これはバイオリンチェアーの座板です。座板の成形を数十枚もやっていると我ながらうまくなるもんですねー。
なんか飛行体みたい。しかし削るのは大変です。この座板の場合、裏もですから。
凸面を削るのは、のこぎりやら、電動鉋やら、沢山道具もあり簡単なのですが、凹面を削るのは、かなり特殊な道具が必要になってきます。特に電動工具は刃物がそれだけ出っ張っているわけで、危険な作業となります。
この椅子は背もたれの笠木も手彫りの工程が多く苦労します。初期型は左右のドロップも一本の木から削り出していたのですが、現在は作業の大変さもさることながら、材料がもったいないので、接着しています。
左にあるのが初期のもので、こういう椅子は雛形を残しておかないと、自分でもわからなくなります。
今回は、フラメンコギター演奏という特殊な用途で、全体が前方にやや傾いております。これより6回程、拭き漆をして完成です。