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VICMARC VL200

本日は、木工をやってる人用のブログです。Dsc_00070001

ウチの木工旋盤です。オーストラリアのメーカーですが、ベアリングとインバーターは日本製です。スイッチとかはインドネシアだったり、グローバル化を物語っています。

5年ほど前、リブロスデルムンドで買いました。成り行き上これになったわけで、特に理由はありません。VL300(懐が30cm)は、ツールレストや押しコップが巨大で、私のようにイスの脚やスピンドルを量産するには作業性に問題があるのではと、敬遠しました。鉢物は、趣味程度にやるつもりですから。カナダで良く見かける、白いアルミ製のワンウェイも候補に上がりましたが、あれもデカ過ぎじゃ~。

下にモーターを内蔵して、カバーのあるこのタイプは、足が踏み込めないのではと心配していましたが、問題ありませんでした。インバーターの割にはブレーキが効きません。たぶん、ブレーキで故障が続出したので、そういう設定にしていると思いますが、私は重いものを回さないので・・・・・。富士通にも聞きましたが要領を得ません。手のひらブレーキに、もう慣れました。

Dsc_00100002 迅速に作業するために、近所の工作所でツールレストを作ってもらっています。これは便利です。

最近気付いたのですが、長いほうの2本は、幅が少し広くなっています。さすが、日本の工作所、芸が細かいですな~。ここは、この不景気にもかかわらず、結構忙しそうです。値段もオーストラリアに発注するより大分安かったです。

Dsc_00290003 これは、最初の写真にも写っていますが、脚を何本も挽く時などに、挟んで、雛形を目の前に突き出しておく道具です。雛形を見ながら、あらかた削って、ノギスで計測して仕上げます。

以前は、日本製の中古旋盤を使っていたのですが、ツールレストなどの作動が悪くて買い換えました。また、ひょっとして凄く旨く削れるんじゃないかと・・・・・・。

結論!パソコンと木工旋盤は買い換えても旨くなりません。ただただ精進あるのみです。

これから買われる方は、脚を挽くだけなら簡単なものでもOKです。インバータは便利ですが、プーリーのかけ替えで十分です。Vベルトによる無断変速は鉢も棒もやってみたい入門用にはいいでしょうし、実際このタイプが多いみたいですが、製品をを量産するにはどうかなと思います。

木工旋盤は結構難しく、危険でもあるので、私のように必要に迫られてやっているとか、よっぽどの好き者でないと長続きしないようです。だから、愛好者の多いアメリカにはピカピカの中古が一杯あるそうです。

*本日、ネットで木工旋盤をみていたら、インバーターなんて通常6~7年、長くもって10年とでていました。使い方にもよるんでしょうが、これが本当なら、プロにはプーリーかけ替え式が一番いい事になります。


玉造り

昨日は、台風2号のうねりの影響を思い、午後に近場の甲殿海岸に行ってみますと、波はデカかったです。しかもうねりがバラバラで良くない。しかし、ショートボードが一人で挑戦しているし、今夜スイミングに行くなら、こっちがましかと決断しました。溺れそうになりました。年の功で何本か乗るりましたが、1時間で撤退。無理は禁物です。

Dsc_00010001_2 本日は、コートハンガーの先端に取り付ける球の製作です。

直径は5cmほど、材はケヤキです。この、日本刀の切っ先のような刃物は、元々扱いがデリケートなのですが、特に、球を削り出すのは難易度が高いです。

回転方向に刃物を突き出すのですから、ちょっとのことでロックします。球が吹き飛んだり、刃物でえぐれて台無しです。何より心臓に悪いです。Dsc_00320002 いつもちょっと憂鬱な作業ですが、今回は一度もひどいロックがなく出来ました。

これは、刃物の角度とか、なんら論理的解決策があったわけではなく、自然に体が動いたのです。何事も場数を踏むことですね。

外国の有名ターナーは球と球の接合部分をどんどん細く削ってゆき、とうとう弾けた瞬間、お手玉しているそうです。スゴイ!!

ウソです。でも、やれそうです。旋盤加工は手品みたいなもんですから。

Dsc_00410003 ほーら、良心市で買ってきた卵みたいでしょう。

私の場合、バンドソーで切り離して、ベルトサンダーで切り口を仕上げます。

ざっと、1時間の行程です。


イス出来ました2

Dsc_00050001 去年の2月にも、同じイスを作って、同じ題名でブログに載せたので”2”なのだ。

大分前に出来ていたのだが、塗料の乾くのが一回塗って、1週間もかかるので・・・・・。

今回、背もたれの高さを、お客様の体格に合わせて、2cm上げたのだが、全然印象が変わってしまった。失敗じゃ~。でも、こちらの方が普通のプロポーションです。オリジナルは、日本の空間を意識して低めにつくっています。そのお客様は、私のブログを読んでないので大丈夫です。

イスはもう、何回やっても、仕事は楽になりません。イス一本に絞ればそうでもないでしょうが、限界です。構造的にはテーブルと同じですし、より精密さが要求されます。なにしろ、パソコンには残していますが、作り方を忘れてしまいます。

Dsc_00190003 スズメバチが、塗ったばかりのオイルにつられてやってきました。

さしずめ、ラリパッパ状態か?

