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神戸、住吉倶楽部。

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見よ~!!あれが神戸じゃ~!(鳴門大橋から)高知>徳島は遠いけど、徳島>神戸はすぐの印象です。でも、高額な料金の橋を渡らなければいけないので、現実には遠いです。ETC割引も使えないし。

Dsc_00160002 神戸、住吉倶楽部での個展、始まっています。ギャラリーの移転オープンということで、お客さんの入りは良いようです。こけら落としに呼んで頂き、あり難い事です。頑張らねば。いまさら言ってもしょうがないけど。営業、営業!! でも、お店の人も張り切っていますから、私がいないほうがいいのかもしれません。必要なときにすぐ現れる、アラジンの魔法のランプか、セブンのカプセル怪獣のような存在にならなければ。

今日は、二日目、開場は11時からなので、少しドライブして有馬温泉の朝湯を使いました。鉄分を含んでいるのでタオルが茶色くなります。でも、いい湯だった。

明日は、高野山か十津川村あたりに出かけてみようかと思っています。それから、木、金、土曜日と詰める予定です。(水曜日は定休日です)


相談。

Dsc_00100001 風呂のすみっこで、スポンジ達が、なにやら相談しているようで、撮影しました。

それがわかる人は、犬語を話せるよりスゴイ!

なんで、三つもあるのか不思議です。古いし。

神戸から帰ったら捨てよう。上手くやれたら、個展期間中も、更新します。


木殺しは罪にならない。

今日は本当につまらん木工家専用の記事なので一般の方は、読むのを止めてください。

これは、イスの後脚が相欠き継ぎで入るDsc_00510001 部分を、木殺ししている様子です。

言うことを聞かなかった一般の方に説明しますと、「木殺し」とは、木の復元力を利用して、より強固に組むために、接合部分をあらかじめ潰すことを言います。

私は、木殺しには、この大型の金工バイスを使います。0,5~0,6ミリぐらいは潰れると思います。

台に載せて、リフターテーブルを上下させて位置を正確に決めます。リフターは割に動きが速いので、何度か上下させないと決まりません。

Dsc_00530002 こんな感じです。木をはさんであるのは、本体が内側に潰れるのを防ぐためです。

それでも、きつい場合は、先に鉋をかけてみたりとか、骨が折れます。しかし、私のいい加減な木工でも、流石にここは決め所、”ミクロの決死圏”手を抜くわけにいきません。

このイスは、前後の貫きがない構造ですが、この組み手だけで、相当強度が出るようです。

もっと楽な木殺しがあったら、教えてください。


カーターと木工

やっぱり体調は悪く、目がしょぼしょぼするし、集中できない。同じような凡ミスを3度もする。木工の場合、Ctrl+Zボタンを押しても戻れない。戻れ~!!  幸い、致命的でなかったが、やる気をなくす。

木は、繊維と平行に切ってしまった場合は、継ぎ足すことも出来るが、直角に切断したら新たにやり直すしかない。人間も同じか。

気を取り直して、近場に波乗りに行く。(意味がわからん) 昨日の千葉ほどではなかったが、、波はでかく、体調のこともあり仕事に戻る。最悪。

ところで、話は全く変わるんですが、先日の新聞にカーター元大統領一家がオバマ氏支持を表明したと出ていた。リベラルな元大統領はまだまだ力を持っているらしい。私も物心ついてから、知っている米大統領では一番好きだ。

実は、カーターさんは木工が大好きで、ニューヨークで個展もしている。在任中だったたと思うが、来日した際、お忍びで黒田辰秋を訪ねている。米大統領の訪問を受けた作家も少ないと思うが、訪ねるほうもクレイジーだ。だって、チョー地味~な仕事でっせ。いいアメリカ人やな~。

ニューヨークの個展はいつも完売だそうです。当たり前か。大統領をしてから、木工をはじめれば、飯が食えるかもしれません。


ルーターマシン ROA-151

今日は近所のお客様へ、照明を届けてきました。馴染みなんで、しばらくほっといたんですが、私の財布が空になったんで、背に腹は替えられんのじゃ~!!

Dsc_00040001_3 昨年買った、ルータマシン、役に立っています。スムーズじゃ~!切れる~!!ビットによっては綺麗な鉋屑が出ます。

ルーターマシンについては、以前、知り合いのフラッシュ家具屋さんに聞いたところ「そんなにスムーズじゃない」と言っていたんで、諦めていたのですが、どうやら、詳しく聞くと、おっかなくて、あんまり使ってなかったようでした。なんじゃ~!

ずっと、デルタの卓上ルター/シェイパーを使ってきたのですが、外側のハンドルでビットの高さを調整できるので便利なんですが、あんまり芯が出てないのか、剛性がないのかビビるんです。まあ、価格が100倍も違うんですから、しょうがないんです。むしろ、大変お世話になりました。たぶん、ハンドルターを逆さに固定するタイプの方がいいのではないかと思います。

ルータマシンはなんといっても、刃先が見えるので、倣い加工のような量産は無論のこと、一品物の製作にも向いています。

エアーでヘッドが上下するので、広い定番を利用してボール盤としても利用していきたいです。そんなビットも用意されています。

不気味だった姿も、最近は愛らしく感じるようになりました。

Dsc_00910003 ただ、この異常なフトコロの広さは迷惑じゃ~。

一見医療機器のようなカラーリングは、年寄りをだまして「肩こりをを取っちゃお」なんて商売も出来そうです。効きそうな回転音ですので。行列が出来るかも。そっちの方が才能あるかも。

「おんちゃん、早ようこの機械で治療せんと、こりゃ~ガンになるで~」「アンタは足が臭いきに、うんと回転を上げちゃおきね~。ちょっと高こうなるけんど」木工以外だったら、どんどん発想わくな~。


