Yチェア張替え一覧

リピーター

朝は22~23℃と随分涼しくなった。

送られてきたYチェアは座面もフレームも綺麗。フレームの塗り替えもしてくれという。たまにそういうお客さんもいます。

座面も多少の落ち込みがあるものの上等。メーカーの張りにしては極めて優秀だ・・・・・

・・・・・・てー!俺が張ったやつじゃんか。

先に言ってくださいよ。

1脚のみ解体修理して、全部張り替えます。


Yチェアあれこれ。

日中、手元の温度計で38℃近く。とても出掛ける気になりません。

朝は23.8℃でした。十分降ったが被害はなかった。朝だけ「台風一過秋の空」っぽかった。

先日送られてきたYチェアは折れていた。何とか外れたので山桜でパーツを作って再生。

一番難儀なのはこの折れた先を本体から取り出すこと。ドリルで適正な深さまで2つの穴を開けて、ラジオペンチで挟んで引っこ抜く・・・・・のが成功するのは稀。ノミと丸刀でジワジワほじくる。

クッション材の切り取り。

右の旧型が故障中なので新型を使う。実はまだ十分に使いこなせてない。データの読み込みは早いのですが、どうもよく分からない部分があります。

クッション材を所定の幅に切断するシステム?何事にも工夫が要ります。

2箱作った。もっと作ってもいいけど、次回迄あまり時間が空くとやり方をすっかり忘れてしまいます。


ラッキーだった。

早朝は14℃と肌寒い位ですが、日中は短パンにTシャツです。

栃の幅750・長さ2200の一枚板がありました。格安でしたが腐っていて使えないと思ったいました。センターテーブルの注文がありダメ元で引っ張り出してきた。

最初はやっぱりダメか・・・・・刃物もちびるので、判断は早くしなければなりません。でも木表は良好な状態。

脚部には腐りが見られますが、もう少し削れば消えるだろう。

実は反りもあるので3分割して鉋盤にかけました。接着すると分からなくなります。

裏には問題があるけど、拭き漆仕上げなので気にならないと思う。

こういうラッキーな木取りが出来ることは大変珍しい。得した気分になりますね。

Yチェアのオイル仕上げが済んだので明日は張替えです。


なんやかや、

と、忙しいです。

レカロシートは新しいのにしようと思ったが節約のため移植。酷く汚れていたが、エアーで吹くと割と綺麗になった。シュポシュポで血圧も計れます。

腰痛持ちには必須のレカロですが作業で腰痛になりそう。

後部座席は取り外します。現行型はシートベルトもちゃんとしたのが付いています。

当然外しますが、何かに使えませんでしょうか?

注文していたエアヒーター。中国製より部品量は倍以上ある。

今回のルーフベントは小さめ。取り付けが手間なので安物を買うとすぐに劣化して往生しまっせ!

ユキちゃんは昨夜、鼻腔内の腫瘍から大出血。部屋中に血を飛ばすのでベランダに出して新聞紙を敷いた。止血剤を飲ませたら1時間ほどで治まった。

血とハナの他に、出来物と思われる身も確認できた。死んでもいいから全部出してくれると全快するかも。

ベランダと窓が血だらけになる。本犬は食欲もありいたって元気です。

本日送られてきたYチェアはバラバラになった。

ホゾはこのように加工されています。あまりに酷い。組み立て現場が加工するのか?上層部は把握しているのか?謎です。


これからの展望

本日は疲れていたが仕事もした。

年度替わりなのか?続々と張替で送られてくるYチェア。家具の注文もないので、まあ有難い。作業しながら次の自由制作の構想を練る。

スツールの新作を考えていたが止めにした。何故なら、まっとうな定番品を苦労して完成させてもあまり売れないからです。どうやら個人製作者はどこにも売ってないキワモノを少量作るのが正解なようですね。まあ、それでも右から左というわけにはまいりませんが。

