一人膳

本日よりホームページ、リニューアルしました。内容は殆ど変わらないのですが。徐々に製品を増やしていきます。

Dsc_00980001 一人膳作りました。材料は栗。たまたま、そんな板があったので。二つ作りました。ムシも喰っている。

先日の梓の展覧会に出したのに売れなかったな~。酒飲みにはたまらんでしょうに。

直径50cm高さ9cm 拭きうるし仕上げ。一度錆うるしを入れています。¥105,000(税込)

下手な木工旋盤が良い味を出しています。脚の形状はオリジナルですが、似たような骨董があればごめんなさい。

Dsc_00660001 裏返すと、妙にカニみたい。もう一つは3本脚です。こちらの方が、安定するようです。

こんな形の脚も、刃物で、割合難なく削れます。やっぱり年季はつむものです。でも16年かかりました。

能力のある若者が、フリーターなんぞで時間を潰しているのは日本の大きな損失です。小説家になるなら、キャリアを重ねているといえるかもしれませんが。そんなに小説家はいらんし。


居酒屋「やまぶき」

Dsc_00780001_1 「やまぶき」は不思議な居酒屋である。

驚くべき場所にある。わが、いの町の中心部から車で20分、国道を折れて、美しい渓流沿いの集落の最後にポツンとある。以後、ほとんど民家はない。灯もない。都会の20分とは違いますよ。信号がありませんから。

淵の音がゴウゴウとうるさい。夏場はしぶっているくらいだ。いつもエアコンがかかっているみたい。

口の悪い客は「山姥」と呼ぶ。

ここで飲むには、1、代行やタクシーを使う  2、下戸を用意する  3、前の沢でキャンプする・・・・・・・・・・ことが必要だ。

ちょっとした旅の気分になる。味も良いし、店主も良い。昼もやっていると聞くが、こんな所で、どうやって経営が成り立つのか不思議だ。

うちのお客さんに「あんたところも、同じでしょう」と言われた。う~ん。なるほど。

6月に入ると蛍が飛ぶそうです。行かれる方は、前日に電話で予約したほうが良いでしょう。ただ、電話帳に載っているかどうか・・・・・・・・。


シャックリを止める法

シャックリを止める画期的な方法を発見しました。それは死ぬまで息を止めることです。

こんなことなら早く、丹下段平に教えてやるべきだった。Chara_danpei1_1

人が死んで、シャックリが生き残ることはまれでしょうから、最悪でも相打ちになります。

しかし、シャックリが生き残ったら・・・・・・・焼き場にも持って行きにくいし・・・・・・いや早く持って行きたいか。

いずれにしろ、息を止めて自殺するのは難しいでしょうから、死にはしません。先日は、この方法で一発で止まりました。

ただし生半可な気合では意味がありません。また心臓の弱い方もお避け下さい。


街道をゆく (高知残酷物語)

今回、高知より神奈川県藤沢市の会場へ家具を運ぶのに、自家用の大型バンを自ら運転した。若い頃、フェリーで大阪に渡って上京したことがあったが、当時は車を飛ばすのが精一杯であった。

陸路、高速道路を首都圏に向けて走るのは、実に感慨深いものだった。考えてみれば、鉄道による上京もここ20年していない。

せこい話で恐縮だが、ETCによる深夜割引を使うためと、大阪のラッシュにかからぬよう午前2時過ぎに出発する。早寝であるし、サーフィンの遠征で早出には慣れている。これは正解で、未知の大阪あたりで夜が明けるし、途中2回食事が出来て疲れが少ない。約12時間のドライブだ。

まず、四国内は交通量の少なさに驚く。深夜ではあるが対向車も僅かだ。瀬戸大橋から本州に渡り、山陽道に入るとトラックが増えてくる。早朝大型トラックの隊列に挟まれて走行していると、日本の物流というものを実感できる。これは、自らがドライバーにならないと中々実感できないだろう。人間で言えば、中枢、脊髄を走行していると感じだ。

道路標識に現れる地名が、近頃やっと歴史小説を読むようになった私を喜ばせる。赤穂、関が原、大垣、小牧、長久手、岡崎等、全て聞いたことある名だ。面白いところでは、仕掛人、梅安が生まれたとされる焼津近くの藤枝もある。

