木工一覧

鉄足のベンチ

腰痛が改善したら、仕事が進むな~。腰が痛かったら、なんもする気がせんよな~。

ところで、当ショールームの前が地元の量販店の無料巡回バスの停留所になっています。そのうち消滅するだろうと思っていたら、足のないお年寄りに結構利用されています。

本物のお迎えが来そうな婆さんが立っているのも気の毒なのでベンチを作ることにしました。

以前に置いていた背もたれ付きのベンチは、脚が地面と接する部分から腐りました。菌が入るんですね。よって今回は足が鉄です。

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まず、端材をコンターマシンで切り出し・・・・・

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それなりに治具を考案し、スピードカッターで斜めに切ったパイプを溶接します。材料は全部在庫処分です。

L型のアングルも考えましたが、パイプが余っていたので。

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イモ溶接ながら丈夫に出来ました。

このシステムなら座板が腐っても脚は使い回しが効きます。

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取り付け面は、熱で凸面に歪みます。これを修正するのは容易でないのでワッシャーをかまして対応します。

年寄り相手にワッシャー16枚とは大変な出費です。大盤振る舞いや。

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座面は檜。鉄筋で貫(筋交い)を入れるつもりでしたが、全然たわまないのでそのままです。

屋外ですし、木口はラッカースプレーで目止めしました。多少効果があるでしょう。

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ここは、ジジババが利用する午前中は日陰になって過ごし良いです。

暇だからこんなことも出来るわけです。S家はもう少し待って下さいね。


ナカシマ記念館

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昨日は腰痛治療のため香川県高松市へ。

高速道路こんなに空いてていいのかな?

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針治療で悶絶したあと、折角だから新しく出来た「ジョージ・ナカシマ記念館」を訪ねた。

10年ほど前もショールームは訪ねているし、ナカシマの本は4,5冊持っているし、今更とは思ったのですが・・・・・・・

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初期の製品とか、相当充実していました。

どうも全体にゴツくてデカイ印象がありましたが、初期のラウンジチェア等は、小振りで繊細かつ素朴な印象で、工芸的色合いが濃い。驚きました。勉強になったな。来て良かったな。

しかし、許可を得て見せてもらった箱物の内側は、台輪を底からビス止めしていて、お国柄というか割り切っているなと思いました。

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帰り道、一度高速を降りて「うどん屋」を探そうかと思案しましたが、治療でグッタリしているのでサービスエリアでお茶を濁しました。

十分美味かったけど、後悔が残りました。食も真剣勝負やな。


ジグザグ文机

暑い。昨日から短パン、Tシャツです。

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木工もしてます。

新作のジグザグ文机。手間がかかる割には、面白くない?

この後、捨て塗りをして、錆漆まで進んでいます。

凝ったことをすると、後々全部が面倒です。


モモと配達

世間は連休突入。私は香川県の腰痛専門の整骨院?で3カ月の“安静”を言い渡され、波乗りは当分オアズケ。たぶん、3カ月は待てないと思う。

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しかし、重いものを持たないと飯が食えない因果な商売です。モモに手伝ってもらってベンチのお届け。

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おお、いい感じで収まりました。思ったほどの圧迫感もなし。

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実は“波乗り・いのチーム”のAちゃんの発注でした。K太君はウィーに夢中でそれどころではありません。

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コースケとモモは久々のご対面でした。

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「あんたのお伴も疲れるわ。」最近、前歯が一本なくなった。


サービス品

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これは何でしょう?

幅は40㎝位、厚さは8㎜弱か。文机にしては小さい。

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納品に行ったら、椿がいい感じに散っていました。

どうも石灯籠は傾いているような気がします。

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先日の音楽室です。

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このように使います。棚板を可動式にしたり、間隔を実用一辺倒にすると、急に安っぽくなってしまうので、時々このような手を使います。

オマケで作っていますが、接合はアリ組です・・・・でないと値打ないしな・・・・次に行ったら、全然違う使い方をされていたりして。

本棚の中央上部に耐震用の金物の取り付けもしました。見た目は悪いが安全第一です。

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ナカシマの大テーブルでコーヒーを頂く。

もう少し早く出会っていたら、俺が作っていたのにと残念でなりません。

客観的に言って、15年早くこの商売を始めていたら大分違ったでしょう。しかし、それは詮無いこと。今は今のスタイルで乗り切ってゆかねばなりません。それもまた楽し、・・・・・と仕事のあるうちは言えます。

