木工道具・機械一覧

セーフ!

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趣味で木工をしていた方から、もう体力的に続かないので材料を買い取ってくれという話がありました。

不景気ですので、大工も相手にしてくれなかったらしい。まあ、寸法的に中途半端。半分は山桜です。

条件は、安くてもいいから全部引き取ること。多分、薪になるもの多し。

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銘木屋のOさんに助っ人をお願いしたら、今日しか空いてないといいます。

二日間腰痛でダウンしていたのですが。やってみるか。

重い山桜はハイエースへ積み込みます。どうせ大して載りませんから。

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流石、プロ。乱尺の材料を上手に積むもんですね。

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なんと、南国インター入口で過積載の検査がありました。

焦るOさん。こんな時もカメラを向けるとは俺もブログのプロ。非情です。

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秤に載ると、積載量・2トンのところ、1,5トンで楽々パス。ハイエースに分散していなかったら、やばかったな。

しかし、後部の“アオリ”が閉まってないのは厳密にいうと違反だそうです。アオリを閉めて、規定の長さだけ出すのが正解なのだとか。

結局一日仕事でした。

これで犬小屋が一杯出来そうです。


プレス機は必須

今日は一ヶ月ぶりくらいにまずまずのお天気でした。でも、朝と夕方はパラつく。

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プレス機は非常に便利です。もっと早く導入するべきでした。

しかし、ストロークを延長して底まで降りなくなったのは、非常に不便!右のスペーサーを使ったりしていますが、面倒です。木工に未来があれば最新型を入れるのですが。

出入りの機械屋は「結構使えますね。」なんて呑気な事を言っています。フラッシュプレス意外に使い道があるなんて考えもしなかったのだろう。

独学でこの道に入った者の辛いところです。本当に無知ですから。

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箱物の組み立ては時間との勝負ですから、エアコンかけてても汗になります。

こうすればあっという間に乾きます。

これを一週間も着続けたら臭いだろうな。


ブラックライト

武器輸出三原則の形骸化とか、きな臭さを増しております。トップがバカ・アホ・クソなのは大戦前と同じです。時代が変わって武器も情報事情も当時とは違いますがどうなるんじゃろ?

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蛍光灯のブラックライトの玉が切れたんで、ハンディーのを買いました。LEDの進化によって大変安くなっております。

木工品を拭き漆で仕上げる場合、僅かに残った接着剤が2回目以降に浮き上がって来ることがあり、往生します。それを早期発見するためのものです。

組手や剥ぎ合わせの接着剤は、ブラシで擦るとあちこちに飛んでしまいます。オイル仕上げでは全く問題ないレベルでも漆ではNGです。

小物なら濡れ布巾で丹念に拭き上げれば大丈夫ですが、大物はそうもいってられません。

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このように浮かびう上がります。しかし、これは自然光でも確認出来るレベルです。

残念ながら、白木の状態では大して効果はありません。あんまり意味ない。

ブラックライトは骨董の補修跡を探すのにも使われます。

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15年ほど前、上海で買ってきた水仙鉢。脚の一つに補修があることは分かっていましたが、パテの質が悪いため、このように黄変しています。

日本製のウレタン樹脂を使うとこんなことはないのでしょうが。

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肉眼でも分かるから意味ないか。

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買う時には分からなかった、内側にも補修後があるようです。

漆を使う人には出番がある・・・・・こともある・・・・・と思われる道具です。


象の檻

土曜日のこと。(本日は久々の木工家専用です。)

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キレイいに片付いた一角。

ひと月ほど前、出入りの機械屋がプレス機が出たという話をしていました。程度はいいのにスクラップにするという。

「欲しいけど、うちにはもう入らない。」 「分かってますよ。」 

しかし、諦め切れずに考えたら、材料を整理すれば入りそう。機械屋は半信半疑ですが持ってくることになりました。

しばらくして機械屋から電話が「申し訳ないけどストロークが700しかない。使えませんね。」 「そりゃいかんわな。」残念、箱物の組み立てに使うつもりですから。(標準仕様のストロークは1000です。)

さらに策を考えて、鉄工所で“延長”してもらうことにしました。フィリピンパブではよくやりますが。

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デカイ!一抹の不安が。

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ストロークを550ミリ延長したので、その分空間が出来ます。シャフトの交換は1本8万だそうで諦めました。曲げ木加工の時は台座をあつらえるようにします。

横倒しした時、壊れないように4隅に柱を立てて加圧しています。隙間にも木片をはさみます。

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3点支持で寝かせた後、レッカーとウィンチで引っ張り込みます。

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矢張り3点支持で起こす。この工程に一番時間がかかりました。傾けている時は私も緊張して手伝っていますので写真はありません。なんしか重量が1.4トンありますから。

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コロ(鉄パイプ)とショウレンで移動。

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計画通り、ドンピシャに納まりましたが、使うことはあるのだろうか?

