東北は干ばつだそうですが、高知は雨ばかり、こんな夏は経験がないです。
蝶番、漆の焼きつけも済んで出来上がりました。
やるもんですね。文句を言いながらでも、数をこなせば上達します。
まあ、自営だから文句を言う先はないのですが。
蝶番の取り付けは一発勝負ですから緊張します。ちょっと擦るけど、まずは成功。
完成まであと僅かです。
本当の完成は、お客さんとこで10年20年と使った後ですが。
ちょっとこれは自分でも使ってみたい気がします。
3日程前に“秋めいた”と感じた朝がありましたが幻でした。
やっと和紙張りが終わり、金具の製造に入っております。急ぐ仕事もないのでのんびりしたものです。
和紙張りは結局、扉の前面は3枚、裏と本体は2枚張りました。疲れ切りました。さほど困難ではないのですが、常に緊張します。
本体も、一回張りだと木地が透けてどうも中途半端で、2回張ると質感がUPするようです。
鉄板は雨ざらしで5年寝かしたものを使います。
曲面にピタリと(そこそこ)添うように曲げなければなりません。今回は12枚あるので雄雌の型を作りましたが、なかなか巧くいきませんね。
取り付けは皿ネジを使い、フラットに。モダンな感じになると思います。
下準備に時間がかかりますが、やり出すと速いです。
しかし、金具の製作も丁度“勘所”を忘れた頃に発生するんだな。これが。
それにしても雨が多いですね。お盆のこの時期にこれほどの雨量は珍しいです。
「椎の花が狂い咲く年は、雨が多い。」という長老の話は本当のようですね。まあ、年末にきちんとデータを整理しないと断言は出来ませんが。
なぜに樹に予知出来て、人間に分からん?努力が足らないんでしょうね。コンピューターの解析に頼り切って、既得権(どちみちお給料は貰える)に胡坐をかいた御用学者が多いのでしょう。
そういう意味では、「木工商売、一瞬先は闇!」スリリングではあります。スリリング過ぎて疲れます。
李朝箪笥2棹を作っています。材は杉。
全体の刻みも終わりかけ、ふと見たら・・・・・ガーン!
左右2枚ずつ必要な側板が、左のみ4枚もあるやんけ~!
箱物では、よくあるミスと言えましょう。しばらく、冷静に対応策を考えました。
1、裏板をはめる切り欠きを落として、やり直す。奥行きが短くなりますが、それはOK。でも、 棚板10枚も修正しなくてはならない。
2、幸い、4枚目は途中で気が付いたので、修正可能。1枚のみ作り直す。
ほんで2番を実行していました。半日のロス。
この暑さのせいなのか。ボケが進行しているのか。
何でもかんでも作っていると、脳の容量が足りなくなるのだと思います。
本日はお客さんとの打ち合わせが2件あったので本当に疲れた。
「どうでもいいわい!」という顔をしながらも、内心「一杯買って~。」と思っているから疲れるのだと思います。
先日、飲み屋でリクエストを受けた携帯靴ベラが出来ました。
やってみたら、結構面白かった。日本はどうしても靴を脱ぐことが多いから、本格的な皮靴を履く人は必要なようです。
胸のポケットに入るサイズ。超軽量です。5g。右は椿、左はバーズアイメープルです。
¥4000です。もっと安くてもいいけど、どうせ売れないから。量産しようにも、パートのオバさんに出来る仕事じゃないし。
「山猫通信で見た!」で¥3500にします。送料無料。封書で送ります。
ちょっと汚いけど、アイスを食べるのにも使えます。
10年ほど前に買って、看板代りに立て掛けておいた幅900のケヤキです。
厚さ130、座卓を作ろうと思っていたのですが、そういう需要は少なくなり、3枚におろすことにしました。生きているうちに使わんとな。
先日の機械の入れ替えの時に、4人がかりで積み込んで製材所に送りました。
送材機に載せる時も、傷付かないよう捨て板をかませます。
銘木屋のOさんが助っ人に来てくれました。
慎重に切り進めると、どうしても小指が立ってしまいます。
ムラ取りは、鋸刃の右側だけが擦り減ってしまうので、製材所は嫌います。鋸道が逸れるようになるからです。しかし、今日は特別料金です。
「うーん、どうかな?」 鋸代(3㎜)が万単位なので慎重にもなります。
裏にこのような傷があったので、1枚で使いたかったわけです。(でも、そうなると作業場には運べないので、ガレージで作業しなくてはなりません。)
通常、広範囲に腐るものですがケヤキは生命力が強く、埋木でなんとかなります。
大事をとって、2枚半におろしましたが失敗じゃった。均等3枚割がやっぱり正解じゃった。
この辺、とてもブログでは語りつくせないので省略させて頂きます。
今日はやけ酒じゃな。