2007年07月一覧

不吉な注文

時々、私の個展にみえられるお客さんだ。いつも母娘で、大きなものは買わないが、通好みの品を選ばれる。古びているが、上等の身なりをしている。先代が投機に失敗し、没落した名家だとうわさに聞いた。Dsc_00580001_2

その母上から注文を受けててお宅をたずねた。

朴の木でなにやら薄い板を作っ欲しいとの事。厚さは2mmほどで、笏(シャク)のような形をしている。長さは40cmくらいか。上から少しのところに十字架を透かし彫りにしてほしい・・・・・・・それを少し寸法をかえて二本。

妙に卒塔婆のようではないか。気になって調べてみると、クリスチャンが死後に使うものらしい。そういえば、娘さんが重い病で、生活費にも事欠いていると、最近聞いた。

ひょっとして、自殺、心中!!

私に何が出来る。何か私にシグナルを送っているのか。もう、確定されているのか?謎が謎を呼び・・・・・・・・夢から覚めたのでした。

チャン、チャン。


政治ネタ

不定期に出している、Kirra Newsも12号を数えるまでになったが、政治ネタはない。日本人は、政治がどうも得意でないのか?面倒なのか?

しかし、政治の腐敗は実に深刻だし、裏社会との繋がりも密接になって来ている。

毎日、殆ど知恵遅れの、安部の顔を見るのはたまらない思いがするし、かといって、大勝できると、にやけている、小沢のアホ面もすごく気持ち悪い。日本のトップが田舎の町会議員クラスの品性と知能であることは、本当にすごいことです。

クールビズなんて、自民党議員がノーネクタイだと、パチンコ屋から出て来た、その辺のオンちゃんと見分けがつかないので止めて欲しい。せめて、悪徳不動産屋でいてくれた方が・・・・・・。

この人たちには、理想がない。あるのは目の前にブラくっている、札束だけなのです。結局最後には、日本を売って、海外で老後を送る算段なのか、それさえもわからない。何を考えているのか・・・・・・・????なにも考えていないのか・・・・・・・。

いま、年金を納めてない人は、保険証さえも取り上げられるようになった。20年も前から政治ネタの好きな友人と話していたことが、急速に現実のものになって来た。

日本人は忍耐強く、優秀な国民です。政府に優秀な人材がいて、思い切った舵取りが出来れば、まだまだ生まれ変わるチャンスはあると思うのですが。


梅雨時の台風

Dsc_00190001_1_1 Dsc_00180001_1

昨夜は仁淀川が、「避難勧告ラインに達した」と報道があったので、見に行ってきた。

あと、1mう~ん!頑張れ!とは言えません。この一級河川の堤が切れたら、我家は勿論、いの町は悲惨です。浸水どころの騒ぎじゃない。

ただ、この”ひたひた”状態を私は何度も見てますが、意外に大丈夫なもんですね。

台風一過、秋の空・・・・・・・・っていうのが普通でして、季節感本当に狂ってしまいますね。右の写真、クリックしてみて下さい。虹が出ています。

*オリジナル錠前付の置床出来ました。ご覧になって下さい。ちょっと地味かな~。


ナンチャッテ錠前

Dsc_00110001 李朝風の置床のような製品の金物を制作しているのですが、蝶番なんか作っていると、どうも錠前が欲しくなってきた。

しかし手持ちにちょうどの錠前はない。

1、韓国で100円程度で売られているものは、ブリキのオモチャだし、
2、和錠はよく出来ているが、面白みがない。
3、朝鮮のからくり錠は高価だし、数がない。

いずれにせよ、ちょうどの大きさ、デザインの錠前は作るしかない。三日ほど格闘して、何とか目鼻がついた。木工に比べれば楽なもんさ。先日、導入したコンターマシンが活躍しました。

残念ながら鍵の構造はありません。鍵は難しくはないのですが、錠前屋ではありませんので、今回はデザインに力を入れてみたいと思います。でも開錠にはコツがいるかも。だから多少は鍵の役目は果たします。

Dsc_00060001 作業場は殆ど金工室の状態。使う道具造りから始めなくてはなりません。また道具がチッコイのでどこにいったか、すぐわからなくなります。

でも、木工とは別の面白さがあります。やっぱり、こっちが向いているかも。材料は店に行けば売ってるし。丸太を買ったら5年も寝かせなければならない木工とは大分違います。

* 数年前、台湾の骨董屋で、おそらく朝鮮の、からくり錠前を手に入れた。ごく小さなものだが、タガネで線画が施されています。でもヤスリの跡は平気で残しているのです。この辺が和錠にはない味わいです。複雑な工程を踏まないと、開錠出来ない。本人も忘れてしまうくらい・・・・・でも強く引っ張ると抜けるんですね~。う~ん。やっぱり朝鮮のものは、大好きです。


おいしい話

 両親もサラリーマンだし、全く商売に縁なく生きてきた私ですが、もう自営業を始めて16年になります。望むと、望まざるとにかかわらず、それなりのノウハウは身についてきます。

昨年、女性の方から電話があって「家の解体に伴う古材を使ってテーブルを作ってくれまいか」と相談がきた。いい話である。中々の旧家らしい。話によっては妹もテーブルを注文したいとのこと。まず、先方の家の材を見て、姉妹を車に乗せて、当ショールームで打ち合わせをすることになった。「やった~!テーブルオーダー Wゲットー!!」

 でもここなんですよ。電話の声は綺麗だし、インテリのようで、話もわかる・・・・・・ちょっと話が上手すぎない?長年こんな商売をしていると、おいしい話が成立したためしがないのを何度も経験していますので、ちょっと不安。

 翌日、ハンドルを握って、解体前の家に着くと、「あ~、この話はまとまらない」と直感。どこが、どうじゃないけど、わかるんですね。そんな旧家じゃないし。姉妹にお会いして、確信は深まるばかり。しかし、笑顔でちゃんと打ち合わせをしました。解体前に連絡するとのこと。

 話の上では、受注したも同然なのですが、もう終わった話と思いました。案の定、後日連絡があって、「大工さんに作ってもらった」とのこと。後で聞けば、知り合いの設計士も何人か呼ばれて、相談を受けていたらしい。こんなもんですよ、おいしい話は。

 だいたい高価な買い物ですから、疑心暗鬼になるのが当たり前です。また、初めての電話なら、誰しも声が上ずってしまうでしょう。どちらかというと、暗いな~とか、悪そうな客や!ていう印象の方が、後々上得意になります。

 まっとうに商売をしていても、このように、おいしい話はないのですから、タナボタ話があるわけないのですね~。私もサラリーマンをつづけていたら、このへんは、”とろい”ままだったかもと思います。

Dsc_01330001

現在は仏壇の製作をしています。あと漆を3回塗って、金具を製作、取り付けして完成です。