これはひとつ前の世代のシェルチェアー。ほとんど売れていません。

只今、自分で張り替えたYチェアーを、張地の耐久性を見るために使用していますが、座り心地や長時間の使用では自作のシェルチェアーに遥かに及びません。まあ、Yチェアーはブランドですしカッコいいけど・・・・シェルチェアーにすると腰が楽。

昨日、仁淀川に行ったら私と同じハイエースのの年配のご夫婦がいて、話かけたら、ご主人は10年ほどネパールで山岳ガイドをしていたとのこと。現在は200日/年ほどキャンピングカーの生活だそうです。私も、もう、そういう生活してもいいかなとは思いました。でも、日本じゃなく最初はインドでやってみたい。


ペーパーコードの輸入

今日は暖かかった。

Yチェア張替用のペーパーコードは日本の販売店から買っていたが、在庫が不安定。先日販売店2社とも在庫切れで困ったので、直接デンマークの製造元から輸入した。昨年11月初旬に発注してやっと届いた。

物価高に加え、円安の影響もあり、10年前の倍の値段となっています。更に今回は通関手続きを業者にお願いしたので手数料もかかる。それと税金・・・・・年間どんだけ納めればよいのでしょう?金持ちにとって固定の税率は何でもないでしょうが、元手の限られているものには重荷だ。

1立方強の容量なので国内輸送は混載便で割安なのが有難い。フォークリフトが必要なので、Kちゃんの会社に降ろしてもらって、本日届けてくれた。

ちょうど雨が止んだので、Kちゃんにも手伝ってもらって作業場に入れた。

72巻・・・・・・以上だと割引率が高くなるのだ。ざっと300脚分張れます。はけるのは何年先になることやら。これを一人でボチボチ4階に運び上げます。ざっと400キロ!でもまあ張替の材料の心配はしなくてよい。

メールをチェックすると、デンマークの製造元とのやり取りが往復30通。輸入代行業者とが40通。製造元はユーロで請求しているのに、郵貯で送金手続きをしたら、デンマークを選択すると自動的にデンマーク・クローネ一択になるなどのトラブルもあった。なぜに輸出入の手続きがこれほど煩雑?もっと簡単なら私の家具も海外にバンバン売れるのにな。


またまた剥離作業

2ケ月前、再塗装で引き受けたYチェア。どこぞの工務店に頼んで塗り替えてもらったそうである。使われたのは水性塗料。環境にも優しいし、道具の後始末も水でOK。

しかし、水性塗料は壁や箪笥などあまり手で触れないものなら問題ないのですが、椅子のアームとか、年中触れる部分はドロドロになります。塗り替えには水性塗料を全部剥離する必要があります。

クソ大変だったので最初の4脚を終えた時点で、残りの4脚は勘弁してほしいと伝えたら了解されました。届いたお客様から「仕上がりが素晴らしいので、いつになっても構いませんので残りもやって欲しい。」そう言われると断れないのがアホな木工家。手が空いたので残り4脚送って貰った。

一人では気が滅入ってしまうので、F氏を助っ人に呼ぶ。器用なので先月までは名古屋のジブリ公園の仕事をしていたという。世間話をしながらスクレーパーでこそぎ落とします。

剥離剤を塗って高圧水で洗い流すという手もあるそうですが、多分一回では無理。どうやっても手間のかかるのが剥離作業です。ただ、今回は2度目なので先が見えている分気は楽。

水性塗料部分の剥離が終わった・・・・・・・長かった。

昨日、プラサフをガン吹きして研磨、再度プラサフ・研磨。下地を2度塗ることでブラック塗装は1回で済んだ。

一脚塗るのに15分。4脚で1時間。3回で塗装だけで3時間です。セッティング、塗料の調合、ガンの後始末も必要です。塗装ブースはないので炎天下です。三度笠・防毒マスク・サングラスの重装備。途中、シャワーを浴びても汗が噴き出て来る。それでも、高温に段々慣れてきて、室内の30℃が快適に感じます。結局丸一日かかりました。

