砥の粉の問題

本日は暖かく波もあったので海に行けばよかった。土日は波もなく冷蔵庫になりそう。

一回目の拭き漆完了。

室に入れて乾かします。

最近、失せ物が多い。昨日は生漆を希釈する灯油注しが見当たらない。漆仕事にしか使わないので定位置にあるはずなんだが。「誰かに取られた!」とか言い出したら暖かく接して下さいね。

砥の粉はまだ少し残っていたはずだが、ない!仕方なく近所のホームセンターへ。砥の粉なんてまだあるかな?

丁度、塗料売場の前で近所の古物収集家のAさんと店員が話し込んでいた。

「砥の粉どこ~?」

店員「そこですけど、もう補充はありません。最後です。」「誰も使わんからな。」

Aさん「吉良君、そりゃ全部買い占めちょき!」

なるほどと思い、2箱手にしたが700円もするし迷う。「高いし~!」

Aさん「おまん、砥石を削って粉にすると思えば安いもんじゃろ。」

しかし、どう考えても残りの人生で2箱使うとは思えない。

店員「まあ、ネットで買えるでしょうけど。」・・・・商売やる気あんのか?

砥の粉に水を加えて練り、更に同量の生漆を加えて、導管を埋める錆漆を作ります。

錆漆の擦り込み完了。これを研ぎ上げるのは更に更に手間がかかります。

何でこんな仕事に就いたのか、因果応報なのか?!

砥の粉:60歳以上の方は、中高の工作の授業でラワン材の目止めに砥の粉を使われた経験があるかもしれませんが、若い方は名前さえ知らんじゃろ~な。