金具の製作一覧

バンダジの制作 10

昨夕は裏山登山をしようと思ったがかったるいので川SUPトレーニング。使い古した3mmウエットでも寒くないけど沈したら凄く寒いとは思う。帽子がないと頭が冷えます。

金具の制作ではテーブルがグチャグチャになります。

軸が通る部分の切断は・・・・・・

曲げてから行います。

ナンチャッテ錠前、2個作るのに2日かかりました。これは錆びた鉄を使ったので銀ロウ溶接が困難だったためです。それと手順を忘れていた。

こんな感じに納まります。

金具ひとまず装着完了!その後、全部外します。ネジ止めの便利なところです。

治具を作って・・・・・

ピカピカの頭を黒焼きします。更に熱いうちに漆で拭いて焼き付け。

材はステンです。

工房内がモクモクになりました。

期待を込めて近付く犬。

七輪を使った漆の焼き付けですが、トーチで焼いた方が手っ取り早かった。

そろそろ食べられます。

あ~もう厭!年取ったせいか時間かかり過ぎ。金具の制作は矢張り侮れんな。

やっと明日には完成です。


バンダジの制作 9

犬の散歩と制作を繰り返す日々。人生の悲哀を感じます。

金具の制作・取り付けも一発勝負なので中々前に進みません。多少の問題もありましたが合格点。

お客様から「出来上がったらすぐ頂くわ!」とメールが来れば張り切って作るのですが・・・・・。

天板と正面板は杢板です。少し目がチカチカする。

よく考えたら「ナンチャッテ錠前」も作らなければなりません。今週中に終わるかどうか?でも更によく考えたら、時間は一杯あるので急ぐ必要はない。

受けの金具は軸を通す出っ張りが短過ぎることが判明。しかも末広がりのデザインは合わない。

まあ、楽しんでゆっくりやろう。でも、仕事だからそうもいかない。


バンダジの制作 8

終日冷たい雨。

蝶番は軸を入れて両側をカシメます。そして面取りしてピカピカになった端面をトーチで炙って黒焼きします。

蝶番は折っても軸に傾きがなくきちんと重ねられ、定盤に置くとペッタリと密着し、浮いた部分がないのが重要です。案外難しい。数作って経験を積むしかない。多少の問題点は「これが手作りの良さ!」とごまかします。

仮止めして様子を見ます。なんとかここまで来た。もう一息!

