文化・芸術一覧

見せっこ

震災から2年がたちました。

先日のNHKのメガクエイクという番組では巨大地震が連鎖する可能性が高いとのこと、また火山の噴火も連動するという。

津波以前に機能が失われていたらしい原発を再稼働するなんて狂気の沙汰ですね。政治家に責任感がまるでないのは明白です。

安部が「いや~、起こりましたね。やっちゃいましたね。」「全力で対処します。辞職します。」で終わりでしょう。後は国民が尻拭いですが、放射能はぬぐい切れません。

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本日は、“輪島屋善仁”の営業の山下さんが寄ってくれました。

買う買わないは別にして、お互いに新作を「見せっこ」するのが楽しみです。

これは信長の時代にイエズス会を通じて輸出していたワイングラスの写し。蒔絵が見事です。

最近は蒔絵の発注が少なく、技法を残すためにも意地でも作らなければならないそうです。

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徳利は、信長が腰に下げていた瓢箪をイメージして作ったのだとか。

これらは通人用のスペシャルな製品です。

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箱バンに乗って山下さんは今日も行く。

漆器好きが、あちこちでまがい物を掴ませられながら、最後に行き着く輪島屋善仁でが、今ではネットでも買えます・・・・・かどうかは分かりません。


横須賀美術館

ちょっと時間があったので「日本の木の椅子展」を見て来ました。

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羽田空港からバスで横浜駅、京急を乗り継いで、またバス。流石に都会は接続がいい。

高知なら1時間に1~2本ですから。

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森谷延雄デザイン。夭折しましたが、日本版マッキントッシュというところでしょうか。

残念ながら、展示数も少なく、想像通りでした。

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でも、黒船襲来の浦賀の海を見れたんでよかったです。

あちこちに「潜って貝を採ったらイカン!」という看板がありました。

首都圏も中心部から離れると高齢化が進んでいるなと感じました。


予告

突然ではありますが、5月13日(月)~18日(土)まで銀座で個展をします。場所はSONYビルの隣の日動画廊で・・・・・はなくて、その隣のガラス張りのノッポビルです。

もともと、今春東京に配達に行く予定があり、ついでに個展を開くつもりで場所を探していたんですが、縁あって見つかりました。やっぱり持つべきものは友達じゃ!

しかし、20坪もあるのでハイエース、一車でどうかな?と不安です。空気で膨らむ家具も考案しましたが、どうもうまくいきませんでした。

まあ、狭いより広いスペースにポツポツ置いた方がカッコいいしな。心配なので月末に下見に行くことにしています。

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今回は民具的な家具は少なくして、銀座仕様を用意せねばなりません。

写真は新作“クラウド”。銀座セレブを意識したデザインです・・・・・・ズレてる?

上手く出来るかな?作るのはさほど困難ではありませんが、売れる仕上がりにするのは簡単ではありません。


冬の庭

今日は二日酔い気味でした。でも、仕事もしました。

明日も仕事をしてリホームの目途をつけなくてはなりません。

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庭は椿と山茶花が咲くばかりです。

こういう風情は外国にはないな。日本は特殊な国だと言えます。

文化は深いのに、祭り事はからっきしダメな国になってしまいました。


取捨選択

今朝から本棚の整理を始めています。

廃棄する月刊誌、銀花・美術手帖・デザインの現場・BRUTUS・ユリイカ・カイエ・現代思想。

CASA VOGUE及びADはどうしようか考え中。

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その他、不要な本も廃棄。

難しい文学書や哲学書は箱に詰めて移動します。

昔、堀口大学訳の『ツァトストラはかく語りき』を3年もかけて読みましたが、なんか御利益があったじゃろうか?全く無駄だったのか?

大江健三郎も難し過ぎます。

シェークスピアは殆ど揃ってますが、これは楽しいので残す。

サルトルは死ね。

カミュは捨てて、カフカは残します。


読書の秋

だるいのに、毎度の宴会の誘いは断れず、どうも風邪の症状から回復しませんでした。

寅さん風に言うと、「労働者諸君!」には悪いですが、この一週間ゴロゴロ寝て本ばかり読んでしました。蔵書は多い上に、内容は殆ど忘れているので読む本はたっぷりあります。20冊は読んだかな。

しかし、昔なぜこんなに難しい本を読んだのか?というような無駄な本も多く、本年度中に本棚を整理しようと考えています。“哲学”なんちゅうのは最早死語のような気がしますね。

