2008年05月一覧

掃除記三代

今日も木工家、或いは職人用のブログです。ところで、昨日は飲み過ぎました。3軒も行ったのでしょうがないか。まっ、たまにはいいやろ。

Dsc_00050001_2これらは、うちで使われてきた業務用の掃除機です。

左端は、20年以上前、まだ鉄でオブジェを作っていた頃のものです。サイレンサーがないので抜けが良く、強力なのですが、うるさくて住宅地では使えません。なんでこんなにうるさいのか不思議です。当時はうるさくないと馬力がないと思われていたとか?今回、石膏ボードで箱を作り、据置型として復活させようとしましたが、大して効果はなく無駄に時間を消費しました。コイツはもうお払い箱です。

中央は昨日まで使っていたもの、10年になりましょうか。この機種になってから、マキタはパイプを樹脂からアルミに変えたのですが、これがスポスポ抜けて非常に腹立たしかったです。冬は冷たいし。また、メインスイッチの横に強弱のスイッチがあり、紛らわしい。だいたい、この種の掃除機に「弱」はいるのでしょうか?ホースも外れやすくなってきたので、今回思い切って、ボール盤と小型横切り盤の専用集塵機にしました。ボール盤は連動スイッチが使えます。フィルターは乾式に替えてあります。

右は日立の新型です。写真ではわかりずらいのですが、空気の流れがいいように、ホースが本体に斜めに突き刺さっています。日立は、最近、ガンダムというか、有機的なデザインを取り入れていますが、あんまり成功しているとはいえません。デザインは、やっぱりマキタが一番"まし"でしょうか。目玉としては自動の乾式フィルターの塵落しが付いています。パイプは樹脂です。使い勝手はまだわかりませんが、やや重い感じはします。

なんか職人版‘暮らしの泉‘みたいになってしまいました。この他は、ベルトサンダーに日立の小型の連動式集塵機が付いています。これも少しうるさいのですが短時間ですし、集中しているのでそんなに気になりません。


今日はなし。

本日は、バリバリやる気でブログを更新するはずでしたが、先ほど”ノドを潤す会”のお誘いがあり出かけることになりました。残念です。

しかし、明るいうちから飲み始めるのも乙なもんです。高知は昨日から夏のようです。日が落ちるとちょっと涼しくて、ビアガーデンには最適の季節ですね。まだ、ちょっと早いか。でも、うかうかしてるとすぐ梅雨になってしまうじょ~。

それでは、失礼します。


地震対策

Dsc_00020001_1 見よ~!!この美しく片付いた工房を。

見て見ぬフリをしていた、聖域や、禁断の地にも正々堂々駒を進めて戦いました。乃木将軍バンザーイ!!結局1週間かかりました。

おかげで組立機を入れる前より広くなりました。綺麗なのは一瞬でしょうけど。でも、私は散らかった工房でひどい怪我をしてからは、わりとマメに片付けるようにしています。それと、以前のように、バカみたいに一直線に突っ走ることはなくなり、節々に掃除をして、一息入れるようになりました。年の功じゃ~。

注目していただきたいのは、来るべき大地震に備えて、組立機の上に付いているフックにワイヤーをかけて梁に吊っているところです。それと、今回より梁に吊り下げてあったハタガネ類を床に降ろしました。安全のためと、高価な機械に当たって壊れるのを防ぐためです。家ごと倒壊した場合は、手道具1本で出直します。生きていればじゃが~。

Dsc_00050002 これが、今回しっかりした集塵アームを取り付けたボール盤です。フル装備でレーザー照準やフライステーブルが付いています。以前は、必要に応じてパイプをゴムバンドで縛り付けていたのですが、これなら万全です。

フライステーブルは枝のイスを作るとき、どうしても必要なのですが、普段でも割と便利です。

ところで、木工16年で、手付かずの梁などに溜まった降粉は多いところで10ミリ近くありました。漢方として売れないかな。ケーキにのせてもいいかも。


初夏の庭

Dsc_00040001 庭も初夏の装いになって来ました。今が夏の盛りだったらいいのにな。

先日、組み立て機という大きな機械を入れたので、工房のレイアウトを変えています。結局、大掃除の様相を呈しております。

しかしなんですな、私も47,8歳、昔ならガーッと一気にやったもんですが中々根が続きません。

ただ、やりはじめてからの完全主義的なところは変わらなくて、余計に時間をくってしまいます。今回も、ついでに集塵システムを 改良していてドツボにハマっています。普通に掃除機かけえや~!!