東名高速は平野や、緩やかな丘陵地帯を走る。高速道路とはいえ急峻な四国山脈を貫いている高知道とは、比べものにならないほど快適だ。小高い丘の周りに集落が続く、つまり、そこは太古より人が住むのに適した土地であり、交通の要衝であったのだろう。天気も良く、ちょうど新緑の季節であり、その感を強くした。

翻って、土佐の国をみるとき、追放された公家や、罪人の流刑地であったことが納得できる。あ~何たること。私はこの年になって故郷の地理的ハンディを実感したのだった。日本経済における高知のポジションは、血管も通わぬところ、しいて例えると尻毛だ。

では、どのようにして高知は地理的ハンディから脱却できるのか、町並みを統一して、看板も控えて、由布院のような観光立国を目指すか。残念ながら県民性を考えると無理だろう。ITで頑張るのか、特産品を売り出すのか、どちらにしてもたかがしれている。

ハンディ脱却は基本的に無理だろう。経済的困難、つまり貧乏をありのままに受け入れることが必要だろう。都市で十年使われた車に乗ればいいじゃないですか。高知にはお金の掛からない遊びが一杯ありますし。皆で楽しくしていると人も集まります。

高知もついに日本のキューバ、いやジャマイカとなるか。本当はもっと真剣に考えなければなりません、ほんの、すぐそこなんですけど。

実は瀬戸大橋で本州と地続きになったとき、結局、道は貧困を運んでくるだけじゃないかと思っていました。こちらにはなにもないのですから。

金がなくて、自給自足や家庭菜園で賄おうというのは、貧乏でも結構なことです。しかし人は安きに流れます。安い中国野菜を買って、ファーストフードで済ますようになるでしょう。これは、アメリカ社会が先行く、立派な貧困です。


小さな旅・報告

Dscn0843 昨日の夜中、神奈川県藤沢市の工藝サロン梓での展覧会を終えて帰ってきました。なんと2週間も家を空けていました。(もうちょっと、部屋を片付けてから行くべきでした)

展覧会の成否は?う~ん、友人、知人、親戚、ギャラリーのオナーの協力もあり、まずは成功でしょうか。皆様ありがとうございました。

展覧会意外にも収穫の多い旅でした。

湘南海岸での波乗り。母校、多摩美大20年振りの訪問。親戚との会食。先輩、友人宅への居候。多摩美大水泳部OBのバーベキューパーティー参加。高速道路を自ら運転など。

Dscn0841 ちょっとした海外旅行にも匹敵する程、内容が濃かったです。全国における高知県のポジションを考えさせられる旅でもありました。

ぼちぼち書いてゆきます。とりあえずご報告まで。

作品を購入されたお客様、世話をしてくださった関係者の方々本当にありがとうぎざいました。


積み込み

Dscn08360001 明後日の早朝、神奈川の展覧会へ出発するので、昨日より積み込みをしている。木工をしていて、何が嫌だといって、こいつが一番嫌だろう。まあしょうがない。

重いテーブル等は手伝ってもらい、後はチンタラ一人でする。

今回、ギャラリーが湘南のすぐ近くなので、一応サーフボードも積み込んでいます。というか降ろしてません。波はあるじゃろか。

積み込みをしながら、様々な家具をどうにか荷台におさめていくのは、混沌を形にするという意味で、とりとめのない波に乗るのとちょっと似ているな~なんて考えました。

Dscn08370002 搬入の前日は、箱根の温泉にでも一泊して、乗り込もうかと思います。ただ、荷物が一杯なので車で寝るわけにはいきませぬ。毛布は沢山あるのに。

このところ、個展は三連敗といったところ、車のローンもありますし、神奈川県のお客様どうぞよろしくお願いします。


鳥獣戯画

Dsc_00650001首都圏のお客様から、丸テーブルを頼まれた。遠方だと打ち合わせは慎重になる。何度か写真をやり取りする。

しかも、ウサギが好きなので、お任せするので、鳥獣戯画のなかから、見繕って何点か、どこかに彫り込んで欲しいとの事。ウ~ン・・・・・・

「私はスーパーマンじゃありませんで~」しかし、偶然、彫刻科を卒業している。やらにゃいくまい。

線彫りでは味気ないので、レリーフとした。また、効果をあげるためにオイル仕上げでなく、漆塗りとした。

一年ほど前、仏壇を作った際、仏像も彫ってみようと買っていた彫刻刀が役に立った。こういうものは道具が仕事をするのであって、彫刻刀の場合は小が大を兼ねるのです。

Dsc_00150001何とか出来た。仕上がった材料にブッツケ本番というわけにはいかないので、端材で練習しました。かといって一週間も練習するわけにもいかず、辛いところです。