個展のお知らせ。

Img_00030001 4月13日(日)~19日(土) 水曜定休日!! 神戸の住吉倶楽部にて個展を行います。

お近くの方は是非おいで下さい。染付けの村田 森さんとの二人展になります。お会いしたことはないのですが楽しみです。

少なくとも、はじめの2日と終わりの2日はおります。う~、夜の神戸楽しみじゃ。しかし懐は寂しい。


イスのデザイン

昨日は、5時半から飲みに誘われ、明るいうちから屋台で飲んでいました。はからずも、ビニール越しに見える桜は満開で、お花見となりました。

しかし、流石の飲んべ~の私も、ちょっと酒を控えて、仕事のピッチを上げようとしていた矢先だったので、出鼻をくじかれた格好です。5時間も飲んでいたので、セーブしたものの二日酔いじゃ~。でも今日は頑張りました。

Dsc_00170002 定番のイスを作っています。年に1度くらいですから、作り方を忘れます。

部屋から使っているのを持ってきて参考にしています。手前がやや初期の試作品。いい色になっています。

こうやって、まじまじ見ていると自分のイスも「まあまあOK,合格点」と思います。

飽きのこないデザインで、丈夫であれば使われていく中で、アバタもエクボ、美しくなってきます。デザインは80点でもいいわけです。これが無垢の家具のいい所です。我々は、別にハンス・ウェグナーの向こうを張る必要はないのです。やれデザイン、デザインと言っている人ほど、どうも勘違いしているようです。

Dsc_00100001 これは、このダイニングチェアーを作るための治具の一部です。青いスプレーを吹き付けてあるのは紛失を防ぐためです。

すぐ忘れるので、パソコンで作った「製作の手引き」が欠かせません。8ページもあります。このあたりパソコン、役に立っています。しかし、中にはどうやって使うのか全く思い出せない治具もあります。

このタイプのイスの製作は5回目ですし、ルーターマシンなどの機材の充実もあり、流石に楽に速く出来るようになって来ました。


春が来た。

春たけなわって感じになってきました。3月中旬に個展をしたときは、庭の花といったら水仙と椿ぐらいで、花屋さんにお願いしたんですが、今はなんやら咲き誇っています。

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しかし、木の芽時というのでしょうか、風邪は治らず体調は良くありません。ショック療法として、夜、オートバイで水泳に出かけてみましたが効果なし。 川で泳げば良かったかも。いや、選手と一緒に泳げば良かったかも・・・・・そりゃ死ぬ。

ところで、春は、”張る”からきているそうです。今の私は逆ですので、どうも、うまい落ちが見つかりません。


木工家の良心

極悪非道な木工家にも、少しは良心というものがあって、たまには心を悩ますことがある。Dsc_00200001

写真は、現在製作しているダイニングテーブルの脚の部分だ。

4本足から2本足のこのタイプになって、一度も4本足を作ることなく、続いている。

脚は、部材の強度と正確な仕口が命だ。

そこで、この材料、シオジなんですが、重さが1,6kg、比重が0,45しかないんです。う~ん、やっぱり軽すぎや。せっかく、ここまで作ったのに~!普通に使う分には問題ないのでしょうが、もしも、地震とか非常の場合を考えると心もとない。(家がペシャンコになった場合はどちらにしても運を天に任せて下さい) それに、イスの脚と干渉するので、柔らかいと傷が付きやすいのです。

じゃあ、なんで、はなからそんな軽い材をと思われるかもしれませんが、このような分厚い材はあまりストックがないのです。本日は、秘蔵の盤から切り出して、作り直していました。いつまでもクヨクヨすりより良かったです。

このような、目の詰まった軽い材は、ヌカ目といって、狂いがないので精密な指物に向いています。それを柱に木取っていたのは、周りにキズがあったとか、そんな理由だったと記憶しています。

* よく、「ケヤキですか。それなら丈夫ですね~。重いでしょう?」なんて言われますが、とんでもない。ケヤキやシオジといった木は個体差が大きく、軽いものと、目が粗く重いものでは比重は倍も違います。使い方も全然違ってきます。山桜のように比重が殆ど変わらない木もあります。不思議です。


テーブルその後

今日は、完全に木工家用のブログです。

Dsc_00020001 この写真は、昨年末に温泉施設に納めたテーブルの写真です。

憶えている方もいらっしゃるでしょうが、面倒だったし、さほど天板が反った経験もなかったので、試しに、反り止めを入れませんでした。

本日、片道2時間の現場に行き、反り止めを入れてきました。

先週、宿から「反ってはいるが、さほどでもない」という連絡・・・・・・・どうせいと言うんじゃい? あまりにも安く発注した自責の念か、遠慮がちだ。

行ってみると、確かに微妙。しかし、生真面目な木工家なら卒倒するレベルかもしれない。天板が少し垂れてきているのだ。

でも、なんでも真っ直ぐが当たり前の空間で、面白いといえば面白いし、自然といえば自然だ。1台だけ、やや激しいのがあるが、それは、それなりに隅っこにセットされていて、こういうのも、いいんじゃないかと思えるのだ。

もう、反り止め持参で来てますので、勿論取り付けました。

1、今回の天板はヒノキで厚さ30だが、45なら大丈夫だと思う。

2、製作した反り止めは、量産品によくある、木ネジ用の長穴が2段に開いたタイプだが、ルーターマシンを使っても、意外に手間がかかるし、危険だ。手作りなら、木製のクリートを使った方が、作動も良いし、簡単だ。長穴のタイプは、NCにはいいのでしょう。

(普通に、私の作るテーブルは構造材として反り止めは入っています)

私も結局、真面目だけがとりえの日本人なのでしょうか。もう少し、様子をみてもよかったのです。