木工一覧

カタツムリの歩み

今夜も蒸せます。

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朝、ダムの放水サイレンが何度も鳴るので、仁淀川をチェックしたが水量は大したことはありませんでした。

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カタツムリにとって水没するほどの水は有難いのか、迷惑なのか?

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ストレンジの引き出しの取っ手の製作に入りました。

木製品と同じで、ペーパをかけて、断面はサンダーで面取りをします。

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拭き漆をしてオーブンで焼き付けます。

これを2度繰り返します。面倒なことこの上ない。バカバカしくなります。

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このように仕上がりました。

今月中には出来上がるだろう。


化粧直し

集団的自衛権て、名前から内容が全然想像出来ない言葉ですね。リーダー・アメリカがパシリの日本に「おめー、ナイフ持てや。」ちゅーことやろね。

政治家が何でこの時期に、心血を注いでいるのか訳が分からん。結局、国民がバカで政治に無関心なのが一番の原因なのでしょう。

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10年ほど前に納めた、囲碁将棋座卓。

化粧直しをしています。

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ラインはは厳しい師匠の下で3年ほど修行した、漆の太刀盛りです。知らない人はググってみて下さい。

というのは当然ウソで、烏口を使うとか、色々試しましたが、マスキングテープを使ったスプレー塗りです。

烏口の場合、一度でも失敗すると全部やり直しなのでリスクが大き過ぎます。

結構難難儀しました。塗料は滲んでしまうので、最初にクリアーを吹いて滲みを止めています。

プラモデルの塗装に使われる技法です。

線の太さはそこそこ一定。シロートでも死ぬ気でやれば何とかなります。


目鼻が付いた。

本日も雨降りでしたが快適でした。

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ストレンジの引き出し13杯が出来て、やっと峠を越した感じです。

まだ、扉、裏板、金具を作って漆の焼き付けもしなくてはならない。

でも、ここから先は大失敗の可能性は低いです。


小径木のアームチェアー

夜になれば涼しい風が通り、まだまだ過ごし良いですね。

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椿のアームチェアーが修理で里帰りしておりました。

円錐形のホゾ組みなので緩むことがあります。いや、当然緩む。

竹串を刺して止めました。下穴は2,6~2,7㎜。

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Bの部分が直線だと、Aの横木が直接背中に当たって痛いので、前方に膨らんだ材を選びます。

だから座り心地は良好。

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Yの部分は3点で固定されるので非常に難しい。というか、このような材を探すことが一番大変です。

背もたれの部分が組上がったら、今度は、後脚に対して4点がピタリと合わなければなりません。後脚も歪んでいるし。

どうやって作ったのかは忘れました。でも、作っていると段々思い出します。


組み立て完了。

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漆は室に入れなくても、梅雨ですので急速に乾きます。

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慎重に組み立ての段取りを検討します。

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プレス機がなくては一人では出来ません。

まだ慣れないものの、極めて便利な機械です。

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なんとかここまで。

板厚は薄いのですが流石に重いです。それで傷付いたり、多少の問題点はありますが、まずは成功。

裏板、引き出し、扉、金具と先は長いけど観念してやるしかない。これが注文仕事だったら大分違うのですが。


遅いです。

本日は、まだまだ過ごし良い陽気でした。夏のピークが今日ぐらいだったらいいのですが。

子供の頃は、そうだったはず。

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こうなって、

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面取りも済んで、後は裏板を入れる溝を掘ればアウトラインの加工は終了です。

仕事が遅いのは、

1、やる気がない。

2、もう歳だ。

3、野暮用が多い。

と、いろいろ考えられます。

もうそろそろ隠居して、楽な仕事をしてみたい。


ケヤキの製材(後編)

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月曜日、製材を終え、海回りで自宅に帰りました。

ついでに河口をチェック。

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シラタ・白太には虫食いがありました。

そのまま、乾燥場に持ち込んで殺してもらおうかと考えましたが、使い道は決まっているのでシラタを外すことにしました。

「シラタが引く」といって、銘木屋はサッサとシラタを外してしまいます。芯材と辺材では収縮率が違い、反る原因になるようです。

このようにしてブックマッチングの木取りをします。

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一枚の盤からテーブルトップ一枚分と+α取れました。木味が素直な所は九州産のような気がします。

