Yチェア張替え一覧

激減

今日は日曜日でしたがまあまあ仕事をした。

Dsc_1765
 
相変わらずYチェアの張り替えは重なります。しかし、昨年暮れからその数は半減している。小遣い稼ぎは出来ませんが、人生も残り少なくなってきたので丁度いい。本業に専念するべきです。幸い本業は順調です。張り替えのテクニックは行きつくところまで行ったし、もう飽きた。
 
Dsc_1763
 
今回、シートの中に混入していたもの。楊枝・ヘアピン・クリップは結構多い。危ないぞなもし。現金は総額¥220くらい拾得した。たまには500円玉くらい入れといて下さい。
 

今年も売り上げ目標はクリアーした。

日中は暖かいので移動にオートバイを使用している。暴走すると多少ボケを遅らせられると思う。

Dsc_8552
 
単純なYチェアの張り替えですが、意外にメールのやり取りが多い。そこで、先日HPを改良した際、オーダーシートを作って貰った・・・・・・・・それから注文が来ません。
 
やっと来たと思ったらご近所から、電話で!「5脚あるんですが、まず2脚で腕前を確かめてから。」「バカにすんなよ!」とは言いませんでした。
 
しかも、最初の2脚は壊れていた。
 
Dsc_8588
 
修理したパーツは最初は色が合いませんよ。
 
今年は張り替えは前年比3割減。安いショップが沢山出来たからか?まあ、本業が忙しかったから問題ありません。でも、安い所はそれなりです。特にデンマーク製ペーパーコードと明記してないのはすぐ緩みます。
 
販売先のチャンネルも、商品も多彩でないと個人商店は生きて行けない時代になりつつあります。
 

スーパーレジェーラの研究 その2

今日も体調が思わしくなく、グズグズしていた。普段、働き過ぎ・遊び過ぎだから仕方がない。

相撲の暴行問題、貴乃花は宮沢りえと別れてから人が変わったな。
 
Dsc_9086
 
ペーパーコードのカナコ編みで完成した。それほど違和感はない。質感は割と合ってるんじゃないでしょうか。
 
Dsc_8020
 
ただし、籐は厚さ0,5~0,8ミリ。ペーパーコードは4ミリもあるので、真横から見るとモッサリ感はいなめない。お客様に2度念押ししましたが、それでもOKということでしたので。
 
Dsc_8029
 
裏側は端折るのが常道ですが、なんとのう真面目に編み込んだ。
 
Yチェアもカナコ編みだと座り心地は向上すると思いますが、4倍の手間が掛かります。
 
【なばーまとめ】
 
Dsc_7857
 
スーパーレジェーラはやっぱり籐編みが本当ですよ!ただ、6脚買って喫茶店で使っていたお客さんによると、寿命は4~5年。途中から落ち込んできて、最後に切れます。
 
Dsc_3789
 
ファブリックによる張り替えは見た目も座り心地も最低。カッシーナで¥3万とか。
 
Dsc_3971
 
真田紐は座面の落ち込みはあるものの、紐の厚さは1ミリ程度なので軽快感はあります。
市松模様で編めば落ち込みは軽減されるかも。
 
Dsc_8015
 
ペーパーコードは硬質ウレタンを挟んで、上下2面で支えますので、殆ど落ち込みがなく快適。寿命も10年以上。ただし、籐が飴色に変化するのに比べ、汚れて汚くなる一方です。重量も重くなります。
 
スーパーレジェーラはやっぱり眺めるのがいいと思います。別荘で使うとか。なんか俺も一脚欲しくなってきたぞ。
 

スーパーレジェーラの研究 その1

昨日、海で異常に息切れした。どうやら風邪のようです。正に年寄りの冷や水です。今日は仕事を休んで読書した。やってやれないことはないけど、現在制作中のローキャビネット2棹は、棚板から裏板に至るまで全部共木の造りなので、ミスしたら材料の替えがないのです。

Dsc_7933
 
またスーパーレジェーラの修理と張替えが来た。このような激レアの仕事が来るのもネットの普及と宅急便の発達のたまものですね。
 
Dsc_7855
 
このように破れています。
 
Dsc_7857
 
しかし、いい仕事してますね~。
 
この椅子の値段は日本で26万。籐編みでなくファブリック張りの場合は16万。多分籐編みの費用は12万ほどなので、半分近く籐編みにかかっている。
 
日本の籐張り職人は8万で受けているそうですがそのくらいかかるだろうな。破れた籐を綺麗に除去するだけで1時間かかります。
 
Dsc_7925
 
しかし、体重80キロの方が常用するには無理があるかも。背もたれの笠木が抜けていた。
 
Dsc_8994
 
やっぱり裏側は1ミリ以上隙間があるし、胴付きも完全でない。不思議だ。
 
Dsc_7991
 
複雑な組手で、この内部が組み合わさって強度を出しています。
 
Dsc_9002
 
あえて前脚上部を細くするとは・・・・。カッコいいけど。
座面は乗っかっているような感じですかね。
 
Dsc_7936
 
後脚付け根は前回のようなクビレがない。古いものなのか?ジオ・ポンティは1979年没なので死ぬまでこだわったのか?工場が面倒なのでやめたのか?その辺は私には分かっりません。
 
