木工一覧

ベンチを届ける。

Dsc_0081 今日は、午後からベンチを届けに行っていました。スッキリといい感じに収まりました。やっぱり俺はセンスがいいわ~。

この家は、高台というか、丘陵の中腹にあって、上下は水田です。風が抜けて涼しいです。高知といえどもこのようなロケーションは滅多にありません。

冬は多少寒いでしょが、これからの日本の家屋は、夏の暑さにターゲット絞って建てないといけません。

元々、日本の家屋はそうなんでしょうが……高床式にするとか、屋根は芭蕉の葉でふくとか。

それから、我が家みたいに鉄筋のビルなら、窓をバカみたいに多くとると、暑くて寒いです。少しの窓でも十分明るいし、風も抜けます。絵を掛けるスペースも出来ます。予算も少なくて済みます。

私は、3階の住居部の道路側(北側)の窓は、騒音対策もあって、ベランダへの扉を残してコンパネで塞いでしまいました。大工さんに聞くと、石膏ボードがいいそうです。タイガー!窓が少ないと、部屋のレイアウトがしやすいですよ。冷暖房も効くしな。

妙に話がそれました。このお宅からの眺めが抜群なのですが、写真を撮ることを忘れました。金が入ったので、今日は「やまぶき」に行くかな。


曲げ木の椅子

民主党の大勝も、どうなる事やら。でも随分若返ったのがいいんではないかと、同級生と話したことでした。共産党は伸びんかったな~。

Dsc_0021isu ナチュラルベンディングチェアー仕上がりました。

重量は2400gで座板を使った椅子としては、まずまず軽量です。穴に手を掛けて、持ち運びが容易です。

体重62キロの私では、心配した座板のたわみも感じられません。勿論、脚立代わりに上に乗っても大丈夫です。

Dsc_0001isuhozo ホゾは、時計のように正確です。苦節17年の努力も無駄ではなかったようです。

座板の曲面の仕上げに、反台鉋を使ったため、脚や貫も鉋をあてて仕上げています。だから、ナンチャッテ手作り風です。

今回、拭き漆仕上げですが、オイル仕上げもいいかもしれません。

17年もわき目も振らず、木工道に精進しているとボチボチ新商品が出来るもんですね。でも、量産には向かんな。


クスノキベンチ

Dsc_0017 楠ベンチで来ました。

まあ、とっくに出来てたけどな。チークオイルは夏なのにホントに乾かないな。もう、恐ろしくて使えない。

4リットル缶で買うのがいいかもな。

Dsc_benchikasagi 「トオー‼」ってな感じです。薙刀みたい。

笠木を背面から見たところです。


Natural bending chair

Dsc_002066_3 ボチボチ英語圏の訪問者もいらっしゃるので、今日のお題は横文字。英語的にはOKなのか?

新作の椅子、出来ました。貫の位置を決めるのに手間取っておりました。明日から拭き漆をします。

思ったよりも丈夫で、耐久性もありそうです。円錐形の脚の形状は、一考の余地ありです。

Dsc_0003 この写真ではわかりませんが、後脚がぐっと、後方に転んでいます。

最後の最後に、前後を間違えて入れてしまいました。きつ過ぎるなーと思ったんですが・・・・外していたら表面が割れました。自分で使うには十分です。今座っています。

当社のホゾは超精密に出来ているので、失敗して外すときは、たいてい材料が破損します。後戻り出来ないのに、うっかりミスはありますね。

Dsc_0001321 この部分の強度は全く問題ありません。(でも象が乗ったら壊れちゃう)

3年に一度出番がある、写真奥の両スライドテーブル丸鋸が活躍しました。

新しい形状は、新しい素材とか技術が登場しないと困難です。椅子のようなジャンルはなおさらです。

今回、ナチュラルベンディングの技法でちょっと新しいデザインが出来たのではないかと思います。

完成した椅子を見ながら一杯やるのが、木工家冥利ちゅうもんですな。


木工もする。

やっぱり、体が完全でないといかんですね。健康が第一じゃ。

現在、床に伏せっていた時に考えた椅子を具現化しております。頭の中のものを実際に作るのは大変です。

Dsc_001932 実は、ナチュラルベンディングで曲げた、ちゅうか曲がった板を座板と背もたれに使っています。

ムク材を使った椅子としては、世界でも初めての試みだと思います。(ブログだから何と言ってもいいのだ)

右は厚さ10㎜で試作。補強も入れましたが、ちょっと厳しいので諦めました。割れやすい栗ですし。

左のものでも15㎜です。うーん、ギリギリのところです。もちろん乱暴な使い方は出来ません。座るなんてもっての外・・・・・・・。

先ほど、脚を貫なしで挿入して座ってみましたが、なんとかいけそうです。超軽量椅子を目指しましたが、この構造では無理のようです。

新しい試みは、なかなか前に進みません。でも、あすは木地の完成までいきたいです。

ナチュラルベンディング: 私の造語で、薄く引いた板を、風雨にさらし自然に反らせ、乾燥させることをいいます。ただし、思ったようには曲がりません。

通常は反りを抑えるため、厚板で乾燥させます。薄く挽いた場合は、桟積みして狂いを出さないようにします。


楠木のベンチ出来。

ティシュを開いて、黄色い青鼻を見るにつけ、このネバネネバの使い道はないもんか?世界平和に貢献できないか?