ところで、連休、十分に遊んだのに、やっぱり気分の乗らない状態が続いています。どうしてじゃ~?体調も良くないし。疲れでしょうか。南の島で、半年ほど過せばよいのでしょうか。

ブログも、気にないものになってしまいました。


貝の神秘

Dsc_00010001_1 自営業の私が、なにも込み合う連休中に出かけることもなく、4,5,6,と後半に絞り込んだ。

写真は旧大方町の砂浜美術館「Tシャツアート展」のようす。波は以外に良好でラッキー!!ヘトヘトになる。というか、年取るとあちこち痛い。故障だらけだ。

今回は、人類の営みに欠かせない、”貝”に絞ってリポートします。

Dsc_00200002_2 まずは初日、漁師の友達がボンベで取ってきてくれた岩ガキ。一回では食べれません。海のミルクじゃ。

Dsc_00400003 次の日は午後から、場所をかえて、海岸の温泉へ。

ニナ貝を採る。楊枝がなかったので、竹で作る。海水で茹でるといい塩加減です。極力、ゆっくりと温度を上げるのが、貝を取り出しやすくする秘訣です。

Dsc_00870004 モモも、超ハッピーじゃ~!!

ウバメガシの林を走り回ってダニだらけじゃ~!!

本日は、疲れて、ベットでゴロゴロしてるけど。

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最終日は、春の大潮で潮がぐんぐん引き、地元の磯遊びの人でにぎわう。

私はウエットを着て、沖に潜った。ツメタカ貝は、割合深いところにいるが、大潮のおかげで楽だ。

写真ではわかりにくいですが、これは業務用の大鍋です。大きいものはオムスビよりデカイです。昨夜食べました。

貝三昧の連休でした。


透かし彫りの手箱

デパートの画廊の茶道具展に、さる大物作家の品が何点か出品されていた。2点の手箱は蓋に大胆な透かし彫りが入っている。鎌倉彫りのようなレリーフではなく、垂直に切り取られた、ごくシンプルな意匠だ。

全体に黒漆がかけられていて、断面は朱に塗られている。祭器のような感じがする。他の文具は拭漆に浅い彫りと線画が施されていて、これも捨てがたい。Dsc_0085_2

そんなに高くなかったので、ひとつ購入しようと迷いに迷う。

出来れば全部欲しいなあ・・・・というところで、目が覚めた。

くっそ~!!意匠を覚えきらんかった。でも、1点は何とか。矢の模様でした。雰囲気はうっすらと・・・・・いつか再現してみたいものだ。


ハイエーススーパーロング

Dsc_00030001 トランスポーター兼、簡易キャンパーの愛車を紹介します。色は薄い黄色。

荷室は3,5mあり、助手席を倒せば、4m材も積めます。改造箇所は・・・・・

* 後部座席をはずして、3人乗りとして申請。
* 3cm厚の杉板、本ザネ、フローリング。職人仕上げ。安い。木材業界は大変です。
* レイズ鍛造ホイール、レカロシート(お客様にタイヤ館の社長がいるため)
* FFヒーター(車の燃料で作動する)
* サブバッテリー、走行充電システム
* 天井にIKEAで買ったLED照明。48灯だが、なぜか一つ切れた。
* シマムラ製マクラー、及マクラーカバー

Dsc_00060002 手前の踏み台は、重量物の積み下ろしに欠かせません。車内ではテーブルにもなります。

でかいので、駐車場に困るし、高速料金もちょっと高いのが難ですが、仕事に遊びに便利です。以前はボンネットのあるトラックに乗っていましたが、雨の多い日本ではトラックは定着しませんでした。1BOXは一度乗ったら止められません。材料の積み下ろしも、別に製材所ではないので問題ありません。


屋根を切る。

今日は、イスのオイル塗装が乾く時間を利用して、愛車のハイエーススーパーロングにルーフベントを取り付けた。小さいサンルーフというか換気口です。

先日の神戸の個展では、ずっと車中泊だったが、換気用にルーフベントは欠かせないと感じた。ところ構わずリヤゲートを開けるわけにいかないし。

Dsc_00150002 最初、穴を開けるのには勇気がいりましたが、ジグソーで簡単に切れました。

今度、友達の車にも開けてあげよう。

屋根は、不用意に歩くと凹みますので、毛布とベニヤを敷きました。

この車は、縦にリブが入っているので厄介ですが、木で埋めました。結局、内装材を切ったりして、丁寧に仕上げていると、1日かかってしまいました。

Dsc_00200003 この、オムニ製のベントは良く出来ていて、虫除けネットと遮光カーテンも内蔵されています。しかし、壊れたら、コンプリートで交換しなければならないような気がします。紫外線にどれだけ耐えられるか興味があります。

