経済・政治・国際一覧

原爆の日に(まあ読んで)

高知のはちきんのオバサン達が頼もしく思えるのは、アメリカの悪の部分を語るとき、即座に「原爆を落とした国」と、答える方が少なくないからだ。

私が毎年やってくる、この日に本当に腹立たしく思うのは、原爆投下が、アウシュビッツに勝るとも劣らない大罪なのに、ろくに取り上げられないのは、アメリカが唯一の超大国だし、両雄が争っていた頃のソ連としても、自分が使う可能性の高かった兵器を否定出来なかったのだ。

また、アメリカで権力を握っているユダヤ人のおかげで、ホロコーストにかかわる映画ははいて捨てるほどあるのに、原爆に関する映画は聞いたことがない。

そもそも、原爆投下は作り上げたオモチャを試してみたかったのであり、相手が東洋人であればさしたる問題もなかろうという考えからだ。勿論、ソ連に対する示威行為でもあったろうが、もっとアメリカ政府の恐ろしいところは、日本人をモルモットとして、ソ連からの核攻撃を自国の兵隊が受けた場合の対策を周到に練っていたことだ。

アメリカという国の暗黒面は、数え上げたらきりがない。私は大した国際派ではないが、旅行する国については、事前に多少なりとも調べ上げる。数少ない知識をお知らせする。

例えば、ベトナム戦争の発端となったのは、トンキン湾で、アメリカの駆逐艦がベトナム側から攻撃を受けたからだが、これはまるっきりの捏造であった。以後の泥沼は言うまでもない。

20年ほど前に旅したガテマラ(メキシコの南にある国)。スペイン系の支配層に反発して、先住民が蜂起したとき、左化を恐れたCIAは先住民を巧みに分裂させ、武器を与え、先住民同士で、虐殺させた。おかげで、いまだに内戦が終結したとはいえない。私が旅行をしたのは、相当に危険な時期だったが、知らずにいた。バカだったし、情報がなかった。しかし今でも、アメリカの悪について書かれた本、特にシャレにならない、シリアスな話は本当に少ない。

これが、マスコミというものだろう。

ところで、現在ニューヨーカーの半分は、9.11事件をアメリカ政府の自作自演と考えているという。でもそんな話、家庭以外では、とても出来ないとニューヨークの友人は話していた。

日本も何でそれほどアメリカにぺこぺこするのか。車買ってもらわないといけないからか?もう貧乏したって、車売れなくてもいいジャン。私はアメリカの凋落は近いと思う。

 *土佐の女のはちきんとは、金玉8個位なら、手玉に取れるというのが語源とか。上の話の様に、定かではないが・・・・・・・・・。


政治ネタ

不定期に出している、Kirra Newsも12号を数えるまでになったが、政治ネタはない。日本人は、政治がどうも得意でないのか?面倒なのか?

しかし、政治の腐敗は実に深刻だし、裏社会との繋がりも密接になって来ている。

毎日、殆ど知恵遅れの、安部の顔を見るのはたまらない思いがするし、かといって、大勝できると、にやけている、小沢のアホ面もすごく気持ち悪い。日本のトップが田舎の町会議員クラスの品性と知能であることは、本当にすごいことです。

クールビズなんて、自民党議員がノーネクタイだと、パチンコ屋から出て来た、その辺のオンちゃんと見分けがつかないので止めて欲しい。せめて、悪徳不動産屋でいてくれた方が・・・・・・。

この人たちには、理想がない。あるのは目の前にブラくっている、札束だけなのです。結局最後には、日本を売って、海外で老後を送る算段なのか、それさえもわからない。何を考えているのか・・・・・・・????なにも考えていないのか・・・・・・・。

いま、年金を納めてない人は、保険証さえも取り上げられるようになった。20年も前から政治ネタの好きな友人と話していたことが、急速に現実のものになって来た。

日本人は忍耐強く、優秀な国民です。政府に優秀な人材がいて、思い切った舵取りが出来れば、まだまだ生まれ変わるチャンスはあると思うのですが。


街道をゆく (高知残酷物語)

今回、高知より神奈川県藤沢市の会場へ家具を運ぶのに、自家用の大型バンを自ら運転した。若い頃、フェリーで大阪に渡って上京したことがあったが、当時は車を飛ばすのが精一杯であった。

陸路、高速道路を首都圏に向けて走るのは、実に感慨深いものだった。考えてみれば、鉄道による上京もここ20年していない。

せこい話で恐縮だが、ETCによる深夜割引を使うためと、大阪のラッシュにかからぬよう午前2時過ぎに出発する。早寝であるし、サーフィンの遠征で早出には慣れている。これは正解で、未知の大阪あたりで夜が明けるし、途中2回食事が出来て疲れが少ない。約12時間のドライブだ。

まず、四国内は交通量の少なさに驚く。深夜ではあるが対向車も僅かだ。瀬戸大橋から本州に渡り、山陽道に入るとトラックが増えてくる。早朝大型トラックの隊列に挟まれて走行していると、日本の物流というものを実感できる。これは、自らがドライバーにならないと中々実感できないだろう。人間で言えば、中枢、脊髄を走行していると感じだ。

道路標識に現れる地名が、近頃やっと歴史小説を読むようになった私を喜ばせる。赤穂、関が原、大垣、小牧、長久手、岡崎等、全て聞いたことある名だ。面白いところでは、仕掛人、梅安が生まれたとされる焼津近くの藤枝もある。

東名高速は平野や、緩やかな丘陵地帯を走る。高速道路とはいえ急峻な四国山脈を貫いている高知道とは、比べものにならないほど快適だ。小高い丘の周りに集落が続く、つまり、そこは太古より人が住むのに適した土地であり、交通の要衝であったのだろう。天気も良く、ちょうど新緑の季節であり、その感を強くした。

翻って、土佐の国をみるとき、追放された公家や、罪人の流刑地であったことが納得できる。あ~何たること。私はこの年になって故郷の地理的ハンディを実感したのだった。日本経済における高知のポジションは、血管も通わぬところ、しいて例えると尻毛だ。

では、どのようにして高知は地理的ハンディから脱却できるのか、町並みを統一して、看板も控えて、由布院のような観光立国を目指すか。残念ながら県民性を考えると無理だろう。ITで頑張るのか、特産品を売り出すのか、どちらにしてもたかがしれている。

ハンディ脱却は基本的に無理だろう。経済的困難、つまり貧乏をありのままに受け入れることが必要だろう。都市で十年使われた車に乗ればいいじゃないですか。高知にはお金の掛からない遊びが一杯ありますし。皆で楽しくしていると人も集まります。

高知もついに日本のキューバ、いやジャマイカとなるか。本当はもっと真剣に考えなければなりません、ほんの、すぐそこなんですけど。

実は瀬戸大橋で本州と地続きになったとき、結局、道は貧困を運んでくるだけじゃないかと思っていました。こちらにはなにもないのですから。

金がなくて、自給自足や家庭菜園で賄おうというのは、貧乏でも結構なことです。しかし人は安きに流れます。安い中国野菜を買って、ファーストフードで済ますようになるでしょう。これは、アメリカ社会が先行く、立派な貧困です。