いっそのこと、アルミホイルに出して、下からライターで炙って吸ってみるか。たぶん、鼻から出たものなので意味がないと思う。

Dsc_0001123  今日は薬(ヤク)のおかげで、熱が下がったので、人並みに仕事をしました。一回目の塗装までいきました。(写真は塗装前)

背もたれがちょっと高いけど、お客さんの要望です。

このところ、仕事もしないので、食事を控えたら3キロ痩せました。ちゅうか、食欲も今一。


木工旋盤が上手くなっても、

Dsc_0002 ベンチの脚を挽きました。細長いスピンドルに比べると全然楽です。

先端のホゾの直径は計りますけど、後は目分量です。

下端の太い方は直径60㎜ほどですが、測定すると±0,5㎜に収まっていました。

やるもんやな。もう、数千本は挽いたからな。

でも、上手くなっても、金にもならん、自慢も出来ないところが木工のむごい所だな。

前にも書いたと思いますが、このなだらかな円錐形は意外に高難度で、エンファシスは簡単です。

いずれにしろ、手前の刃物(スキューチゼル)がよく砥げてないとうまくいきません。楠は比較的柔らかいので、奥の薄刃のオーバルタイプを使いました。良く切れますが、危険なチゼルの中でも、より神経質な刃物で最初は恐ろしいです。なかなか手が伸びません。

●手慣れたように見えても、昨日はせっかく取り付けた脚の先端を、短く切り過ぎるという大失敗をしてしまいました。

計画通りだったんですが、座ってみるとやたら低い。こりゃいかんわ。脚を根元から切り落とし、直径30㎜の穴を32㎜のドリルでボーリングしました。うまくリカバリー出来ましたが、えらいロスや。焚き木が増えた。

実は切り取る部分が5㎝以上の長さがあり、「切るな!」という楠の声を聞いたような気がしました。段階的に切り取ろうかと考えが、一瞬、頭をよぎりましたが、重いベンチを何度も裏返すのは大変です・・・・・・夏だしな・・・・・・悪魔の声に負けてしまいました。

木工をやってる皆さん、作り直すのはやっぱり何倍も大変ですよ~!「急がば回れ」ですよ~!夏は特に・・・・・。

夏に仕事は無理です。ここんとこ膝も痛いし、毎日3時間ぐらいしか働いていません。読書三昧です。


呪釘か。

Dsc_0019 今日、楠木からベンチ用の脚を木取っていたら、チップソーがチン!と音をたてた。

「ありゃ~、また散弾か~?」でも、どちらも同じ形だし、鉛なら音はしない。釘と推測された。

Dsc_0022 ドライバーでほじくって、ペンチで抜きました。

直径80㎝ほどの楠の表面から10㎝の所でした。やっぱり釘の頭は表皮側にありました。

そう、古いものではなさそうです。人家の近くの木でしょうね。

ひょっとしたら呪釘か?だったら今夜あたり・・・・・・・・・・・・酔っ払うかもしれないな。

以下は、木工家のためのオマケです。

Dsc_001164 脚のホゾ穴を開けるのには、リフターテーブルとラジアルボール盤を使います。

台湾製?のボール盤は最低の作りで、いちいち頭にきますが、手持ちで開けるよりは、ずっと楽です。

このボール盤は3年に一度活躍します。


李朝一人膳出来ました。

Dsc_0003 一人膳出来ました。大分前に出来てましたが、ホームページと同時にと思い、UPするのが遅くなりました。

Dsc_0016 なんとなく、オブジェのようでもあります。反り具合とか、全体の成型もそれぞれ個性があります。(ものは言いようです)

構想から足掛け6年。ナチュラルベンディングを利用した初めての商品です。世界で最初かも。

Dsc_0013 全然、話が変わりますが、図書館の貸し出しが4冊から6冊に増えました。雑誌や絵本なんか借りるのに便利です。

今日、展示場でイスが売れました。めずらしいこともあるもんです。有難うございました。


木の塵箱

最近、お客さんは多いのですが、ボランティアみたいな仕事の依頼とか、HPのアクセスアップをしませんかとか、こっちに実入りはなく、持ってかれることが多いような気がします。時間も潰れるし・・・・・・経済が末期になるとこうなるのでしょうか。

Dsc_00103 お客様から頼まれて、木の塵箱を作っていました。ついでに何点か試みました。

先日のお箱と同時期に頼まれたのはラッキーでした。

小さいのは高さが20㎝ちょっとで、文机の横に置けばオシャレです。しかし、需要はあるかな?

今時、座業で執筆する人なんて日本にいるかな?そうなると世界中にいないしな。

“輪島屋”さんも注文で作ったことはあるそうですが、私のように余分に作ったものは高くて売れなかったそうです。商売は難しいよな。100円ショップで売ってるしな。

アクセントの指をかける穴は、ヘグナーの糸鋸があるので気持ちよく切れます。