木工道具・機械一覧

止めの加工

今日は、変な日だった。忙しいのにお客さんが2組も来た。年間、数えるくらいの人数しか来ないのに不思議だ。夜も明けきらぬうち、中村に波乗りに行く途中、沢山の狸が、しけている(轢かれている)日があるけど、そういう日かな。

Dsc_0001 止めの加工は、普通ノコギリでやるんでしょうが、私は不器用なのかいつまでたっても上手く出来ません。ので、治具を作ってトリーマーでやります。

Dsc_0005 こんな感じに出来ます。取り切らなかった部分は、アサリのないノコギリで落とします。

Dsc_0018 ほぼ、完璧です。締めると隙間はなくなります。それなりに、やり方はあるもんですね。

Dsc_0007 仮組したら、相当デカイです。こりゃ~1週間じゃ無理じゃろう。

ちゅ~か、この材料はもう殆ど使ってしまって後がないので、慌ててやって失敗したら大変じゃ。

Dsc_0042 解体して、引き戸の溝を入れましたが、この作業も「アリャ??」ってな具合に失敗したら一切終わりなので、慎重に慎重に進めていきます。

木工のこういうところは厭だな。


下駄箱作り。

下駄箱作り、始まっています。

Dsc_0041 これは、アリ組のオスを作るためのルーター治具です。薄いベニヤ板は組み立ての時使います。

Dsc_0044 両テーブルスライド丸鋸と糸鋸があれば、治具はすぐ出来ます。なんでも道具が仕事をします。

ところで、このヘグナーの糸鋸、一番懐の深いタイプに買い替えたいんですが、こいつを買ってくれる方いませんかね。メールお待ちしています。

Dsc_0047 幅が1800もあるんで、必殺“階段落とし”で加工します。ルーターを使った作業はいつも緊張します。慣れた時が危ないですね。

Dsc_0060 階段はワヤクチャになります。

Dsc_0076 このように綺麗に仕上がります。まあ、本当はそんなに簡単じゃ~ないんですけど。(正直に言うと簡単です)

Dsc_0077 グサッと入ります。恐ろしく丈夫ですし、手間のかかる分、駄賃は貰えます。メスはバンドソーと糸鋸を使います。他にもやり方はいろいろあります。

一週間で作る予定でしたが、施主様に「樹齢200年の木にいい加減な仕事は出来ない」とか「急いでやって、俺の指が何本か落ちてもええんかい?」とやさしく言うと「時間かかってもいいから、納得のいく仕事をして下さい」としおらしく仰いました。うちのお客さんはいい人ばかりです。

スムーズに進めば、納期に間に合うかも知れません。しかし、東京の個展の用意もあるからな。


替刃ケースの製作

Dsc_0006 先日、手押しと自動鉋の刃を交換していて、ケースの製作を思い立ちました。

刃研ぎは、出入りの業者に頼みます。そこが県外の専門業者に外注するのです。

研ぎは問題ないですが、錆だらけになって返ってきたりして困るんです。高知県の業者が締りがないからこんなことになるんです。そんなとこ、さっさと止めればいいのに、きっと料金が安いとかいうんでしょうね。

ちょっとでも、大事に扱ってもらえるようにケースを作りました。結構大仕事になって一日かかりました。Dsc_0012

作るのが10年遅かったな。

手押し鉋は消耗が激しいので2セット作りました。

本体には最上のケヤキを使いました。たまたま、手元にあったんで。

Dsc_0001 今回、何を思ったか、彫り込んで作りました。

ルーターマシンによる、深い彫り込みは、余程慣れてないと恐ろしいです。細長いしな。大きなものだと、もっと楽でしょう。

もう、あんまりやりたくありません。手前のスパイラルビットを使いましたが、UPカットの場合、材料をよく押さえつけてないと浮いてきます。あれこれ考えての作業は危険なのでDOWNカットを使いました。切りくずは取りにくいけど安全です。次回の深堀には16ミリ軸のラフィングビットを使いたいです。

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刃物の交換の終わった自動鉋で削ったホウの映像です。 刃が新品だと、ホウでもピカピカに仕上がります。カエデなんかですと眩しくて目を開けていられません・・・というのはウソです。

強風が吹きだしました。立て掛けた材木を縛ってきました。まだ遠いのにパワフルです。


トグルクランプ

現在、ささやかながらホームページを改良しています。それをやってくれている業者が「独自ドメインを取れ」とうるさいです。なんとなく必要性は感じますが、経費は年間¥4万!どんだけ酒が飲めることか。毎月「やまぶきに」1回行けます。どうなんじゃろうね?

