栃の白い肌 (1)

Dsc_00150001ここ2,3日、栃の仏壇の木取りをしていた。

ちょっと、写真の撮り方が悪いのですが、シンプルな仏壇でも、箱物は相当な木の量が必要になる。しかも、扉や引き出しが開け閉め出来ないとまずいので、正確な寸法、平面でないといけない。

今回、比較的狂いのない6㎝厚の板を半分に割って25㎜の主要な材料が取れた。割合無駄のない木取りができた。ちょっとした端材は高杯なんかに仕立てます。こういうときは、気分がいいい。

多くの板から、おいしい所だけ取って来るなら簡単ですが、何とか3mの板2枚で済ませました。ちょっと面白くない部分は、底板なんかにするのです。

木取りは、やればやるほど上を目指すので、楽になることはありません。このような、天然木の杢板だと尚更です。また、例えば仏壇の場合、扉が閉じていることは殆どないので、扉板に凝っても報われないなど、その器物独特の事情もあります。難儀ですな~。

ところで、栃は普通の木とは逆で、中心部分の赤身が少ないほどいいのですが、この栃には赤身が全くありません。そのような栃は、杢もいいのです。原木市場では、当然、それは丸太の木口を見ればわかるので、みんな張り込んで来ます。熾烈な競り合いに勝たなければゲット出来ません。わたしも、5年ほど前、競り負けた、家具材に丁度いいサイズの真っ白な栃のことが忘れられません。ありゃ~失敗じゃった。そんなに高くなかったのに、久々の競りに呆けていた・・・・・・・でも、妙に女っぽい木ですな~。

コメント

  1. きすべ~♪ より:

    暑中お見舞い申し上げます~♪

    毎日暑いですね!!

    乾燥中の材では良くわかりませんでしたが~木取りされた材をみると栃ってきれいな材ですね~艶っぽくて~
    箱物はとてもパーツが多くすごい量の材です。今後の工程が楽しみです~♪

    今晩は~南のほうですやすやといい夢見てる頃ですね~

    オヤスミ♪(( ヽ(*゚ー゚)フリフリ

  2. kira より:

    はい、西のほうで寝ていました。

    このブログ、私も耳付きの板の状態をのせれば、もっと面白かったのにと反省しています。

    そちらの糸鋸にコメント入れるつもりが、今夜は2件も呼び出しがかかりました。酒飲みはのどが渇く月周りがあるのでしょうか?