金具の制作は木工とまるで違うので往生します。しかも意外に手間も時間もかかります。手作りの金具はそれぞれ微妙に違うので刻印して位置を間違えないようにしています。

バンダジは矢張り金具が入ると様になりますね。

裏から押さえています。随分と工夫が出来るようになりました。


バンダジの制作 7

昨日の朝は2℃であった。

半自動溶接機は結局使いこなせなくて今回は諦めました。時間がないのです。段取りが組めないし、そんなに暇じゃない。

これまで通り、銀ロウを使った。久々に使うので酸素とアセチレンの漏れをチェックしたら器具のどこかから酸素が僅かに漏れている。ちと心配だが大丈夫だろう。

銀ロウは最後に黒焼きとかしたら溶けてしまうので溶接を試みたが、そこまで温度を上げなくても漆の焼き付けは出来ます。

この金具は2枚だけなのでフリーハンドで描いて、型にすればよいと思っていましたが、結局イラストレーターで作図してレーザーで切り出した方が速い。

ちなみに最近はレーザー溶接機というのもあって、簡単だし早い。熱も加工部分にしか当たらないので叩いて歪を取る必要もない。ただし気楽に買える代物ではない。


バンダジの制作 6

今朝は4℃であった。

金具は屋外で長い事、大切に錆びさせた鉄板を使います。

ケガキの型はillustratorで作図してレーザーで切り出す。

鉄板は1.2㎜厚。厚いと軸の部分が太くなって不細工です。李朝の金具は薄く、トタン板ぐらいのもあります。

錆びさせるとマチエールを楽しめます。

でもこの後、軸を入れて抜けないように両端を加工し、漆の焼き付け。時間がかかるな。

蝶番を加工するための鏨。作業を忘れていても道具が教えてくれます。


バンダジの制作 5

夕方の散歩で11℃。明日朝は寒くなりそう。川SUPトレーニングに行きたかったが寒さに負けた。

金具の製作中。金具はもう何年もやってないので記憶を呼び起こさなくてはなりません。少しはパソコンにもメモっている。

今回導入した半自動溶接機。薄物のノンガス溶接が簡単に出来るというふれこみですが・・・・・

先端の細い溶棒がにゅるにゅると自動で出て来ます。しかし、それほど簡単ではなかった。かなりの練習が必要のようです。

平板を平面上で突き合わせてくっつけるのは簡単ですが、肝心の直角に溶接するのが難しい。

狭い作業スペース。奥にあるのが昔の電気溶接機。

同時に用意した溶接お面。アークに反応して液晶が1/25000秒で遮光する。おかげで両手が使えますけど手持ちのお面に慣れている者にとっては無茶苦茶便利とは言えません。

毎度のことですが久々の金工はそれほど楽しいものではありません。商売でやっているからしょうがないのですね。


コンターマシン

金属用バンドソー(コンターマシン)を新調した。以前の100Vマシンもさほど不都合はなかったが、懐200ミリは流石に使いにくいし、なにより不細工だった。

Dsc_0004r_5 オークションで競り落としたですが、中古なのに使われた形跡がない。まさかメーカーが社員に給料代わりに引き取らせてるんじゃないだろうな?実は先月も同じのが出ていたんです。 

時代は急激に変わっています。2年前に買った100Vマシンに比べると、3倍も大きいし、溶接機やインバータも付いています。それが同じような値段で買えてしまうんです。恐ろしいですね。デフレスパイラルやな。

本当はネットで見つけた静岡のショップの3点プーリーの“アンドソー”の新古品が欲しかったのですが、先の個展で東京に行った帰りに電話すると、すでに売れていました。いいものはこんな時代でも動くんですね。即断即決や!アンドソーはボディカバーに至るまで総鋳物で振動が少なく精度が出るんです。ただ、3点プーリーは車輪の直径が小さいので、鋸を曲げない2点プーリーの方が本筋であるそうです。(詳しくは知らない)

Dsc_0010y

この機械には厚物を挽く場合の自動送り装置が付いている。たまには便利かも。しかし、切断スピードは前のとそう変わらず、残念です。ただ、疲れが違うような気はします。

溶接機が付いているので、インカの木工用バンドソーの刃もこれからはロールで買って安上がりです。中抜きも出来ます。

千葉県から福山通運で高知営業所止め、1万円で送られてきましたが、荷主のショップが送る手立てがないというので、こちらでパレットを製作して宅急便で送りました。今、丁度いい高さの台になっています。でも、2階に上げてもらうのにレッカー代が3万円でした。

道具道楽ですね。


やっぱり手間のかかる金具の製作。

Dsc_000466 なんか、もう厭になってきたけど、金具の製作はまだまだ続いています。

やっぱり、本体と同じくらいの時間がかかるんですね。焦ってもしょうがないわ。

これは、運ぶための手掛けです。軽いんで華奢な作りです。黒焼きしています。

Dsc_0008l 今日は錠前も作りました。

こんなものでも、指を擦ったら出てくる“小人”を総動員しても(そりゃ、垢じゃろ)半日はかかります。

錠前破りの方が金になるのは明白です。最近は“壁”を破るようですね。

ちなみに、アセチレンガスのススで鼻の穴は真黒になります。

でも、明日でなんとか金具は終わりそうです。ほしたら、もうちょっと実のあるブログが書けると思います。


道は遠し・・・・。

やっと復帰しました。よく寝ました。その割には食欲は旺盛でした。ホントに風邪だったのか?

Dsc_000933 とうに完成していなければならない金具にまだ手こずっております。

以前にも書いたと思うんですが、本来金属彫刻をやっていた私にとって金具の製作は“デザイアー”楽しみにしていたことなんです。

しかし、いざやってみると、金具の出来不出来によって、コツコツやってきた本体の製作の良否が決定されます。さらに、金具のデザインは木工と違って自在でありますから、その意匠の組み合わせは無数にあります。

そんなんで、いざ取り掛かると、手が進まなかったりして、ダラダラして、風邪もひいてしまう訳です。難儀なことですね。

これは場数を踏んで克服していく以外にありません。それにしては歳をとり過ぎました。100歳まで現役バリバリだったらなんとかなるかもしれません。

でも、100歳でバンバン稼いだら、金の使い道もなく侘しい限りです。うんと高いお茶菓子でも買って、若い娘にアーンとやってもらうことぐらいしか思いつきません。バカ殿か。