住まい・インテリア一覧

街角グッドデザイン

Dsc_00050001_2 これは、近所の製紙工場の門の外に置かれた灰皿です。

この工場は、騒音等の問題で、我が家とは敵対関係にありますが、それはさておき、この灰皿、なんとも可愛らしい。

非常に大きな工場ですので、自前の製作所に近い設備があるらしく、そこで、工員が暇をみて、手作りしたものでしょう。

デザイナーとして評価しますと、なんといっても、雨よけの傘がユニークです。実際、それなりの効果がありましょう。さらに、それを支える柱が華奢なのも哀愁をそそります。

やや、足元が不安定ですが、四本足であることと、重い鉄筋を使っているので、かろうじて、実用に耐えています。しかし、これがもっと四方に張り出し、どっしりしていたならば、これほどの愛らしさはなかったでしょう。

無名の工員、侮り難し。


扇風機

Dsc_00280001_3 今年は暑くって、展示場に扇風機が欲しくなった。

以前、頂いた扇風機があって、殆ど風車程度にしか回らない。ちょっとこれを修理してみた。

電源コードを替え、接点を磨き、各部に油を注す。復活しました。十分な風量です。モーターの軸受けにはちゃんと油を注す穴があって、真鍮製のグリース用のポッドも付いています。これは、私も使っている、低回転型の木工機械にも付いていて、ポッドにグリースを詰めて、セットすれば、ねじ込むごとに供給される仕組みです。

この当時の機械は整備すれば、いくらでも使えます。

ロウ付けで、網の修理もしようと思いましたが、きりがないので、止めました。本体は、鋳物で重く、モーターの上に取っ手が付いていますが、慌てて、網を持ち上げているうちに、壊れてしまったのでしょう。

首振りは、ロッドを介して行われ、懐かしい動きです。

しかし、こんな修理でも、コンプレッサーでモーター内の塵を吹き飛ばすことから始まって、数々の道具がいります。ドライバーも柄の短いのとか、長いの、しかもマイナス!!ねじ山に合わないと、グラインダーで削ります。何でも腕というより、道具ですね。Dsc_00290002

ところで、扇風機、量販店では二千円から売ってます。安っす~!!これは、中国人を搾取していることになるんでしょうか。あと、十年で立場が逆転するという評論かもいますが。

この扇風機、当時で、大卒初任給の2倍ぐらいしたのかな~なんて考えます。それだけの値打ちというか、存在感は、時を経てもありますよね。

やっぱり家具の展示場に、白物家電のプラスチックの扇風機は置けませんよね。でも大型エアコンだったら・・・・・・・・・・・・・欲しいです。


露天風呂をデザインする

Dscn0786_1 以前、高知でデザイン事務所をしていたことがあって、その時お世話になったお客様から、今でもいろんなことを相談されます。

有難いことですが、木工が軌道に乗ってからは、一つの道を精進するために、おいしい仕事も断ってきました。

しかし、地方は深刻な不景気です。そんなこと言ってられません。何でもやりまっせー。

私は設計の資格はないので、大まかな図面を引いて、模型を作って、監督するだけです。模型を作るのは木工の技術が生かされます。100円ショップで造花を買ってきて、切り刻んで植え込んだりもします。今回は工務店の方がセンスがあったので楽でした。

平面図でいえば、半円にさらに大きな円弧がかぶさっているような形です。前者が枯山水、後者が洋風でプチスパってな感じです。男風呂と女風呂が日替わりの最近の流行です。

田舎の大工さんには予算もないしちょっと大変な作業でしたが、段々調子が出てきたようです。やっぱ多少は苦労もせんといかんね~。

Dscn0782_1 北川村温泉、露天風呂、本日オープン。近県の方はおいで下さい。泉質は知る人ぞ知る、最高です。