ~、昨日は血を吐いた」「おりゃ~、点滴打ちもって飲みゆうぜよ」「何言いいゆう!今日は病院から直接来たぜよ!!」ヒィ~!!呑気なこととに驚かされます。

私など、まだまだ飲んでも大丈夫そうです。


木工もしてます。

なんか、真面目にブログをやり過ぎて、疲れて来たんですが、明日はプールでUP出来ないと思うんで、やっておこう。ところで、アートキャンプンのときは波が良かったみたいで、それだけが残念じゃ~。

Dsc_0019_2 木工も一応真面目にやっています。これは、新たにオーダーのあったスクリーン。空白の部分に、お客様が布を張ります。 上下のバーは湾曲させて脱着します。

これを作るのに一番大変なのは、左右の椿の木を在庫の中から見つけ出すことです。曲がりつつも真直ぐな丁度いい太さの木なんてそうありませんから。半日仕事です。

こういう、趣味性の高いものは納入に不安がともないますが、先ほどお客様からお礼の電話がありました。早速、麻の古布を張ってみたそうです。一安心じゃ。入金もして頂いたようで・・・・ウッシッシ。

昨年よりずっと早く涼しくなってきましたが、まだまだ体と脳は本調子じゃございません。東京のオフィスビルでバリバリ働いているビジネスマンは夏の疲れなんて感じている暇はないんでしょうか。私のモーレツ社員(こりゃ古過ぎ)の頃、当時20代でしたし、夏はこんなに暑くなかったので、比べられません。都心のアパートでもエアコンなしで過ごせたし。


アートキャンプinしもなの郷(2)

二日目は、ペイントの授業がありました。ダンボールに描いてゆきます。その後、燻製BOXに組み立てるそうです。Dsc_0128 なんか臭くなりそう。

ぺインターは、名人が揃っています。ドキンちゃんの顔がデフォルメされているのは、お菓子の包み紙をそのまま転写したからだそうです。

Dsc_0127 彼の場合は、これは、繰り返されるモチーフの一つです。この後、同色の水性ペイントで余白を塗りました。非常に渋いアプローチです。

Dsc_0084 全然関係ないのですが、山には、地衣類というのでしょうか、目を凝らすと不思議が一杯です。ニョロニョロ。

Dsc_0047 ”しもなの郷”の食事は、素朴で、動物性蛋白質が当たり前になってしまった私たちには物足りませんが、昔の食生活を考えさせられます。

これは、昔ながらのキュウリだそう。くせがなくておいしい。右上はワサビ。

Dsc_0121 お昼は炊き込みご飯。クレソンは下の渓流から採ってきたものです・・・・・これで、十分なんですね、明治初期、外国人は日本人が粗食でよく働くのに驚嘆したそうです。

夜は、若く見える生徒たちも、実は二十歳を過ぎている子も多く、結構飲むのです。これも楽しみです。

その後、図書室(改装して畳が敷かれています)で雑魚寝するのですが「いやいやえん」とか、井上靖の「しろばんば」とか懐かしい、読みたい本が一杯あって、1週間はいられそうです。次回は朗読会をするのも面白いかもしれません。でも、久々の授業に少し疲れました。


アートキャンプinしもなの郷(1)

少し障害のある若者のアートキャンプに講師として呼ばれました。今回が2回目でわりと楽しみな仕事なのだ。殆ど、ボランティアでもOK牧場。Dsc_0048

場所は仁淀川町下名野川の廃校になった小学校を改装した宿泊施設です。

前回、私としては当然、木工(木の枝とかを使った動物作りなど)をしました。生徒たちは普段なかなか加工できない材料に夢中になっておりましたが、やはり危険で、自由に作らせる部分が少なかったので、今回は少し方向転換しました。 Dsc_0087

比較的安価で手に入る”タテズ”をばらして、校庭に立体作品を作ることにしました。

Dsc_0093_2 タコ糸でドンドン連結していきます。

Dsc_0106 二日間、計3時間ほどの制作で、校庭半分ほども拡がりました。我ながら面白い企画で、健常者にも十分楽しめます。このキャンプの授業はすべて、保護者も参加して夢中になってしまいます。私もこういう学校なら、まだ教師を続けていたかもしれません。

Dsc_0011 すぐ下の渓流にはアメゴとアユがいます。もちろん、これは水槽を写したんですが。

あすは、この続きです。


たてまえは、接待。

昨日は、関西からお客様が旅行がてらみえられて、夜は高知市内の居酒屋にご案内しました。一軒目は魚の美味しい「大吉」。皮付きのカツオは絶品でした。青のりのフライも香りがたまりません。接待のはずが、途中から、私がガンガン飲んで食べて、マイペースでした。すみませんでした。しかし、高知じゃ~、遠慮しよったら、なんちゃ~食べれんまま終わるぞね。
Dsc_0034 二軒目はどこにしようか迷ったが、単に私の都合で「ノア」に。でも、ここも高知らしといえば、高知らしいし。

