年中暇ですが、11月からなぜか忙しい。
暇だったら途方にくれるし、忙しいのも厭。勝手なものですね。
アベノミクスと関係ないことは確かです。偶然・タマタマです。
羊の相方出来ました。
材は栗。角は真鍮製です。プロポーションや脚の形状が微妙に違います。材に合わせて作ったから。
こういうのは大量に作らないと採算が合いません。
お客様にも12年に一回しか出番がないものに大枚請求できませんし。
アベチャンも中国であれほどコケにされるんだったら、のこのこ出かけなくてもいいんじゃないか?情けないな。
うがった見方かもしれないけど、なんか会見の見返りを約束しているのではないか。
馴染みのお客様から姿見の注文を頂いた。
地物の楓のフレームです。
実は姿見のフレーム作りは厄介です。材の見立てだけが勝負なので、杢のある材を選びます。
杢のある材は癖もあって、今回も反った材を手押し鉋盤にかけて、基準面を出し、自動鉋盤で板にすると・・・・・・やっぱり反ってる。
姿見でフレームが少しでも反っていると鏡に歪が出てしまいます。結局、大きな盤から取れたのはたったこれだけでした。
このピンクっぽい色調は時が経つと消えてしまいます。
余り“杢”が際立つと本末転倒になるのでワックスはかけません。
本日届いたようでお礼の電話を頂きました。いつもご祝儀を付けてくれる有難いお客様です。
明日から、犬小屋作り、再開。
先日、河口をチェックしに行ったらデカ過ぎて出来ず。今日は、小さ過ぎてやる気が起きませんでした。
本日、お客様から頂いた注文、“枕位の大きさの干支の羊”。それも一匹。最初はデパートのショーウィンドーのディスプレイに使うそうです。
12年前に作った羊が好評で憶えていて下さったようです。しかし、今回のは大きい。大きくなると造形は一からやり直さなければなりません。一匹だと割に合わんがな。まあ、やってみるか。出来が良かったら複数作るかな。
もう一つは、“犬小屋” 「とうとう来たか!」って感じです。吉良工房、廃業寸前です。
でも、人様の家じゃないから気楽だし、B級材やたまりにたまった寸足らずの端切れが使えます。もちろん、ホゾ組なんてしなくて、インパクトでバリバリですけど。
ただ、お犬様の健康を考えて、合板は使わないつもりです。
でも、まだ子犬なんでどうだろう?
うちも最初に犬小屋は買ったのですが、一度も使いませんでした。人間様のベットで18年間寝起きしております。
追加の金融緩和だそうですが、アベちゃん、ヤケクソになっているのでしょうか?この方、失敗しても責任を感じたりはしないとおもいます。
先日、輪島屋さんが注文していた箸を届けてくれました。たまたま、偶然、私の箸作りと重なりました。
ちなみに一膳¥1万です。評判は良いそうですが、手間がかかり過ぎて職人には不評らしいです。
断面が四角だと表面張力で角には漆が殆ど残りません。平らな部分を研ぎながら何度も塗らなくてはなりません。しかも、輪島塗りの124工程をきちんと踏んでいるそうです。
箸一本塗るのと3万円の椀を塗るのはさほど手間は変わりません。職人の不評もよく分かりますね。
奥の私の箸は¥3000にしようかと思っています。誰も買わないかな?
塗って、拭き上げる作業を2工程としますと、300本×5回塗り×2=3000回。馬鹿でなければ出来ません。
アートキャンプで生徒たちと箸作りをしたら、自分も作りたくなってしまいました。
材は以前紹介した、椿の巨木。
横切り盤で四角錘に仕上げます。治具を使いますが、跳ねることもなく、加工出来るのは流石、桑原の工作機械です。
手押し鉋盤で面取りします。
更に豆鉋で仕上げて、ペーパーをかければ木地の完成です。
150膳、300本ほど削りました。
拭き漆をします。極めて地味な作業です。
漆が乾くと、削り残した丸鋸や自動鉋のナイフマークが現れたので、再度手鉋とペーパーをかけました。それでも、削り残しはありますが、最初ですからOKとします。
拭き漆は、回を重ねるごとに透明感が増し、杢が浮かび上がって来ますが、ナイフマーク等の欠点もはっきりと分かるようになります。難儀です。
明日、2回拭き漆をしたら完成です。
箸作りは禁断の作業です。箸の木地なんて100円くらいで売ってますから。下手をしたら大損です。手間はかかるしな。
まあ、そういう仕事はやってみたくなるのが人間の性ですが。