木工一覧

杉の本棚

Dsc_7287_2

杉の本棚、年末に出来ておりました。

お客さん所から預かってきた杉は、荒乾きは済んでいたのですが、重ねて積まれていたので、工房に立て掛けて2週間も置くと、結構反りました。

だから一部、鉋が当たっていない所もあります。あと2ミリも削ればいいのですが、そうするとまた反ったりしますので、適当な所で止めました。

頃合いを見るのは、10年以上経験を積まないと無理でしょうね。樹種によっても全然違うし。

Dsc_7847

暖かい日を選んで、山荘に運びました。

このように廊下の角に置くので、薄く作っています。

Dsc_7850

やっぱり下界はガスっていました。


先は長い、

箱作りから椅子作りのモードに切り替わるには、少し時間がかかります。

同じ物ばかり作るのは飽きてしまいますが、あまり多種多様なものを作ると、脳に負担がかかり、楽しくなく苦痛を感じます。

脳のある部分は休ませて、慣れとか感覚で肉体労働することも必要だと思います。

Dsc_7477

栗の座板は、少しシーズニングして、

Dsc_7485

接着しました。PIボンドのイモ剥ぎ。

Dsc_7483

脚は8角形に落としてから、

Dsc_7487

轆轤で挽いた。形状を少し変えました。

Dsc_7482

背もたれの桜材スピンドルと栗の貫、計72本。

桜材は、重いのと軽いのが混じりました。軽くても桜材は十分な強度があります。重いのは轆轤作業が困難で逆目が出やすいです。

Dsc_7473

笠木用の栗。厚さ7センチ。ついでに15脚分くらい確保しました。厚い材の在庫は流石に少なく、貴重です。

まだまだ先は長いです。あんまり考えると厭になるので、山登りと一緒で、足元だけを見て、一歩一歩登ってゆくしかありません。何の因果か・・・・きっと、前世でよっぽど悪いことをしたのでしょうね。

*本日、四国の原発全停止、と言っても伊方の3機ですが。この件についてはまた後ほど。


在庫は愛おしい。

お客様からの、納期を急がない難しいリクエストが一つ残っていますが(ヒント:急ぐのは困ります)、全部の注文が片付きました。

年末はちょっと忙しかったから、やる気がありません。でも、そんなこと言っていたら生きてゆけないのが、木工業です。

新しいプロジェクトは2,3ありますが、シェーカータイプの椅子の在庫がなくなったので、とりあえず作ることにしました。

Dsc_7444

幅750×長さ2500の栗の板を座面用に潰すのは、少しもったいないですが、大して魅力のある板じゃないし、幅が中途半端です。

少し材料を足して、6脚分取れました。

ブログを調べて見ると、丁度3年で6脚売れています。ハァ~、楽な商売じゃないですな。

Dsc_7447

ちなみに、小径木の皮を鉋で剥いで作った、この椅子は暮れの個展で完売しましたので、6年かかって、3脚売れた計算です。物好きもいるもんだな。

でも、自分で納得している製品は、売れ残っていても全然気になりません。在庫が溜まるのは、割と嬉しくもあるのです。

当社は、まことに暇な工房ですが、そうでないとじっくり新作に取り組んだり、手のかかる製品は作れません。

ただし、本当に潰れたら困るので、その時はよろしくお願いします。


超低床テレビボード

波がありません。こんなに長く波がないのは珍しいです。

ほんで今日はHPの更新や新しいカメラの操作を習得していました。体に悪いです。

Dsc_7304

本年最初の仕事は自宅用のテレビ台になりました。スタンドのジョイントの部分が外せましたので、直接取り付けることにしました。

Dsc_7361

このような使用状況となります。実際はもっと離れて見ます。

テレビというのは無粋なもので、出来るだけ低く設置したかったのです。

当初、アクオスの46型にする予定でしたが、どうせなら52型、この際60型!まで行きましたが52型にしました。欲張らずに46が良かったと思います。

昔は大型になると加速的に値段がUPしていましたが、今は逆に単位面積当たりの価格は安くなります。液晶パネル、儲からんはずじゃな。

Dsc_7372

大きいと、部屋の隅に置けるメリットはあります。見てる時はいいのですが、普段はやっぱりウザイです。別にオネーちゃんが飛び出してくるわけでもなし。

でも、なでしこが飛び出してきたらボコボコにされると思う。

Dsc_7351

注文があれば、勿論製作しますが・・・・・注文はないじゃろな。

ビデオとビデオデッキの処遇に困っています。DVDにダビングするようなマメさはありませんし。殆どはサーフィンビデオですが真面目なものもあるし、お宝ビデオもあると思います。まあ、ラベルのない物は全部捨てることになるでしょう。

