木工道具・機械一覧

ファイン社のジグソー 2

本日は一般の方は理解出来ません。

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デスクのアリ組を刻んでいました。

「どうだー!」って感じですが、こんなのバカでも出来ます。年期はいりますが。

なるだけ手抜きして、楽にやるのがプロとして頭の使いどころです。

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メスの加工にファイン社のジグソーを試してみました。

スライドテーブルの丸のこ盤を使うのは危険を伴うし、バンドソーも使いにくいです。手鋸を使う技術も体力もない。

結果は垂直度は十分ですが、木がめくれてきて墨線がよく見えません。デスクのアリ組はスパッと決まってないとカッコ悪いので使えませんでした。

もっと適当でOKのアリ組には出番があると思います。静かで振動が少ないのは気に入っています。

赤くてスタイリッシュなジグソーですが本来板金用かもしれません。


ファイン社電子ジグソー

暑さに大分慣れてきたような気“も”する。

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円卓を2台作っているので、思い切ってファイン社の電子ジグソーを買いました。本当に正確に切断出来るなら、アリほぞを切りだす時にも使えます。

円削りは鉄工所で治具を作ってもらって、ルーターマシンで仕上げることも出来ますが、どうも恐ろしくて二の足を踏んでしまいます。そんなに沢山仕事もないし。あんまり正確だと見た目がガチガチになるし。

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左は木工を始める前から使っているBOSCHの電子ジグソー。一般の人には分かりませんが、オービタル機構(鋸をしゃくる)が付いていて素早い切断が可能です。

ファイン社は回転数は可変ですが、オービタルなし、プレートも固定式です。その分正確な直角切断をうたっています。

試し切りをすると・・・・・ウーン、なかなかのもんじゃ。切断面もキレイ。

比較のためBOSCHもやってみるか・・・・・・オービタルをOFFにしてと・・・・・・

「ゲッ!!!BOSCHの方が完璧じゃん!!!」「なんちゅー事!」

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曲線切りはBOSCHと同じく、全く直角が出ないことが判明。刃を替えれば改善するでしょうが。(私の場合、円卓で直角が出なくてもいいけどね、適当だから)

ファイン社の広告では、バランス良く、低振動であるために、運転したまま放置しても動かないというのが売りなんですが、両者実験すると・・・・・・大差ありませんでした。誇大広告やな・・・・・確かに、振動、騒音共に少ないのですが。BOSCHは30年使っているから比べるのは気の毒です。

結論、BOSCHやマキタの電子ジグソーを持っている方は全く必要ありません。

静かなのは気に入ったので、もう少し使い込んでまたリポートします。


空調システムのチューンナップ

今日も、夕方は仁淀川クルーズしました。暑くて仕事になりません。

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そういう訳で、工房の2階に扇風機を取り付けました。壁掛け式なら場所を取りません。

首振りまでリモコンで操作出来るので得点は高いです。任意の位置で止まります。馬力はないけどエアコン併用なので十分です。

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1階は上から冷気が降りて来るので28℃くらいです。それでも暑いので工場扇を置いていました。しかし、3本足は凄く邪魔です。

(エアコンは労働者にとって、さほど快適ではなく外気との温度差があるほど体力を消耗します。)

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このように取り付けました。スッキリ!これならシーズンが終わって片付ける時も楽ですね。

これで、明日からまた頑張るぞ!・・・・・・・・っていう気は殆どありません。

適当にやってないと死にます。


慎重に、

政治は“お笑い”の世界に突入しとります。

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故あって、丁度いい艶になった実家のダイニングテーブルを削っております。

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こういう時、手鉋は便利ですね。サンダーだと目詰まりします。当然、使い捨て刃。研ぐのが面倒だから。

よく見ると右端中央部は少し黒ずんでいます。新聞のせいかな?

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鉋屑には汚れがハッキリ見られます。

大きな傷がなければ、0,1~0,2mmも削れば新品同様に生まれ変わります。


桑原の軸傾斜横切り盤 2

今日も飲み会なので早めの更新です。本日の内容は、一部の機械マニア以外は全く意味のない内容です。

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1週間かけて桑原の軸傾斜横切り盤を整備しました。おかげでこの機械に相当詳しくなりました。

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試し切り。定規にピタリと張り付き毛ほどの隙間もない。普段使っているスコヤより直角が出ています。

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刃口には、張り込んで布製ベークライトを取り付けました。布製は欠けにくいそうです。アリで収まるようになっています。渋いし、確実。

左側の刃口はアルミ製です。

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移動テーブルの美しいこと。一寸、凄味があります。

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この形状だと隅にホコリが溜まりにくいですね。目盛りを交換。市販のメジャーが糊なしでピッタリ嵌まるようになっています。

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レールが長いので完全に挽き切れます。屈折アームのおかげで足元も広々。

桑原の機械はフットブレーキを踏むと電源も切れます。OFFスイッチを押さなくて済みます。

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カバーは落とし込むだけで、脱着が容易です。

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にぎり玉はケヤキで自作しました。純正より小さくてカッコいい。

奥の微調整機構はシブくなっていましたが、分解掃除すると指一本で回るようになりました。

大日精工の機械とは次元が違いますね。血の通った“機械”って気がします。

出費がかさみましたが、趣味と実益を兼ねているからまあいいか。これで横切り盤のストレスはなくなると思います。

でもなんか、機械いじりはチト空しい。明日から本業復活じゃ。


休日返上

4号機燃料プールの冷却が故障していたらしいが、本当に大丈夫なんだろうか?政府は全く統治能力がないのではないか。

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話は変わって、とてもレベルが低くなります。ここ2日ほど休日返上で、入換えした軸傾斜横切り盤の整備をしていました。

左端に突起物があります。

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工房を少しでも広く使うために、引き戸に穴を開けて逃すことにしました。

この部分は、独特の構造ですね。

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外からだとこのようになっています。ショエー!

