木工道具・機械一覧

直立ボール盤

昨日からの続きです。

一昨日は、大方町の「8の字」で、ローカルのS君と飲んでいました。浜で寝ているとMちゃんとIちゃんの話声で目が覚めました。しまった、寝過ごした!もう6時じゃ!

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昨日は、9時から工房へ大型機械の搬入の予定です。慌てて着替えて、30分だけ波乗りして帰路につきました。海から上がった時は、このように土砂降りでした。

雨は搬入には困りものですが、東に向かうにつれて晴れてきました。

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機械は大型ボール盤です。280キロあります。クレーンで揚げて、2階の窓からチェーンで引っ張り込みます。

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この機械屋はいつも、仕事が荒く、搬入しているのか、機械と家をぶっ壊しているのか分からないときがあるんで、今回はきつく言っときました。

わりとスムーズに設置出来ました。建物が鉄骨だと搬入の時は便利ですね。吊る所が一杯あって。

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デカイです。モーターは2馬力もあります。鉄鋼錐が32ミリまで使えますので、鉄でウィンザーチェアーが作れます。

今まで使っていた、日立のボール盤はオークションに出そうと思っていたんですが、今度のはデカ過ぎて、気味が悪く、様子がわからないので、しばらく置いとく事にしました。

インプレッションは後日。


桑原の自動鉋

今日は、桑原450自動鉋の詳細ページで、一般の方には無縁のブログです。すみません。

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上部にブリキの横出し集塵フードが付いています。ダクト径は100。効率的にはローラーを外して、上に引き上げるタイプを作った方がいいと思います。

*写真はクリックすると拡大します。

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昇降軸のカバーは外されています。

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オイルバス式です。

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昇降はスムーズです。ホイールの外周に目盛りがあり、0,1mm単位のセットが出来ます。

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作りは非常にしっかりしています。

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スライド部分にも摩耗は見られません。使い込んでも、初期精度とあまり変わらないのが桑原の特徴です。送材スピードは3段階です。

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セッティングゲージと刃が2組付属します。


座刳り用品

本日は、木工家専用です。しかも、飲み会のお呼びがかかりましたので、簡単に済ませます。

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グラインダーにアーバテックでの荒彫りは、切粉が大きく、勢いも凄くて、皮膚にあたると痛いです。そこで、手袋は2重にしてゴーグルをして、マスクをして、首に手拭を巻きます。

それと、腰痛ベルト。滑り止めのスプレーがあると、グリップ力が増します。

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今回、左のディスクも試してみましたが、滑らかで切粉も細かく痛くないのですが、その分遅いです。アマチュアの方や中仕上げにはいいかもしれません。

この作業は非常に危険で、跳ね返って頸動脈を切断するという死亡事故も発生しているので十分な注意が必要です。


リフターテーブル

今日も、一般の方には縁のない、木工家専用のブログです。

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アリ組をする人にしかわからないと思いますが、組手の仮組、調整には本当に便利です。逆に、これがなかったら、相当いらつくと思います。

本日は、この李朝棚の仕上げをしていましたが、箱物の塗装も楽ちんです。私の工房の機械類では、ダントツ!コストパホーマンス NO.1だと思います。

この作業台がなかったら、木工はもう出来ないかもしれません。工房が広くて、それぞれの工程に専用の作業台があるような所は別ですが、個人で多品目作る人には最適です。

10年後には世界の木工家のスタンダードになるかもしれません。


役鉋

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バイオリンチェアーの座板のシェイプに使った、主だった刃物類。

特殊な形状の鉋は“役鉋”と呼ばれます。左下の鋼の板はスクレーパーという立派な鉋です。引っ掻いて削ります。

切削個所が多かったので、刃を研ぐことは無論ですが、緩くなった仕込みを直したり、鉋の整備をしていたような気がします。1枚なら、いい加減なまま仕上げてしまうんですが。

私の鉋は、平面用の平台も「機械が平面は出してくれている」という自分勝手な理由から、寸を詰めているものが多いです。目違いを取るにも便利です。軽くなるしな。

一番下は、柿小刀です。右勝手と左勝手がセットになっています。今回、サイドの曲面の一番厳しいところで活躍しました。


画期的アイディア

今日は、一般の方にはわからない、木工家のブログです。

バイオリンチェアーの座彫りのひな形を作るのに、他の型を流用してコピーマシンでやったら、2度も失敗した。曲面が思ったより複雑でうまくつながりませんでした。久々の失敗です。時間も材料ももったいないです。

手持ち式の道具でやったら、何だ意外に簡単じゃん。最近、コピーマシンに頼り切りだったからな。

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座板の剥ぎ合わせが、乾くまでの間、背もたれのスピンドルを仕上げていました。いつも、最初の1本は戸惑いますが、後はスムーズです。

上端の直径は10㎜、下端は12㎜。今回、2つのノギスを繋げてみました。すごく能率が上がります。一般の方に説明しますと、ノギスを材料にあてながら、刃物で切削していって、スポッとはまるときが所定の直径と言う訳です。