経済大国は本当に悪です。

*地震は起こりませんね。マジにちょっと心配していたんですが。地震雲も都市伝説のようなものでしょうか。


街の電気屋さん

夕方から、疲れているのにHPの更新をやったから、頭が爆発しそうです。

Dsc_7323

15年近く、風雪に耐えてきたエアコンの室外機の台。これでよく、80キロの重さを支えたものだ。

リョウブの筋交いはスポンジ状になったものと、全く損傷のないものがあった。菌のせいだろう。

Dsc_7325

一応屋根はあるのですが、合板もこのようになります。

Dsc_7332

街の電気屋さんのM君と助っ人。白髪だが実は若い。ガスを抜いてパイプを外してから設置し直すので面倒です。

「エアコンの寿命って何年よ~?」

「電気製品は、あまねく10年とみて下さい」だって。

Dsc_7343

このようにスッキリしました。ボルトの穴もドンピシャでした。

ついでに100キロ近くあるブラウン管テレビを3階から降ろしてもらって、アンテナも交換してもらいました。腕の筋が伸び切ったらしいです。

「ほんで、おいくら?」と言ったら以外に安かったので、5千円余分に包みました。こういう人は大事にせないかん。新しいテレビはネットで買ってゴメンね。

Dsc_7347

ネジが錆ついて取れないので、このままストーブで燃やしております。

ウチの薪ストーブは焼却炉です。


CDラック

寒いけど、北国よりは暖かいと思う。

よりお寒い政治。最下層の頭脳が最上部にいるから無理もない。

Dsc_7076_2

CDラック仕上がりました。幅は1600でCDが約750枚収納出来ます。

仕切りが互い違いなのでコンテンポラリー(現代風)な感じがすると思います。でも組み立ては面倒になります。

Dsc_7078

下部のデザインはたまたま自宅にあった本棚を参考にしました。天童木工製かな。

棚板の厚さは12㎜と薄いですが大丈夫と思います・・・・・が、CDの総重量は65キロ位か・・・・まあ、その時はその時です。

Dsc_7090

間仕切りの板も、現物合わせで手間がかかりました。量産するならもっと簡単だと思いますが。


納品 2

先日、リホームに合わせてテーブルを探しているお客さんが見えられました。部屋の平図面をとり出して、サイズのことを聞かれるので、

「近くですし、現物持って行って置いてみて過不足を考えてはどうでしょうか?」

と即断即決の私。

そしたら、昨日メールがあって、「検討のため在庫の2台両方とも持ってきてくれ!」だって。

う~っ、まあいいか。

Dsc_6934

端を重ねたら、1800のテーブルが2台余裕で積めました。重ねたら4台いけます。

普段、どんだけ大量の空気を運んでいるのでしょうか。宅配の下請けでも始めるかな。

Dsc_6937

続けて大物を納品したのは初めてです。来年の“ツキ”も使ってしまったんじゃないだろうな。

奥に見えるのは、ペレットストーブだそうです。

Dsc_6950

CDラックも段々出来てきました。

自己流なので良く知りませんが、箱物は一度に接着しなくてはならないそうです。

こんなにパーツがあったら、どうなんじゃろ?ボンドが乾くがな。

*それにしても波がない。寒いし。ボードに念入りにワックスかけたんですが。


納品

Dsc_6925

午後から座卓を納品に行きました。

23日までにという約束だったので、クリスマスの大宴会で使うのではないでしょうか。どこも同じですね。

スッキリ。料理や器が映えることでしょう。

Dsc_6930

ダイニングは相当初期の仕事です。素朴でいいやな。うんと初期の椅子はホゾがスポスポ抜けましたが、これはしっかりしています。

テーブルはいい色になってるというか、汚れているというか。年明けにクリーニングする約束をしました。

乗馬フィットネス、俺も欲しいな。

Dsc_6931

現在CDラックの製作中。割合大作になりそうです。

しんどいけど面白くもある。

ウチは、いいお客さんばかりなので仕事が楽です。


鼻枯れる。

やっと鼻が止まりました。結局3週間かかりました。だるいのも治りました。

でも、寒過ぎて仕事が出来ません。

Dsc_6904_2

定番の座卓です。

通常拭き漆で仕上げますが、お客さんが、

「イヤ、イヤ、イヤ、漆なんてオッコウ(大仰)で絶対イヤ!」と身を捩るようにして言うので、オイルで仕上げました。

結構いいかも。

このように、しっかり主張すべきところは主張して、後はおまかせっていうお客さんが一番やりやすいですね。いいものが出来ます。

Dsc_6900

裏側。これ以上ないほどシンプルです。でも必要にして十分。(製作には精度がいります)

角は丸くしていますが、安っぽくないのには秘密があります。(テクマクマヤコン)


鼻の元

しんどかったけど、今日は一応仕事をしました。

“鼻の元”が尽きてきたのか、大分ましです。

Dsc_6855

BE-PALが突然送られてきたので「何でかな?」と思いつつも、ページをめくっていると、私の家具を発見!思いだしたジョ!

ライターの鹿熊さんが気を効かして送ってくれたんだな。

何度か雑誌に出たが、こんなマイナーなとり上げられ方は初めてです。「サライでドーンと紹介して下さい!」と何度も言っているのに、そうもいかないらしい。いい歳だしな。

しかし、若い身空で“木工”をやってる人がいますが、何考えてるんでしょうかね?私は万策尽きたから、仕方なくやってるんです。若者はロックスターか映画監督を目指すのが普通です。

まだ青鼻が出る。