Dsc_0002 今日は木工の中でも更に特殊な道具です。

ルーターマシンで倣い加工する時、材料を固定するクランプです。

オークションで1個¥500だったので買いました。でも送料が800円、振り込み手数料が315円でした。

現在売られているものに比べると、タッパがあるので機械と干渉しないか心配です。

でも、動きはスムーズでモノ作りの原点を見る思いです。汚れ具合もちょうどいい感じです。あまり倣い加工はしないので、死ぬまでに出番はあるかな。いや使ってみよう。

欲しい人は、ヤフーで”ルーター”で探すとまだあると思います。


地球2周半

今日のブログは木工家専用で、なおかつ記憶力の良い人のみ理解できます。

今年の4月のことですが、ビックマーク木工旋盤のVM120チャックをオーストラリアから取り寄せたとき、インサート(アタッチメント)のネジ切りが不十分で、本体の主軸に最後まで入らなかったことを書きました。

それを、ビックマーク本社に送って再度タップを切ってもらったのですが、届いたそれは良好だったチャックとの勘合のネジを削ったものだったのです。分かりやすいイラストを付けたんですがね。ちらっと、写真を添付しようかなと思ったんですが、後の祭りです。

しかも、添えられた手紙は、よくある外人特有の悪筆で読めません。でも何とか暗号解読しました。タイプしろよ!

今度は、説明付きの写真を添付して送りました。OKでした。ちょっと緩すぎるような気もしますが。Dsc_00336

外国とのやり取りは、文字はタイプ打ち、絵ではなく写真、というふうに明瞭な資料を用意しましょう。

頭の構造が、はなから違う場合もあるでしょうから。最近は日本人同士でもありえます。

送料\1800×2いりましたが、よしとしましょう。勉強になりました。

Dsc_0035 昨日、ベンチの背もたれのスピンドルを挽いていました。

当工房、最長の45㎝のツールレストでもとどきません。

黄色いテープは一番ふくらんだポイントを示します。

Dsc_002766 これだけ長いと、当然振動しますので、手を添えての加工が必要です。

材料が癖のない楠(クスノキ)でしたので、比較的簡単でした。

山桜に比べると強度は劣りますので、2割がた太く仕上げました。


円 4つ。

Dsc_0008 現在、ナチュラルベンディングの終了した栗の板を使って、一人膳を作っています。

最初に電気反り台鉋で形を整えるのですが、10枚もあり、非力な私には重労働なので、ゴムで天井から吊っています。

このシステムはは当工房では「釣りっ子」「バランストルダー」とか呼ばれています。ちなみに河原のリフターテブルの正式名称は「太郎ちゃん」です・・・・・意味がわからん。

Dsc_00236 横から300Wのハロゲン照明を当てて、凹凸や逆目を確認しながら、反り台鉋で仕上げていきます。

暑苦しいので、LED照明をネットで調べてみましたが、まだバカ高いし、出力も低いですね。

Dsc_00253 底もすきとって仕上がった天板。厚い所で5分(15㎜)くらいですか。

適当ですが、このいい加減さが腕の見せ所でもあります。

Dsc_0016 全然関係ないけど、昨夜は「やまぶき」に行ってました。

このホルモンは、いつでも手に入るわけではなく、良いものを直接北海道から送ってもらうそうです。絶品です。前回は塩でやってもらったので、今回はタレです。

料理はやっぱり腕もあるけど、素材が命ですね。材料選びが腕かもしれん。木工は、ちょっと違って、良くない素材も使い道があったりします。


電動彫刻刀

ブログネタがどんどんたまるので放出しなければなりません。高知は朝からやや蒸し暑いです。

Dsc_001122 座椅子の座面の凹ました所に彫刻刀で模様を彫っていきます。通常、普通の彫刻刀で行いますが、汗が出るので、この一枚はオートマックの電動彫刻刀を使ってみました。

割合いけます。この機械は欲しくもないのに、出入の機械屋が中古を「1万円でいいや。ええい、持ってけドロボー!」と置いて行ったものです。迷惑な話です。

持つところは小さいけれど、シャフトというか、ホースの部分が重いので天井から吊り下げています。モーターと一体になったタイプが木工家にはいいと思います。

単純な作業には向いていますが、流石に仏像を彫るのにはには使えません。せいぜい、木彫りの熊の実演販売がいいとこです。

これから、海に出かけます。本格的に暑くなる前に遊んでおかなければなりません。真夏の砂浜でバーベキューやってるシロートをときどき見かけますが、馬鹿です。あんなことをしていると死んでしまいます。若者はいいけど。


よくできた桑原の角鑿盤!

