kira-osamu一覧

長谷寺

先週の個展期間中、火曜日に陶芸家の吉岡 萬理さんを訪ねました。ちょっと変わった南欧的な作品を作られています。Dsc_00320001_1彼が高知で個展をしたのがきっかけで、もう長い付き合いです。

家が、長谷寺のすぐ隣なので、当然、長谷寺に出かけます。屋根の付いた長い上り廊下の、あの寺です。

丁度、宝物の一部を公開していて、面白いものを見つけました。(残念ながら複写でした)

Dsc_00420001 この、オッサン、鋸と槍鉋、鑿にチョウナ、トンカチを同時に使ってるぜ。助手に欲しいな。

いや、この方は菩薩様で観音様と仏師とで、巨大なご本尊を3日で彫り上げたそうな。

うーん、さもありなん。

Dsc_00480002 桜は大分散っていましたが、暖かな日差しの中、茶室の屋根を葺き替えていました。下地には、ヒノキの皮?を使っているようでした。


帰ってきました。

神戸、住吉倶楽部での個展、新装移転オープンだったので、お客様も多く、好評のうちに終わりました。

しかし、最近の傾向として、現品は売れず、別注が多いのです。私としては行商に出た以上、寅さん気分で売りまくり、少しでも荷物を減らして帰りたいところなのですが。車に大きな空きスペースが出来るくらい売れれば、絶対真直ぐ家に帰ることはない・・・・・・・しかも、現金払いだったら大変なことになるかも。

ところで、このあたり、走っているのはベンツとBMWばっかりじゃー。信じられん。

昨夜は神戸を夜の10時に出ると、ノンストップで3時間。早いもんです。でも、飯食って、ゆっくり走ると4時間はかかります。 一夜明けると、高知の空は真っ青で、やっぱりいいぜ!!

期間中の、小旅行は十津川街道を南下して熊野本宮大社まで行き、南紀白浜に出て、海岸線をのぼって来ました。この話は、また今度します。

和歌山の海岸線は別段の見所もなかったので、最後に根来塗りで有名な、根来寺を漆を扱う者として表敬訪問することにしました。 

Dsc_00880001 子供の頃、切手で見た国宝の塔はここだったんだ~。うーん、いいわ~。

世俗にまみれた和歌山の海岸線、チェーン店や潰れたドライブインを見ながら走って、此処にたどり着きました。

俺達、一体何やってきたんでしょうね?進歩してないどころか、どんどん馬鹿になっていっているのですね。

根来寺の回りも、ラブホテルや妙な建物が一杯あって、はからずも、余計にそんなことを考えさせられます。

この塔は、1500年代の建築で法隆寺ほど、古くはないのですが、美しいです。建物も1800年代になると、柱も直線的でぺったりした力のない印象になるようです。

たった、1週間の個展でしたが、しばらく家を空けていたような気がします。やっぱり旅はいいな~。また、秋にはどこか出かけたいです。  

(ネット環境になかったので、メールとか出来ませんでした)                                


神戸、住吉倶楽部。

Dsc_00130001 

見よ~!!あれが神戸じゃ~!(鳴門大橋から)高知>徳島は遠いけど、徳島>神戸はすぐの印象です。でも、高額な料金の橋を渡らなければいけないので、現実には遠いです。ETC割引も使えないし。

Dsc_00160002 神戸、住吉倶楽部での個展、始まっています。ギャラリーの移転オープンということで、お客さんの入りは良いようです。こけら落としに呼んで頂き、あり難い事です。頑張らねば。いまさら言ってもしょうがないけど。営業、営業!! でも、お店の人も張り切っていますから、私がいないほうがいいのかもしれません。必要なときにすぐ現れる、アラジンの魔法のランプか、セブンのカプセル怪獣のような存在にならなければ。

今日は、二日目、開場は11時からなので、少しドライブして有馬温泉の朝湯を使いました。鉄分を含んでいるのでタオルが茶色くなります。でも、いい湯だった。

明日は、高野山か十津川村あたりに出かけてみようかと思っています。それから、木、金、土曜日と詰める予定です。(水曜日は定休日です)


相談。

Dsc_00100001 風呂のすみっこで、スポンジ達が、なにやら相談しているようで、撮影しました。

それがわかる人は、犬語を話せるよりスゴイ!

なんで、三つもあるのか不思議です。古いし。

神戸から帰ったら捨てよう。上手くやれたら、個展期間中も、更新します。


木殺しは罪にならない。

今日は本当につまらん木工家専用の記事なので一般の方は、読むのを止めてください。

これは、イスの後脚が相欠き継ぎで入るDsc_00510001 部分を、木殺ししている様子です。

言うことを聞かなかった一般の方に説明しますと、「木殺し」とは、木の復元力を利用して、より強固に組むために、接合部分をあらかじめ潰すことを言います。

私は、木殺しには、この大型の金工バイスを使います。0,5~0,6ミリぐらいは潰れると思います。

台に載せて、リフターテーブルを上下させて位置を正確に決めます。リフターは割に動きが速いので、何度か上下させないと決まりません。

Dsc_00530002 こんな感じです。木をはさんであるのは、本体が内側に潰れるのを防ぐためです。

それでも、きつい場合は、先に鉋をかけてみたりとか、骨が折れます。しかし、私のいい加減な木工でも、流石にここは決め所、”ミクロの決死圏”手を抜くわけにいきません。

このイスは、前後の貫きがない構造ですが、この組み手だけで、相当強度が出るようです。

もっと楽な木殺しがあったら、教えてください。


カーターと木工

やっぱり体調は悪く、目がしょぼしょぼするし、集中できない。同じような凡ミスを3度もする。木工の場合、Ctrl+Zボタンを押しても戻れない。戻れ~!!  幸い、致命的でなかったが、やる気をなくす。

