鮪づくし懐石

古くからのお客様が経営する”ホテル奈半利”にお呼ばれして、鮪づくし懐石、秋バージョンの試食をさせてもらった。半分くらい紹介します。

Dsc_0016 お造り。やっぱり南マグロは旨い!大間の鮪なんて目じゃないのだ。このホテルは、母体がマグロ事業なので大安心です。酒なしでこれを食うのはもったいないです。勿論私は、どんどんやります。社長の前でも、酒だの焼酎だの遠慮なく注文できるのは高知のいいところDsc_0024です。

小鉢。果物と鮪の木の実和え。箸休めにGOOD。

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寿し。左下は太刀魚を炙ったもの。

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土瓶蒸し。ビンチョウ鮪のツミレが入っております。これも、酒が進みます。

Dsc_0027 デザートも可愛くって良かったです。私は、甘いのもOKですが、日本のケーキは甘さを控えすぎていて全然だめです。やっぱり甘いものは甘くないと。

ホテルの安いコース料理なんか、カッコつけてるだけで、食材が「ほっかほっか弁当」と同じだったりして、ラーメン屋でチャーハンでも食った方がよっぽど良かったなんてことが多いですが、”ホテル奈半利”は食材の良さでも定評があります。これで¥6000はお得だと思います。高知の方は是非いらして下さい。全然気取ってないのも好きです。

私はタダで、お酒もガバガバ飲めて、お腹一杯になって幸せ。でも、この料理なら毎日でもいけそう。


納品(10)

やっと、本日、仏壇を納品してきました。肩の荷がおりました。連載10回目ですが、単なる偶然です。

11111_2 扉を閉めるとオブジェみたいでカッコいいんですが、実際はめったに閉じることはないと思われます。写真をちゃんと撮りたかったのですが、時間がありませんでした。漆はもっと薄くなってきますので、金具とのコントラストは強くなります。

お客様も大変喜んでくれ、果物とご祝儀まで頂きました。ありがとうございました。

仏壇の注文は2回目ですが、”あの世とこの世を行き来する”せいか、疲れます。ただ単に金額が張るせいかも・・・・・・・。

Dsc_0099 部屋にも納まりが良くてホッとしました。

でも、今回の仕事、これで終わりではないんです。御本尊の大日如来と左右に控える不動明王と弘法大師も作ることになっているんです。しかし、これには安請け合いの私も自信がなく、うまくいかなかったら納品できませんとことわっています。勿論、仏具屋さんで売っているような精密な彫りは出来ません。他の仕事が一段落したら取り掛かります。

今日は屋台で一杯やります。


金具の製作(9)  

Dsc_0001 金具の製作には相変わらず手間取っていますが、峠は越しました。今回、問題を根本から解決しながら進んでいるのです。

接着剤であるロウ付けは、今まで、何となく成功したり、失敗したりしていましたが、相当練習してデータ化できたと思います。それは大学の金工室でやってたような、座って、地べたに向いてやる溶接のスタイルでなく、一式を作業台の上に載せて、自分は立って、目の位置を近づけてすることで、実現しました。当たり前と思おちょったが、ありゃ~土方のやり方じゃった。

Dsc_0013 もうひとつ、はみ出した銀ロウは目立つし、除去しにくく、困っていました。今までは、磨きをかけて上手くごまかしていたのですが、今回は黒焼きですのでそうもいきません。ヤスリがけではなかなか落ちません。

金工家のF クンに聞くと「そりゃ~、ホビールーターとかで物理的に落とすしかないね~」おお!!その手があったか!聞いてみるもんですね~。私は体が弱いんで、機械が大好きなんです。

しかし、昔買ったレクソンはすぐに壊れたし、上のマキタは6㎜軸で、でかすぎる。(エンジンのポート研磨とか出来ます)ホームセンターにもお目当ての機種はなく、近所の友人から借りてきました。思ったより上出来に使えました。(日本語としてはおかしいけど)リョウビのホビールターは大きいのと小さいのがあり、安かったので両方注文しました。プロの場合は、大は小を兼ねるとはいきません。私は力がないので、必要最小限の重量の機械しか持てないんです。

カメラや電動工具は安くなったけど、途上国の労働者や、パート、偽装請負の人たちへの搾取によって出来ていると思うと複雑です。


金具の製作(8)

仏壇の製作もいよいよ佳境に入ってきました。一昨日より金具の製作をしています。

Dsc_0029 最初のころは、まちまちだった蝶番も最近は、正確です。やるもんですね。今回は扉が重いので、1,6㎜厚を使っています。このように、アウトラインに凹んだ曲線が使われていると手間が倍以上かかります。コンターマシン(金属用バンドソー)がないと大変です。