Dsc_0123_2 たまには、本業の木工ネタもせんとね。

只今、座椅子の製作をしています。在庫が尽きたもので。背もたれの穴をフリーで墨線に合わせて開けているところ。

Dsc_0129_2 桑原の角鑿は、リターンスプリングがついておらず、鑿先が どこにでも止まるので、見当をつけるのに便利です。

この材料押さえも、誰のために考案されたのかわからないけど、重宝します。

エアーの吹き出しパイプはゴムで出来ていて、材料に当たっても平気です。至れり尽くせりです。

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下は、座椅子用の座刳りのひな型を作っているところ。

一から始めるのではなく、以前、温泉宿用に作った椅子の型を改造します。これで、ひな型は4種類になりました。ひな形にはヒノキがやわらかくていいと思います。

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この時期になるといつもモモが作業場をウロウロしだします。こっちが涼しいのか。

ところで、近所で桑原の自動450の中古が出たそうです。¥30万。400までは出物がありますが、450以上は少ない。500以上になると1トン近くある巨大な機械になりますが450は比較的コンパクトです。ほしい方はご連絡ください。


それでも入らない。

Dsc_0028 先日間違えて注文したチャックのインサート、再度注文した分が送られてきました。

送料込みで3000円強。安いもんじゃ。1週間で来るしな。

でも、やっぱり入りませんでした。きついんです。隙間が9ミリほどできます。反対側のリヤターニングには、なんとか入りました。オーストラリア製じゃからな。日本の桑原のようにはいかんの。

しかし、主軸の勘合はゆるいと強度に影響するわけで、それなりに気を使ってのことでしょう。よくあることのようです。

販売店は、そっちの工作所でタップを切ってもらえとのこと。以前ツールレストを作ってもらった工場へいくと、なんとかインチネジはあったが、ピッチが違う。それに、このサイズになると手でタップを切るような簡単な問題じゃないそうだ。

面倒なので、本日ビックマーク社へ送りました。EMSで1800円。何とかしてくれるやろ。向こうが悪いんやからな。復路はむこうが払うやろ。

いろいろ、トラぶってますが、これは海外通販が問題なのではなくて、海外製品が問題なのであって、日本製品でも起こりうることですし、大したことではないです。タフになっていいわ。

ただ、海外通販は、このようなトラブルを見越して、時間はみておかなければなりません。ちなみにEMSは4,5日で届くそうです。


初海外通販!!

昨日、モモと山に登ったせいか、今日は妙に風邪気味で仕事を休みました。

Dsc_000366 昨日、初めての海外通販で注文した品が届きました。木工旋盤の部品です。

もともとオーストラリアの木工旋盤なんでオーストラリアの販売店に頼みました。意外に簡単でしたが、ツールレストがなくて、結局一月近くかかりました。他の方のブログをみるとそのくらい待たされるのは普通みたいですね。

全部Vicmarcの製品で、本日のレートで合計¥32000、送料¥7500、関税¥900でした。国内で買う場合の半額です。こりゃ~、この手のものは恐れずに海外通販ですね。

ちなみに、この前、急いでたんでオフコーポでミニウッドガーバーを¥18000も出して買ったんですが、実はカービング用品で有名なArbortechはオーストラリアの会社で、やはり半額で買えます。重量物でなかったら送料もしれています・・・・と思います。

Dsc_0003 今回購入したVM120(左)とVM100の大きさの違い。かなりでかいです。

レバーやネジに至るまで大きさが異なります。二回りでかい。

最初の写真の左下にあるのが、チャックを国によって仕様の違う主軸に取り付けるインサートです。この部品もチャックの大きさに応じて大きく作られていて、主軸に合わないと、そのチャックは使えません。

昨日の齏田さんのブログを見ていたので、悪い予感を感じつつもチェック。ありゃ~?妙に・・・・合わないような・・・・・・。旋盤の日本語の取説にはM30×3.5と明記されてるので、その仕様で注文したのですが、現在使っているVM100のインサートには1と1/4×8の刻印が。こりゃいかんわ。長谷川さん、どうよ。 (すみません、関係者にしかわかりません)

インサートは¥1800くらいですので、航空運賃を考えると送り返すのも、新たに注文するのも、とどっちもどっちです。 まあ、想定内のトラブルですね。

*海外通販には大した英語力はいらないと思いますが、パソコンでローマ字入力に慣れたものが、英語を入力しようとすると、ゴッチャになって気が狂いそうになります。スペルは手が覚えているんですね。以前、友人あてた手紙は手書きしたものを、画像で送りました。もう、俺の頭は英語はイカン。

以前、アメリカ人の木工家クリフトンと京都を訪ねたとき、俺のことをどう思っているのか、英語でペラペラ話しかけてきて、半分も理解できないは、神社仏閣は見ないかんはで、脳がぶっ壊れるところだった。2日ほど後遺症が残りました。