こののノギスは、旋盤加工用に先端を少し丸めてあります。


解体治具

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久々に真面目な木工のブログです。昨日は軽快に作業が進みましたが、今日は未明から右側の顎の付け根が腫れて寝込んでおりました。唾を作る部分にバイ菌が逆流したのではないかという見立てでした。もう大丈夫です。

これは何の治具でしょうか?と言っても、すぐわかりますが。

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(どうも、縦画像に文章がうまく回り込みません・・・・)  そうです、一度仮組したテーブルの脚を打ち抜く道具です。

この部分の上下2ヶ所は、このタイプのテーブルの要ですので、正確な接合が必要です。何度も仮組を繰り返し、調整するのですが、嵌めるのは簡単ですが、抜くのは一苦労です。

今回、初めて治具を作りましたが・・・・・楽じゃ!こんなことに、なぜもっと早く気付かなかったのか。ここでも、リフターテーブルが重宝します。

これだけ長いホゾになると、かなり緩めに作っておかないと、接着剤を付けた本番では、木殺しが膨らんできて、途中で止まってしまいます。無理にプレスで押し込むと材を割ってしまいます。経験が必要です。

青いスプレーは間違えて燃やしてしまわないためです。


トグルクランプの使い道

昨夜「やまぶき」で鯨の刺身を食ってきたのに、風邪は良くなりません。飲み過ぎたか・・・?

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昨年、オークションで買ったトグルクランプ、出番がなかったのですが、良い使い道を発見しました。

この金工バイスは木工を始める前、金属彫刻をやっていたときに買ったものですが、重さが20キロ以上ある大きなものです。木殺しに使うことが多いのですが、何かと重宝しています。

長時間使う時は、リフターテーブルに移動して、より楽な姿勢、短い動線で使うようにしています。よって、ボルトで固定しておらず、大きなクイックバイスでその都度挟みます。ただ、この定位置は挟みにくく、大きなレバーが下の棚の邪魔になっていました。

そこで、2台のトグルクランプを使ってみました・・・・完璧や。頭は使いようじゃ。

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ERONのバイスはあと2台ありますが、結構信頼出来るようです。バイスは動かさなければ、でかければデカイほどいいと思います。

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大分片付きました。私の適当な木工で、一番重宝しているのは右から2番目のベルトサンダーだと思います。これも、木工を始める前からの付き合いです。一番古株かもしれません。連動している集塵機は非常にうるさく、なんとかならないものかと・・・・あきらめております。

それから、下に見える洗面器は二日酔いの朝に役立つんじゃなくて、小さなパーツの仕上げなどに右から左へと移すのに使います。スピードこそ命です。


終日切り抜き。

Dsc_0012 中断していた、下駄箱の製作を一昨日より再開しています。

扉のカマチ組も出来、今日は鏡板の十字の切り抜きをしていました。

Dsc_000566 新調したロングアームのヘグナーの糸鋸を使っています。

最初に試作の鏡板を切り抜いて様子を見て、本番は2枚一組で切り抜きました。

ロングアームだと9割方の穴はバックせずに挽くことができます。

Dsc_001066 それにしても地味な作業です。これは売物にならんかな。

モモが来て、器用に両手で挟んでカジカジしていました。

Dsc_0013 鏡板は先に塗装して仕上げておきます。なかなかいい感じです。

機械で穴を開けたのではないので、しかも下手なので、暖か味があります。

今日は、グルメネタの予定でしたが、作業もしているふりをしないと、施主様に怒られます。


ボンジョビ・ヌーボー

今日も、一般の人にはつまらない木工の話です。

昨日は、O塾長から先週殺傷したばかりの、青首(カモの一種)をやるから、ボンジョビ・ヌーボーを買って来いと連絡があった。売り場に行くと、美味くもないのにやたら高いので、普通の赤を買って行ったら怒られた。フランス人じゃないのにな。日本人は新酒じゃろーが。

昔、スペインを旅行中、デパートで日本フェアーをやっていて「大関」のカップ酒を買ったら味が変わっていて、飲めんかった。そこまでじゃないにしてもな・・・・。カナダのスーパーで買った、北米で作っている「月桂冠」は、水がいいのか滅茶美味かったですが。現地の人にも人気みたいでした。

ところで、その量販店で「ボンジョビ・ヌーボーありませんか?」というと、レジのおばさんが他の店員に「ボジョレーの所に案内してあげて」と修正していたのは、ちょっと恥ずかしかった。

Dsc_0070 売るほどあるハタガネも2mクラスとなると、こんだけしかない。大物には、やはり手前の”ソマックス”が有効です。重過ぎるのが欠点ですが。

中央のものは、懐が深過ぎて、用途が違うのかもしれません。使うには剛性がないので工夫が必要です。

Dsc_0075 私の場合、締めつけた後、すぐに取り外します。どうしても板が内側に凹むので、そのままでは歪んだまま固まってしまいます。

あり組は、気持ち緩いくらいにしておかないと、接着剤を付けた本番で「往生しまっせ!」

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先日の薄板はこのように使います。一般の人にはわからないと思いますが。ホゾ先の出っ張りを避けるためです。

簡単に見えて、あちこち小技が使えるようになるのに10年はかかります。それでか”箱物”するには師匠に就いた方がいいと言われます。

政治家に就くのが一番かも・・・・・・・・座布団3枚!