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久々に読んで面白かった宮沢賢治。どちらも「風の又三郎」ですが収録された作品は大分違います。

「注文の多い料理店」の屋号は[山猫軒]ですが、山猫通信とは関係ありません。


日本名匠伝

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ネットで土門拳の写真集を手に入れた。16人を草柳大蔵(残念ながら知らない)の文章を交えて紹介している。

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将士・升田幸三。

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古今亭志ん生。

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伊豆の踊子。

昭和49年の出版で、土門拳は言うに及ばず、もう全員この世にはいないと思います。(誰か生きていたら御免なさい。)

現代人は随分薄くなったと感じますね。

装丁は田中一光。出版は駸々堂。

土門拳はやっぱ上手いわ。ピンボケもあるけど、写真は必ずしもピンが合ってなくてもいいんですね。


しもなのアートキャンプ2012 (後編)

中国は大変なようですが、今年仕事で訪ねた上海の居酒屋グループの支配人の話では、「特に変わったことはない。」とのことでした。

上海人は国際人なので冷めているようです。どちらにしろ一部の人の“犯行”です。デモじゃないよな。ましてテロでもない。ドロボーです。

毛沢東の実像を、中国の若者より、外国人の私の方が知っているというのは気の毒です。

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しもなの食事はワンパターンですが、いつもながら美味しいです。

殆ど地物の食材です。鮭とカマボコは下の川で泳いでいました。

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しもなの郷は小学校の廃校を利用した宿泊施設です。とても清潔ですよ。

男どもは図書室に布団を敷いて雑魚寝です。朝食の後、セイジ君が「みにくいあひるの子」を上演してくれました。

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お昼は「糖質OFFダイエット」の逆バージョンです。

山の人はこんな食事が多いと思います。でも、太っている人を見かけたことがない。

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最後の晩は恒例のバーベキュー。

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肉はやっぱり赤身ですよ!

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初日の晩の大人の時間に、カツオとハムを持ち込んだらお作りにしてくれました。

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授業は真面目にしないけど、付き合いのいいToyo。

生徒も先生も皆が楽しめるアートキャンプだから盛り上がるのだろう。

まあ、何でも同じですけどね。


しもなのアートキャンプ2012 (前篇)

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少し障害のある方のアートキャンプ今年もスタートです。健常者も参加しています。

しかし、毎年のように天気が悪い。この日も豪雨で更に増水。

今日は通行止めとなったが、皆無事に帰ったかな?

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二日目の午前中、私の授業「竹の灯篭作り」が始まりました。

ここまでは順調。

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Sちゃん、蝶結びが美しいです。

しかし~、問題が発生しました。

持参の薄紙が糊の部分で上手く破けない。しかも糊が効きません。ピンチです。そこまで、テストしていませんでした。謎の紙は、ティーパック用の不織紙と判明。

「鳥かご作りに変更します~!」と叫んだ直後、案ずるより産むが易し?生徒たちが勝手にリカバリーしてくれました。

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こんなのや、

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こんなの、

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パイレーツ・オブ・カリビアンとか。見てないけど。

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Sちゃんに、あんまり手を出すと怒られます。

いやはや、2時間半を目一杯使って、なんとか完成出来ました。

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ご飯を食べて、午後の部に。

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吉川先生の苔玉作り。

大抵、自分も一つ作ってみるのですが、この日は助っ人で全く余裕なし。

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松本先生の皮のキーホルダー作り。

これも本格的で、手間がかかりました。

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ローソクを入れて、

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いい感じに仕上がりましたよ。

この日の授業は、全ての講師やアシスタントが互いに助け合ってなんとか時間内に終了しました。ヘトヘトニなりましたが、充実感がありました。

普段、怠け過ぎているのだろうか。


仕込み

今日も仁淀川でトレーニングをしました。

今年も、“しもなのアートキャンプ”が週末から始まります。

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仕事の合間に仕込みをしていました。

私の今年のお題は「竹ヒゴで灯篭を作ろう!」です。試しに自分で試作品を作りました。こりゃ、落第点じゃ!

でも、まあ、なんとかやれそうです。

写真のように、ヒゴまかせで成り行きで作るより、最初にスケッチを描かせて完成させるのがいいと思いますが・・・・・・難しいかな?

たった2時間半の授業ですが、プランを考えたり、材料の用意、試作とか、仕込みは何事も手間がかかります。