今日も乾燥していて、過ごし良い1日でした。
ベランダのコンクリート部分に陽が差し込まなくなったので、随分と涼しいです。昨年まではタテズでしたが、あれは風も遮ってしまいます。
下から見るとこんな感じ。台風の時は巻き取る必要があります。何シーズンもつか分からないけれどお薦めです。
洗濯物を干すと、サンタフェ度はグッとUPします。
この連休は、スプーンの仕上げをしていたら、また、腱鞘炎がひどくなり、ダラダラと過ごしました。
寒いし、こんなペースでいいんだと、自分勝手に解釈しています。でも、暖かくなったら、他にすることも増えるがな。
この、座イスと円卓は私が10年来、毎日使っている、夜のお楽しみセットです。
前方にテレビやステレオ(古いか?)があります。
円卓は輪島屋善仁の製品ですが、朱塗りが流石に傷んできたので、再塗装の見積もりをしたら、10万近くかかると言われてしまいました。しょうがないかな。
ほんで、私の栓丸膳も完成しました。サイズはほぼ同じです。
これはこれで、イケてるんじゃないでしょうか。自分用に1枚卸して使うか、検討中です。
輪島屋善仁の円卓は、木地が集成合板なので、見た目より重いのが欠点です。しかし、改まった席では、その方がいいのかもしません。
でも、やっぱり集成合板の木地はモダンだけど、暖か味はないのよ。
なんでも、道具は自分で実際使ってみないと分かりません。
合板の寿命というのは、意外に短いものですね。
私の部屋の南の窓際のフローリングは、20年ほどで剥離してきました。木工を始める前でしたから、何も知らずコスト優先で施工してもらったのです。
合板というのは接着剤との複合体で、呼吸もしないし、冷たいものです。冬は辛いです。安っぽいしな。
材木市場で売買する権利を得てから、フローリング材も卸で買えるので、何度かやり直そうと考えたのですが、部屋の家具も移動しなければいけないし、二の足を踏んでいるうちに、景気も悪くなり、そのままになっていました。
展示場に使っている、杉の3センチ厚のフローリングならコストは合板とさほど変わりません。無知とは恐ろしいものですね。
もう、輸入出来なくなっているかもしれませんが、ラオス松の赤身なら上品かつ、リッチな感じになります。高価ですが、満足度はそれを凌ぐと思います。
洒落た旧家の床は、山桜を使っていたりします。
マンションでも床を、ムク材にすれば調湿効果も相当期待できます。
なんで、床にもっと杉やヒノキを使わないのか不思議です・・・・・商社の思惑通りやな。
とにかく、床はなんとかしたいです。しかし、そうなるとクロス張りの壁も直したいし、いっそのこと、平屋で建て直したい。
う~ん、・・・・・・・そんな金があれば、南の島に移住して、ヤシの葉の屋根の家に住んで、遊んで暮らします。
これは、わりと本気です。あんまり年取っての移住は大変でしょうから。
昨日は、高知県東部の6地区で開催される「土佐の雛祭り」の会場に私の家具を展示に使ってもらうことになり、下見に行ってきました。
私に与えられた場所は、奈半利町の“旧野村茂久馬邸”の2階で、10畳敷きの部屋が横に4つか5つ繋がっています。
お客(宴会)のために作られただけの空間で、往事の豪勢な暮らしが偲ばれます。
“Go Home Quickly !” の吉田茂が来た時には、流石に赤い絨毯を敷いたと言っていました。
今の主も頓着ない方で、若いお遍路さんを一ヶ月以上も居候させた事もあるそうです。このような方に頼まれると、断れんな~。面白そうじゃ。
夜は「ホテルなはり」でホテルの社長に皆でマグロ懐石の接待を受け、泊めてもらいました。タダ酒は旨いけど、責任重大じゃ。
茂久馬邸もマグロ懐石もフォトジェニックだったんですが、充電中だったカメラのバッテリーを家に忘れていました。電池のないデジカメはホンマに役立たずですね。ウンともスンとも言いませなんだ。
あ~、今日も殆ど仕事をしなかったようなような気がする。まあ、いいか。
昨日の本棚ですが、高さが2m以上あり、部屋のスペースに合わせて作られています。オーダーメイドじゃ。たまには、木工やってて良いこともありますね。
2階の工房で作っていたんですが、途中で階段を回り切らないことがわかり、現場で組み立てました。
実はこの材料、15年ほど前に設置した、カナダ製薪ストーブの梱包材なんです。最近はホームセンターでも見かけますが、当時、これほど、低品質というか、雑なベニヤ板は日本では見たことがなく、捨てるのが忍びなかったのです。
どうも、材料が悪いほど、やる気が出る傾向があるようです。
ログビルダーに頼んで、直接輸入したんで、宛名が書かれており、わざわざ目立つ所に使用しています。
べニアは、実は大変曲がりやすく、棚板は本の重さでたわんでいます。裏側をタル木と高品質な日本製のべニアで補強してあります。
でも、自分的には大変気に入っている本棚ではあります。
うんと高くていいのなら、お客さんにも作ってあげますよ。
本日は、やや体調不良をおして、山桜の一枚板のテーブルを納品に行ってまいりました。
テーブルがいいのか、家がいいのか判りませんが、下見を2度もしただけあって、調和がとれています。
控え目なところがよろしい。「程の良さ」は大切です。
残念ながら、椅子はお客様が前からお持ちの北海道民芸製です。でも、相性はいいと思います。
ここは診療所だったそうで、窓ガラスは当時のままの“大正ガラス”です。
この家に残されていた器を並べてみましたが、いい感じです。昔の器は小振りなんですね。
是非、ランチョンマットなど敷かずに、ガンガン使ってほしいものです。
・・・・・・・・「陰翳礼讃」の世界です。座敷童子(ワラシ)もいるかな?
オマケですけど。これなんだか分かります?
上のカップを押し当てて、天井にいるハエ を捕る装置です。ハエは垂直に移動できないので水を貯めた下のフラスコに落ちるようになっています。
旧家の高い天井に対応して、かなり長いものです。
元、診療所だけに、検尿の容器かと思いました。こんなもの持って、ウロウロしていたら超恥ずかしいですよね。凄く長いリトマス試験紙もいるしな。
自分ちは別として、搬入最短記録です。ショールームはす向かいのK邸です。軽四にはねられそうになりました・・・・・そりゃないか。(工房兼自宅屋上から撮影)
今流行りの、高気密高断熱、太陽光発電の家です。
この辺りは、別に工業地帯じゃありません。大手製紙会社が、工場移転のタイミングを逃して、増殖を続けています。
屋上から、仁淀川方面を望む。
時々、雀が落ちてくる、薪ストーブの煙突です。ステンレスの2重構造ですので、15年ほど経ちますが、一回も掃除をしていません。
本日は、内覧会とかで、工務店の人がいました。
最近のキッチンは凄いんですね。キレイ過ぎて、使いたくなくなりますね。
新建材の家は、段々汚くなるけど、私の家具は艶を増していくことでしょう。