木工道具・機械一覧

通い盆教室

今日はゲリラ豪雨で近所の道は冠水していた。

先日のアートキャンプの私の授業風景の写真を送って頂きました。

倣い加工機による盆の制作。あらかた形は出来上がっていて、盆の窪みをパワーツールで掘る加工を経験してもらいました。

後ろから二人羽織のように指導するつもりでしたが、無理でした。ハンドルの片側を支持することに。それにしても握り過ぎかも。ちょっち嬉しかった。

しかし刃物に触れたら指なんか簡単に粉砕してしまうので注意が必要です。

生徒と言っても中には年配の方もいらっしゃいます。

S太郎は器用なので最後は勝手にやらす。下手に手を出したら怒るし。

他の連中は比較的暇です。ペーパー掛けなどをしてもらいます。

「俺たちホモ達」

セイジはギュウギュウ下に押すので引っ張り上げる。

シッポリ。

出来上がったら柿渋を塗ります。

完成!

最初、機械を作動させると「こりゃ~、ちょっと無理かな。」とスタッフと言ってたのですが、全員最後までやり遂げました。こういう授業もいいんじゃないでしょうか。

私は15人・2時間みっちり付き合ったので流石に消耗した。


李朝三段棚の制作 その2

この前からアマゾンンで使っているカードがどうのとメールが届くが詐欺に間違いない。サーフボードを探していたら激安店より大幅に安いショップが!住所をググってみたら公園だった。これらは、なんとのうおかしいのですぐ分かるけど巧妙だったら騙されるぞ。もう自衛するしかありません。

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端面の丸みはルーターマシンで作ります。これは何故か完璧にいきません。理由はよく分からない。兼房に半円のビットを注文したらまた2万かかるし。

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何度か仮組して剣ホゾと止めホゾを調整します。このマシン、空気圧をあげたら十分に押せるようになりました。

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出っ張ったホゾ先を逃がす治具。小釘で止めるよりテープの方が傷も付かなくて良かった。

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剣ホゾも完璧・・・・・・・なのを撮影してますけど。年中やっていたら一発で決まると思うのですが。

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一度お風呂で切断面のヤニを取る。全体に水をかけて、窓掃除用のワイパーで水気を切り、乾燥。

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出っ張りをトリマーで荒取りし、鉋をかけます。リフターテーブルが活躍します。

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完璧やな。手作り木工なんてアホらしくてやってられません。

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ホウの分はシラタの向きを統一しています。

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本日、2度塗りまで行きました。この時期はエアコンをガンガンかけていてもすぐ乾きます。

一回目が終わったら僅かな毛羽立ちを取ります。私は3Mの研摩布を使っています。早いから。

ホウは2度塗りで完成とします。ヒノキは微妙。

2度塗りはムラになりやすく、準備も入念にしないといけません。それなりに手間が掛かります・・・・・と言っておかないと元も子もありません。


李朝三段棚の製作 その1

蒸せます。昨日は相当降った。

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李朝三段棚の材料、ホウとヒノキで木取ってあって、1年以上放置していたままだった。都合10枚あるから相当邪魔でした。暇だから作ることに。

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本日の記事は自身への忘備録なので木工家にも分かり辛いと思います。

直線部分は今回省略した。時間もかかるし、煙も出るから。

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この後、横切りでCUT。どっちもどっちな感じです。

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アリのオスを仕上げるテンプレートを散々探したが見つからず新たに制作。

作るのは簡単ですけど微調整に時間がかかります。

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捨て板でチェック。

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完璧やな。

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剣ホゾの治具は両側から攻めていたが巧くいきません。

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一発でセンターにくるオフセットした治具を制作。やってみたら簡単に出来て、4倍くらい仕事がはかどりました。

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メスもトリマーで。こういうチョボチョボした加工はコードレスの機械が圧倒的に便利です。もう何でもバッテリー式じゃ!

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額装

事故のあったロシアのミサイルは原子力燃料で半永久的に飛ぶことが出来、迂回して意外な方向から出現するのだという。人間はどこまでも愚かなんですね。

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店の改装の飾り付けを頼まれている。ストックしている版画から適当なものを選ぶ。

沢山あった版画ですが、大分少なくなりました・・・・・と言うより目が肥えてきて気に入ったものが減った。

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ディテール。デジタルプリントという。どういう仕組みか知りませんが。

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額とマット紙の大きさはillustratorで検討します。それをレーザー加工機でCUTします。

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今回やってみたらヤニが目立つので久々にマットカッターを使ってみた。

