ウチの木工旋盤です。オーストラリアのメーカーですが、ベアリングとインバーターは日本製です。スイッチとかはインドネシアだったり、グローバル化を物語っています。
5年ほど前、リブロスデルムンドで買いました。成り行き上これになったわけで、特に理由はありません。VL300(懐が30cm)は、ツールレストや押しコップが巨大で、私のようにイスの脚やスピンドルを量産するには作業性に問題があるのではと、敬遠しました。鉢物は、趣味程度にやるつもりですから。カナダで良く見かける、白いアルミ製のワンウェイも候補に上がりましたが、あれもデカ過ぎじゃ~。
下にモーターを内蔵して、カバーのあるこのタイプは、足が踏み込めないのではと心配していましたが、問題ありませんでした。インバーターの割にはブレーキが効きません。たぶん、ブレーキで故障が続出したので、そういう設定にしていると思いますが、私は重いものを回さないので・・・・・。富士通にも聞きましたが要領を得ません。手のひらブレーキに、もう慣れました。
迅速に作業するために、近所の工作所でツールレストを作ってもらっています。これは便利です。
最近気付いたのですが、長いほうの2本は、幅が少し広くなっています。さすが、日本の工作所、芸が細かいですな~。ここは、この不景気にもかかわらず、結構忙しそうです。値段もオーストラリアに発注するより大分安かったです。
これは、最初の写真にも写っていますが、脚を何本も挽く時などに、挟んで、雛形を目の前に突き出しておく道具です。雛形を見ながら、あらかた削って、ノギスで計測して仕上げます。
以前は、日本製の中古旋盤を使っていたのですが、ツールレストなどの作動が悪くて買い換えました。また、ひょっとして凄く旨く削れるんじゃないかと・・・・・・。
結論!パソコンと木工旋盤は買い換えても旨くなりません。ただただ精進あるのみです。
これから買われる方は、脚を挽くだけなら簡単なものでもOKです。インバータは便利ですが、プーリーのかけ替えで十分です。Vベルトによる無断変速は鉢も棒もやってみたい入門用にはいいでしょうし、実際このタイプが多いみたいですが、製品をを量産するにはどうかなと思います。
木工旋盤は結構難しく、危険でもあるので、私のように必要に迫られてやっているとか、よっぽどの好き者でないと長続きしないようです。だから、愛好者の多いアメリカにはピカピカの中古が一杯あるそうです。
*本日、ネットで木工旋盤をみていたら、インバーターなんて通常6~7年、長くもって10年とでていました。使い方にもよるんでしょうが、これが本当なら、プロにはプーリーかけ替え式が一番いい事になります。
コメント
旋盤、VICMARCかなと思っていたら、当たりでした。旋盤はとくに機械の性能とそれで作るものの出来栄えとは比例しないことはたしかなようですが(人的要素の割合が高い)、機械がいいと余計なストレスは確実に減ると思います。それは他の木工機械といっしょですね。
私は余裕が出たらいまの旋盤(KERV LM-1000)は買い替えたいです。吉良さんの、ツールレストの特注はいいアイデアですなぁ。[E:cat]
吉良さん、おはようございます。
VICMARCでしたか。
う~ん、しぶい、さすが吉良さん、ひとつひとつの機械がしぶいです。
少なくとも、うちのグリズリーより数段頑丈で精度よさそうです。
死ぬまでに一度でいいから吉良さんの工房を見学したいです。
大江さんの旋盤、ちょっと使ってみたいです。小さいものなら、そう変わらんと思いますが。でも、100Vはプロにはもったいないですよね。使い出したら割に長く使うし。
昨日、図書館に行ったら、木工大図鑑というのが入荷していて借りてきました。有名な、ひのき工芸には職人一人一人にリフター作業台が当たり前のようにありました。私と同じ機種で、天板は、かなり広いものを取り付けていました。
齋田さん、多分私が訪ねるほうが早いと思います。首都圏で個展をした帰りには是非よせてください。
明日、組立機が入るので、今日は夜なべで片付けです。2階にレッカーで入れます。窓を外したり大変です。リフターより数段重くて、デカイですから。
しかし、工房の合理化、整理も限界です。もう機械は買わんぞ~!!