Dsc_00090002 写真は咲き始めた大山蓮華です。オオヤマレンゲは、深山に咲く蓮華(ハス)によく似た花の意味だそうです。

どんな大層な花か知りませんが、つぼみはとってもキュートです。


ナイトライダー

昨日の午後2時に出発して、いつもの旧大方町に波乗りに出かけました。(現、黒潮町と言うのでしょうか?)夕方の1ラウンドを狙います。波はまずまずでしたが、午前10時ごろは素晴らしかったそう。こればっかりは自然が相手ですからどうしようもありません。足しげく通う人にのみ幸運の女神は微笑みます。

Dsc_0017 7時まで波乗りしたため、サンシャイン大方は閉まってしまい、コンビニへ、どうせ夜は居酒屋「8の字」だが、犬モモちゃんの食事を買う。

そこへ、軽トラが滑り込んで来た。「ゲー!!免許持ってるんですか~?」まっ、そんなはずないか。でもなんとなくシュールな光景でした。

大方町は風光明媚だし、食いもんは旨いし、人はやさしいし、今の住所にしがらみがなかったら移り住んでもいいなあと思う。仕事はあんまりしなくなるかもしれないけれど。

そのまま、車中泊して朝一番の波に乗り、朝のビールをシュッポッとやり、漁港で小アジのお刺身と甘エビを買って帰り、2時から家具の配達をしました。

そこで、そのお客様にお魚のおすそ分けをしました。フッフッフ、俺も結構やるぜ。これで、またまた注文ゲットじゃ~!!

そんなわけで、遊びに仕事に結構充実した休日でした。


VICMARC VL200

本日は、木工をやってる人用のブログです。Dsc_00070001

ウチの木工旋盤です。オーストラリアのメーカーですが、ベアリングとインバーターは日本製です。スイッチとかはインドネシアだったり、グローバル化を物語っています。

5年ほど前、リブロスデルムンドで買いました。成り行き上これになったわけで、特に理由はありません。VL300(懐が30cm)は、ツールレストや押しコップが巨大で、私のようにイスの脚やスピンドルを量産するには作業性に問題があるのではと、敬遠しました。鉢物は、趣味程度にやるつもりですから。カナダで良く見かける、白いアルミ製のワンウェイも候補に上がりましたが、あれもデカ過ぎじゃ~。

下にモーターを内蔵して、カバーのあるこのタイプは、足が踏み込めないのではと心配していましたが、問題ありませんでした。インバーターの割にはブレーキが効きません。たぶん、ブレーキで故障が続出したので、そういう設定にしていると思いますが、私は重いものを回さないので・・・・・。富士通にも聞きましたが要領を得ません。手のひらブレーキに、もう慣れました。

Dsc_00100002 迅速に作業するために、近所の工作所でツールレストを作ってもらっています。これは便利です。

最近気付いたのですが、長いほうの2本は、幅が少し広くなっています。さすが、日本の工作所、芸が細かいですな~。ここは、この不景気にもかかわらず、結構忙しそうです。値段もオーストラリアに発注するより大分安かったです。

Dsc_00290003 これは、最初の写真にも写っていますが、脚を何本も挽く時などに、挟んで、雛形を目の前に突き出しておく道具です。雛形を見ながら、あらかた削って、ノギスで計測して仕上げます。

以前は、日本製の中古旋盤を使っていたのですが、ツールレストなどの作動が悪くて買い換えました。また、ひょっとして凄く旨く削れるんじゃないかと・・・・・・。

結論!パソコンと木工旋盤は買い換えても旨くなりません。ただただ精進あるのみです。

これから買われる方は、脚を挽くだけなら簡単なものでもOKです。インバータは便利ですが、プーリーのかけ替えで十分です。Vベルトによる無断変速は鉢も棒もやってみたい入門用にはいいでしょうし、実際このタイプが多いみたいですが、製品をを量産するにはどうかなと思います。

木工旋盤は結構難しく、危険でもあるので、私のように必要に迫られてやっているとか、よっぽどの好き者でないと長続きしないようです。だから、愛好者の多いアメリカにはピカピカの中古が一杯あるそうです。

*本日、ネットで木工旋盤をみていたら、インバーターなんて通常6~7年、長くもって10年とでていました。使い方にもよるんでしょうが、これが本当なら、プロにはプーリーかけ替え式が一番いい事になります。


玉造り

昨日は、台風2号のうねりの影響を思い、午後に近場の甲殿海岸に行ってみますと、波はデカかったです。しかもうねりがバラバラで良くない。しかし、ショートボードが一人で挑戦しているし、今夜スイミングに行くなら、こっちがましかと決断しました。溺れそうになりました。年の功で何本か乗るりましたが、1時間で撤退。無理は禁物です。

