苦労の末に

Dsc_00040002 先日の日曜日、波もなく、することもないので貝獲りに出掛けた。海にも行かず、家で、グズグズ仕事なんかしていると結局、1週間能率があがらないのだ。

貝獲りといってもアサリではなく、ウエットスーツを着て、サザエなどを獲るのだ。

海に着くと、波乗りには小さいものの、そこはやっぱり太平洋、波はあります。

車で着替えをして、海岸まで降りると、手袋を忘れていることに気付く。素潜りとはいえ、そこそこ重装備で、しんどいので、諦める。

釣り客のいないところで、ポイントを定めて足ヒレを履いていると、ゴムのストラップが切れる。もう片方も切れる。前回切れてから、5年も交換していないからな~。足ヒレなくても、なんとかなるやろ。

海中はウニにだらけ、しかも、一波来れば体は5メートルも流される。サザエはいましたが、知ってか知らずか、ちゃんとウニの間にいて、こっちは素手なもんですから、丁度、猫がマリをいじっているみたいにしていると、ザーッと流されるんですわ。

ウニは、針みたいには刺さりませんが、こんなとき、慌てて、サッと岩に手をついたときなんか、グッスリいきます。ウニの針には、返しが付いてますし、すぐ折れますので、切るか、膿むまで出てきません。流されたらなすがままになって下さい。

Dsc_00060003 そんでも、ずいぶん獲って、後はニナ貝を狙った。場所と潮によっては潜らなくても獲れるのですが・・・・こっちの方が仲間内では人気があるんです。

その夜、塩茹でと壷焼きで、一杯やったのはいうまでもありませんが、注文の多い酒飲み達は、「妙に甘みが足りんにゃ~」とのこと・・・・・・「確かに」

インターネットで調べてみるに、サザエの旬は春から初夏、ニナは夏との事。ウ~ン。なるほど。ちなみに、高知の海岸に生息するカキも夏ガキで、冬獲ると身がチッチャイです。

磯も、幾分痩せてたような気がする。テレビで、秋や冬に、サザエやアワビを、「旨め~!」とやっているのは間違いのようです。


正月気分は抜けず。

まだまだ、明けましておめでとうございます。

Dsc_00570001_2  母親が、正月用にショールームに活けたんですが、誰も来ないのでせめてブログで紹介します。

本日より仕事しています。この正月は波もなく、飲んで、食って、寝るだけの生活でしたから、今朝、重い盤を運んだら、背筋を痛めてしまいました。

板も確かに重量が増していたような気がする。

以前は、これでも登山部ですので山に登りもしましたが、もういけません。膝も悪いですし。

2日は、5年ぶりの土佐高校53回生の同窓会でした。医者の多いこと、多いこと。ちょっと、心強い。タダで、診てくれるろうか。やっぱり、医者もタダでは気合がはいらんろうか?

ある、酒飲みの精神科は「家で飲むのはもう止めた」と言っていた。もう、お互いそんな年ですかね~。俺はもうチョッと。

まだまだ、正月気分が抜けません。



2007年を総括する。

2007年は、特段、冒険旅行に出かけることもなく、真面目に日々、仕事をしていたわけですが、結構、充実した年でした。

ブログをはじめたこともあり、パソコンに少し詳しくなった。そのせいで、注文をもらったり、新たな出会いがありました。

反面、かけがえのないスポンサーをなくし、人生の無常を感じました。人はいつかは死ぬるものだという事を再確認しました。

また、世の中はどんどん悪くなっているようで、政府、役人の無能さは、ご存知の通り、枚挙に暇がありません。しかしまあ、黒田辰秋の年譜などを見ておりますと、太平洋戦争中も個展をひらいているので、それなりに、進んでいくのでしょうね。