昔「突然ダンボール」っていうパンクバンドがありましたけど、「突然ポリバケツ」ですね。

リベットで止めてあります。

1週間ほどかけてボチボチ整備してゆきます。


昨夜、寝ていたら、早くも蚊の襲来があって、手の甲が痒くてたまりませんでした。でも朝起きるとそうでもなくて、どうやら夢であったようです。

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私の作業台には穴があります。憶えていませんが、意図したものではなく、材料の都合だったと推測します。ここにクランプを突っ込んで固定するにも便利かなと・・・・・。

しかし、ゴミや鉛筆は落ちるし、丁度椅子の足も落ちる。クランプを使ったのは10年で2度ほどかな。ほんで潰しました。

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脱着式ですが、アー!スッキリした。10分の作業でした。なんで今まで気が付かなかったのか不思議です。謎じゃ。

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ここからは木工家専用です。

研磨に出していた、兼房のラフィングビット。やっぱり良く切れます。他のストレートビットは使わなくなりました。もう一本用意しておくかな。

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なんかのついでに買っていたモノタロウのエンドミル。今回、6ミリを使ってみましたが調子いいようです。もう少し使ってみてから評価します。

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静岡の販売店で買ったJesadaのスパイラル・1/2インチ。数年前に買ってから一度も使っていませんでしたが、兼房を研磨に出した際に使いました。

アリ組一ヶ所加工する間に切れ止んで、この有様。なんじゃこりゃ~!折れる可能性もあります。フェイスマスクしてないと危険じゃがな。

ルータービットの二流メーカーはかなり品質にバラツキがあるような気がします。返品出来るかな?


工房の地震対策

電気屋のM君に、

「振動ドリル持ってる~?」 「あるで~。」

ということで、かねてから気になっていた地震対策をすることしました。

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1階はコンクリートむき出しですので、鋳物の精密機械が転んだら再起不能だと思います。

桑原の手押し鉋は見るからに安定が悪そうです。左の自動鉋盤が転ぶ時は私も生きてはいないと思います。

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奥のルーターマシンも幅が非常にスリムです。この2台は高額マシンなので、もう買い替えるゆとりはありません。

ショウレンとバールでこじって移動させます。重量は800キロ。

ついでに旋盤も固定しました。右の角鑿盤は広い台を付けたうえ、階段部分に縛り付けてあります。

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固定にはこのタイプが一般的だと思います。外径14㎜。叩き込むと、地獄ホゾの要領でクサビが広がります。

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こんな感じに固定出来ました。上にあるのは、刃物セッティング治具。

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超高精度に作られています。しかし、4枚刃をうまくセット出来たためしがない。 

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こんな仕事は助っ人がいないとやってられません。

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このタイプはピンを打ってクサビを拡げるようになっています。

工房の2階は床を張っていますし、倒壊対策をそこそこ済ませています。

機械を固定している人は意外に少ないのではないでしょうか。震度6~7が予想される地域では必要だと思います。

おかげで、また腰が痛くなりましたけど、一安心。

ても、津波が来て、火事にもなったら意味ありませんけど。アメリカ的にやれることはやっておこうと・・・・・。


超仕上げ盤のベルト

今日は一般の方が見ても、全く分からない木工家専用です。

しかも、これから宴会なのでお愛想なしです。

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日立の超仕上げ盤のベルトを交換しました。

最近よく滑るので、対策を講じましたが効果がありませんでした。

プロですから面倒なことに時間を取られるのは損失です。

超仕上げ盤を使うと、手鉋なんてアホらしくなるし、サンディングのような粉塵も発生しません。便利な機械です。

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この部分はベルトを押さえるローラーです。

分解して掃除しましたが、あちこちいじっていると元通りに出来なくなるぞ。

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主軸のローラー2本は元より、この部分にもゴムかすが付着しておりました。左の2本はこそげ取った状態。

グリスを塗って挿入。

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超仕上げ盤は、このように板幅一杯の鉋屑が均等に出なくてはいけません。

使い込んだ機械だと調子が悪いことが多いです。

刃物ブロックは超硬の使い捨て刃に交換しています。


難関クリヤー

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なんとか全体の組み立てが終了しました。シロウトでもやれば出来るものですね。

買う方は、かわいそうやな。

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このような治具を事前に製作しました。それでも接着作業は時間との闘いです。

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これは変り種の鉋。私も見たことない。三条の鍛冶屋がくれました。きっと売れなかったんでしょう。使いにくいけど、たまに出番があります。

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これもその鍛冶屋にもらいました。最初は御大層に絹の布が巻かれていました。

「これは先代の作で、値打ちがあるから持っといてもいいやろ。」

「しかし、釘〆なんて使わんしな~。」

「ほな、いらんのやな。」

「いる、いる!大いる!(タダなら何でもいる。)」

どうも私は、偏屈ジジイには好かれるタイプのようです。

*やっぱり、釘〆は使いません。表面を銑(セン)で綺麗に整えてあります。