蛙に投げ飛ばされた ウサギの口から「プハッ」と出てるのは私のアドリブです。目にはアワビを使っています。

なんでもそうだと思うのですが、お客様の無理難題は、大きなチャンスです。実際のところ今回も、こういうスタイルもありかなと思いました。

Dsc_00100001 なんか、全体像も兎っぽいですね。

ところで、ホームページの改修は、水面下でボチボチ進んでいますが、完成は五月の中旬になるのでは考えています。別に大して変わりませんが。


兼用テーブル

Dscn0812 数年前に、座卓を買って頂いたお客様から、新居にどうも座卓を置くスペースがないので、とりあえず天板を利用してテーブルに作り変えてもらえないかという依頼があった。

しかも、また座卓で使うかもしれないので、分解できるように。

ウーン、そもそも座卓として作ったもんなんで・・・・・・デザインのポリシーからして・・・・・・「座卓もテーブルもオーダーしてもらわんと困ります!!」なんて事は言えませんね。

やってみりゃー何とか出来た。若いお客様は合理的で賢いのかもしれない。

ところで、最近は宴会もテーブルが多くなりました。中高年は膝が痛いようで。私も腰痛なのですが、やっぱり座卓も良いです。寝ながら酒が飲めるし。昔のギリシャ人みたい。

Dsc_0040 庭も春めいてきました。目の前の加茂山の山桜は散って、ソメイヨシノが満開です。明日は花見か。


サイクリング

休みの日に、自転車で遠乗りにでかけた。帰り道は砂利の下りが長々と続く。ブレーキをかけながらドンドン下る。

河の袂に橋があったが、渡らずに河沿いの小道を走り、河原に降りる。やや増水していて、車輪が水につかる。流れは緩やかで危険はない。

水は澄んでいて、とうとう首までつかるが、自転車は何とか進んでゆく。さすが夢だ。ついに全身水没して進む。水中のコンクリートの小さな橋を渡ると道は右回りに上昇してゆく。途中、水没した自動車が2台あってテールランプが点いている。粋なはからいだ。

Dsc_0061 ペダルをこぐと、やっと地上に出る。しばらくすると、子供が三人ほど寄ってくる。一人は坊主頭だ。

よく見ると前は料理屋である。黄色い暖簾に“ことぶき”と書いてある。女将と話をするが、ちょっ出水があったそう。

そういや昔、親父とうなぎを食いに来たっけ。

「今日は、それでも40人くらいのお客(宴会)があるんですよ。」 舟に乗ってくるんかいな。

わたしは、土間の所で、おでんと酒をもらう。

ちょっと歴史小説の読みすぎでこんな夢を見るんか知らん。


紺屋の白袴

Dsc_0032 紺屋(こうや・こんや)の白袴(しろばかま)とは、広辞苑によると「他人のためばかりに忙しくて、自分の事をする暇のないことをいう」らしいが、実際のところは「貧乏暇なし」であろう。

学力低下の叫ばれる今日、念のためにより平明にいえば、ジーパン屋が忙しくって、自分のパンツを染める暇がないってことだ・・・・・昔リーバイス501ホワイトをはいていたが、あれは安くはなかったが。

そんな訳で?台所の照明を30分ほどで作りました。(ここにあった照明を展示場へ入れたもので)電球込みで500円位で出来て、実用上問題なし。実際はとても明るいですよ。

Dsc_0036 ところで、アナログ人間の私にとって、唯一元を取ったと思っていた電子辞書を落として液晶が割れました。困りましたが、最近はパソコンに翻訳機能もあり、金髪女性との付き合いもありません。日本語なら広辞苑をひくのが、ずっと面白いです。広辞苑はでかいのですぐ見つかりますし。