昨日、海で異常に息切れした。どうやら風邪のようです。正に年寄りの冷や水です。今日は仕事を休んで読書した。やってやれないことはないけど、現在制作中のローキャビネット2棹は、棚板から裏板に至るまで全部共木の造りなので、ミスしたら材料の替えがないのです。
「Yチェア張替え」一覧
またスーパーレジェーラの修理と張替えが来た。このような激レアの仕事が来るのもネットの普及と宅急便の発達のたまものですね。
このように破れています。
しかし、いい仕事してますね~。
この椅子の値段は日本で26万。籐編みでなくファブリック張りの場合は16万。多分籐編みの費用は12万ほどなので、半分近く籐編みにかかっている。
日本の籐張り職人は8万で受けているそうですがそのくらいかかるだろうな。破れた籐を綺麗に除去するだけで1時間かかります。
しかし、体重80キロの方が常用するには無理があるかも。背もたれの笠木が抜けていた。
やっぱり裏側は1ミリ以上隙間があるし、胴付きも完全でない。不思議だ。
複雑な組手で、この内部が組み合わさって強度を出しています。
あえて前脚上部を細くするとは・・・・。カッコいいけど。
座面は乗っかっているような感じですかね。
後脚付け根は前回のようなクビレがない。古いものなのか?ジオ・ポンティは1979年没なので死ぬまでこだわったのか?工場が面倒なのでやめたのか?その辺は私には分かっりません。
Yチェアと同じく、背柱は直線で角度を付けることによって表情を出しています。表面には手作りの生っぽさが僅かに感じられます。やっぱり古いものか。
俺の塗装技術も結構イケてるぜ!塗装の剥がれもポリパテで埋めています。
ふつう、そのまま吹き込みますが、以後籐張りにする時、糊が効かなくなるのでマスキングして塗装した。
一脚のみの修理張り替えはやっていませんが、今回は趣味として引き受けました。
ガン吹き
安部はこの期に及んで、拉致問題を取り上げてみたり、株価を上昇させてみたり、ほんま最低の男ですね。それを堂々トップで取り上げるNHK、恐ろしい世の中になりました。株には詳しくありませんが、日銀が必ず介入するとなればそこで利ザヤを稼ぐものが必ずいます。税金を呉れてやるようなものですね。
ブラックの再塗装の注文が7脚入った。不思議とYチェアの張替は重なります。
2液ウレタン塗装はこのスプレーで済ましていたが、高価である・使い切る必要がある・エア圧が安定しない、等の欠点があった。
そこで、昔取った杵柄の「ガン吹き」に変えました。調子の悪くなったガンを修理してもらって、主剤・硬化剤・艶消し材・シンナー・・・・・ちょっとじゃ元が取れんがな。
やってみたら・・・・・手が汚れる・各々を計量し混合するのは大変手間・スプレーよりガンは大きいので意外に使いにくい・使った後のガンは念入りに洗浄が必要・・・・等、楽じゃなかった。
お犬様の咬み跡などはポリパテで補修し、プライマーを塗る。
別のお客様のは間違えないように印を付けます。
何しろ小さいモバイルパソコンなので当分更新は雑になると思います。33型モニターから13型は年寄りには拷問のようなものですね。
大型モニターに繋げようにも線が違うし。
大型モニターに繋げようにも線が違うし。
ヒモ野郎
朝は親を病院に輸送。往復で入野松原片道より時間がかかる。午後から裏山登山。ユキちゃんがメダカ・トンボ池に突入したのでシャンプー。夕食の準備。仕事をする暇がない。
・・・・・と言いつつ、やっと余分に作った山桜のスツール4脚、仕舞を付けた。誰か買って下さい。
やっぱりYチェアは集中して送られてくるな。ひも・ヒモ・紐
です。
です。
「ユキー、手伝え!」
「親方、勘弁して下さい。こんな手ん手じゃ出来ませんよ~。」
座張り地獄
本日、外気温27℃に達し扇風機を回して仕事をした。
先日のスツールの「カナコ張り」10脚に加え、Yチェアの張り替え16脚やっと終わりました。張り替えうつになる所でした。
