2024年02月一覧

焼成レンガ

インドネタはまだまだ続きます。他の国にない驚きに満ちていたと言えましょう。

あちこちでレンガ造りを見ることが出来ます。というか、輸送のために道淵にあるのだろう。大規模なものから、このような零細な事業者迄、全土で10万もあるという。

こんな感じでバイクを止めて。流石にスズキは幅を利かしています。スイフト系多し。

大変な労働だろうにカメラを向けると挨拶してくれます。

土こねて、型抜きして、乾かします。

ここでは木を突っ込んで焼くようですが、大規模工場では石炭を使うそうです。スモッグの原因の一つ。

川のそばにもありました。

1個数円なのだそう。品質にはムラがありそうですね。消費も近場でされるのでしょう。


アウラカンガーバード

エローラからアウラカンガーバードまでは30キロの近場。途中にダウラターバードの砦があります。インドでも屈指の規模という。

ハァ~、あそこまで上るんかい。高知にも廃墟となった洋風古城レストランがありますが似てるな。

やっぱりおります、遠足の子供たち。脚長!

立派な門。

一番過ごし易い季節でも、日差しはややきつい。夏は死ぬな。50℃が普通とか。

夏の雨期には満々と水をたたえるのか?

大砲コレクション。でも、落ちなかった砦は少ない。

何所も柱、柱です。

これ掘るだけでも大変ぞなもし。

多分、戦の時には落とされるであろう小さな橋を渡って・・・・・

核心部には堀が巡らされております。

岩に穿たれた、曲がりくねって狭いトンネルを通らないと行けません。

出たど~!

風が気持ちよかった。

外側にも城壁は張り巡らされております。

近所にあればキャンプもしてみたいが。

アウラカンガーバードの街で一泊してから朝一でミニ・タージマハルと称される廟へ。

一番乗りだった。ホテルから15分ほど。こういう時は確かにバイクは便利です。

ミニといっても十分でかい。

インドは過酷で広いせいか、外人観光客は少ないです。


エローラ石窟群

エローラとアジャンターは今回のインド旅行のハイライトです。

ホテルから石窟群を望む。

まずは昼飯。中華風焼きそばを頼んでみた。肉が見当たらないのでVEGE仕様なのか?メニューには肉ありと、なしに分かれています。このように半分ほど皿に盛ってくれます。面倒くさいな。

ほ~ら、美人さんたちの遠足か?

まずは有名なカイラーサナータ寺院から。ヒンドゥー教です。エローラは他に仏教・ジャイナ教の石窟がありますが、私には違いは分かりませんでした。

756年から100年かけて岩をコツコツ掘って完成させたものです。当時の寿命が30年くらいだったため、何世代かかったのか?この巨大な空間は岩だったのですよ。

漆喰に彩色が残っている部分。当時は日本の伽藍のように極彩色だったのか。

アンコールと違って硬い岩なので丸彫りは大変だったと思います。その割には劣化は激しい。

岩塊の縁から。気の遠くなる作業やな。

まあ、このテンコス(土佐弁で天辺)から掘り下げていったんでしょうけど。

デカンの大地を望む。

未完成の仏教石窟群。仏教がインドで衰退した時期だというが、流石に途中で嫌になったのか??

エローラ「百聞は一見に如かず」でございます。


GBR-Girish Bar

昨日は、自宅に帰り着いて飲み過ぎたせいか?はたまた薄着で成田空港の外でウロウロして冷えたのか、お腹が痛くて一日中寝ていた。

インドはまだ紹介するネタが多くてしばらく続くと思いますがお付き合いください。

ーーここからはインド最終日に書いた下書きです。ーー

お昼に、レンタルバイクを取りに来てもらって、¥10万ほどの補償金を返してもらった。故障の件は一応言ったが、追及はしなかった。まあ、いいだろ。

手続きにはなんだかんだで2時間ほどおしゃべり。誰も急いでない。

一昨日の夜出かけた居酒屋はホテルからオートリクシャーで15分ほど。実際、疲れて眠かったが「酒飲みブロガー」として、ここは出かけなければならない。初めて乗ったが運転はまさに神業。

