以前、頂いた扇風機があって、殆ど風車程度にしか回らない。ちょっとこれを修理してみた。
電源コードを替え、接点を磨き、各部に油を注す。復活しました。十分な風量です。モーターの軸受けにはちゃんと油を注す穴があって、真鍮製のグリース用のポッドも付いています。これは、私も使っている、低回転型の木工機械にも付いていて、ポッドにグリースを詰めて、セットすれば、ねじ込むごとに供給される仕組みです。
この当時の機械は整備すれば、いくらでも使えます。
ロウ付けで、網の修理もしようと思いましたが、きりがないので、止めました。本体は、鋳物で重く、モーターの上に取っ手が付いていますが、慌てて、網を持ち上げているうちに、壊れてしまったのでしょう。
首振りは、ロッドを介して行われ、懐かしい動きです。
しかし、こんな修理でも、コンプレッサーでモーター内の塵を吹き飛ばすことから始まって、数々の道具がいります。ドライバーも柄の短いのとか、長いの、しかもマイナス!!ねじ山に合わないと、グラインダーで削ります。何でも腕というより、道具ですね。
ところで、扇風機、量販店では二千円から売ってます。安っす~!!これは、中国人を搾取していることになるんでしょうか。あと、十年で立場が逆転するという評論かもいますが。
この扇風機、当時で、大卒初任給の2倍ぐらいしたのかな~なんて考えます。それだけの値打ちというか、存在感は、時を経てもありますよね。
やっぱり家具の展示場に、白物家電のプラスチックの扇風機は置けませんよね。でも大型エアコンだったら・・・・・・・・・・・・・欲しいです。