木工一覧

肩の荷がおりました。

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難渋していた、片肘付きのウィンザーチェアーの木地がやっと完成しました。

その割には大したことないって?そんなもんですよ。

このタイプは、肘を組むのが難しいです。少しずつ調整しながらの作業です。今回は、治具を作って、まずまずの精度で組めるような方法を確立しました。日進月歩やね。その割には歳をとり過ぎました。

肘は左右には水平でなければなりません。前後方向も水平だと、前方に垂れて見える傾向があるので、やや前上がりにするのがミソです。その方が力強い印象になります。誰に聞いた訳じゃーないんですが。造形の基本です。

先ほど、一回目の塗装が終わりました。今日は工房を片付けておしまい。これで、普段のペースに戻れます。目出度し目出度し。

簡単に出来て、うんとお金の取れる仕事がしてみたい。


ほんでも幸せ。

サーフィンの合間に仕事もしています。

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片肘付きの椅子は大分出来ましたが、慎重に検討しながらやっていますので、仕事の超速い私としては、異例のスローペースです。モモも呆れています。

ちょっと込み入ったデザインをすると、あちこち手を加えなければならず、アリ地獄に陥ってしまいます。まあ、今年の大仕事だから妥協せずに、最後まで頑張ろう。

椅子は、結局図面だけでは、決定できないので大変です。でも、会社勤めで、アホな上司から、あれこれ言われるのに比べたら、天国みたいなもんです。


まずは合格。

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座板のシェイプがまずまずの所までいきました。まあ、これで一安心です。しかし、前方のヘリをどう落とすのか、面取りするのか、丸みを持たせるのか、悩ましいです。

丸い出っ張りに、片肘を支える主柱が埋まります。

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これは、最初の案。うまく、まとめられませんでした。座りやすいと思うんですが、全体にドヨーンとして、メリハリがありません。

本来なら、粘土か、木で模型を作るべきでしょうが、せっかちな性格というか、ブッツケ本番が好きです。

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後半分は使えるので、継ぎ足しました。目違いがあるようですが、底はピッタリで、上面は削り取るので関係ありません。

最大の難関だった、片肘椅子の座板の形状が決まったので、豪華リビングセットもやっと峠を越した感じです。

今夜は「やまぶき」に出掛けて、明日は海です。ノウテンキな人生です。


“虫歯”

鳩山首相が辞任しましたが、馬鹿がアホに変わるだけで、お先真っ暗ですね。まだ、選挙のことしか考えてないなんて。

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型紙完成しました。この虫歯みたいなのは何なんじゃろね?自分でも上手くいくかどうか、わかりません。こう御期待。

午後からは、脚の転びを、図面を描いて検討していました。これは、本当に大切で面倒なことです。なんとか終了し、明日から加工に入ります。

しかし、政治はなんとかならんもんですかね。


型紙作り

今日は、片肘付きウィンザーチェアーの座面の形状を考えて、一日が終わってしまった。

実は、朝方のまどろみの時間に、もう2週間も前から、考え続けている。

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いざ、図面にすると気に入らず、結局、型紙を三度もやり直す羽目に。

しかし、この作業をササッと仕上げられる人は、モノ作りには向いていません。七転八倒するのが普通なのです。

ほいで~、いざ実物を刻んでみると、全然ダメだったりして・・・・・。難義なもんですな~!

しかも、量産する訳じゃない。なるべくシンプルに選択肢を狭くしたいものです。

でも、ちょっといいアイディアが浮かんだりすると、嬉しいもんです。

*イラストレーター使ったほうがいいのかな~?でも、パソコンじゃ~思いつかない造形もあるからな~。


スピンドルを挽く

一昨日の晩、オークションの茶道具入札の最終日だったが、「やまぶき」出掛けてしまい、朝チェックしたら、殆どの品物が高値更新、他人に落札されていた。しかも、俺の入札額のちょっと上。

やっぱり、オークションも真面目にやらないと・・・でも、そんなことをしていると、本業がおろそかになってしまうので、これでいいのかも。オークションは面倒だし、材木の競りと同じで体力を消耗します。

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例によって、椅子の背もたれのスピンドルを挽いていました。山桜の60センチはビヨンビヨン振動するので、うまく挽けず、いつも鉋で修正していましたが、今回は上出来です。上達したのか、材が素直だったのか?