Dsc_0009本格的な漆焼きを試みましたが、どうも、ノッペリした感じで、栃が引き立ちません。オーソドックスな綿による黒焼きに決定しました。このトースターは温度調節が出来るすぐれもので、また役に立ってくれるでしょう。

金具は製作もさることながら、着色も悩みの種です。木工が終わって、もうひとつ作品を作っているようなもんで、しんどいですな~。

Dsc_0007 これは引出しの部分。パソコンから直接型紙が取れるので便利です。と言っても、十分使いこなせてないので、修正します。四つ折りにして、ハサミで切り、展開します・・・・・凄いアナログやんか。やっぱりハサミの線の方が好き。

もう、納期を遅らすわけにいかないので、明日も仕事じゃ。たまには良かろう。


政治家に激怒!!

先日、アフガニスタンで「ペシャワールの会」の若者が殺害された。大変残念なことで、悲しい。代表の中村医師の「状況を甘く見ていた」というのは、正直なところだろう。

昨日、ニュースを見ていると、官房長官が「こういうことがあるから、テロとの戦いは続けていく」という意味の発言をしていた。アホか。全く、死者をないがしろにしたというか、冷酷極まりない発言だ。この事件は、おそらくは物取りの犯行で、あわよくば身代金をもらいたかっただけでしょう。貧困が原因なんです。それを招いたのは、アメリカやロシアといった大国でしょうが。アフガニスタンは決して桃源郷じゃなかったけど、ボロ雑巾のようにしたのは、大国の思惑でなされた戦争によるものです。それなのに、独自の考えもなく、ずっとアメリカに尻尾振るようなことばかり。いやもー、ほんまに御粗末で情けない。犯人は自分でタリバンを名乗ったそうですが、待遇がましになるからと思って言っているのでしょう。ブランドなので、軍閥なんかも、とりあえずタリバンに属していることにするそうです。中村医師は最初からタリバンではないと明言していました。

農相にも、言葉がありません。自民党の半分くらいの人の人相は、裏社会のそれで、国会より刑務所がお似合いです。でも、大物はちっとも捕まりませんな~。(ドン田中角栄が捕まったのは、中国に近づきすぎたんで、アメリカにはめられたようです。でも先見の明はあったかも)

政治家の2世、3世は私立大学卒が多いけど、馬鹿さ加減を見ていると、絶対普通に入学してないと思います。大学側としては、政治家の子弟を拒む理由はないでしょうから。おそらく、分数の掛け算と割り算は、とても出来ないと考えられます。このような人達が日本のトップでのうのうとのさばり、「ペシャワールの会」のような人たちが、底辺で支えている。

あ~日本はどうなるんじゃ!!なんとかならんもんか!!


パソコンでデザイン (7)

今日は、集中的にウインドウズ版イラストレータをやっておりました。忙しさにかまけて、いつまでも放っておくのは、もったいないですから。

Butu_2 こんな感じ。仏壇の金具のデザイン、大きさ、レイアウトにかなり使えます。デザインは、パスの使い方に習熟がいり、一朝一夕には出来ませんが、ごまかしながらもなんとか。

蝶番は厚紙に実物大でプリントすればそのまま型紙に使えて便利でした。最後の取り付けの位置決めも、こりゃ楽じゃ。

着色は簡単ですから、お客様に見せるときは重宝しそう。私は、そんなにまめじゃないけど。それに、ちょっと安っぽいか?

パソコンはオタクのものだったのが、安くなったし、使い勝手も良くなり、だんだん元を取れるようになってきました。それでも出来ればやりたくないが。

*Vistaは悪評が高かったけど、私のような素人には使いやすかったです。今の機械なら遅くもありません。Officeも使いやすいと感じました。


拭き漆終了 (6)

Dsc_0005 拭き漆が終わりました。今回は6回塗りです。もう、2回ぐらい塗っても良かったんですが、キリないですから。自分で言うのもなんですが、結構迫力あります。まあ、使ってる材の力なんですが。