このケヤキはナチュラルにオイル仕上げの方がいいかも。

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端っこも、このままでは持ち上げるのが精一杯ですので分解します。

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噛みこんでいた石は結構デカかった。

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こんなにコンパクトになりました。

鋸代は3ミリです。2枚で8回通していますから、鋸屑になった分だけで24ミリです。ムラ取りを含めると4センチは失われました。

シラタを除けば、残った材は2/3程。それでも今回は大変効率が良い方です。

この後、倉庫に入れて様子を見ます。使えるのはまだ先。テーブルが売れるのはずっと先。

それまで、持ちこたえられるかはお客様次第です。因果な商売ですね。


ケヤキの製材(前篇)

昨日は午後から4月に仕入れたケヤキの盤2枚を製材した。

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4月に電話したら、すぐにはかかれないので、とりあえず持って来て下さいとのこと。

仕入れたその足で運びこんだら

「場所がないので、一度持って帰ってくれ。」

「勘弁して下さいよ。こんなの動かしていたら腰が砕けます!」

一枚100キロくらいあるがな。なんとかホークリフトで降ろして、保管してもらう。

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やっと呼び出しが。製材は、ながせ(長雨)の前は忙しいようです。

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奥の台車に材を固定し、レール上を台車が走る仕組みです。

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昔からの製材所は貯木場が裏手にあります。

本当は水に漬けこんどいた方が、早く乾くし、材も暴れないので良いのですが、現在はそんな悠長なことは言ってられません。

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鋸刃を研いだものに交換します。

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最初の基準面を決めるのは慎重です。

今回は、「賃挽き」でも時間制です。時間“なんぼ”で挽くとなると、とたんに動作が緩慢になると感じるのは気のせいだろうか?

ただ、高級材の場合、慎重に事を進めてくれた方が、こちらも気が楽です。

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このレバーで微妙な調整をして切り進めます。小指は必ず立ちますね。

ンッ!台車が止まった。いやな予感。

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石を噛んでいました。石を挽くと刃先が鈍るのでもう切り進めません。

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恐ろしいので、根元の方はボシ切ってもらいました。

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この製材では研磨賃は請求されませんが、バンドソーの交換には時間がかかり、料金は高く付きます。

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1枚を3枚におろしてもらい、計6枚と根元の部分に分解しました。

1時間の作業でした。

傷も殆どない良材で、反りも僅か。まずはメデタシ、目出度し。


教訓を得る。

梅雨です。梅雨明けは8月になると言うが本当だろうか?

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「スロレンジ」の大枠がやっと組上がりました。

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組むのも解体するのも面倒です。

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上部を軽快に見せるため、側板が途中から薄くなっています。木工では普通こんなことしません。

機械を色々工夫したけど、結局最後はキワ鉋と平鉋で仕上げることに・・・・・トホホ。

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ここまで来て失敗したら、元も子もないので慎重にもなります。

後、目違いを払って面取りし、扉も作って、引き出しは11杯。漆を塗って、金具も作って、いつになったら完成するのか?

でも、一つ勉強になりました。

手作り木工で、あんまり複雑なものを試みても採算が合いません。簡単で見栄えのするものを、ドーンと作って、高値で売り抜ける。これに尽きると思います。


まだ先は長い。

ただ今、パンツ一丁です。本日は扇風機も稼働しました。

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中断していた“ストレンジ”のヘッド部の組手が完成しました。

200近いホゾ組です。ちょっとのミスが命取りです。労力に対し効果は疑問。

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剣ホゾも慣れると十分な精度。まあ、失敗したらパテで埋めるし。

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この形状ですと、接着してからでは漆を塗れないので、パーツの段階で塗装します。その関係で、ホゾの長さはピッタリにしています。

まだまだ先は長く、やる気を喪失気味です。しかし、ここまで来たら終いを付けないとしょうがありません。