木工一覧

李朝箪笥の製作 3

地味な作業が続きます。地味な作業は苦手です。でも、木工はその連続です。

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劇的な変化とは、こうなって・・・・・・

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こうなることです。

いの町は紙の町です。手すきの楮紙を張って仕上げることにしました。

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パルプの入ってない、純・いの町産。

漆で仕上げるよりずっと材料代がかかります。

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エッジはモダンな感じにボーズ面としています。

しかし、上手いもんだな・・・・・・障子の張り替えもやります。

扉は、何ぼ何でもこれでは弱過ぎるので、下地にカジ紙を張り、もう一度楮紙を張って、3枚が重ねとします。

金具を取り付ける時、汚れないか心配です。


李朝箪笥の製作 2

今夜は飲み会なので早々の更新です。

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木工では食えないので、建具屋に鞍替えしました。

初めて、組み立て機の本来の用途で使用しました。便利じゃわ~。

しかし、障子は10年ぶり。仕口のきつさ加減は独特で手間取りました。しかも、材は杉。馬鹿でもやれば出来るものですね。でも、政治家には無理。

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このようになります。

ここから、この仕事は激変するのですが、それは次回のお楽しみです。


李朝箪笥の製作 1

これから海に出掛けるので早々の更新です。しかし、これだけ暑いと、無事生きて帰ってこれるか不安になりますね。

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高さ1500×幅1000の李朝箪笥の組み立てです。

流石に一人では出来ず、年老いた父親をこき使って・・・・・気の毒なことです。

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デカイな、ちょっとデカ過ぎたかな。自由製作なので売れ残ったら場所を取ってしょうがありません。

本当はオシャレな李朝風のワードローブの予定でしたが、そんなもの買う人いるのかな?と不安になり収納棚に変更しました。

前面に観音開きの扉が付きます。板厚は16ミリですが、杉とは言え組んでしまえば結構丈夫です。


暑いから?

それにしても雨が多いですね。お盆のこの時期にこれほどの雨量は珍しいです。

「椎の花が狂い咲く年は、雨が多い。」という長老の話は本当のようですね。まあ、年末にきちんとデータを整理しないと断言は出来ませんが。

なぜに樹に予知出来て、人間に分からん?努力が足らないんでしょうね。コンピューターの解析に頼り切って、既得権(どちみちお給料は貰える)に胡坐をかいた御用学者が多いのでしょう。

そういう意味では、「木工商売、一瞬先は闇!」スリリングではあります。スリリング過ぎて疲れます。

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李朝箪笥2棹を作っています。材は杉。

全体の刻みも終わりかけ、ふと見たら・・・・・ガーン!

左右2枚ずつ必要な側板が、左のみ4枚もあるやんけ~!

箱物では、よくあるミスと言えましょう。しばらく、冷静に対応策を考えました。

1、裏板をはめる切り欠きを落として、やり直す。奥行きが短くなりますが、それはOK。でも、  棚板10枚も修正しなくてはならない。

2、幸い、4枚目は途中で気が付いたので、修正可能。1枚のみ作り直す。

ほんで2番を実行していました。半日のロス。

この暑さのせいなのか。ボケが進行しているのか。

何でもかんでも作っていると、脳の容量が足りなくなるのだと思います。


円卓

世間はお盆に突入ですが、天気も悪いし“考え中”の私です。

仕事をして、盆明けに休みを取るのもいいのですが、皆が遊んでいると思うと仕事ははかどらない。どちらにしろ暑くて進まない。毎年、決定打はない。

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注文の円卓が出来ました。材料があったんで2台作りました。

私にしてはドッシリとした作りです。

もう少し、脚の形状に工夫があってもいいのですが、木工はこんなもんでいいんです。後はお客さんがいい味出してくれます。

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何事も適当ですが、接合は精密です。仮組を外すのにはジャッキを使います。

油圧タイプの方が便利そうですね。


ショートタイプ・ダイニングテーブル

本日、夕刻7時の時点で室温30℃。仕方なくエアコンON。

でも、先ほどまで仁淀川でパドルボードをしていました。川面はトランクス一枚だと肌寒かった。

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先日納品したダイニングテーブル。幅が1380です。こういうショートタイプは初めての注文でした。

四人で囲む場合は、テーブルの脚をまたぐ格好になります。

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どうも真四角ではまとまりが悪いような気がして、角を少し丸めてみました。


携帯靴ベラ

本日はお客さんとの打ち合わせが2件あったので本当に疲れた。

「どうでもいいわい!」という顔をしながらも、内心「一杯買って~。」と思っているから疲れるのだと思います。

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先日、飲み屋でリクエストを受けた携帯靴ベラが出来ました。

やってみたら、結構面白かった。日本はどうしても靴を脱ぐことが多いから、本格的な皮靴を履く人は必要なようです。

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胸のポケットに入るサイズ。超軽量です。5g。右は椿、左はバーズアイメープルです。

¥4000です。もっと安くてもいいけど、どうせ売れないから。量産しようにも、パートのオバさんに出来る仕事じゃないし。

「山猫通信で見た!」で¥3500にします。送料無料。封書で送ります。

ちょっと汚いけど、アイスを食べるのにも使えます。


銘木解体・ケヤキ編

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10年ほど前に買って、看板代りに立て掛けておいた幅900のケヤキです。

厚さ130、座卓を作ろうと思っていたのですが、そういう需要は少なくなり、3枚におろすことにしました。生きているうちに使わんとな。

先日の機械の入れ替えの時に、4人がかりで積み込んで製材所に送りました。

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送材機に載せる時も、傷付かないよう捨て板をかませます。

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銘木屋のOさんが助っ人に来てくれました。

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慎重に切り進めると、どうしても小指が立ってしまいます。

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ムラ取りは、鋸刃の右側だけが擦り減ってしまうので、製材所は嫌います。鋸道が逸れるようになるからです。しかし、今日は特別料金です。

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「うーん、どうかな?」 鋸代(3㎜)が万単位なので慎重にもなります。

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裏にこのような傷があったので、1枚で使いたかったわけです。(でも、そうなると作業場には運べないので、ガレージで作業しなくてはなりません。)

通常、広範囲に腐るものですがケヤキは生命力が強く、埋木でなんとかなります。

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大事をとって、2枚半におろしましたが失敗じゃった。均等3枚割がやっぱり正解じゃった。

この辺、とてもブログでは語りつくせないので省略させて頂きます。

今日はやけ酒じゃな。


善仁の靴ベラ

フィリピンパブの話で女性のお客さん減るかな?と心配しましたが逆に3件も注文があった。関係ネェーな。

本日は「輪島屋善仁」の山下さんが漆を2キロ届けてくれました。

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ほんで、新作の靴ベラを見せてくれた。

当社のより15センチも長くて堂々とした作りです。でも、ウチのもそれなりにイケてます。

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早速、角皿にイセギを盛って、これから一杯やります。


時間

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テーブルの発注に伴ってシェーカータイプの椅子も注文してもらいました。

この椅子は一回オイルをかけただけで放置していました。オイルも長時間置くほど硬化が進むようです。ほんで、出荷前に再研磨して塗りを入れようと。

脚も長めに作ってあって、身長に合わせて少しカット。

材にもよりますが、クスノキなんかは半年後に塗りを入れると見違えるようになります。

黒田辰秋は「漆の極意は忘れるほど放っとけ!」と言っていましたが、オイル仕上げも同じだと思います。