そんなんで、今日はちょっと二日酔い気味。ぶらぶらしたいが、珍しく午後から仕事の予定があります。

このお客様は、昨日、朝8時からホエールウォッチングの船に乗ったそうですが、熱低と台風の影響でやや波が高く、ゲロゲロだったそうです。しかも、クジラが見られず、船長が気の毒がって6時間も走り回ってくれたそうです。おかげで、港にお迎えに上がった時は顔面蒼白でした。最後に百匹程度のイルカの群れに遭遇したそうですが、とてもそれどころじゃなかったようです。夜は、陸酔いもあって、大変だったと思います。お疲れ様でした。


木工家はなぜ貧乏なのか。

木工家が貧乏なのは、経済、市場の仕組みで決まっていることで、なにも難しいことではありません。私もそれに気づいたのは、足抜き出来なくなってからのことで、初めから分かっていれば、木工なんてしてなかったと思います。

木工は、まず作業場がいります。材料は高いです。手道具、電動工具など道具も際限なく必要です。私の場合ショールームも建てており、毎月のローンの支払いは勿論のこと、三相200Vの電気代他、2軒の家庭用電気代がいります。倉庫も借りているので家賃がいります。これでは、少々稼いでも残ることはありません。このように、木工の場合経費がかかり過ぎるのです。その都度、材料を仕入れるとか、山奥の廃校などを利用すれば大分違うかもしれませんが。

工芸の分野で一番貧乏なのは“織り”と聞きます。人間国宝の方でも、マックでバイトするより時給が少ないかもしれません。そして、2番目が木工らしいです。

経費がかかれば、その分高値で売ればよいと考えられるでしょうが、それが出来ない理由があります。ひとつは、なぜか、経費も手間もかかったものほど付加価値がつかないという、芸術界の常識があります。焼き物なんて元は土でっせ、名画の絵の具代なんて、たかがしれてます。しかもすぐ出来ちゃうんですよ。このように、人間はあやふやな、元手のかかっていないものほど、大金を出すように出来ています。私も金があったら欲しいけど。黒田辰秋の木を刳って作った小箱が大体、¥600万。加藤唐九朗の茶碗も同じくらいの値段です。刳り物の箱なんてコツコツやらなければならないですが、茶碗なんて、いい物ほど瞬時に出来ます。逆に付加価値のつかない最たるものは大工さんでしょうか、いくらいい仕事をしても時給ですからね。

もう一つの理由は、これは直に美術商から聞いた話ですが、工芸品が付加価値を生むには、数千点以上の数が流通しないと難しいそうです。やさしく言えばブランド化でしょうか。「うちには、○○先生の皿が3枚もあるざまーすよ!」「なんの、うちなんか猫の皿まで○○先生ざま~すのよ!!」てな具合です。(赤塚不二夫世代じゃないとわかりません)木工家が一年に作れる数なんて本当にしれています。そこを、弟子をたくさん取ることによってクリアーした木工家もおります。しかし、そうなると経営者としての自覚も要りますし、気ままな二日酔いなんて出来なくなるのです。

同世代の陶芸家や、弟子取ってる漆芸家が高級外車に乗っているのを見るとちょっと羨ましいけど、わびしくもあります。「もっと、勉強に使えよ!」私は貧乏すが割と満ち足りています。この辺が木工の面白いところでもあります。 


難破船

Dsc_0002 これは何でしょう?

実は、先の仏壇の金具作りの時、事前に鉄の銀ロウ溶接を練習した残骸です。

広い鉄板と小さな部品を同時に赤めるのはかなり難しいんですよ。でも、コレ難破船みたいで、いい雰囲気出してます。

今度暇なときに、拭き漆の小箱に、小さな動物のつまみの付いた鉄の蓋をつける・・・・・なんていいんじゃないでしょうか。うううっ・・・・・木工家は台所が厳しいので、簡単に出来て金になる、魔法の商品の開発に余念がないのだ。


裏方の道具

今回は、製品の加工にはに直接使われない、裏方の電動工具の1部を紹介します。

Dsc_00161 先日話題にのぼった、ホビールーター。はみ出た銀ロウ落しに、2番目のルーターが重宝します。

その下のペンシルタイプは、まず実用にはなりません。漆の表面を装飾するとかには使えます。4000円だったので問題ないです。いつか出番があるかもしれません。

一番下は、電動彫刻刀です。本格的な機械もありますが、とりあえずこれで十分です。もっといえば、電動は必要ないけど、たまに便利な時があります。

Dsc_00171 これは、まだ一般的でなかった、25年ほど前、オブジェの制作のために買ったメルトガン。最近は使う機会が減ったけど。梱包や仮止め等、あると便利です。パワーのないものは実用に向きません。こいつは業務用で故障知らずです。

Dsc_0022 エア工具です。仕上げくぎ打ち機は、直接家具に使うことはありませんが、工房の棚やDIY、治具作りに必要です。出番は多いです。

右は、ホッチキスのような針が出ます。革や布を固定するのに重宝します。槌で打ち込めばいいようなものですが、1人で引っ張りつつ固定しなければならない場合は、圧倒的に便利です。

電動工具は際限なくいるので、いっそのこと手道具だけで加工した方が、収支は勝るかもしれません。大きな怪我もないでしょうし。でも、汗かくの嫌だしな。