Dsc_00010001_2 本日は、コートハンガーの先端に取り付ける球の製作です。

直径は5cmほど、材はケヤキです。この、日本刀の切っ先のような刃物は、元々扱いがデリケートなのですが、特に、球を削り出すのは難易度が高いです。

回転方向に刃物を突き出すのですから、ちょっとのことでロックします。球が吹き飛んだり、刃物でえぐれて台無しです。何より心臓に悪いです。Dsc_00320002 いつもちょっと憂鬱な作業ですが、今回は一度もひどいロックがなく出来ました。

これは、刃物の角度とか、なんら論理的解決策があったわけではなく、自然に体が動いたのです。何事も場数を踏むことですね。

外国の有名ターナーは球と球の接合部分をどんどん細く削ってゆき、とうとう弾けた瞬間、お手玉しているそうです。スゴイ!!

ウソです。でも、やれそうです。旋盤加工は手品みたいなもんですから。

Dsc_00410003 ほーら、良心市で買ってきた卵みたいでしょう。

私の場合、バンドソーで切り離して、ベルトサンダーで切り口を仕上げます。

ざっと、1時間の行程です。


イス出来ました2

Dsc_00050001 去年の2月にも、同じイスを作って、同じ題名でブログに載せたので”2”なのだ。

大分前に出来ていたのだが、塗料の乾くのが一回塗って、1週間もかかるので・・・・・。

今回、背もたれの高さを、お客様の体格に合わせて、2cm上げたのだが、全然印象が変わってしまった。失敗じゃ~。でも、こちらの方が普通のプロポーションです。オリジナルは、日本の空間を意識して低めにつくっています。そのお客様は、私のブログを読んでないので大丈夫です。

イスはもう、何回やっても、仕事は楽になりません。イス一本に絞ればそうでもないでしょうが、限界です。構造的にはテーブルと同じですし、より精密さが要求されます。なにしろ、パソコンには残していますが、作り方を忘れてしまいます。

Dsc_00190003 スズメバチが、塗ったばかりのオイルにつられてやってきました。

さしずめ、ラリパッパ状態か?

ところで、連休、十分に遊んだのに、やっぱり気分の乗らない状態が続いています。どうしてじゃ~?体調も良くないし。疲れでしょうか。南の島で、半年ほど過せばよいのでしょうか。

ブログも、気にないものになってしまいました。


貝の神秘

Dsc_00010001_1 自営業の私が、なにも込み合う連休中に出かけることもなく、4,5,6,と後半に絞り込んだ。

写真は旧大方町の砂浜美術館「Tシャツアート展」のようす。波は以外に良好でラッキー!!ヘトヘトになる。というか、年取るとあちこち痛い。故障だらけだ。

今回は、人類の営みに欠かせない、”貝”に絞ってリポートします。

Dsc_00200002_2 まずは初日、漁師の友達がボンベで取ってきてくれた岩ガキ。一回では食べれません。海のミルクじゃ。

Dsc_00400003 次の日は午後から、場所をかえて、海岸の温泉へ。

ニナ貝を採る。楊枝がなかったので、竹で作る。海水で茹でるといい塩加減です。極力、ゆっくりと温度を上げるのが、貝を取り出しやすくする秘訣です。

Dsc_00870004 モモも、超ハッピーじゃ~!!

ウバメガシの林を走り回ってダニだらけじゃ~!!

本日は、疲れて、ベットでゴロゴロしてるけど。

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最終日は、春の大潮で潮がぐんぐん引き、地元の磯遊びの人でにぎわう。

私はウエットを着て、沖に潜った。ツメタカ貝は、割合深いところにいるが、大潮のおかげで楽だ。

写真ではわかりにくいですが、これは業務用の大鍋です。大きいものはオムスビよりデカイです。昨夜食べました。

貝三昧の連休でした。


透かし彫りの手箱

デパートの画廊の茶道具展に、さる大物作家の品が何点か出品されていた。2点の手箱は蓋に大胆な透かし彫りが入っている。鎌倉彫りのようなレリーフではなく、垂直に切り取られた、ごくシンプルな意匠だ。

全体に黒漆がかけられていて、断面は朱に塗られている。祭器のような感じがする。他の文具は拭漆に浅い彫りと線画が施されていて、これも捨てがたい。Dsc_0085_2

そんなに高くなかったので、ひとつ購入しようと迷いに迷う。

出来れば全部欲しいなあ・・・・というところで、目が覚めた。

くっそ~!!意匠を覚えきらんかった。でも、1点は何とか。矢の模様でした。雰囲気はうっすらと・・・・・いつか再現してみたいものだ。