チャン・チャン。


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やる気もないので、午後から市場に杉を買いに出かけた。

途中、仁淀の河口に寄ったらM原の親父とK君がいた。

懲りんね~、君たちは。

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波は風が入って良くないけれど、十分遊べる。しかし腰痛持ちは止めた方が無難です。

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すぐに杉材が必要なわけではありませんが、木工の場合、先へ先へ段取りしておかなくてはなりません。

杉の世界も奥が深く、気に入った材はありませんでしたが、手ぶらで帰るわけにもいきません。

もう銘木には興味がありません。その辺に捨ててある材で、うんと高い家具を作りたいと思います。

考えてみたら、杉なら近所の製材にもあったんじゃないかな?杉も意外に高いな。

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いつものように、ドックの船を眺めて、プールで水泳とウォーキングをして帰りました。

日曜も仕事をしたから、これでいいのだ。


枝のベンチ

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枝のベンチ出来ました。

自分で言うのもなんですが、実物の方がずっといいです。大き過ぎて上手く撮影出来ません。

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中央にY型の枝を入れると、組み立ての難易度が飛躍的にUPします。実際、この部分の接合は完璧ではありません。

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後ろ姿も写真ではイマイチ。

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両側の主柱は立体感を増すために前方に寝ています。

背もたれの枝は、笠木に直接肩が当たらないように、弓なりに反ったものを使っています。

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胴付は、たまたま完璧に出来ました。

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カミキリ虫の穴の埋木は上面だけで20ヶ所。

腰も痛くて難義でしたが、やれば出来るものですね。


ベンチの仮組

ア~、高知は急に暑くなって来ました。寒いのもイヤじゃが、暑いのも嫌いです。

「お天気ドンよ~、暑いか寒いかどっちかにしてくれんかな。」

「旦那~、そんな殺生な。うちらかて好きでやってるわけじゃありませんぜ。」

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遅れに遅れていた枝のベンチがやっと組上がりました。

久々にやると失敗の連続でした。しかし、笠木(背もたれの横棒)等はそうそうスペアがあるわけではなく、一度のミスが命取りです。こればっかりやっていれば、スパスパ決まるのでしょうが。

腰の痛い時に、こんな重たいものは難義です。仕上がりまで、もう一仕事、二仕事あります。


ベンチの座板

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波乗り仲間のS爺の嫁のAちゃんが、枝のベンチを注文してくれた。

最近、枝はやってないので渋っていたら、

「金に糸目はつけません。」と言うので・・・・

「ムッ!それなら引き受けよう。」

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あちこちカットして、まとまりのある座板が取れた。幅1800。

しかし、このカミキリ虫の幼虫の食った穴を埋木するのは大仕事だな。

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上の穴は、乾燥させていた時にジガバチ?が再利用したもの。

実に有難い板なわけです。

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なんとか埋木が完了しました。

枝のベンチは、このような面白目の板が映えるのです・・・・・ということにしといてくれ。

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水拭きするとこんな感じです。

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一日中、ルーターを握りしめていたらこんなになった。時々、こんなコブが出来ます。


役得

昨日訪問したお客様のお宅は街中で、車を止めにくいので、CBR250で出掛けることにした。

重装備に身を包み、キーを回すとうんともすんとも言わない。バッテリーが上がったようです。2ヶ月も動かしてないけど、どうなんじゃろ?まだ、新車ですよ。タイ産なので寒さに弱いのか~。

後で販売店に電話したら「最近のバッテリーは質が悪いですからね~」だって。

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先日納めたCDラックいい感じで収まっています。

この部屋は防音の音楽室です。簡単な棚の注文ですが、グランドピアノがあるためにレイアウトが決まりません。

私はピアノを処分することを薦めましたがそうもいかないらしい。

埒が明かないので、投げやりになり、傍らの「ナショナル・ジオグラフィック」を読んでいたら

「帰ってから、読めー!」と全部くれました。

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ラッキーじゃ。

今日の話は脚色してあります。

お客様は神様ですから、そんな失礼なことはしません。するはずがない。