定規をクランプで固定して、一遍で切ろうとせずに、最初は浅く、3回位に分けて切ると上手くいきます。クランプの無い方は定規に軽くスプレー糊をかけると良い。

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こんな感じです。

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この大判のマット紙はいくら検索しても当たらないので、行きつけの画材屋で買います。

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木製フレームは両木口に接着剤を塗ると結構丈夫。

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でもプロだから割れ止めを入れます。

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こういう治具とテーブルスライド丸鋸を使います。

テーブルの上がこんなに散らかっていると事故の元です。そんなに危険な作業でないから良しとしますが、そういうのが危ないかも。


蝶番の取り付け

台風10号は大型とは感じられたが風雨共にそれほどではなかった。道路に草木が散乱してもいない。

本日は以前にもUPしましたが蝶番の付け方です。実は職人でも正確に取り付けるのは大変難しいです。だから扉などはは微調整出来る金具が売られています。

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蝶番を付けるにあたって先に塗装した。木目を見て同じようなものを選ぶためです。ペアリングと呼んでいます。英語的には正しいかは知らん。

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今回、丁番厚み分の掘り込みはレーザー加工機で治具を作り左右一遍にやりました。上は切断しきれなかった失敗部分。

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センターの目安線も出力します。こういう作業はミラクルに便利なレーザー加工機。穴がきつい場合はヤスリで少し削ります。

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厚み分はべニアに糸鋸で穴を開け、釘打ちしています。

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使用する刃物。

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慎重・繊細な加工になりますので、コードのないバッテリー式は大変良い。振動も少なく、音もジェントル。

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このようになります。角はノミで取るのが面倒ですけど。

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さて、木ネジの下穴開けは一発勝負の難しい作業です。錐で当たりを付けてからドリルで揉みます。

垂直に十分な深さに揉みます。足らないと桜は硬いし、ネジは極小なのでなめてしまします。

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許容誤差は+-0.1ミリ。

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こんな感じですか。

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木ネジにドンピシャのサイズが必要です。下の高品質そうに見えるビットは僅かに小さ過ぎて頭をなめてしまった。

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なかなかに蝶番は難しいんどすえ~。

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こういう便利な道具もあるけど、今回はドリル径が太過ぎた。それに意外にセンターに開かなかったりして繊細な作業には向いていません。

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もう一息です。


角鑿の治具

森友問題も幕引きになったけど、どんどん暗黒世界に近付いているような気がします。これで若者たちに道を説けるかよ。

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本日は一般の方には全く分からない木工家専用です。

シェーカーラックの在庫がなくなったので製作中です。6台だと一台につき12穴だから72穴開けなくてはなりません。

前回は墨を引いたような気がしますが、今回は治具で対応。

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中央部はこのような治具を作りました。四角い板はスペーサー。能率は上がりますが、もう、ちょと遅かったような。

桑原の角鑿は押さえのハンドルがスムーズかつ確実なので作業がはかどります。

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この部分で掘り込み深さを固定出来ます。

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しかしですね~、木工はこれから角を面取りして、全体に研磨。これが大変なんどすえ~!

まあ、超仕上げ盤にかけているのでわりと楽なんですけど。


ガラス塗料グラシール

ずっと雨です。

本日は専門的なブログですので一般の方には分かりません。

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SUPパドルmomaの塗装が終わりました。

この塗料はいいです。パドルのクリアー仕上げはこれにします。

拭き漆と同じで、ウエスで塗りました。吸い込みは矢張り漆と同じで2回で止まります。艶ナシの木地仕上げとなります。

商品としては今一なので、計6回塗りました。

適量をウエスに付けて塗り、手袋をした手で全体に馴染ませます。拭き取りはしません。1本に付き1~2分でOK。パドル10本で200gのビンをほぼ使い切った。一回の塗装で余った分は戻すと硬化してしまいますので捨てなければなりません。多少無駄にしました。デジタル測りを使った方が良いでしょう。中国産の極上漆より高価ですが便利で仕上がりも良い。全体の行程は拭き漆とほぼ同じです。

ガン吹きですと、塗料の塗着率は3割と言われています。やっぱり照明もちゃんとしたスプレーブースが欲しいですね。何より表裏2回に分けて塗るのが面倒。

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漆と同じで木地のアラは出やすい。倣い加工機の走行跡が完全に取れてない。はっきり見えるよう加工してありますが。

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塗膜は薄いので逆目は残ります。

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2液のウレタンだと2度吹きでここまで埋まります。

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右がウレタン半艶、ぼんやりしています。ちょっと写真では分かりにくいけど、ガラス塗料はダイレクト感がありますね。