これだけのことでも、いろいろな道具のお世話になりました。また段取り的にも、一般の方には困難でしょう。木工をやってて良かった、稀な例です。

ちなみに、車高が2m30㎝もありますから、塀を利用して屋根に上がりました。

* この施工は結局雨漏りがして、やり直しました。最初は外側に線のコーキングをしたのですが、屋根は場合によってはダム湖のようになり、ベッタリのコーキングの上に載せるようにしなければ水の浸入を防げません。ハイエースはリブの凹凸があるので難しいです。懐が温かい人は専門店にお願いした方がいいと思います。それから、鉄板を切断した時の切粉の除去は超・ウルトラ念入りにやらないとひどいことになるます。


熊野本宮大社へ

前回の続きです。普段持たない携帯を置き忘れたりして、長谷寺を昼近くになってから出発。十津川街道を南下して熊野本宮大社を目指す。

途中、吉野の桜を眺めて、と思っていたら、平日にもかかわらず、恐るべき大渋滞に遭遇する。私は、逆方向からのアプローチだったので事なきを得たが、絶対にシーズン中近づいてはいけません。飛行船が飛んでいた。

Dsc_00800002 十津川街道に入る前に、天川村の天河弁財天社を訪ねる。なにやらパワースポットらしく、確かにちょっと変わっている。もっと勉強して来るべきだった。

熊野の山並みはこんな感じ。殆ど、崖の高知県の山並みよりは穏やかですが、風格があります。しかも延々と続きます。大和を感じます。

いや、本当に遠いです。熊野本宮大社まで。熊野の森は深いぞ~!! やっと着いたらもう日暮れで、居酒屋どころか、スーパーマーケットもない。誤算じゃ~!しかし、高知の山間部を考えると当たり前か。温泉に入って、おでんで一杯やって寝る。

Dsc_00770001 翌朝、一番乗りする。キャンピングカーはこういうとき便利だ。いい感じでご対面できた。

後白河上皇の頃は、都からせっせと歩いて詣でたのですね。

売店がまだ閉まっていたので、ヤタガラスのお札はもらえず。今回は、ちょっと急ぎ足だったので、またゆっくり訪ねたいな。しかし、遠い。


長谷寺

先週の個展期間中、火曜日に陶芸家の吉岡 萬理さんを訪ねました。ちょっと変わった南欧的な作品を作られています。Dsc_00320001_1彼が高知で個展をしたのがきっかけで、もう長い付き合いです。

家が、長谷寺のすぐ隣なので、当然、長谷寺に出かけます。屋根の付いた長い上り廊下の、あの寺です。

丁度、宝物の一部を公開していて、面白いものを見つけました。(残念ながら複写でした)

Dsc_00420001 この、オッサン、鋸と槍鉋、鑿にチョウナ、トンカチを同時に使ってるぜ。助手に欲しいな。

いや、この方は菩薩様で観音様と仏師とで、巨大なご本尊を3日で彫り上げたそうな。

うーん、さもありなん。

Dsc_00480002 桜は大分散っていましたが、暖かな日差しの中、茶室の屋根を葺き替えていました。下地には、ヒノキの皮?を使っているようでした。


帰ってきました。

神戸、住吉倶楽部での個展、新装移転オープンだったので、お客様も多く、好評のうちに終わりました。

しかし、最近の傾向として、現品は売れず、別注が多いのです。私としては行商に出た以上、寅さん気分で売りまくり、少しでも荷物を減らして帰りたいところなのですが。車に大きな空きスペースが出来るくらい売れれば、絶対真直ぐ家に帰ることはない・・・・・・・しかも、現金払いだったら大変なことになるかも。

ところで、このあたり、走っているのはベンツとBMWばっかりじゃー。信じられん。

昨夜は神戸を夜の10時に出ると、ノンストップで3時間。早いもんです。でも、飯食って、ゆっくり走ると4時間はかかります。 一夜明けると、高知の空は真っ青で、やっぱりいいぜ!!

期間中の、小旅行は十津川街道を南下して熊野本宮大社まで行き、南紀白浜に出て、海岸線をのぼって来ました。この話は、また今度します。

和歌山の海岸線は別段の見所もなかったので、最後に根来塗りで有名な、根来寺を漆を扱う者として表敬訪問することにしました。 

Dsc_00880001 子供の頃、切手で見た国宝の塔はここだったんだ~。うーん、いいわ~。

世俗にまみれた和歌山の海岸線、チェーン店や潰れたドライブインを見ながら走って、此処にたどり着きました。

俺達、一体何やってきたんでしょうね?進歩してないどころか、どんどん馬鹿になっていっているのですね。

根来寺の回りも、ラブホテルや妙な建物が一杯あって、はからずも、余計にそんなことを考えさせられます。

この塔は、1500年代の建築で法隆寺ほど、古くはないのですが、美しいです。建物も1800年代になると、柱も直線的でぺったりした力のない印象になるようです。

たった、1週間の個展でしたが、しばらく家を空けていたような気がします。やっぱり旅はいいな~。また、秋にはどこか出かけたいです。  

(ネット環境になかったので、メールとか出来ませんでした)