2010年09月一覧

ナイス・リカバリー!

まだ、波乗りの疲れが残っていて、体が捻じれない。

ところで、今日も、一部の木工家には大変参考になる話ですが、一般の方には意味が分からないし、使い道もありません。

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先日の山桜ですが、3分割すると、幾分予想はしていましたが、中央の板目の部分が、ビィヨョーンと反ってしまった。6㎜だった反りが、何と10㎜に!内部応力のバランスが崩れたんですね。

これでは、仕上がりの厚さが28ミリほどになってしまう。お客さんには、仕上がりは薄くなると言ってあるもの、40ミリの1枚板を見せているので、、「ウソツキ、詐欺師、人でなし!」と言われても仕方がない。

それに、銘木のテーブルが、あんまり薄いのはどうかな。凸面が表なら、裏は凹んだまま残すという裏技が使えるんですが、今回は逆だしな。

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そこで、木工仲間の近藤さんのブログを思い出しました。試してみる価値はあるぞ、加熱曲げ!

慌てていたので、作業中の写真がありません。濡らしたバスタオルを巻いて、アルミホイルでカバーし、長さ120センチの部分をアイロンの2台がけで30分ほど過熱しました。幅は27センチですが、別に直角に曲げるわけではないので、十分可能ではないかと・・・・。

写真は曲げた時の様子を再現したもの。実際はアルミホイルは巻いたままです。また、かました板は、3センチ厚を中央に1枚。

それを、強力バイスで両側が定番の縁に着くまで締め上げます。

最初は、両側を木のブロックに載せて、糸鋸機やら、自分やらが乗ってみたんですが、大して曲がりませんでした。このやり方だと200キロは必要かと思います。

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上面をアイロンで加熱中は、下面に、この園芸用ヒーターを敷きます。ほんで裏返して、同じことをします。 このヒーターは、漆ムロ用です。別になくても出来そうですよ。

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どうじゃー!ここまで修正できれば大成功じゃ!やってみるもんじゃね~。

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僅かに、3ミリほどの隙間はあるけど、十分じゃ。その気になれば、限りなくゼロに近付けられるでしょう。面倒だからな。

昔から、炙ってタメル方法はあったけど、40ミリはな。

銘木や、ここぞという時、4枚剥ぎのうち、1枚が反っていて、余分がない時などに活躍するでしょう。

近藤さん、講師の徳永先生、どうもありがとうございました。


石の上にも4年。

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昔からのお得意様から、突然、電話がかかってきて、階段箪笥が欲しいとのこと、「ヤッター!」

この商品は、4年前に2棹作りました。個展のDMにも使った自信作で、評判は良かったものの、ウチの他の品と同じく、売れてなかったのです。ありがたや、有難や。

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なんとか、ギリギリ収まりました。どうやら、単なる収納棚になりそうですが、それもいいかも。 多分、後々、上手に使っていただけると思います。

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フトコロも暖かくなったんで?午後から、入野松原に出掛けました。波は肩くらいで、ハードなブレイクでした。

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台風が、ゆっくり沖を通過したので、まだ波が残っています。暗くなるまで波乗りをしました。

ほんで、夜は「8の字」で、お食事。スマガツオ、美味しかったな。疲労が激しく、酒を入れないと、とても眠れません。それから、車中泊。もう、毛布1枚では寒いです。

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夜明けとともに、また1時間波乗りをしました。

朝の8時に「ニコニコ市」で北山鮮魚店のお刺身を買って、10時には帰宅したんですが、筋肉痛と疲れで全然動けず、読書をして過ごしました。

ブログもやっと書きました。

こんな生活してていいんだろうか?でも、遊んでる方が商品は売れるような気がする。


難しい判断

やっと涼しくなったと思ったら、朝夕は寒くて、なんか非常に損した気分ですね。

今日は、木工家上級コースですので、一般の方は理解出来ません。

先日、ダイニングテーブル・デラックスは仕上がったのですが、今日から山桜のテーブルが始まりました。重量級の製作が続き、腰が痛いです。

本来、薄くて軽い材料で、経費を浮かせて、お金を一杯もらうのが私の木工のスタイルですが、そうもいかん時もあります。

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問題なのは、この板、長手方向(2m)で、6㎜反っており、幅方向(85㎝)で4㎜反っていることです。全体に凹んだ感じです。