・・・・が、本日ガンを持つ左手上がらず。ガン+塗料はそれほど重くないのですが、常に狙いを定めて吹き付けているので無理がかかるようです。体もだるくて1日中寝ていました。もう無理は出来ないお年頃になりました。

こういう仕事は専門ではないので、とっとと片付けようと焦るのが良くないみたいです。でも、お天気で湿度が低くないと塗装は出来ません。難儀な事です。


スーパーレッジェーラの張り替え

朝は青空も見えて涼しいが、日中から夜半ムシムシして大雨も降るという天気が続いている。

5年前真田紐で張り替えたスーパーレッジェーラがヘタって来たので張り替えてくれと依頼があった。背もたれにも緩みがあり修理。この椅子は眺めるもんなんですよ~!

体重のある方や、荒っぽい方ではもたないと思います。

現在は籐張りより落ち込みは少ないがすぐ延びてしまうだろう。ペーパーコードの方が耐久性はあると思います。何故なら重量があるから。大体耐久性は重量に比例するな。炭素繊維の平紐があれば相当いけるかもしれません。


地獄の塗装の剥離

本日はMAX32℃で室温28℃。作業場はエアコンをかけていますが、今のところさほどの暑さではない。

先日送られてきたYチェア4脚は塗り直しであった。開封した途端、悪い予感が!

工務店で再塗装してもらったというが、どうやら水性塗料でベタベタしている。缶スプレーで試し塗りしたらその部分は爪で簡単に取れてしまいます。ヤッバ!引き受けるんじゃなかった!先に写真を送って貰うべきだった!

全て最後の塗装を剥離する必要があります。法外な手間賃(それほどでもない。)を提示したがやってくれという。

下の層はオリジナルのラッカー塗料で再塗装可能だ。検討の結果、スクレーパーでこそげ落とし、角の部分には剥離剤を使うことに。剥離剤は平面や車のボディーなんかだと簡単でしょうが椅子となると、どうやっても簡単ではない。工房はグチョグチョになるし。

剥離と木地調整に一脚一日かかる。気の遠くなるような作業で全く割に合いません。

今回は下地にプラサフを吹いた。

2液のウレタン塗料は正確な混合が必要だし、それにつや消し剤が加わる。更に正確にシンナーで希釈する必要があります。それで今回は普通のラッカーを使ってみた・・・・ら・・・・ラッカーは矢張り塗膜が薄く、2度塗りの必要があった、トホホ。このクソ暑いのに重労働です。5面から吹いて、裏返して更に5面。それを2度繰り返します。それを4脚!

プラサフも研磨して2度塗れば格段に良くなりますが、そんな余裕はなかった。

軽四塗る方が楽かもしれません。ガスモンキーの塗装担当にまかせたい。

それでも本日仕上がった。都合8脚でしたが後の4脚は勘弁して頂きました。


J39

雨降りだが気温は低くて過ごし易い。

先日のYチェアのお客様から送られてきたJ39。ウェグナーじゃなくて、ボーエ・モーエンセン作。矢張りデンマーク人です。

「頂き物なので偽物かもしれない。」それは困ります。偽物は貫が細いので強く張っていると貫がたわんで最後には折れてしまいます。写真でチェックしましたがこういう椅子なので真偽は分からず、とりあえず送って貰った。

上から見たら貫は細い。でも厚みがあった。

シリアルナンバーも付いている。

全体が轆轤で作られていて、座る部分の貫にはCUTが。ラベルとかはないが、作りからして本物でしょう。

全体が直線なので私でもコピーを簡単に作れそう。

後脚も直線なのでオフセットが足りず、ゆったりとは座れません。でもコンパクトで使い方次第。シンプルで良い椅子だと思いました。

妙な事をしなくてもこれで十分なんだな。そこが難しいとも言う。