アンコールワットではほろ酔い運転で鍋料理の店からバイクで帰りましたが、ここではそれは恐ろし過ぎます。

”Bar & Restaurant”と書かれているが女性はいません。インドで女性が酒を飲むのを見たことはありません。上流階級の高級ホテルは別だと思います。

外からは見えないようになっていて、メキシコの飲み屋も同じスタイル。ここは飛び地のような場所で、グジャラート州からも酒飲みがやって来るのだろう。

酒飲みとしては、良い酒場であることを直感!
どこも屋外は多少蚊がいますが、日本ほどしつこく、強力ではない。

ウィスキーは銘柄と量を言ってミニチュアボトルで提供されることが多い。バーテンがうややしくついでくれます。

酒場の若者は何処も本当にテキパキよく働きます。

初めて魚を食べた。マナガツオという種類。美味でありました。インドでは魚介は「時価」と書かれていますが高くはありません。

いつも頼んだ「green salad」毎度グリーンじゃありません。

外人が来ることはないのだろう、二人は勝手に寄って来た。右は繊維工場のエンジニア、左はトラックドライバー。

エンジニアに「インド人の真面目さと明晰さに驚きました。でも、このまま発展して各自が車を持つ社会になったら、それはそれで大事ですね。」「同感じゃ!」

この子は新宿のホストクラブで働かせてみたい。

矢張り日本人が珍しいのか?

ここまでは良かったのですが・・・・・バーテンがオートリキシャーまで送ってくれました。それが雲助タクシーでした。勿論バーテンはグルではありません。

Googleマップで見ているとドンドン反対の方に行きます。「ターン!ターン!」と叫んでも無視。途中、ガソリンスタンで道を聞いたりして迷っているふりをする。

最後には背中をどつき上げて「ぶち殺すぞ、こらー!」と日本語で言う。その頃から段々と軌道修正。何とこいつもGoogleマップを持っていて、帰り始めました。全然いかつい親爺じゃなくて普通の青年なんですね。

結局1時間かかって酔いも醒めた。随分走ったので2000ルピーだと言う。(往路は300ルピー、これも少し高め。)まあ、ガソリンも要っただろうから500ルピー置いて来ました。インドで酷い目に合ったのはこの運転手だけでした。首都のデリーではもう少し多いと聞きます。

ホテルで遅番の若いクールなフロントに言うと「ナンバーの写真は撮ったか?」・・・・なるほど!顔写真も撮っとけばよかったですね。

いい気持が、すっかり萎えてしまいましたが、旅は色々な事が起こるのが普通です。


無事帰宅。

昨夜20:00ボンベイを離陸して、成田乗り継ぎで14:30高知空港。ユキちゃんをペットホテルから引き取って17:00帰り着きました。

ホッとして、ムンバイ空港の出発ラウンジで至福の一杯。でもコロナの小瓶が¥2000なんどすえ~!一気に現実に引き戻されます。これがワールドワイドな標準なのでしょう。

悔しいけどお代わりをした。


生きて帰ってきた!

明日が最終日ですが、バイクは本日返すべく、今朝、最初のホテルに無事帰還。長かった~!ホテルの横のオジサンが憶えてくれており「まあ、この椅子に座れよ。」

ダマンの海、すごく遠浅ですが波乗りは出来ないようです。宿泊したのはインド人用のリゾートホテルで、夜は大音量で音楽を流すのでどうも落ち着かん。

一見華やかなんですが・・・・

通路はこんなですもの。隠さないのがインド的か?

海から少し離れて、街中のビジネスホテルに移動。

中央のホテル。ダマン周辺は州の境界が複雑で、なんとここは、またグジャラート州。ホテルにBARはない。そのまま寝てもよかったが、そこは酒飲みブロガー、オートリクシャーで居酒屋に向かう。この話は後ほど。

次はムンバイ観光の中心部、博物館近くに宿を予約した。グーっと南下します。グーグルマップでは150キロ程なのに5時間と出ていた・・・・いやな感じ・・・・後半3時間は車両の洪水! 最後の2時間は隙間なく詰まった車とバイクの間で移動した。車列がベルトコンベアーのように移動。いやバイクはその間をすり抜けて進む。腰が抜けそう。

やっぱり中心部のホテルは古くて狭かった。

博物館は彫刻・細密画・工芸品と見ごたえがあった。

夜はBAR。

付近は原宿状態でここも早々に引き上げ、最初のホテルに戻ることにした。それには恐怖の混雑がまた・・・・・。

昼間にググったら、40キロが2時間!22時にググったら1時間。だから今朝は真っ暗い6時にスタートした。それでも幹線高速は交通量多し。しかし、高速をジョギングする人、下りでは中央車線を走行するロードバイク(自転車)!!!狂っている!デコボコの路面で転倒したら間違いなく轢かれる。