本来、山桜はもっと過激に反るものですが、大木は応力が抜けているのか、おとなしいです。

当初、2000分の6は無視して、幅方向の歪みを取るだけにしようと考えていました。その際、垂れた印象になるのを防ぐため、凸面を上にするのが一般的です。

しかし、凸面には、一部焼けが発生していて、強度的には問題ないのですが、漆を塗るとムラになりそうです。杢も凹面の方がいいしな。

少々垂れててもいいと思いましたが、思い切って3分割して仕上げて、再度張り合わすことにしました。

山桜の最大クラスに鋸を入れるのは気が引けますが、元々、一枚なので、剥ぎ合わすと、僅かに杢目はずれますが、プロが見ても分かりません。

でも、なるべく無駄が出ないように、作業は慎重に行わなければなりません。

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アウトラインを仕上げた状態です。板の耳は半分くらい残しています。

My乾燥釜を持っていれば、正確に桟木をかまし、2トンほどの重しをすれば、完全に平面に仕上がったのでしょうが、大きな釜に相乗りで突っ込んでもらっているので、文句は言えません。しかし、平面を出すために、鉋屑に消える分も結構なな金額です。

乾燥場のお兄ちゃんに夜の接待をして、無理を聞いてもらった方が、そろばん勘定は合うかな。でも、2軒目はおねーちゃんのいる店に連れていかんと効果ないじゃろーし。

木工は、作るだけじゃなく、いろいろ難義が多いです。


平凡な休日。

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今日は、近所の小学校の運動会で、スピーカーから大音量のアナウンスが聞こえてくるので花火大会と並ぶ、モモちゃん、受難の日でした。

足元で、震えっぱなしです。

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午前中は、日曜日なのに仕事をして、午後から近所の仁淀川河口に出掛けました。

一見良さそうですが、実はイモブレイクです。もう、大分寒く、ラッシュガードでは、お腹が痛くなってきたので、1時間で上がりました。

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河口全景。河口は、大水が出て、沖にサンドバーが形成されることで、ミラクルな波が立つのです。

昨今、台風に見放されて、単なるビーチブレイクになっています。災害がないのは良いことですが、高知県は、やや水不足の状態です。

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名サーファーも寄る年波には勝てず、杖をついて上がってきました。年輩のものは、私も含めて、どこやら故障しています。

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Gサーフショップの愛犬。今日は犬で〆ます。

帰ってから、暇なくせに、また仕事をして、本日、忙しかったな。

K君のサーフショップは、夕方から開店するのですが、最近昼間は、貝を獲って稼いでいるそうです。地方都市は、私の予言したとおりの経済状況になりつつあります。

尖閣諸島の問題にしろ、政治家は万死に値しますね。


彼岸花

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太平洋上の台風の影響か、昨日から風が吹いて、やっと秋を運んできたようです。

流石に夏はこりごりですが、寒くなるも厭ですね。

まだまだ、仕事も本調子じゃございません。でも、やらねばならねば。


しもなのアートキャンプ2010 (後編)

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しもなの郷は山の中です。この蛾は四枚羽を広げた状態で、赤のラインがきっちり繋がっています。どうなってんだろうな?自然はすごいな。

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私の参加した初日のプログラムは、オアフ出身のミア先生のハワイアンダンスと、私の 「目指せ!スカイツリー」 とコンニャク作りでした。

午前中はダンスの衣装を作ります。

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それから、少し練習。みんな、腰つきが大分怪しいです。

ミア先生、少し痩せたな。ハワイの人は、バケツで飯を食うので、日本にいれば痩せるわな。

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犬・モモちゃんもセラピー犬として、ちゃんとお仕事をしています。でも、犬が苦手な人が多いようです。

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夕食前に、体育館の舞台の上で踊って、今日の授業はおしまいです。お疲れ様。

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ほんで、夕食後は、怒涛の居酒屋、カラオケタイムが始まるのじゃった。来年は、私も2泊3日、フル参戦したいと思います。


しもなのアートキャンプ2010 (前篇)

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少し障害のある人たちのアートキャンプに今年も参加しました。私の今回の授業は、「目指せ!スカイツリー?」です。

分解した“立てず”でタワーを作ります。参加者を2組に分け、高さを競います。負けたら晩飯ぬき?

