本日もまあ仕事した。
今回は木工家の方には役立つかもしれない内容です。
昨年納めた楠のローキャビネット2棹の4枚の扉の内、1枚の動きが渋くなったと連絡がありました。
フレームというか枠が捻じれていました。7ミリほど。簡単な狂いなら現地で修理しようと鉋とか持って行ったのですがこれはダメだ。最悪枠を作り直すしかないけど、時間も経っているし色が合うかどうか?
しかし、10年以上寝かした材で、荒取りして2週間は様子を見たがな。こういう事もあるんですね。随分経ってから渋くなったとお客さんは言っていた。
ダメ元でアイロン曲げを試してみました。重しをして両側から5分も加熱するとジワーっと垂れて来ます。一回目は少し戻ってしまったので、2回目は多め目に曲げました。
心配していたのはオイル仕上げが変色しないかという事。全く問題ありませんでした。
水滴を拭き取ってしばらくこの状態で放置。
また曲がる可能性はありますがまた修正いたします。木工は大変ぞなもし。