ほんとによく生きて帰還できたと思います。8時にチェックインして、明日の飛行機は20時なので、2日分の料金を払った。背に腹は代えられんし・・・が、それほど疲れてはいません。


災い転じて、

昨日は400キロ近くの行程だから、空が白みだした6:30アーメダバード出発。おお!朝はやっぱり空いているぞ。

高速に入って30分ほど走ったところで、またまたエンジンストップ!!!ガス欠の症状に似ているが、何の前触れもないので違うだろう。200回ほどキックしたかな。ヤバい暑くなってきた。こんな時に限って水は500㏄しかない。しかも今回は建物も付近にない。日陰もない。このままでは死ぬ。マジかよ、うーん、困った。最高に困った。仕方なく親切そうな若者を狙って、手を振ってみる。

すぐにHIDETO君に似た髭ずらが止まってくれました。しばらくGoogle翻訳で会話しましたが、
「私はココナッツの積み下ろしがあるので付き合えない。」
「いいんです。私の人生いつもこんなもんですから、どうぞ仕事に行ってください。」

しかし、彼は助けてくれそうな車を10分以上待っていた。いや何を待っているのか?そしたら幸いにもオートリクシャーが通りかかった。

いや、今考えると空荷のリクシャーが通りかかることは少ないから、彼が呼んでくれたのであろう。しかしどうやって載せるのかと思ったら二人で簡単に載せてしまった。まあ私も手伝ったけど。これで一安心。

彼は仕事に向かった。何かあったら私に連絡するようにと。(しかし、SIMカードを替えてあるので電話できない・・・・よくわからない。)運転手は修理屋に車体の写真を送って都合を聞いているようでした。進んでいるな。

15分ほどのんびりと景色を楽しみながら2つほど町を通りすぎてから高速を降りた。

バイク屋に到着!

こわもてだが優しい運転手。お代は300ルピー(500円)しか取らない。ガソリン価格は日本と同じであるので一体いくら儲かるのか??

やんちゃな息子。外人に興味深々。でも英語は一番上手。

インドにしては整然とした作業場。他の方も「ここに任せれば間違いない。」と言っていた。

ご主人がね~、イケメンで「ガス・モンキー」のリチャードにそっくりなんですよ。以後リチャードと呼ばせてもらいます。やっぱりガス欠ではなかった。

まず、君の荷物を降ろしてくれ!手際よくパーツを外します。

タンクも外す。一応燃料フィルターもエアで吹く。

「ここのな~~」

多分、こいつが問題ありだぜ。

直るかな?

まあ、何とも楽しそうに仕事をするな。

外の景色。やっぱり牛はいます。

リチャードのお兄さんが「やってはみるが、ディストリビューターが壊れているようなので、直らなかったら、今日は日曜日で部品やは閉っている。ホテルをとって明日の朝来い。」そうでした。今日は日曜日。

その後、誰かが茨木に10年いたという通訳を呼んでくれたりした。

配線を終えて、2度キックするとエンジン復活!!リチャードはWowとおどけて見せる。

やっぱり修理代は300ルピーしか取らなかった。

その後みんなで記念撮影。

右がインドのHIDETO君。主任に訳を言って様子を見に来てくれました。
「ナマステ!」を連発していたら「俺たちはムスリムなんだよ。」と言われました。

ちょっと泣けた親切な面々。昔の日本人もこうだったかな?ググって写真を送れるかな?

修理完了が11時。あと350キロ。エンジンの吹けは軽くなった気がする。トラックの隙間を飛ばして18:00ダマンのホテルに到着。かなり限界に近かった。65歳でこんなハードなツーリングをするとは。3日ぶりのビールは、さぞ旨かろうと思ったがそうでもなかった。