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ウォー!こちらのチームは欲張り過ぎたので、分解寸前です。

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まっ、なんとか出来た。昨年の熱気球ほどの盛り上がりはなかったけれど、責任は果たせたと思います。

このキャンプは、健常者も参加出来ます。実際、家族で毎年来られる方もいます。夜は、居酒屋、カラオケタイムもあるからな。

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これは、コンニャク作りプロジェクトです。私もグニュグニュしました。

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“しもなの郷”の食材は、殆どが地物で、特別な料理ではありませんが、ハッとさせられます。グルメって、なんじゃろね。スーパーの野菜と全然違うぞ。動物性タンパク質がいつも少ないのですが、満足なのじゃ。

ちなみに、右上の小さなジャガイモが、ベラボーに美味くて、カメラを構えました。


疲れた。

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先ほど、「しもなのアートキャンプ」から帰ってきました。今年は1日だけの参加でしたが、疲れました。生徒も、同じなんだろうな。

これから、波乗りに行くので、レポートは帰ってからです。


蟻掛け吸付き

今日も雑用が多く、殆ど仕事をしなかったな。まだ暑いからいいのだ。

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昨日は、2本足のテーブルの“吸付き”の加工をしていました。

一般の方には分からないと思いますが、この部分がスライドして、テーブルトップの収縮に対応します。

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吸付きの雄・雌の製作は、精密さを要しますので、半日、いや1日かけるつもりで、慎重に行います。このテーブルの強度の要ですので、手を抜く事は出来ません。

溝は、奥に行くに従って、僅かに狭くなって、最後にギュッと締まるようになっています。当然、雄にも勾配を付けます。

しかし、愛媛県の井村工房さんは、「それだと、緩んでくるので、ウチは締まり勾配は取らずに、ギュウギュウ締めつけて入れるんじゃい!」とおっしゃっていました。なるほど、それも一理あります。しかし、加工精度はさらに高度になります。

今のところ、緩んだことはないのですが、先端に取り外し出来る、木製のピンでも打ち込むといいと思いますが、やったことはないな。

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これは、更に一部の木工家にしか分からないと思いますが、仮組した脚の組手を組み立て機と治具をを使って、抜いているところです。本当に便利です。俺は天才か!

しかし、気付くのが遅過ぎました。死ぬまでに、後、何台テーブルの注文があるかな?もうなかったりして・・・・・・十分あり得ます。いや、後一台は、大丈夫です。

明日は、「しもなのアートキャンプ」講師をするので、また仕事はお休みです。


モクズガニ

今日は、夕方からネット関係の仕事をしていましたが、これはこれで疲れます。

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昨夜は「やまぶき」に行きました。この写真は、もうプロ並みです。先日のカメラマンの同級生に教えてもらった、バウンズの手法で撮影しました。

片手に、お店のアルミのバットを持って、ストロボの光を反射させています。まあ、はじめての居酒屋でやったら、しばかれますね。

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今年も、モクズガニのシーズン到来です。ここのは、下の渓流で獲ったもので、味は別格です。

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大将が、谷の水で、カボチャを餌に生かしています。芸まで仕込んで、茹でる時は涙が出るそうです。ウソに決まっています。

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カニを食ってると、会話も酒も忘れます。上に見える、付け合わせもそのまま残っています。最後は甲羅酒で〆ます。

蟹一匹で、こんなにハッピーになるとは!

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朝、6時に起きて、モモの散歩をして帰りました。