Dsc_8993
 
Yチェアと同じく、背柱は直線で角度を付けることによって表情を出しています。表面には手作りの生っぽさが僅かに感じられます。やっぱり古いものか。
 
Dsc_7934
 
俺の塗装技術も結構イケてるぜ!塗装の剥がれもポリパテで埋めています。
 
Dsc_7931
 
ふつう、そのまま吹き込みますが、以後籐張りにする時、糊が効かなくなるのでマスキングして塗装した。
 
一脚のみの修理張り替えはやっていませんが、今回は趣味として引き受けました。
 
 

ガン吹き

安部はこの期に及んで、拉致問題を取り上げてみたり、株価を上昇させてみたり、ほんま最低の男ですね。それを堂々トップで取り上げるNHK、恐ろしい世の中になりました。株には詳しくありませんが、日銀が必ず介入するとなればそこで利ザヤを稼ぐものが必ずいます。税金を呉れてやるようなものですね。
 
Dsc_8790
 
ブラックの再塗装の注文が7脚入った。不思議とYチェアの張替は重なります。
 
Dsc_8856_2
 
2液ウレタン塗装はこのスプレーで済ましていたが、高価である・使い切る必要がある・エア圧が安定しない、等の欠点があった。
 
Dsc_8849
 
そこで、昔取った杵柄の「ガン吹き」に変えました。調子の悪くなったガンを修理してもらって、主剤・硬化剤・艶消し材・シンナー・・・・・ちょっとじゃ元が取れんがな。
 
やってみたら・・・・・手が汚れる・各々を計量し混合するのは大変手間・スプレーよりガンは大きいので意外に使いにくい・使った後のガンは念入りに洗浄が必要・・・・等、楽じゃなかった。
 
Dsc_8844
 
お犬様の咬み跡などはポリパテで補修し、プライマーを塗る。
 
Dsc_8846_2
 
別のお客様のは間違えないように印を付けます。
 
何しろ小さいモバイルパソコンなので当分更新は雑になると思います。33型モニターから13型は年寄りには拷問のようなものですね。
大型モニターに繋げようにも線が違うし。

 
 

ヒモ野郎

朝は親を病院に輸送。往復で入野松原片道より時間がかかる。午後から裏山登山。ユキちゃんがメダカ・トンボ池に突入したのでシャンプー。夕食の準備。仕事をする暇がない。
 
Dsc_6704
 
・・・・・と言いつつ、やっと余分に作った山桜のスツール4脚、仕舞を付けた。誰か買って下さい。
 
Dsc_6894
 
やっぱりYチェアは集中して送られてくるな。ひも・ヒモ・紐
です。
 
「ユキー、手伝え!」
「親方、勘弁して下さい。こんな手ん手じゃ出来ませんよ~。」

座張り地獄

本日、外気温27℃に達し扇風機を回して仕事をした。
 
Dsc_5062
 
先日のスツールの「カナコ張り」10脚に加え、Yチェアの張り替え16脚やっと終わりました。張り替えうつになる所でした。
 
カナコ張りは特に芸はなく、ギュウギュウ引っ張ればよいだけの事ですが、これがいけなかった。腕から肩にかけての筋を痛めてしまいました。
 
Dsc_6502
 
ハンス・ウェグナーの椅子はこの張り方が多いのですが、何でこんな変てこな張り方をわざわざするのかずっと疑問でしたが「カナコ張り」をやって納得しました。中央に大きな空間があるので作業性がいいのです。同じ面積なら半分から1/3の時間で張れます。分厚い手袋でも作業できますし。カナコ張りだと薄手の手袋じゃないと無理です。
 
でも、カナコ張りの方が座り心地も耐久性も上だと思います。
 
もう、ペーパーコードはしばらく見たくありません。

Yチェア張り替え・よもやま。

今日も少し仕事をした。世間様に申し訳がない。
 
Dsc_4993
 
先日、35年前に買ったというYチェア4脚が持ち込まれた。
アームを支えるポストが異常に細い。オリジナルはこんなにも細いのか?北欧には100キロを超える方がざらにいるだろうから、破損が起きて段々太くなったのだろうか?断面も正円じゃなく手作りの形跡がありました。
 