カナコ張りは特に芸はなく、ギュウギュウ引っ張ればよいだけの事ですが、これがいけなかった。腕から肩にかけての筋を痛めてしまいました。
ハンス・ウェグナーの椅子はこの張り方が多いのですが、何でこんな変てこな張り方をわざわざするのかずっと疑問でしたが「カナコ張り」をやって納得しました。中央に大きな空間があるので作業性がいいのです。同じ面積なら半分から1/3の時間で張れます。分厚い手袋でも作業できますし。カナコ張りだと薄手の手袋じゃないと無理です。
でも、カナコ張りの方が座り心地も耐久性も上だと思います。
もう、ペーパーコードはしばらく見たくありません。
Yチェア張り替え・よもやま。
今日も少し仕事をした。世間様に申し訳がない。
先日、35年前に買ったというYチェア4脚が持ち込まれた。
アームを支えるポストが異常に細い。オリジナルはこんなにも細いのか?北欧には100キロを超える方がざらにいるだろうから、破損が起きて段々太くなったのだろうか?断面も正円じゃなく手作りの形跡がありました。
アームを支えるポストが異常に細い。オリジナルはこんなにも細いのか?北欧には100キロを超える方がざらにいるだろうから、破損が起きて段々太くなったのだろうか?断面も正円じゃなく手作りの形跡がありました。
別のYチェア。奥様が張り替えてみたそうです。スゲー!通常直径4ミリほどのペーペーコードですがこれは2ミリ。うどんからソーメンへ。気の遠くなるような作業ですね。
でも、こちらは案外座れる。
一般の方が自分で張り替える場合、カナコ編みの方が確実かも。ただ、前後と左右の貫が同じ高さでないので工夫が必要です。
Yチェアの張り替えは、暇で学究的にチャレンジしてみたい方にはお勧めしますが、単に節約で試みるのは時間の無駄です。
料簡の狭い、
風邪が治らないのでグズグズしています。でも夜は元気になって飲みに出たりするのでよけい治らないのだと思います。藤沢周平の「密謀」を半分まで読んだ。長いは。
先日、貰ったというYチェアの張り替えをしていました。
ストリップにして長期保管していたのだという。しかし、ペーパーコードを巻くフレームに大きな節が・・・・これはいかんやろ~。矢印の方向に力がかかるからな。
完全に検品ミスですね。珍しい事例。
しかし、貫にシロート修理の跡が。これでは解体出来ないし、ここにネジを打っても強度的にも意味はありません。
こういういわくのある椅子は“ドツボ”にはまることが多い。
今まで
使っていたのだから何とかなるだろうと、お客様の了解もとって、無事張替え終了。
使っていたのだから何とかなるだろうと、お客様の了解もとって、無事張替え終了。
試し座りしたら、「バキッ!」と。でも何とか使えそう。
「お代は払いますので完全に修理して下さい。」とのこと。
なんか嫌な感じですね。新品を切るのは。
貫を新しく制作。難しくはないが簡単でもない。
ここから、張り替えアゲイン。
折れた時点で、ダメ元でメーカーに問い合わせてみたら、「補償は出来ません。」聞いてもないのに「パーツの販売はしません。
」だって。陰険ですね。
」だって。陰険ですね。
以前「日経デザイン
」からYチェアの解体依頼があった時、「メーカーにお願いしてください。」と断ったのですが、わざわざ高知までおいでになった。
」からYチェアの解体依頼があった時、「メーカーにお願いしてください。」と断ったのですが、わざわざ高知までおいでになった。
理由を聞くと「最後に原稿をチェックさせてくれ。」と言われたそうです。そりゃ~面白い記事は書けないよな。木工業界料簡が狭いですね。所詮は零細だからな。
その下で稼がせて貰っている私も大きいことは言えませんが。
スーパーレジェーラの張り替え 後編
10月半ばだというのにへそ出して寝れる。洗濯してしまった、タオルケットをまた出した。
カッシーナの修理では籐を刃物で取り除いたらしく、フレームに痛々しい傷が出来ていた。取りきれてないし。
フレームを洗剤で洗っていたら、籐の
接着剤がドンドン落ちる。
接着剤がドンドン落ちる。
膠なのか?