使わなかったら、ヒドク丈夫な棚として活用しなければなりません。

15トンプレスなのでイカやタコをペシャンコにしてせんべいを作ることは出来ます。


輪廻転生

昨夜、デンタルフロスを使っていたら、歯の詰め物が取れました。

本日、接着してもらおうと歯医者さんに行ったら、「虫歯になっているので麻酔して削る。」とのこと。こういうのは困ります。心の準備が出来ていません。

でも、そんなに痛くなくて、明日には詰め物が出来て、治療完了だそうです。早。

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新しく機械を入れるので片付けた作業場。

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ついでに、殆ど使わなくなった“円盤鉋”を引き取ってもらいました。

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結局、この機械使いこなせなかったな。作業場が広ければ、出番もあるでしょうに。

溶かされて、また出会うかもしれませんね。さようなら。


狸用

実は腰を悪くしてから、下痢(ノロ?)、風邪をひいたり体調がすぐれません。でも、今夜も飲み会の誘いが。

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塾長が「狸の皮の裏鋤?をする板を作ってくれ。」というので適当な板を見つくろって、工房を貸して、自分で作ってもらいました。

なかなか器用に仕事をするな。

このようなスタイルで仕事をするのはウィンザーチェアーの製作でも見られます。

大体、立派な道具を構えたら得物がなかなか獲れません。


トラブル

今日は一般の人には分からない木工機械編です。

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この自動鉋は重量が1トン近くあります。

厚い材を押し込んだら、ガコガコいうので送材スピードを遅くしようと、つまみに触れたら電源が落ちてしまいました。

一度ブレイカーを切っても復帰しません。製造元に電話すると「サイドの扉の中にサーマルスイッチがあるので、押せば復帰する。」とのこと。

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そんなものねえ。

桑原の機械はどれもモーターが巨大です。

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フロントパネルを開けたら右下にありました。ここはクリーンルームになっています。

電気系統は意外にハイテクですね。整然としてカッコいいわ。

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これは何か分かりませんが、色がキレイ。33秒で爆発することはありません。まあ一生触れることはないでしょう。

サーマルスイッチはモータに負荷がかかり過ぎて温度が上がると切れる仕組みだそうです。

この機械は最終型の無段変速ですが、一つ前の型の3段変速の方がデザイン的にも凄味があって完成されているように思います。


ミシン鋸

糸鋸盤は別名「ミシン鋸」と呼ばれている。

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高さ140センチほどの棚、2棹を製作していますが、今回ホゾの加工の殆どを糸鋸ですることにしました。

縦の切り込みは横切り盤で入れました。

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切れ端は積み木になりそうです。

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この機械はソレノイドモーターを利用した自動チャックです。

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アームは“材料押さ”えじゃなくて、チャッキング穴へ誘導するためのもの。起動するとと引っ込みます。

確かに、穴を沢山開ける場合は非常に便利です。

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カットラインを引くのが大変なので治具を製作。シャーペンでケガキます。

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メス穴だけで120ヶ所もありますから大変です。

しかし、ミシン鋸と言うだけに危険は少なく、地味に仕事をしていれば、いつかは完成するでしょう。


シェルチェアー

また暑くなって来ました。しかも蒸せます。

たまには木工の話。

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シェルチェアーの製作中。

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ひとまず改良モデル、6脚完成しました。

比較的簡単に出来るはずのシェルチェアーですが、標準化するための型紙とか治具を作っていたら時間がかかりました。

やっぱり楽な椅子作りはありません。3Dプリンターみたいにスイッチ入れるだけを目指したいものです。

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四方転び20度の時の貫の開き角度は図面で割出します。

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新たに作った治具。

あんまり真面目に作っても、新しいのが必要になったりして、徒労に終わることが多く、意味がありません。

しかし、昨今の政治経済を見ていると、こんなことして意味あるんじゃろーか?と考えてしまいます。


エポキシは本当に強力なの?

円安とか金融緩和だとか言ってるけど、ガソリンも値上がりして、結局貧乏人から富裕層に富が移行するだけのことじゃないのかな。

安部の言動もなんだかきな臭いけど、正真正銘の“馬鹿”だけに余計恐ろしいですね。なんだか大戦前みたいになってきたな。

ここからは木工家専用です。

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エポキシ接着剤は硬過ぎて、本来金属とか陶器用だと思います。ほんで、殆ど使いません。

感覚的に馴染まないような気がします。

しかし、写真のような細い貫の場合、木殺ししたホゾを水性ボンドを付けて挿入するとビクとも動かず修正が効きません。そこですぐには固まらずヌルヌル回るエポキシを使っていました。

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今回、試しに座板との接合にもエポキシを使ってみました。座板厚は20ミリで耐久性は少し心配です。

グルラインが確認出来ます。

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水性のPIボンドの場合、木殺ししてはみ出たボンドをぬぐうと、まるで生えてきたように密着しています。

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グルラインは見えません。

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エポキシを使った椅子を前後にガキガキ揺すって耐久試験をしていたら・・・・・・取れた!

水性ボンドは無事でした。

エポキシのシェルチェアーの脚を全部切断して、当木をしてハンマーで叩いたら幸か不幸か全部外れました。接着面を確認すると、ホゾ、ホゾ穴双方にエポキシを塗ったのですが、木殺しをした部分が密着していませんでした。やっぱり接着には密着が大切なようです。

もうエポキシは止めよう。細い貫の接着も治具を考案して水性ボンドで問題なく、速く、確実に組めるようになりました。

しかし、「図解木工技術」にもエポキシは強力と書いてありますから、使い方次第なのでしょう。ホゾで使うなら木殺しはせずに高精度で組むのがいいのでしょう。

ちなみに、エポキシで剥ぎ合わせ板を“アイロン曲げ木”にかけると、ポロっと外れてしまいます。硬過ぎて伸縮に対応出来ないのでしょう。