Dsc_5989
 
別のYチェア。奥様が張り替えてみたそうです。スゲー!通常直径4ミリほどのペーペーコードですがこれは2ミリ。うどんからソーメンへ。気の遠くなるような作業ですね。
 
Dsc_5990
 
でも、こちらは案外座れる。
 
一般の方が自分で張り替える場合、カナコ編みの方が確実かも。ただ、前後と左右の貫が同じ高さでないので工夫が必要です。
 
Yチェアの張り替えは、暇で学究的にチャレンジしてみたい方にはお勧めしますが、単に節約で試みるのは時間の無駄です。

料簡の狭い、

風邪が治らないのでグズグズしています。でも夜は元気になって飲みに出たりするのでよけい治らないのだと思います。藤沢周平の「密謀」を半分まで読んだ。長いは。
 
Dsc_4093
 
先日、貰ったというYチェアの張り替えをしていました。
 
ストリップにして長期保管していたのだという。しかし、ペーパーコードを巻くフレームに大きな節が・・・・これはいかんやろ~。矢印の方向に力がかかるからな。
 
完全に検品ミスですね。珍しい事例。
 
Dsc_4097
 
しかし、貫にシロート修理の跡が。これでは解体出来ないし、ここにネジを打っても強度的にも意味はありません。
 
こういういわくのある椅子は“ドツボ”にはまることが多い。
 
Dsc_4167
 
今まで
使っていたのだから何とかなるだろうと、お客様の了解もとって、無事張替え終了。
試し座りしたら、「バキッ!」と。でも何とか使えそう。
 
「お代は払いますので完全に修理して下さい。」とのこと。
 
Dsc_4195
 
なんか嫌な感じですね。新品を切るのは。
 
Dsc_4302
 
貫を新しく制作。難しくはないが簡単でもない。
 
Dsc_4305
 
ここから、張り替えアゲイン。
 
折れた時点で、ダメ元でメーカーに問い合わせてみたら、「補償は出来ません。」聞いてもないのに「パーツの販売はしません。
」だって。陰険ですね。
 
以前「日経デザイン
」からYチェアの解体依頼があった時、「メーカーにお願いしてください。」と断ったのですが、わざわざ高知までおいでになった。
理由を聞くと「最後に原稿をチェックさせてくれ。」と言われたそうです。そりゃ~面白い記事は書けないよな。木工業界料簡が狭いですね。所詮は零細だからな。
その下で稼がせて貰っている私も大きいことは言えませんが。

スーパーレジェーラの張り替え 後編

10月半ばだというのにへそ出して寝れる。洗濯してしまった、タオルケットをまた出した。
 
Dsc_3797
 
カッシーナの修理では籐を刃物で取り除いたらしく、フレームに痛々しい傷が出来ていた。取りきれてないし。
 
Dsc_3886
 
フレームを洗剤で洗っていたら、籐の
接着剤がドンドン落ちる。
膠なのか?
 
Dsc_3906
 
ここに隙間が出来ていたが、かなり初期からのものらしい。全然がたつきはなし。
かなり複雑な組手となっている。
極細のステープルを使っているので、切れたもの多し。後先考えない修理をしたようです。
 
Dsc_3899
 
ストリップの美しさにしばし見とれる。1日眺めていた。
 
Dsc_3904
 
くびれ!ちょっとした細工ですが・・・・・・。
 
Dsc_3911
 
布テープに厚みがあるので一つ飛ばしにしてみたが、失敗だったか・・・失敗でした。
内部に硬質ウレタンを挟む。
 
Dsc_3912
 
昔作った道具が役に立ちます。
 
Dsc_3971
 
まあ、籐編みよりはダサいけど、くびれの効果も出ているな。
 
Dsc_3789
 
これよりはましやろ!
 
Dsc_3913
 
しかし、相当きつく張ったつもりですが。真田紐は伸びるので座面の落ち込みはある。実用の椅子では真田紐編みの座面はあり得ないと思います。
むしろアクリルテープやペーパーコードの方が伸びは少ない。
ただ、緩んできた場合の増締めは比較的容易に出来ます。
 
Dsc_3974
 
お客さんには喜んで貰えた。ここで酷使すれば結果が出ます。
でも、この椅子カッシーナでは現在¥28万もするんですけど。
 
Dsc_3972
 
折角だからお昼を食べて帰る。
新ショウガの天ぷらがピリピリして美味しかった。