他の木工品に使う予定はありませんが、潔癖症の方のテーブルなどにはいいと思います・・・・・てか、もう家具の注文ないような気がするんですけど。

 


プロッターのカッティングシステム

良く降るな~。

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momaパドル完成間近です。

漆仕上げにゴールドのカッティングシートはドン決まりですけど、クリアー仕上げは木地の色に合わせて色々試してみました。

一本ずつ見ると悪くないけど、何かまとまりがない。次回からシートを張らずにレーザー加工機でアウトラインだけ引くことにしました。その方が木目も生きるし手間がない。段々煮詰まって来ています。

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新たに「画楽」で切って貰ったシート。

まず、「カス取り」と言って、必要のない余白部分、oやaの中の〇を剥がします。結構時間がかかります。

そして、その上に転写用の半透明の粘着力の弱いシートを貼っておきます。

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それを剥がしてパドルに貼る。このように浮き上がってはいけません。

しかし今回、シート本体の裏紙が薄く剥がれて一緒に付いてきて往生しました。原因はプロッターの刃が僅かに裏紙にも達していたこと。

どういう仕組みで皮一枚切るのだろうと思っていましたが、ヘッドを上下移動移動させて調整するのではなく、スプリングがあって“圧”をコントロールするようです。なるほど。よって先にサンプルを切り出して微調整した方が良かった。向こうも機械にまだ慣れていない。

文句を言ったら「やっぱりそうか、なるほどな。しかし、案外難しくて圧を弱くするとシートが切れていないこともある。」


ガラス塗料

本日は梅雨の晴れ間の洗濯とSUPをした。ここ1週間くらい朝晩は涼しく、お昼寝時もエアコンが必要ありません。

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2液ウレタン塗装のガン吹きは大変なのでガラス塗料というのを買ってみた。左が希釈液。送料無料にするために余計なものまで買ってしまう小市民。

ウレタンのガン吹きなんて馬鹿にする木工家もいるでしょうが、やってみたらパドルの場合、拭き漆6回よりずっと大変です。

  1. 下地の研磨は拭き漆と同じ。
  2. 綺麗に仕上げようと思ったら、プライマー2回、ウレタン2回の行程。都度研磨。
  3. 2液の混合、ガンの清掃とか面倒。
  4. 2液は匂いがきついので屋外でやるが、晴天・無風の条件は滅多にない。ご近所も気になる。
  5. 片側ずつの塗装。

とか、大変面倒なのです。

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ガラス塗料は水分で固まるので封は厳重です。未開封で6カ月、開封して1カ月以内に使うように書かれています。

実は25年ほど前にも3Mから似たような塗料は発売されていて、私もよく使いました。確かに固まりました。最後はお店に並んでいるのもニギニギすると既に固まっていたりして、しばらくすると見なくなったから撤退したのでしょう。

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右端がウレタン、他はガラス塗料2回塗り。ウエスで塗ります。匂いは殆どないけど、使い捨てのニトリル手袋が結構破れるので、体に良くはないだろう。

木工をする者にとっては、断然ガラス塗料がいい感じです。

木の表情が各々はっきりします。アラも出ますけど。塗膜は出来ません。拭き漆に比べると粘度がなくて塗りやすいし、拭き上げも適当でかまいません。( 拭き漆の経験があった方が絶対良い。)拭き漆より4~5倍仕事は速い。

取説には2回塗りでOKと書いていますが、つや消しになります。拭き漆と同じか?透明版拭き漆か?もう何回か塗って様子を見ようと思います。良かったら手間のかかるガン吹きからは撤退です。


インバーターの憂鬱 4

本日はお天気も悪かったので仕事をしたが波は良かったらしい。ことごとく外すな。

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SUPパドルはこの状態で右側にグリップのホゾを削るのですが、ボリューム3くらい・スムーズに切削出来るギリギリのスピードで回します。

もしボリューム10でスイッチを入れたら瞬時にブレードが吹き飛びます。恐ろしいですね。

それが、最近また回転が不安定になって、このような微妙な作業では大変都合が悪いです。

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分解したら、赤の太い線の取り付けが緩んでいた。締め直して解決。

昔の機械ならボルトナットでシッカリ止めるか半田付けだったのでしょう。何でも低コストで合理的に済ますから妙な所で故障が生じます。インバーターって振動するモーターに取り付けることが多いでしょうからこんなんじゃいかんと思うのですが。

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夕方、ユキと仁淀川にSUPに行ったら霧でした。まあ、ワニとかいないから大丈夫です。