しかし、危険な刃物を使うので、非常に疲れます。また、これだけ長いと、数分で仕上げるのは無理です。

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半分挽いて、この位の屑が出ます。殆どオガ屑にする作業が木工と言えるでしょう。

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スピンドルの作業にも、変速は有効です。2000回転と3000回転を使います。

しかし、先のベンチと同じ太さに挽いたのですが、どうも、片肘の椅子には太過ぎて、形状を工夫するか、細くするか、どちらにしても、もう一度挽き直さなければならないことが分かりました。

難儀なことですが、本体のデザインが大体決まったので、気分的には楽です。また、一からやり直すわけではないので、そんなに手間はとらないと思います。

今回は、予算もデザインもおまかせだから、のびのび仕事が出来ます。まあ、いつもそうですけど。いいお客さんばかりで有難いです。きっと、普段の行いが良いからでしょう。


ベンチ出来ました。

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なんだか、妙に気に入りません。実用のものなのか、オブジェなのか、ちょっと中途半端な気がします。

座面も彫り込みがなくフラットなんですが、ベンチはごく、シンプルにいこうと考えていましたから。

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バックが、やや弓なりに反っているのも、あまり効果をあげているとは思えません。可もなく不可もなくというところでしょうか。こんなこともあります。何事も勉強です。

片肘付きの椅子2脚は、わりと凝ったデザインにするつもりです。それが出来たら、センターテーブルの形状を考える予定です。

一人でやっていると、重いものはつらいです。


ベンチの仮組

最近、ネットのお客様が増えたので、(たまたまだったのかな?) まだ息のあるうちに、大枚はたいて、本格的なSEO対策をすることにしました。どうなることやら・・・とりあえず1年の契約です。

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背もたれの仮組をしてみました。片側からはめてゆくのですが、これだけあると、こっちをはめると、あっちが飛び出す、てな具合に、なかなか難しいです。

まあ、大きなミスもないようで、一安心です。

スッキリ見せるために、スピンドルの形状や太さ、間隔は何度もテストされています。ちなみに、先端部の直径は10㎜です。


酒飲んでるばかりじゃ、ありません。

今日はカメラマンの友達が、壊れた椅子を持ってきたので、金属製の脚の部分の溶接をしてあげました。

代わりに、写真の修整の仕方を習いました。しかし、私の写真術も、最近は、まあまあの領域にあるそうです。

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現在、幅1間のベンチを製作中です。材は栗、スピンドルは山桜です。今回は、座板を剥ぎ合わす前に、必要な穴を全部あけてしまいました。こうすると、ボール盤で正確な加工が出来るんですが、一長一短ですね。ちょっと、失敗しました。

背もたれがややラウンドしています。面倒でした。

この注文は、低いウィンザー型のリビングセットで、片肘付きの椅子×2、センターテーブル、ベンチの豪華4点セットです。今年の大作になりそうです。ボチボチUPしてゆきます。

でも、腰が痛いので重いのは憂鬱です。


法隆寺の木工品

昨夜「やまぶき」で冷たい飲み物を飲んだせいか、夜中にお腹が痛くなった。そのまま4時起きで海に向うも、どうも体調がすぐれないので、すぐ引き返した。どうやらちょっと風邪気味のようだ。しかし、波乗りをしていれば、そのまま治っていたような。

今手がけている家具が割に大仕事なので、プレッシャーを感じているのかもしれない。

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本日は、ちょっとレベルの違う、法隆寺の木工品です。宝物館で係員がおしゃべりに夢中なので盗撮してきました。手付き鉢です。まだまだ朱色が見事です。サイドのラインは微妙にうねっております。

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これは、なんというんでしたっけ?曲面の部分のつながりは完璧とはいえないけれど、そこがまたしびれる所です。上手に作ることが、決して最上ではないことの見本です。

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”しあじしき”といいます。漢字は忘れました。私も以前にレプリカを作ったことがあります。

これらの木工品の特徴は、線の密度が濃いというか、10倍ぐらいの手間をかけて作っているのではないかということ。

それから、どれも非常にキュートです。大きさも板厚も程良いです。何百年もお坊さん(僧?)の無聊を慰めてきたことでしょう。

なかなか今の時代では製作出来ないかもしれませんね。

今日は体調不良のためこの辺で失礼します。やっぱり酒も飲みたいしな。