栃は、導管がない分、ケヤキなんかに比べると、塗は楽でした。以前は多く塗り残していましたが、最近はかたく拭き取ります。

Dsc_0009 現在は、赤く焼けて、どぎついですが、3か月もすれば薄く、透明に近い感じになります。

さあ、これから金具作りですが、これがまた一仕事です。

夏場に、このような大作を引き受けるのは、金輪際止めます。もっと、ショボイ仕事を数こなすようにしたいです。


帰宅後も充実。

Dsc_0003_4 日曜の朝の、入野松原。こうやって見ると、のんびりしているようですが、海は結構混んでいます。

お盆のときは、県外サーファーの放置したゴミがひどく、ローカルが他府県のショップに「もう来ないでくれ!」と通達を出したそうです。本当の遊びは、楽しいばかりじゃないいんです。ゴミを持ち帰って、分別して出すことも含まれます。彼等は地元に金を落とすことは殆どなく、ホントに迷惑です。

Dsc_0007 ところで、波乗り後の土曜の夜は、”いのチーム”は漁港で、夜釣りをしたんですが、ゴンズイとかの釣果を撮影したデータを誤って消してしまいました。失敗じゃ~!何事も経験じゃ~!!

日曜の夜、家に帰って、近所のO夫妻の家で一杯やりました。これは、帰りに私が採った陣笠貝の炊き込み。クッキングも私です。

Dsc_0010 夜釣りの釣果、香草蒸し。上がモンツキ、下がグレ。はっきり言って雑魚ですが、丁寧に調理して皆で食べれば御馳走です。生姜に味がしみて、いいツマミになります。

Dsc_0009 ニコニコ市で買ってきたムール貝。慌てて食べたので、撮影を忘れました。

貝類は、残念ながら、すでに旬を外していました。7月中やな。いい勉強になりました。

波乗りして、潜って、食って、飲んで、また休日が終わりました。今晩も飲みに行くけど。


仏壇の製作 (5)

Dsc_0017 今日は、涼しく、これから海に行きますので、簡単にすまします。すみません。

仏壇は拭き漆の段階に入りました。最初の塗りで、500gも吸い込みました。大食いじゃ~。写真は2回目が終わったところ。栃の場合、最初の塗りでは、ケバくて下品に見えますが、回を重ねるごとに、しっとりと落ち着いてきます。でも、ちょっと派手かも。

写真中央に見えるのは、板物を立て掛ける櫛。今回専用に作りました。この辺がプロのテクニックじゃ~。機械があれば、誰でも出来るんですが。左手前に見えるのは、茶托というか、コースター。端切れでたくさん作っていて、余った漆はチューブに戻せないので、これを塗ります。

Dsc_0006 高杯もなんとか出来ました。栃はたっぷり肉厚にする方が良いようです。


引出しの底板。

今、ちょっとだけ雨が降り始めました。このままでは、四国は干上がってしまう。それから、本日、また雀が落ちてきた。この調子だったら、むしって冷凍しておいて、屋台「六平ちゃん」に卸そうかな。

愛知県の木工仲間、齋田 さんのブログで引出しの底板のことが取り上げられていて、昔の話を思い出しました。コメントするには長過ぎるのでここで紹介します。

もう、10年以上前ですが、高知市のギャラリーで西日本では結構名の知れた、中堅の木工家の個展が開かれていた。私も好きなタイプの仕事で、ギャラリーのオーナーに紹介してくれるよう頼んで、出かけた。

その中に、、太いクスノキの丸太を立てて、そこに、背もたれと座を彫り込んだ一品モノの椅子があった。背は絶妙にカーブしていて、鑿跡も鮮やかだ。片方にガッチリと肘掛がはめ込まれている。価格は¥80万。このような商品はすぐ売れるわけではないでしょうが、他にないので、悪くない価格設定だと思います。

その肘掛には、小さな引出が付いていて、文庫本や喫煙具をしまうことが出来る。ただ、その底板が、白いシナべニアだったんです。全体が濃い色の作りだったんで、目立ちます。非常に口の悪い私は、まだ駆け出しだったにもかかわらず「え~!!¥80万の椅子の引出がべニアですか~!?」と言ってしまったんです。もちろん、しばらく談笑した後のことですが。まあ駆け出しだから言えたんでしょう。先生はややひきつっておられました。でも後でオーナーによれば「アイツはことが分かっているので、モノになるかもしれん」と言っておったそうです。

この場合、底板はすごく変わった杢板を選ぶとか、ブラックウォルナットに卵の殻で髑髏を象嵌するとか、遊びがあったら、すごく良かったんですね。先生は大作を完成させるのに一杯一杯だったんでしょう。素人の方が冴えてる時もあるんです。

しかし、私は”お口”で人生大分損をしています。悪気はないいですがね。口が上手かったら、もっと家具も売れてるだろうし、そもそも、こんな地味な仕事はやってないでしょな~。でも、最近結構商売上手かも。