Dsc_00070001_3 話は変わりますが、これは先の26日、配達の帰りに出会った、甲殿海岸の波です。

爆裂していますが、波乗りが出来ないサイズではありません。車には常に道具が載っています。

ただ、この1ヵ月非常に忙しかったので、精神的に疲れていて、悩んだ挙句、海に入りませんでした。

あ~!これではいけない。やっぱりあんまり忙しいのは意味がありません。来年もマイペースで、ちょっとだけ頑張ってやるぞ~。

しかし、帰宅すると、ウエットスーツを家に置きっぱなしにしていたことに気が付きました。「裸でやるんか~!!」 来年はボケとも戦わなければなりません。

皆様、良いお年をお迎え下さい。


オットセイ届く。

Dsc_00250001 年の瀬も押し詰まった昨日、なんかオットセイみたいなマシンが届いた。

これは、美女をテーブルの上に載せると、ブラシが回転しながらくすぐる・・・・・・・・・・・・・機械ではないが・・・・・・・・・・・・・・・・・機会があればやってみたい。

でもなんかそんな感じに見えるな~。怪しげ。

本当は、ルーターマシンといって、削る機械です。ブラシは集塵するためのカバーでその奥に刃物があります。実は用途も相当多目的というか、私もよくわかりません。

前から興味があったのですが、デカイのと形が異様なので二の足を踏んでいました。こいつは、比較的新しい機械なので、近未来的に異様なのですが、古い機械は、”天空の城、ラピュタ”に出てくるロボットみたいにやっぱり異様です。

なんか、作業場の雰囲気壊れそう。

半日がかりで、設置しましたが、やっぱりうちの機械で一番ででかかったです。まあ、頑張って仕事をしてもらはなくてはなりません。

インターネットで買いました。遠方の、見ず知らずの業者の中古機械を写真だけで判断するのは危険ですが、中古機を買うのは、多かれ少なかれそういうリスクはあるでしょう。

ネットを見ただけで私の家具を買う人は、相当クレイジーと思っていたのですが、私も似たようなもんでした。


X'mas

_1 メリークリスマス!

写真はメキシコのクリスマスです。

20年前に買ってきたみやげ物を、ロウソクの明かりで撮影して、フォトショップでいじってみました。

結構いけてるぜ。

昨夜の波乗りのパーティーは15人ほど集まりましたが、先の忘年会で念を押してあるのに、イブ自体を忘れていたとか、下痢であるとか、能天気なサーファー達にも、忍び寄る老いを感じたのでした。

そんな中で、娘達が綺麗に育ってきたのは、救いです。

「体中にバターを塗ってこいっていうたろ~が!!塩も~!!」

3歳のケンタ君は、ウルトラマンになりきってのぼせておりましたが・・・・・・・・突然立ったまま、大量のゲロゲロ光線を出して・・・・・・・・スッキリしたようでした。

犬、モモちゃんも接待疲れでダウンしています。妙に締りのないイブでした。


やっと終わり。

Kitagawamuraonnsenn 本日も、専門的なブログです。でも今日で終わりです。

やっと、イスもほぼ出来ました。12脚を拭き漆すると、1回、1日かかります。ヘラがあまり使えないので、3日もやると、手と腕が腫上ります。

飽きっぽい私が、それでも頑張れるのは、わりと面白いからなんでしょう。でも、もう嫌です。多分、1年分くらい拭き漆しました。

Dsc_00230004 分解したまま拭き漆をするのが、塗るには楽なんですが、接着面はボンドがくっつくようにマスキングしなくてはいけないし、塗りあがった部材のの置き方にも工夫がいります。そこで、今回は背板だけ別にした折衷案としました。

12脚もあると、簡易の漆ムロを組むにも少し工夫が必要です。

Dsc_00030001_1 後は、このように脱水機に1分かけた、湿った布で覆って、漆を乾かします。

布が、なぜ大漁旗なのかは、謎です。「ゲッ、うちのスポンサーの名前が出てる」

ところで、1ヶ月強で、材料を仕入れてきて、テーブル6、イス12、しかも、イスは図面を挽いて試作を一脚作ってます。それで、漆仕上げ。う~ん、我ながら仕事が速いな~。残業もしてないし。でも、後半は、流石に酒を控えました。寝る前と、朝、布団の中で仕事の段取りを考えます。

しかし、こんなペースがずっと続くのなら、あっさり木工を止めるでしょう。そんなに未練はございません。でも、続かないので大丈夫で~す。

本日は、大掃除を兼ねた、クリスマスパーティの準備。料理の材料の買出し。それから、ずっと気になっていた、夏物をしまわなければ・・・・・・・と言っても、私の衣類は厳選されていて、上の棚に移すだけですが。

