またまた剥離作業

2ケ月前、再塗装で引き受けたYチェア。どこぞの工務店に頼んで塗り替えてもらったそうである。使われたのは水性塗料。環境にも優しいし、道具の後始末も水でOK。

しかし、水性塗料は壁や箪笥などあまり手で触れないものなら問題ないのですが、椅子のアームとか、年中触れる部分はドロドロになります。塗り替えには水性塗料を全部剥離する必要があります。

クソ大変だったので最初の4脚を終えた時点で、残りの4脚は勘弁してほしいと伝えたら了解されました。届いたお客様から「仕上がりが素晴らしいので、いつになっても構いませんので残りもやって欲しい。」そう言われると断れないのがアホな木工家。手が空いたので残り4脚送って貰った。

一人では気が滅入ってしまうので、F氏を助っ人に呼ぶ。器用なので先月までは名古屋のジブリ公園の仕事をしていたという。世間話をしながらスクレーパーでこそぎ落とします。

剥離剤を塗って高圧水で洗い流すという手もあるそうですが、多分一回では無理。どうやっても手間のかかるのが剥離作業です。ただ、今回は2度目なので先が見えている分気は楽。

水性塗料部分の剥離が終わった・・・・・・・長かった。

昨日、プラサフをガン吹きして研磨、再度プラサフ・研磨。下地を2度塗ることでブラック塗装は1回で済んだ。

一脚塗るのに15分。4脚で1時間。3回で塗装だけで3時間です。セッティング、塗料の調合、ガンの後始末も必要です。塗装ブースはないので炎天下です。三度笠・防毒マスク・サングラスの重装備。途中、シャワーを浴びても汗が噴き出て来る。それでも、高温に段々慣れてきて、室内の30℃が快適に感じます。結局丸一日かかりました。

・・・・が、本日ガンを持つ左手上がらず。ガン+塗料はそれほど重くないのですが、常に狙いを定めて吹き付けているので無理がかかるようです。体もだるくて1日中寝ていました。もう無理は出来ないお年頃になりました。

こういう仕事は専門ではないので、とっとと片付けようと焦るのが良くないみたいです。でも、お天気で湿度が低くないと塗装は出来ません。難儀な事です。