ここに隙間が出来ていたが、かなり初期からのものらしい。全然がたつきはなし。
かなり複雑な組手となっている。
極細のステープルを使っているので、切れたもの多し。後先考えない修理をしたようです。
ストリップの美しさにしばし見とれる。1日眺めていた。
くびれ!ちょっとした細工ですが・・・・・・。
布テープに厚みがあるので一つ飛ばしにしてみたが、失敗だったか・・・失敗でした。
内部に硬質ウレタンを挟む。
昔作った道具が役に立ちます。
まあ、籐編みよりはダサいけど、くびれの効果も出ているな。
これよりはましやろ!
しかし、相当きつく張ったつもりですが。真田紐は伸びるので座面の落ち込みはある。実用の椅子では真田紐編みの座面はあり得ないと思います。
むしろアクリルテープやペーパーコードの方が伸びは少ない。
ただ、緩んできた場合の増締めは比較的容易に出来ます。
お客さんには喜んで貰えた。ここで酷使すれば結果が出ます。
でも、この椅子カッシーナでは現在¥28万もするんですけど。
折角だからお昼を食べて帰る。
新ショウガの天ぷらがピリピリして美味しかった。
Yチェア張り替えの不思議
今日も蒸し暑かった。朝6時に短パン・ランニングでお散歩して汗をかく。
Yチェアの張り替えは集中する傾向がある。しかも暇な時に依頼があるので有難いです。
不思議なのは発注元が近所だったりすること。世田谷区から3件も続いたり。別に連絡を取ったりしていないのでしょうが。
同じ苗字の方が続いたのも2回あります。“五郎丸”とか特殊な苗字ではありませんが。
椅子のコンディションにしてもボロボロのが入って来ると続きますよね~。修理に往生します。
これは、神秘な自然の節理なのか、はたまた大宇宙の不可思議な法則性なのか?解き明かせば競馬で大穴を当てることも可能でしょう。ノーベル賞なんて目じゃなくて世界を支配することも可能です。
いつも話がデカくてすみません。
いつも話がデカくてすみません。
完璧じゃがな。「豚もおだてりゃ木に登る。」の典型です?
これをパートのオバサンにやらせてピンハネしたら儲かると思うのですが、100脚目には100脚目の、500脚目には500脚目の難しさがあってきりがないのです。まあ、だから続くのでしょう。
犬・モモちゃんに代わってユキちゃんが仕事場をウロウロするようになった。
スーパーレジェーラの張り替え 前編
秋の空が拝めるのは10月下旬になるそうですね。勘弁してほしいです。
お客さんが数年前張り替えてもらったスーパーレジェーラ。
落ち込み防止のネットあありますが、最初から腰が沈んだらしいです。それで張り替えを頼まれました。いずれにしろ美しくない。
なんじゃこりゃ?シロートかよ。
非常に硬い木に高さ10ミリのステープルで打ち込んでいた。外すのに2時間かかりました。こんだけ打つのでしたらもっと短い脚で
十分です。
十分です。
スーパーレジェーラ
をガンガン実用で使う人もいないので
、修理するのもやけくそだったのでしょう。眺めとけよ!とでも言いたかったのでしょう。
をガンガン実用で使う人もいないので
、修理するのもやけくそだったのでしょう。眺めとけよ!とでも言いたかったのでしょう。
上面のステープルを外すのはもう嫌じゃな。
簡単にYチェアと同じやり方で張り替えられると思って安請け合いしたのですが、この形状では無理。カナコ編みでも段が出来そう。布テープで張るしかないか。
裏側は結構いい加減に出来ていますが、かなりしっかりしています。
忙しいのは、
来年上半期分の倉庫の家賃を払わなくてはと思っていたら、同級生の大家さんから電話がかかってきた。これも以心伝心なのか?
「もう来年でいいわ。」と言われましたが、それも気持ち悪いので済ませました。
Yチェアーの張替えは不思議と集中します。ありがたいけど、今回は異常。
この真っ黒いのは長く屋外の倉庫で保管されていたらしい。12脚あるのだという。
奥の綺麗なのは、「探したら8脚ありました。」だって。よく分からん。
とりあえず今回分、洗浄して地道に張り替える。
ロボットを考案するかな。
汚れていたのもここまで綺麗になりました。
Yチェアーの張替えは1脚1脚真剣勝負なので不思議と飽きませんが、このままでは副業と言えなくなるな。困ったな。
飽きませんけど、肘が腱鞘炎にはなります。