しかし、このごろユニクロが多いな~。昔は下着もパタゴニアだったのにな~。貧乏はいやだな~。

もうちょっと、温暖化が進めば、衣替えがいらなくなるな~。でもそうなると、夏は脱ぐものが無くなって、困るな~。でも、ちょっとうれしいかも。



イスの脚を挽く。

今日のブログはますます専門的で、一般の人にはほとんどわかりません。すみません。でも、そうやって突き放すと気持ち良くなる人もいるので。

昨日、イスの12脚分、48本を旋盤で挽いた。ヒノキは、旋盤加工もスムーズで楽でした。Dsc_00510004

  1. 1、かんな盤を通さずに荒材のまま木取りします。これは少しでも厚く取るためと、省力化のためです。

2、横切り盤で、角を落とし、断面を八角形にしておきます。このほうが、手間はかかりますが、私は切片が飛び散るのが嫌なので、沢山挽くときは必ずします。ツールレストを一度も動かさなくてすみますし。

Dsc_00470002 3、最初に日本刀の先っぽのような刃物で円筒形にします。この刃物は慣れが要りますが、一本で破壊的な荒削りから、デリケートな仕上げまでこなせますので便利です。よく研いでいれば、槍鉋みたいな螺旋形のクズが出ます。

4、次に両端のホゾを仕上げます。精度は±0,1ミリ位です。最後にペーパーをかけて一丁上がり。3分前後です。

Dsc_00480003 使った道具。左の千枚通しのようなものは、センターに穴を押すためのもの。ノギスは旋盤用に先を丸くしています。

旋盤加工はわりと面白いけれど危険で、体調が万全でないと出来ません。ボチボチ休みながらやりますので、結局一日かかります。

ところで、昨夜は波乗り「いのチーム」の忘年会で7時から12時まで飲み続けたので、仕事の関係上セーブしていたのに、流石に二日酔いだ。

波乗り「入野ローカル」関係者の忘年会は大々的にホテルで行われていたが、最後はいつも乱闘になるので、締め出され、今年は居酒屋を借り切ってやったそうだが、やっぱり乱闘で終わったそうだ。毎年、誘いは受けるが、怖くて行けない。

明日は「ピープルスイミング」のおばさん達との忘年会だ。「2時間飲み放題だから、1分たりとも遅れたらいかんで~」なそうだ。

そう言いつつ、結局おさまりつかずに、夜中の2時まで飲んでいたことがあるような・・・・・・こちらの方が・・・・・・よっぽど恐ろしいかも。


イスの座刳りをする。

今日も木工の話ですう。地味ですう。特に女性には面白くないと思われますが、まだしばらく続きますう。

Dsc_00170001 しつこいようですが、予算が厳しいので、イスに座刳りをするのはためらわれた。でも、先のテーブルがシンプルだし、うちも商売ですから、予算がないといって、お客様に喜ばれないようなものを作るわけにいかない。

一丁やったるか。ここは、気合の入れ所かもしれない。一方、座面と地摺りの裏側はナイフマークもとらずに、軽くペーパーをかけるだけとした。

12枚もあるので自作の倣い加工機を使う。

まず、雛形を作る。球面のようだが、後ろがぐっと深くなっている。30分くらいで出来た。う~ん、何事も精進ですね。だんだん速く、上手くなります。それにつれて、道具も増えるけど。

Dsc_00350002 倣い加工機、ほぼ、完璧。

セットするのに1時間くらいかかるけど(自分でも忘れている)1枚の加工は10分弱です。

今回、反り台鉋か槍鉋で仕上げようと思っていましたが、十分カッコいいので、そのまま、ペーパーを軽くかけただけにすることにした。楽や~!・・・・でもやっぱり、12枚はしんどい。

Dsc_00490003_2 しかし、この機械、役立つな~。自画自賛。量産には機械が欠かせませんね。

でも、お客様に聞かれたら「ノミでコツコツ彫りましたわ~。ほんまに難儀でしたわ~。この次は、美味しい仕事頼みまっせ~」ということにする。

何で商売の話になると関西弁になるんでしょう?