木は、繊維と平行に切ってしまった場合は、継ぎ足すことも出来るが、直角に切断したら新たにやり直すしかない。人間も同じか。

気を取り直して、近場に波乗りに行く。(意味がわからん) 昨日の千葉ほどではなかったが、、波はでかく、体調のこともあり仕事に戻る。最悪。

ところで、話は全く変わるんですが、先日の新聞にカーター元大統領一家がオバマ氏支持を表明したと出ていた。リベラルな元大統領はまだまだ力を持っているらしい。私も物心ついてから、知っている米大統領では一番好きだ。

実は、カーターさんは木工が大好きで、ニューヨークで個展もしている。在任中だったたと思うが、来日した際、お忍びで黒田辰秋を訪ねている。米大統領の訪問を受けた作家も少ないと思うが、訪ねるほうもクレイジーだ。だって、チョー地味~な仕事でっせ。いいアメリカ人やな~。

ニューヨークの個展はいつも完売だそうです。当たり前か。大統領をしてから、木工をはじめれば、飯が食えるかもしれません。


ルーターマシン ROA-151

今日は近所のお客様へ、照明を届けてきました。馴染みなんで、しばらくほっといたんですが、私の財布が空になったんで、背に腹は替えられんのじゃ~!!

Dsc_00040001_3 昨年買った、ルータマシン、役に立っています。スムーズじゃ~!切れる~!!ビットによっては綺麗な鉋屑が出ます。

ルーターマシンについては、以前、知り合いのフラッシュ家具屋さんに聞いたところ「そんなにスムーズじゃない」と言っていたんで、諦めていたのですが、どうやら、詳しく聞くと、おっかなくて、あんまり使ってなかったようでした。なんじゃ~!

ずっと、デルタの卓上ルター/シェイパーを使ってきたのですが、外側のハンドルでビットの高さを調整できるので便利なんですが、あんまり芯が出てないのか、剛性がないのかビビるんです。まあ、価格が100倍も違うんですから、しょうがないんです。むしろ、大変お世話になりました。たぶん、ハンドルターを逆さに固定するタイプの方がいいのではないかと思います。

ルータマシンはなんといっても、刃先が見えるので、倣い加工のような量産は無論のこと、一品物の製作にも向いています。

エアーでヘッドが上下するので、広い定番を利用してボール盤としても利用していきたいです。そんなビットも用意されています。

不気味だった姿も、最近は愛らしく感じるようになりました。

Dsc_00910003 ただ、この異常なフトコロの広さは迷惑じゃ~。

一見医療機器のようなカラーリングは、年寄りをだまして「肩こりをを取っちゃお」なんて商売も出来そうです。効きそうな回転音ですので。行列が出来るかも。そっちの方が才能あるかも。

「おんちゃん、早ようこの機械で治療せんと、こりゃ~ガンになるで~」「アンタは足が臭いきに、うんと回転を上げちゃおきね~。ちょっと高こうなるけんど」木工以外だったら、どんどん発想わくな~。


個展のお知らせ。

Img_00030001 4月13日(日)~19日(土) 水曜定休日!! 神戸の住吉倶楽部にて個展を行います。

お近くの方は是非おいで下さい。染付けの村田 森さんとの二人展になります。お会いしたことはないのですが楽しみです。

少なくとも、はじめの2日と終わりの2日はおります。う~、夜の神戸楽しみじゃ。しかし懐は寂しい。


イスのデザイン

昨日は、5時半から飲みに誘われ、明るいうちから屋台で飲んでいました。はからずも、ビニール越しに見える桜は満開で、お花見となりました。

しかし、流石の飲んべ~の私も、ちょっと酒を控えて、仕事のピッチを上げようとしていた矢先だったので、出鼻をくじかれた格好です。5時間も飲んでいたので、セーブしたものの二日酔いじゃ~。でも今日は頑張りました。

Dsc_00170002 定番のイスを作っています。年に1度くらいですから、作り方を忘れます。

部屋から使っているのを持ってきて参考にしています。手前がやや初期の試作品。いい色になっています。

こうやって、まじまじ見ていると自分のイスも「まあまあOK,合格点」と思います。

飽きのこないデザインで、丈夫であれば使われていく中で、アバタもエクボ、美しくなってきます。デザインは80点でもいいわけです。これが無垢の家具のいい所です。我々は、別にハンス・ウェグナーの向こうを張る必要はないのです。やれデザイン、デザインと言っている人ほど、どうも勘違いしているようです。

Dsc_00100001 これは、このダイニングチェアーを作るための治具の一部です。青いスプレーを吹き付けてあるのは紛失を防ぐためです。

すぐ忘れるので、パソコンで作った「製作の手引き」が欠かせません。8ページもあります。このあたりパソコン、役に立っています。しかし、中にはどうやって使うのか全く思い出せない治具もあります。

このタイプのイスの製作は5回目ですし、ルーターマシンなどの機材の充実もあり、流石に楽に速く出来るようになって来ました。


春が来た。

春たけなわって感じになってきました。3月中旬に個展をしたときは、庭の花といったら水仙と椿ぐらいで、花屋さんにお願いしたんですが、今はなんやら咲き誇っています。

Dsc_00040002_1

Dsc_00050003

Dsc_00070004 Dsc_00110005

しかし、木の芽時というのでしょうか、風邪は治らず体調は良くありません。ショック療法として、夜、オートバイで水泳に出かけてみましたが効果なし。 川で泳げば良かったかも。いや、選手と一緒に泳げば良かったかも・・・・・そりゃ死ぬ。

ところで、春は、”張る”からきているそうです。今の私は逆ですので、どうも、うまい落ちが見つかりません。