店舗用にテーブル6、イス12の発注があった。この不景気にいい事と思うなかれ。予算がチョー厳しいのだ。
私は、注文を断ったことは、ほとんどないのだが、普通なら無理な相談だ。でも、ここの社長には、駆け出しの頃からから世話になっていてノーとは言えないのです。
そんなんで、私の秘蔵の乾燥材は使えないので、市場にヒノキを買いに行った。実は、針葉樹のヒノキについては詳しくなく、事情を説明して探してもらう。
無節のものは、高価な上に面白みがないので、節ありの短い半端モノを買った。
どうせ、これだけでは足りないので、とりあえず、使ってみよう。
短尺の節ありヒノキって安いんですね。これでは林業は大変です。
しかし、いくら材料を安くあげても手間は同じなので、実はあまり意味がないのです。
量産するのはコストダウンにつながると思われがちですが、うちのような工房はそのような設備をしておらず、逆に能率が落ちることもあります。
デザインをシンプルにして・・・・・・なんとかやらねばならねば。
無理難題を引き受けると、意外に収穫も多いものです。仕事ですから前向きにならないと・・・・・・・・。でも、やっぱり体調悪いな~。
コメント
奇遇です。
僕も近々、建築古材のヒノキ(柱材)でダイニングテーブルを作る予定で、現在製材屋さんでの製材待ちです。
ヒノキは柔らかいし、テーブルとして使うには耐久性が求められますが、仕上げはどんな予定ですか?
僕はプレポリマー(木固めエース)を使ってみようと思い、同じ柱材から取った手板を使ってテスト中です。
結果は上々で、ややウレタンっぽい感じになりますが、表面硬度はだいぶ上がるようですし、つるつるです。
カンナで仕上げたままより、その上に240番のペーパーでサンディングした方がうんとしみ込む量が多くなり、仕上がりもカンナ仕上げだけの時と大差ない感じで仕上がります。
ただ、プレポリマーはとても高い(1L=6000円)のと、業務用として使った場合の耐久性には心配が残るかもしれません。
オーナーが、濃い色に仕上げてくれとのことなので、拭き漆の2回塗りか、オスモのウッドワックスにしようかと思っています。
ステイン系の着色剤も使うことがありますが、これはどうも使い勝手は非常に悪いですね。
ここ十年、ウレタン系の塗料は基本的に使っていません。
ヒノキの場合、柔らかく、暖かく、肌に当たりがやさしいのが特徴ですので、あえて丈夫にする必要はない様にも思いますが・・・・・・。
また、1000年経たなくても、一年くらいで硬くなってきます。
キズも、シミも愛して下さいというスタイルを、オーナーも十分承知です。
店舗用ですが、なんとかなるだろうという感じです。