本日は海辺でゆっくりした。良い経験になりましたが大変難儀ではありました。


やっぱり、

禁酒のグジャラータ州を抜けるつもりでしたが、まあ、酒なしでも大丈夫ということが分かり、また、折角なので、より内部のアーメダバードに来ています。

ホテルは旧市街にあり、バイクを停める場所もなくこんな感じ。インドは盗難もないようで、ぼられたり、つり銭をごまかされるような事もありません。

ただ、グーグルマップのナビは当てにならん。特に細かいところは。ホテルにたどり着くのに往生した。ただ、なかったら手も足も出んけど。

あんまり訳わからんので、自分で判断してルートを決めていたら、一通でPOLICEに捕まる。役に立ったぞ「国際免許証」日本人ということで許してもらった。

こんな所を通るんですよ。画像だけでは分からないと思いますが、クラクションと匂いもすさまじい。

もう、泣きそう!しかも慣れない大型バイクで、誤作動するナビ見ながら。もう嫌です。明日には帰路に着くことにしました。

流石に外国人はほとんどおりません。今日見た白人のカップルはしょんぼりしていた。疲れるだろうな。

大体からして、犬が屋根に居るのはおかしいじゃろ。

ホテルの向かいのモスクには、

繊細な透かし彫りがあります。逆光だったので明朝もう一度見てみよう。

明日は一気に400キロ南下してグジャラート州を抜けます。でも無理だったら諦めます。


大失敗だった!

本日は移動日でした。チャンパネールまで300キロ近く。しかし、9割がた快適な高速でスムーズでした。早朝7時に出発。14時到着。やっぱりそれなりにかかったな。

インドのツーリングは信じられない光景がスライドショーのように次々現れます。古い戦車を運んでいたり、優にトレーラー4台分ほどもある風車の羽が、先導車も付けずに通り過ぎます。

そこからが地獄でした。当地は気温も高いようで・・・・。予定のホテルに到着すると酒は無いと言う。「50キロほど走らないと売ってません。」「またまた~。」

仕方なく、バックして街中の混沌としたバケツをひっくり返したような混雑の中、次のホテルに行くと「満室です。」その次のホテルでは「貴方のビザでは宿泊は無理です。」どうやら空港で発行するアライバルビザを知らない方が多いようです。その次は「外人は受け入れてない。」涙!

喧騒とデコボコ道、そしてここはクソ暑い。200キロのバイクを段差を乗り越えて引き出し、取り廻すのは大変!しかも今日は高速道のUターンを初めて経験。だってグーグルがナビるんですもの。

ダメもとで、隣のホテルに飛び込んだらあっさり受け入れてくれました。一安心しましたが、ここも酒は出しません・・・だんだん分かってきました・・・油断していましたが禁酒のグジャラート州に入っているのでした。ガーン!

実はそんなこともあろうかと、空港でバランタイン12年物1リットルを買っていたんですが、インドは普通に酒飲めるじゃんか!と、重いので3日目のホテルに置いてきてしまいました。水も1リットルは持ち歩かなけれななりませんし。普段ならまだしも、酒で脳をリセットさせないと耐えられません。

そこで明日も300キロ南下して、グジャラート州を抜け出します。付近にはまだ見所が沢山あるし、南下すれば予定が余りますが、もう海辺の町でシーフードでも食べてゆっくりしよう。遺跡はネットと図書館で見たらいいや。

でも本日はツーリング気分を満喫出来ました。


アドベンチャーな移動

昨日は移動日でした。アジャンターからマンドゥ。グーグルによると275キロ・6時間とか。
実際は9時出発、17時到着。8時間かかっている。写真を撮りながら、昼飯・休憩も入っているからそんなもんか?

ここは長いことダートが続いた。土道では意外に安定するロイヤルエンフィールド。

高速・快適な国道が2/3。あとはデコボコの舗装道路にダート。時間的には半分以上が過酷な道。オフロード車なら楽でしょう。道が本当にひどいのか、バイクが悪いのか?多分両方。
ダートはいいんですよ、あたりが柔らかい。デコボコのアスファルトは本当に辛い!

最初、グーグールのサービスなのか?道が酷くなるとそれは集落が近い証。穴をよけながら牛の糞もよける。最後は糞は轢く。道は狭く両側1車線。人と牛とラクダと豚で混雑していてカメラを取り出す余裕はない。他に道はないんかい。

寂しい一本道になったと思ったら、広い道に出たりします。到着したら流石にほっとした。意外に疲れてはいなかったが、無理をせず、今夜も連泊。

マンドウは標高600メートルの台地の上の美しい村。遺跡が点在します。

混雑も大したことはない。

貧しい方は本当に着の身着のままという生活です。

牛を撮影していたら「私も撮って!」とやってきました。車でやってくる金持ち風インド人よりも圧倒的にチャーミングです。

ウ~ン!不思議だが本当なのだ。